きょういくニュース 第278号（2025年6月） 3ページ
特色ある学校づくり「大阪府立大阪わかば高等学校」

所在地：大阪市生野区巽東3-10-75
電話番号：06-6757-9171
ホームページ：https://www2.osaka-c.ed.jp/osakawakaba/（外部サイトへリンク）
学校公式X：https://x.com/osakawakaba（外部サイトへリンク）
 

　 　 ＜公式キャラクター　あおは＞
 

学校概要

本校は、大阪府立勝山高等学校と大阪府立桃谷高等学校多部制単位制Ⅰ・Ⅱ部の統合整備により、勝山高校校地に令和2年度に開校した、多部制単位制Ⅰ・Ⅱ部の高校です。
生徒の多様性を尊重し、一人ひとりの成長に寄り添う指導を行うことにより、常に変化する社会の中で、様々なかたちで社会と関わることのできる人を育てることをめざしています。
 

本校の特色

（1）自分の生活スタイルに合わせて時間割を決定できる学校（多部制単位制ならではの特色）

本校は、生徒一人ひとりが自分の生活スタイルやペースに合わせて、時間割を決めることができます。
生徒は、Ⅰ部（午前の4時間授業）またはⅡ部（午後の4時間授業）のいずれかの部に所属しています。生徒によって時間割が異なり、所属する部で1日4時間の授業を受け、4年間での卒業をめざします。また、所属する部以外の授業を受けることにより、3年間で卒業することも可能です。
また、本校は1年間を前半と後半の2期に分けており、半年ごとに単位認定を行います。文部科学省主催の「高等学校卒業程度認定試験」に合格した科目や「技能審査（漢字検定、英語検定等）」の成果等による単位認定も可能です。

 

　 　 　 ＜時間割を決める際の枠組み＞
 

＜前・後期制で半年ごとに単位認定を行います＞
 

＜コミュニケーションスキルを高めるためのペア学習＞

（2）外国にルーツのある生徒が安心して学べる学校

府立高校には、「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」を実施している学校が8校ありますが、大阪わかば高校もその内の1校です。
現在、本校には、韓国朝鮮、中国、ネパール、ベトナム、フィリピン、ペルーなど14の国や地域にルーツのある生徒が約170名在籍しています。
これらの生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、本校では、授業において日本語指導や母語指導にも取り組んでいます。また、放課後には日本語能力試験のための学習会をするとともに、母語でのスピーチ大会や地域の行事、ボランティア活動への参加など、自分たちの言葉やルーツを生かした活動にも力を入れています。
このように、地域の力も借りながらお互いの多様性を認め合い、尊重し合える学校づくりを進めています。
 

　 　 ＜様々な言語で入学をお祝い＞
 

 　 　＜多文化共生についての学習＞
 

＜カルチャーフェスティバル＞

（3）服装や頭髪に関する校則のない学校

本校には、服装や頭髪、身だしなみに関する校則がありません。そのため、生徒は自分の個性に合わせた服装で、自分の好みの髪型で登校することができます。また、装飾類も基本的には自由です。まさに生徒の多様性を尊重しています。一方でそういった校則がないということは、その分、責任も伴います。式典や校外に出向くときなど、それぞれの時間、場所、目的などに応じて周りの人を不快にさせることがないよう、常に主体的に物事を考えることが求められます。このようにして社会人として必要な規範意識のある生徒の育成をめざしています。
 

今後の展望

本校は、令和10年度に日本語指導が必要な生徒を支援するための「拠点校」となることが決まっています。拠点校になることで、これまで以上に柔軟な受入れを行うとともに、日本語指導が必要な生徒を受け入れている他の学校への支援を積極的に行っていきます。
さらに、生野支援学校が大阪わかば高校の敷地内に移転することが決まっており、令和7年秋から工事が始まります。支援学校との併設によって、両校の特色ある教育を融合し、「ともに学び、ともに育つ」教育の実践的な取組みを展開していきたいと考えています。

 

（教育振興室　高等学校課）

 

目次へ　次ページへ

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか？

1：役に立った

2：ふつう

3：役に立たなかった

このページの情報は見つけやすかったですか？

1：見つけやすかった

2：ふつう

3：見つけにくかった