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きょういくニュース 第273号(2025年1月) 3ページ
特色ある学校づくり「岬町立多奈川小学校」
岬町立多奈川小学校
所在地:大阪府泉南郡岬町多奈川谷川1624番地
電話番号:072-495-5028
ホームページ:https://sites.google.com/misaki-kyouiku.ed.jp/tanagawablog/
(創立150周年記念航空写真)
(校舎の外観)
学校概要
大阪府の最南端に位置する小学校です。令和7年1月1日現在、全校児童数48名の超小規模校です。令和5年(2023年)に創立150周年を迎えました。コミュニティスクールとして地域とともにある学校づくりを進めています。
全国的にも珍しく、校内にプラネタリウムを設置しています。
教育目標
正しく、強く、明るい子ども~確かな学力を身につけ、夢を持ち、主体的に生きる子ども~
地域の豊かな教育環境の中で、多くの「ひと」「もの」「こと」とのかかわりを大切にし、他者との交流を通じて自ら鍛え、磨くことで、豊かな心を育むことを大切にしています。
(多奈川小学校キャラクター)
多奈川小学校の特色ある教育活動
地域とのおもな取り組み
「学校に行けば地域が見える 学校の中に地域を創る」
この合言葉をもとに、地域と学校のつながりを大切にした取り組みを進めています。子どもたちが地域への理解や愛着を深め、地域社会全体が活性化することをめざしています。
喫茶めだか組
地区福祉委員会のみなさんが校舎1階にある地域ふれあいルームで喫茶店を開いています。この喫茶店は、地域の方々が集まり交流する大切な場所になっています。また、子どもたちは学習の成果を発表する場として、歌やリコーダーの演奏、国語や社会の学習で学んだことの発表を行うなど、地域の方々と交流する機会を作っています。
福祉&多奈川小フェスタ
多奈川地区の日常的なつながりや支え合いを深めるとともに、防災や減災への意識を高め、さらにキャリア教育の一環として、地域の方々と子どもたちが交流することを目的としたイベントです。子どもたちは、防災体験を行ったり、各学年の学習内容に関連した模擬店を出したりするなど、学びの成果を発表します。
(防災体験)
(4年生:給食センターから廃油をもらい廃油石けんを作って販売しました。)
アフタースクール(放課後学習)
全員参加で行っている放課後学習です。アフター(プリント学習)、学力アフター(活用問題中心)、プログラミングアフター(プログラミングの基礎)の3種類の学習形態があり、「学ぶ・楽しむ・見つける」をテーマに取り組んでいます。アフターは、アフタースクールの教室に行き、自分でプリントを選び取り組みます。プリントを1枚して帰る子どももいれば、下校時間になるまで何枚もプリントをして帰る子どももいます。
また、このアフタースクールは、おおさか元気広場推進事業として地域の方にも指導員として学習指導をお願いしています。学校と地域が協力して子どもたちの学力向上を見守る場となっています。
盆踊り
今年度8月、PTA主催による盆踊り大会が開催されました。昨年度の創立150周年記念式典第2部で行われた盆踊りが大好評だったことから「創立200周年まで続けられる行事にしよう」という思いでスタートしたものです。PTAのみなさんや地域の方々の協力が結集し、子どもから大人まで楽しむことのできる素晴らしい盆踊り大会となりました。
たてわり活動
6年生がリーダーとなり、自分たちで考えて行動する力を育てながら、異なる学年の子どもたち同士が助け合い、つながりを深めることを目的としています。子どもたちは協力する大切さや思いやりの心を学びます。
たてわり掃除
本校は、朝の健康観察の後に掃除を行っています。高学年の子どもたちが下級生に掃除の仕方を教え、協力して取り組んでいます。掃除が終わったピカピカの教室で、気持ちよく学習を始めることができます。
たてわり遠足
6年生が中心となって進めます。6年生が企画し、下見に行って、計画を立てます。また、遠足のしおり作りや説明会の準備も6年生が担当します。当日の進行も6年生が行い、自分たちで遠足を成功させるために取り組みます。
たけのこ掘り
地区財産区の方々のご指導のもと、毎年4月にたけのこ掘りを行っています。入学したばかりの1年生をサポートしながら6年生を中心にたてわり班で活動します。竹林の中で、春の自然を存分に楽しむことができます。
多奈川検定
なわとび、けん玉、一輪車、ダンス、探求の中から自分の好きなものを選び、1年間を通して目標に向かって取り組みます。学年の終わりには、児童朝礼で1年間の成果を発表します。この取り組みを通して、目標に向かって努力を続ける力や、挑戦する心を育てます。また、児童朝礼で発表することで、自分の成長をふりかえったり、他のチームの発表を見て、新しい視点や刺激を受け、学びを深めることができます。
(けん玉検定)
(一輪車検定)
学芸会
約40年前、老朽化した木造校舎の建て替えに伴い、現在の場所に校舎が移転されました。その際、子どもたちが人前で堂々と大きな声で発表できる場を作ろうという当時の教職員の思いから学芸会が始まりました。学芸会は、大きな舞台で全力で演じることを目標とするだけでなく、人権学習の発表の場としての役割も果たしています。「学芸会を通じて、子どもたちの純粋な心に、正しいことや美しいことを刻む。」これは、当時の校長先生の言葉です。この思いは、今も変わらず引き継がれています。
(市町村教育室 小中学校課)