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更新日:2026年4月13日

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きょういくニュース 第288号(2026年4月) 4ページ
特色ある学校づくり「大阪府立桜塚高等学校」

所在地:大阪府豊中市中桜塚4丁目1-1 

電話番号:06-6853-2244

公式Webサイト:https://www.osaka-c.ed.jp/sakurazuka/(外部サイトへリンク)

桜塚高校【全日制】公式Instagram(@SAKURAZUKA_HS):https://www.instagram.com/sakurazuka_hs/(外部サイトへリンク)

 本校は昭和12年に大阪府立第十四高等女学校として開校し、昭和23年に大阪府立桜塚高等学校と改称して男女共学化、同年に定時制の課程を併設しました。阪急宝塚線・岡町駅から至近という利便性の高い立地にあり、創立当初の豊中高等女学校時代に建設された塀は国の登録有形文化財に指定されています。
 「since1937」の歴史と伝統を礎に、革新と挑戦を重ねる校風を大切にしながら、地域・社会とつながる実践的な学びを推進しています。

Ⅰ 全日制の課程 — 主体性とつながりが広がる学び

教育理念と二つの柱

 校訓「明朗・敬虔・奉仕」のもと、主体的に学び、他者と協働し、地域と世界に貢献できる人材の育成をめざしています。令和7年度以降の学校改革は、

(1) 次世代型広報戦略への挑戦

(2) つながりによる幅広い教育活動

の二本柱で進めています。

 

つながり(探究)― 地域との連携

 豊中商工会議所のご支援のもと、地元企業・行政・NPO・専門職の皆様と連携した特別講座、フィールドワーク、課題解決型プロジェクトを実施し、「地域課題の発見→仮説構築→検証→発信」という学びのサイクルを実現しています。生徒は「学ぶ主体」であると同時に「地域のパートナー」として成長しています。

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〔地域講師との協働学習〕

【つながり(部活動・生徒自治会・地域貢献)― 音楽と自治の力】

 部活動加入率が高く、学業との両立を図りながら活発に活動しています。なかでも軽音楽部は、豊中市「社会を明るくする運動」のイメージソング「ワタシイロパレット」や、大阪府赤十字血液センターと連携した献血啓発ソング「笑顔のバトン」の制作など、地域と連携した社会貢献活動を継続しています。

 令和6年度は、万博公式キャラクター「ミャクミャク」をテーマとした楽曲を生徒が作詞作曲し、多くの幼稚園・保育園・小学校で活用されました。

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〔軽音楽部の演奏〕

 また、生徒自治会は、地域の防災訓練に参加したり、地元商店街と協力して能登半島地震被災地域への募金運動を行うなど、地域と密接に連携しています。

これらの活動により、軽音楽部は法務大臣から感謝状による表彰や、豊中市かがやき大賞を受賞するなどしています。さらに、地域に根ざした活動が高く評価され、本校は「こころの再生」府民運動のスクール表彰を3年連続で受賞しています。

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〔「こころの再生」府民運動表彰〕

さらに、体育祭や桜花祭(文化祭)といった学校行事では生徒自治会が中心となって企画・運営し、体育祭では学年縦割りの団活動を通じて協働性を育みます。修学旅行(北海道・沖縄)や遠足、合唱コンクール等、行事を通した人間的成長を感じ取れる機会が充実していることも本校の強みです。

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〔体育祭の応援〕

【つながり(教育産業)― 学びの質を高める支援】

 放課後には、英会話教室と連携した英検対策講座「桜塾」を開講し、「聞く・読む・話す・書く」の4技能を総合的に育成しています。また「朝学」(10分間学習)では外部教材を効果的に活用し、論理的思考力や読解力の向上を図っています。こうした教育産業との協働は、教員の働き方改革にも資する取組みであり、多様な生徒の資質・能力の伸長につながっています。

 さらに、大阪府の「リーディングGIGAハイスクール」指定校としてのICT活用を強みとして、効果的なデジタル教材やコンテンツを今後も積極的に取り入れていく予定です。

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〔Chromebookを活用した授業〕

Ⅱ 定時制の課程   一人ひとりに寄り添い、地域とつながる学び

 昭和23年の設置以来、多様な背景をもつ生徒の学びを支える場として、その時代のニーズに応じて進化を続けてきました。校内では、夜に学ぶ桜塚を親しみを込めて「夜桜(よざくら)」と呼び、世代も背景も異なる生徒が互いに尊重し合いながら学んでいます。小規模でアットホームな環境のもと、一人ひとりに丁寧に寄り添った学びを大切にしています。

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〔夜間の校舎〕

【少人数授業・基礎学力の定着―“できるようになる実感”を積み重ねるために】

 少人数ならではの教員と生徒の距離の近さを活かし、学び直しを前提とした基礎学力の定着に向けた丁寧な支援を行っています。生徒の「分からない」を見逃さない授業、一人ひとりの理解度に応じた柔軟な授業設計により、「安心して学べる環境」を整えています。教員は学習面はもちろん、心理面のサポートも含めて伴走します。

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〔授業風景〕

【進路指導とキャリア支援、地域とともに育つ夜桜の学び―“将来を描けるようになる”ために】

 定時制の学校は、働きながら学ぶことが可能な学びの場です。在学中に働く経験を積みながら、卒業後の進路に向けて具体的な展望と目標をもてるよう、個別面談を中心に丁寧に支援しています。就職希望者への面接練習・応募書類の作成支援、少人数だからこそ可能なマンツーマン指導等により、将来への不安を和らげつつ選択肢を広げていきます。

 また、地域社会とのつながりも重視しています。豊中市社会福祉協議会との連携による「介護職員初任者研修」講座の開講や、「夜桜YELL食堂」での温かい食の提供、近隣の岡町桜塚商店街の「夜店大会」「秋祭り」へのボランティア参加など、学校の外での学びや成長の機会を設けています。

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〔夜桜YELL食堂〕

【行事・交流活動―“もう一度やってみよう”を支える学校として】

 令和7年度からは、生徒自治会執行部を中心に新たに「夜桜体育祭」を実施し、大きな盛り上がりを見せました。遠足・文化祭・修学旅行なども、生徒の「やってみたい」を形にしやすい柔軟な運営により、一人ひとりが主役になれる機会として位置づけています。小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信の育成につながっています。

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〔夜桜体育祭(綱引き)〕

夜桜は、小規模でアットホームな学校です。不安を抱えながらも「もう一度学びたい」と思った人たちをそっと支え続ける場所でありたいと考えています。夜桜は、生徒が再スタートできる学校として、学び直しや生活の立て直し、自分のペースの回復といった一人ひとりの歩みを大切にしながら、生徒が自分の人生を“もう一度動かし始める”場となることをめざしています。そして、夜桜での生活を通して、自信を持って社会へ飛び立てるよう、教職員が一丸となって温かく寄り添いながら指導しています。

 次世代型広報戦略への挑戦   SAKULABO(創造と発信の拠点)

 本校の広報は、単なる情報発信を超え、生徒主体の「創作活動」として進化しています。その中心が「学校経営推進」事業によって設置した校内クリエイティブ拠点「SAKULABO(サクラボ)」です。

 SAKULABOは、

(1) SAKULABO CAFE(対話・交流・企画の場)

(2) SAKULABO STUDIO(映像・音響・配信の制作拠点)

(3) SAKULABO CINEMA(上映・発表・批評の場)

から構成され、生徒が企画・撮影・編集・発信までを一貫して担える「学校内メディア・クリエイティブセンター」として機能しています。

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〔SAKULABO(サクラボ)〕

 代表作の一つが、令和7年度体育祭プロモーションビデオです。生徒と教員が協働し、脚本・撮影・編集・音楽構成まで手掛け、学校の熱量と一体感を映像に結晶化しました。

【視聴リンク】桜塚高校【PV映像】体育祭編(R7)(YouTube):https://www.youtube.com/watch?v=2e0sU5qv4h0(外部サイトへリンク)

 こうした取組みにより、公式Instagramは府内でも上位の発信力を有しています。生徒の声・姿・学びを「当事者の視点」で発信する広報は、学校の透明性と信頼を高める新しいモデルとなっています。

【画像リンク】SAKULABOエリアガイド(PDF):
https://sakurazuka.ed.jp/wp-content/uploads/2026/03/87e2eb5ae190bc46bd3a943920393c84.pdf(外部サイトへリンク)

【つながり(全日制・定時制) × SAKULABO ― 多様性の尊重】

 同一キャンパスで学ぶ全日制と定時制の相互理解を深めるため、SAKULABO STUDIOを活用し、双方の生徒が互いに向けたビデオレターを制作・交換する取組みを開始しました。時間帯の異なる生徒同士が映像を通じてつながり、「同じ桜塚で学ぶ仲間」としての一体感を高めています。今後は、相互鑑賞や対話のプログラムへと発展させていきます。SAKULABOは、生徒の創造力を引き出すだけでなく、全日制と定時制をつなぎ、桜塚高校全体の新たな学びと関係性を育む場として、その可能性をますます広げています。

Ⅳ おわりに

 本校は、「発信」と「つながり」を両輪に、地域・社会・世界と結びついた学びを実現する学校です。

生徒一人ひとりが自らの考えや成果を発信する生徒主体のクリエイティブな取組み「SAKULABO」を起点に、探究活動では地域の人・企業・大学など多様な外部と連携しながら、学びを社会へと開いていきます。

また、全日制と定時制が互いの違いを尊重し、共に学び合う共生の環境や、部活動や生徒自治会を通じて地域に貢献する実践的な活動も、学校と社会を結ぶ重要な接点となっています。こうした「発信」と「つながり」の重なりが、生徒一人ひとりの可能性を大きく広げ、未来へと力強く花開かせています。

(教育振興室 高等学校課)

 

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