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更新日:2024年8月5日

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きょういくニュース 第268号(2024年8月) 1ページ
「OSAKA多文化共生フォーラム2024」を開催しました

7月13日(土曜日)、大阪府教育センターにて、「OSAKA多文化共生フォーラム2024」を開催しました。このフォーラムは、府内の日本語指導が必要な中学生や外国にルーツのある中学生が、同じ立場の他校の中学生や府立高校の高校生に出会える場です。今年度は、98人の中学生をはじめ、府立高校に通う高校生や保護者や教職員など300人以上が集まりました。

当日は、高校において母語や母文化を学んでいる多文化クラブによるダンス発表や高校生スピーチ、高校や高校生活について中学生が高校生に質問するグループ交流を行いました。また、個別の進路相談も実施しました。参加した中学生は自分のアイデンティティについて考える機会を持ち、進路にも展望を持つことができたようすでした。

今年度初めて実施した高校の多文化クラブの発表では、府立大阪わかば高等学校と長吉高等学校に発表していただき、高校生の先輩が、自身のルーツに誇りと自信を持って演舞する姿に、参加者からは大きな拍手が送られました。

「高校生スピーチ」では、2人の府立高校生が自身の経験などを語ってくれました。1人めの高校生は、日本に来た当初や中学校で苦労したこと、友だちに助けてもらって乗り越えてきたこと、そしてがんばって高校に合格したことなどについてお話しされ、将来のために勉強をがんばってほしいと中学生にエールを送ってくれました。もう1人の高校生は、日本に来て、言葉や習慣の違いだけでなく、似ているところも多いと気づき、日本の文化や社会についてもっと理解を深めたいというお話や、日本語がわからず苦労しながらもがんばって高校に合格し、今は自分の国と日本の役に立つ仕事をしたいと思っていることなどについてお話ししてくれました。

「高校生への質問コーナー&グループ交流」では、中学生からの質問に、高校生が自分の体験したことなども交えて熱心に答える姿があり、多くのグループが母語でやりとりを行い、普段出会わない仲間と充実した時間を過ごしていました。

参加した中学生からは、「今日のフォーラムで、いろいろな高校の事がわかりました。」「先輩たちの話を通じて、高校生活はどういう感じかわかりました。進路の選択肢が多くなりました。」「先輩と話すのがとても楽しかったです。とてもやさしかったです。」「高校生が質問に答えてくれてうれしかったです。高校生のダンスがすてきでした。」「久しぶりに自分と同じ国の人と話してすごく楽しかったです。」といった感想がありました。

近年大阪では、日本語指導が必要な児童生徒が増える傾向にあります。今後も児童生徒一人ひとりが、自身のアイデンティティを大切に育み、将来に向かって前向きに学校生活を過ごすことができるよう支援していきます。

 

(市町村教育室小中学校課)

 

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