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令和7年(2025年)10月29日知事記者会見内容
記者会見項目
- 大阪880万人訓練の実施について
- オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンの実施について
- 南河内地域でランニングイベントと新モビFESTAを合同で開催について
- 「アルコール関連問題啓発週間」について
職員
それでは、ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
大阪880万人訓練の実施について ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは4点です。
まず1点目についてです。大阪880万人訓練についてです。
災害対策という訓練で、毎年行っているものです。880万人訓練、今年も実施をいたします。11月5日に実施をします。南海トラフ巨大地震が起きたということを想定いたしまして、この880万人訓練を実施します。
府民一人ひとりが、大災害が起きたとき、大地震・津波等を想定して、適切な行動をとれるように、自分の身を守ることについて事前にあらかじめ考えて、万が一の際に行動できるようにということで訓練を実施いたします。これは毎年訓練しているものでありまして、災害対策、ハードの対策というのをこの間、大阪府市ともに進めてきましたし、今も進めています。
例えば、南海トラフを想定したものについては、防潮堤の耐震強化ということで、10年計画で数千億円をかけて実施してきまして、ほぼこれが完了いたしました。また、三大水門も非常に台風のときに大きな成果を出しましたが、これについても更新を今しているところでもあるというところです。
様々、ハードの対策というのは行政として、当然としてやっていますが、もう1つ大切なのは、ソフトの対策ということで、もし地震が起きたときにどう行動するのかが極めて重要です。それを事前に訓練をするというものになります。
880万人訓練の内容ですけれども、午前10時に地震が発生したということを想定いたします。館内放送や屋外のスピーカーでお知らせした後で、午前10時03分頃に大津波警報が発表されたということを想定いたしまして、携帯電話にエリアメールであったり、あるいは緊急速報メールが届くということになります。「大阪防災アプリ」、それから「おおさか防災情報メール」、Yahoo!JAPANの「Yahoo!防災速報アプリ」でも同様のお知らせが届きます。
皆さんの携帯がマナーモードでも鳴るということになりますので、一人ひとりが事前にどう行動するのかということを、ぜひこのときに考えていただきたい。そして、もし災害が起きたらどう行動するのかというシミュレーションを、ぜひお一人お一人、1年に1回、この機会に考えてもらえたらと思います。
地震・震災はいつ起きるかは分かりません。ですので、365日のうち1日ぐらいは。そしてこの10時03分という、この一時ですけれども、この一時ぐらいは、もし地震が起きたらどう行動を起こすかということを、これを機に考え、そして訓練をしてもらえたらなと思います。
この事前の訓練が、最後、命の分かれ目になるということもあり得る話ですので、非常に重要なことだと思っています。
令和7年度のこの訓練のポイントについてですが、訓練の方針としまして、「一人ひとりの防災意識をオール大阪へ」というのを訓練の方針としています。
2つありまして、1つは、子どもに対する防災教育を充実させていこうということです。今回初めて、幼稚園、保育園にもこの呼びかけをいたしまして、880万人訓練に参加をしていただきます。そして学校に対しては、これまでも呼びかけをしていますが、訓練実施を呼びかけます。
ちなみに、学校についてはこの間、2倍ぐらいに増えてきている。非常に多くの学校が、この880万人訓練にも参加登録をしてくれるようにもなりました。学校関係者、昨年度は3万件でしたけども、今年度は6万7000件ということで、非常に増えていますが、幼稚園、保育園、そして学校等にも訓練を呼びかけていきます。
そういった趣旨から私自身も、今回は大阪市の姫島小学校で880万人訓練をするので、そこに私も出席をして、一緒に避難訓練を行おうと思います。
11月5日、実施をいたします。なお、この訓練に関する問い合わせについては、学校ではなくて府の危機管理室にお願いいたします。
そして2つ目の項目ですが、多様な防災ツールを活用した情報発信。これを広げていこうということです。
「大阪防災アプリ」においては、多言語を併用して、この訓練というのを行っています。また、府民の防災情報の伝達の手段のツールとして、大阪府の防災アプリというのは非常に有効ですので、その定着化を図っていきたいと思います。今回の訓練を通じてでも、「大阪防災アプリ」を含めた、そういった多様な発信ツールを、より広げていきたいと考えています。
ちなみに「大阪防災アプリ」においては、リアルタイムで地震・津波情報、避難の指示情報、そして避難所の開設情報や、その避難所の開き具合、そして経路情報等、いろんな情報をリアルタイムで取得できるものになっていますので、ぜひ「大阪防災アプリ」をダウンロードしていただけたらと思います。この機を通じて、ダウンロードしていただけたらと思います。
また、いざというときの大規模災害だけではなくて、台風等の気象情報も確認できますので、様々、便利なツールをつくっていますから、「大阪防災アプリ」を活用してもらえたらと思います。
地震が起きたときにとるべき行動についてですけれども、数秒から数十秒で揺れが起きますので、地震が起きたら、まずは身を守る行動をとっていただけたらと思います。
そして、すぐにテーブルの下などに避難をお願いします。そして屋外においては、塀の倒壊であったり、落下物に注意をしてもらえたらと思います。
地震が起きたら、まず身を守る行動をお願いします。
そして、揺れがおさまったらですが、危険な場所にいる人はすぐに避難をお願いします。なるべく沿岸部から離れた高台へ避難をお願いします。
そして、津波の到達まで時間がないという場合は、近くの津波避難ビルであったり、あるいは鉄筋コンクリートの3階以上の高い建物に避難をお願いします。垂直避難をお願いいたします。
津波警報・注意報が解除されるまでは絶対に戻らないでください。これは津波警報・注意報が出されてから、しばらく時間が経つときがあります。大丈夫かなってなったり、あるいはこれを持ってくるのを忘れたな。それで家に取りに帰って被災されたという事例が、東日本大震災でもありました。津波警報・注意報が解除されるまでは絶対に戻らないということでお願いしたいと思います。
そして避難するときですけれども、あわてずに、声を掛け合って、協力しながら避難をお願いします。あわてずに、歩いて避難をお願いします。
ちなみに現在の予測ですけれども、南海トラフ巨大地震が起こったとき、大阪に津波が到達するまで、だいたい約1時間から2時間の時間があると予測をされていますので、あわてずに、歩いて避難をするということを心掛けてもらえたらと思います。
非常持ち出し品も忘れずにお願いしたいということと、避難するときは、助けを必要としている人がいないか、周囲の人と声を掛け合いながら、協力して避難をお願いします。
地震というのは、いつ発生してもおかしくありません。いつ、どこで発生してもおかしくありません。
7月30日にカムチャツカ半島付近を震源とする地震による津波注意報が発表されました。家族の安否確認手段であったり、家具の固定であったり、備蓄や非常時の持ち出し品であったり、家庭における備えというのを定期的に確認をお願いします。また、避難経路・避難場所を確認するなど、地震の発生に備えた継続的な対応をお願いしたいと思います。
オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンの実施について ※この項目で使用した資料はこちら
2点目です。オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンについてです。
私自身も今日、この服を着させてもらっていますが、11月は、オレンジリボン、そして児童虐待防止の推進キャンペーンの月間になります。
1人でも多くの府民の皆さんに児童虐待防止について関心を持っていただいて、そして児童虐待の未然防止や早期発見、重大に至る前の早期発見につなげていくために、11月はオレンジリボン、そして児童虐待防止の推進キャンペーンをしております。ここにおいて、市町村、それから関係団体と連携して、オール大阪で取り組んでいきます。
まず、虐待の早期発見には、地域の皆さんに通告をしていただくということが非常に重要になります。ここにありますけど、虐待かなという、そういう子どもを家庭で見かけたら、児童相談の虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」にご連絡をお願いしたいと思います。「189」です。これは全国共通です。この私のジャンパーにも書いていますが、この「189」というのがそれです。いちはやく。「189」。いちはやく、児童相談所虐待対応ダイヤルにご連絡をいただけたらと思います。
例えばですけども、こういう子どもを見かけたらということで、下に例が書いてあります。不自然な外傷(打撲痕、やけどなど)がみられる。あるいは登園・登校がされずに、食事も与えられていない。あるいは衣服が汚れている、元気がなくて非常に表情が暗い。大声をあげ、子どもや家庭に暴力をふるっている様子が感じられる。あるいは保護者が長期不在で、いつも子どもだけでいる。こういった兆候を見かけたら、ぜひ地域の皆さん、お住まいの皆さん、いちはやくということで、児童相談所の虐待対応ダイヤルにご連絡をいただけたらと思います。この「いちはやく」ということを、今回のキャンペーンにおいても広げていきたいと思います。
本キャンペーンの主な取組みですけども、ガンバ大阪、大阪ブルテオン、大阪ラヴィッツの皆さんと連携をして、広報いたします。ガンバの皆さん、ブルテオンの皆さん、ラヴィッツの皆さんには感謝を申し上げます。
まず、連携ポスターを大阪モノレールの各駅、そして府内市町村に掲示をいたします。ここにポスターのサンプルがありますが、これを掲示いたします。
また、大阪ブルテオンの試合会場で広報の啓発活動を行います。11月2日、ヴォレアス北海道戦。場所はパナソニックアリーナですけども、そこで「もずやん」と啓発グッズの配布等を行います。
そしてオレンジのライトアップということで、天保山の大観覧車であったり、太陽の塔であったり、オオサカホイール、ドーンセンター、岸和田城、中之島図書館、フェニックス・モザイク「糸車の幻想」等、オレンジのライトアップをいたします。
デジタルサイネージによる広報啓発ということで、大阪メトロのなんば駅であったり、天王寺駅。非常に人が多い駅ですけども、そういった駅のデジタルサイネージで広報啓発を行う。そして、株式会社ハークスレイ、中西金属工業さん、大阪信用金庫さんにもご協力いただいて、それぞれのデジタルサイネージで発信のご協力をお願いいたします。
そして、自動販売機による広報啓発ということで、キリンビバレッジさん、ダイドードリンコさんにもご協力いただきまして、こういった形で「189(いちはやく)」ということですね。児童虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」のポスター等、あるいはデジタルサイネージ等で啓発をしていただくということになります。
ぜひ、詳しくは府のホームページをご覧いただけたらと思います。
あれ、児童虐待かなと思ったら、「189(いちはやく)」、「189」に、ためらわずにお電話いただけたらと思います。重大な児童虐待防止に向けて、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
南河内地域でランニングイベントと新モビFESTAを合同で開催! ※この項目で使用した資料はこちら
「南河内フルーツマラニック」と「新モビFESTA」の合同開催を実施します。そのお知らせです。
大阪府においては、スポーツと一緒に、ともに成長して、楽しさあふれる大阪の実現に向けて、スポーツツーリズムというものを推進しています。
今回、そのスポーツツーリズムの一環といたしまして、この万博によって高まった大阪への関心であったり、府のスポーツ資源である「南河内サイクルライン」を活用して、フルーツをテーマにしたランニングイベントである「南河内フルーツマラニック」を初開催いたします。このマラニックというのは、マラソンとピクニックを合わせた造語ということになります。
順位とか記録を競うマラソンではなくて、楽しく、ピクニックとマラソンを足したように楽しく、そのルートを楽しんでいただいて、そしてここにもありますけれども、給水所や給食所においては、いちごとかみかんとかブルーベリーとか、いちじく、シャインマスカット等、南河内の特産品のフルーツを提供しようという風に思っています。そういった「南河内フルーツマラニック」を初開催いたします。
併せて「新モビFESTA」を同会場で開催します。これは、南河内で進めている自動運転バスの取組みについてです。そのロゴマークを発表いたします。
まず1つ目ですけれども、マラニックについてですが、11月8日10時半から16時まで、富田林の石川の河川敷の川西のグラウンドで開催をします。
タイムテーブルですけれども、10時半から開会式典をやり、そして10時50分からマラニックのイベントを開始します。先ほど申し上げたとおり、ここの給水所等で南河内の特産品のフルーツを提供します。
そして11時15分からは、「南河内新モビリティプロジェクト」のロゴマークを発表します。このロゴマークについては、地元・河南町の大阪芸術大学の学生さんが作成した作品から、地域の皆さんが投票し、そして選ばれたロゴマークをこの際に発表いたします。
12時からステージイベントということで、トップアスリートによるトークショーを行います。大阪芸術大学の管弦打コースの学生による演奏等、様々なステージイベントを準備しています。
ちなみに、このトップアスリートによるトークショーですけれども、秦選手、丸山選手、田中選手にお越しをいただきます。この秦選手、丸山選手、田中選手は、皆さんもご存じの方多いと思います。世界陸上2025年の、つい先日行われました世界陸上に出場されました、オリンピックも出場されました、秦選手、田中選手、また丸山選手はその前の世界陸上に出場された、非常に有名なアスリートもこのイベントに参加をいただきます。このお三方とも大阪出身ということで、ご協力をいただけます。
こういったトップアスリートによる走り方の教室であったり、モルック、スナッグゴルフ等のスポーツ体験コーナーも11時から16時まで行います。ステージイベントだけじゃなくてスポーツ体験コーナーもありますので、ぜひ参加いただけたらと思います。
こういった世界陸上やオリンピックに出場するような選手に、走り方教室を教わるという機会もなかなかないと思いますので、ぜひ多くの皆さん参加いただけたらと思います。
出展ブースですけれども、こちらは自動運転バスの出展ブースということで、自動運転のクイズに参加した人にはオリジナル景品をプレゼントする等、また南河内の特産品のマルシェとかキッチンカー等の出店をいたします。
いろんな体験コーナーがあるんですけども、6か所のうち、3か所以上のコーナーを体験してスタンプを集めたら、お菓子のつかみ取りに挑戦もできるということで、またイベントオリジナルステッカーをプレゼントということです。
いろんなイベントを準備しておりますので、ぜひこのフルーツマラニック、新モビFESTA、南河内のこのイベントにご参加をいただけたらと思います。
アルコール関連問題啓発週間について ※この項目で使用した資料はこちら
最後です。アルコール関連問題啓発週間についてです。11月10日から16日というのは、アルコール健康障害対策基本法に基づく「アルコール関連問題啓発週間」になります。
過度な飲酒というのは、肝疾患、あるいはアルコール依存症等の健康問題、飲酒問題、自殺等の社会問題を生じさせるリスクというのがございます。
年齢や性別、体質の違いによる影響というのをきちんと理解した上で、お酒との付き合い方を見直して、健康に配慮した飲酒を心がけてもらえたらと思います。
まず、府の現状についてですけれども、生活習慣病リスクを高める量を飲酒している人の状況ですが、50歳代と60歳代の方が非常に多いということになっている調査結果が出ています。
1日の平均純アルコール、男性が40グラム以上、女性が20グラム以上の飲酒というのは、生活習慣病のリスクが高いという風にされています。それはどのぐらいかというと、アルコールでいくと20グラムです。500ミリのビール缶1本が20グラムですから、500ミリのビールを毎日2本以上飲んでいる方というのは40グラム以上になりますので、生活習慣病のリスクが高まるということになります。
また、妊娠中の飲酒の状況ですけれども、妊娠中の飲酒というのは、胎児性アルコール症候群など赤ちゃんに大きく影響し得るものです。大阪府においては、妊娠中の飲酒の状況というのも全国値を上回っています。全国値はここにあるとおり、0.9とか1パーセントですが、大阪は約2.5パーセント程度ということで、これを上回っているという状況です。
そういった観点から、府民向けのイベントとしまして「知ろう!気づこう!アルコールと健康」の開催、実施をします。11月8日、9日、10時から17時、イオンモール鶴見緑地で開催します。
アルコールと健康クイズということで、「もずやん」と鶴見区のマスコットキャラクターの「つるりっぷ」が登場して、ここでアルコールと健康クイズ等を行います。
また、アルコールパッチテストであったり、飲酒量やお酒の飲み方チェック、飲酒体験ゴーグル等の体験もありますので、ぜひ参加していただけたらと思います。このスタンプラリーに参加した人には素敵なプレゼントを渡すということで、詳細はこちらになります。イオンモールとカゴメ、そして大阪府断酒会に協力をいただきます。
このアルコールパッチテストというのは、すぐ分かるものでして、こういったアルコールのジェルパッチで自分の体質を知ろうというものがあります。
判定の仕方ですけど、この中にある、こういうシールがあってですね。このシールを貼って20分ぐらいすれば、その人がどういったアルコールの体質を持っているのかというのが分かる。そういったアルコールパッチテストをここでやります。
なので今日、実際、僕もやってみたいという風に思います。この場でですね。20分ですから、実際試しにやってみたいと思います。
実際、こういう風に鶴見に行けば、これが実際できますので、ぜひこのアルコールパッチテストをやってもらえたらと思います。こういった簡単なシールがあって、このシールを自分の、ここに書いているんですけども、腕の内側の平らな部分に貼って、20分間待ちますということ。これが、そのシールになります。内側の平らなところなので、脱ぎます。
この手の、ここに鑑定の仕方書いているんですが、手の内側、この辺りにシールを貼るだけで、20分経てば分かるということになります。実際、貼ります。こういった形で。これで、あと20分すれば分かるということです。
これによると、「ぜんぜん飲めない族」なのか、「ホントは飲めない族」なのか、飲みすぎ注意の「危ない族」なのか。この3つの種族、どの種族かが分かるということなので、ちょっと今から20分やってみたいと思います。3時、2時50分ぐらいかな。
という、こういったパッチテストなんかもやりながら、自分がどういうアルコールの体質を持っているのかというのを知ることによって、このアルコールの依存症であったり、そういった生活習慣病のリスクを控える、避けるということにつなげてもらえたらなという風に思います。
それ以外にも様々な健康クイズであったり、飲酒体験ゴーグルであったり、様々なイベントもありますので、ぜひご参加をいただけたらと思います。
そして「エキスポ文化祭2025」のブース出展ということで、ららぽーとEXPOCITYにおいて、飲酒習慣のセルフチェックであったり、いい歯の日・子宮頸がんの啓発月間であったり、様々なブース出展がありますので、ぜひご参加をいただけたらと思います。
その他、公民連携の取組みとして、プロスポーツのホームスタジアムをはじめ、企業、大学、事業者、市町村と連携して、様々な啓発動画の放映であったり、ポスターの掲示をしてまいります。
お酒の飲み方等で悩んでいらっしゃる方は、「おおさか依存症ポータルサイト」というのもございます。ぜひ、相談窓口にご相談をいただけたらと思います。また、これを機に、アルコール関連の問題啓発をしてまいりたいと思います。僕からは以上です。
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は、挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは、幹事社のMBS毎日放送さん、よろしくお願いします。
質疑応答
アルコール関連問題啓発週間について
記者
幹事社の毎日放送、井守と申します。
アルコールパッチの件について質問させてください。「ぜんぜん飲めない族」と判定された方に対して、知事はどのような啓発をしていきますでしょうか。
知事
「ぜんぜん飲めない族」の方に関しては、やはりアルコールを過度に勧めるというのもやめなければいけないと思います。
まず、自分が飲めないということを知ることによって、だいたい日本人の1割がこの体質らしいんですね。そういった「ぜんぜん飲めない族」の方は、その分解ができないということになりますから、やはり危険ということになります。ですので、そういった人に飲酒を過度に勧めるということもやっぱり、いろんな体質の人がいるんだということをこの機に知ってもらえたらと思います。
それから、実は「危ない族」というのが、だいたい日本人の5割から6割とされていまして、ついつい量を増やしてしまう。ここが実は危ないというところですから、飲みすぎ注意の「危ない族」の方は、このパッチテストをすることで、自分は危ないんだということを認識してもらえたらと思います。だいたい日本人の5から6割が、この体質だとされています。
そして、日本人の3割から4割が「ホントは飲めない族」ということで、その中間にあるというものです。
それぞれ人によってやっぱり違うということになりますから、飲酒の強要であったり、一気飲みであったり、酔いつぶしであったり、飲めない人への配慮であったりだとか、これは大切ですから、あるいは酔った場合の迷惑行為も防いでいかなければなりません。
自分の体質を理解してもらいたいということと、それから全然人によって体質が違うんだということを、よりまた知っていただけたらという風に思います。
特区民泊について
記者
ありがとうございます。
もう1点、特区民泊の件でお伺いいたします。民泊旅館簡易宿所業組合が今日、大阪維新の会に新規受付停止をやめてほしいといったような趣旨の要望の提出と政策協議を行いたいということがありました。
理由としては、基準がない中での停止に疑問があるということで、府市にも同様のものを提出する可能性があるという風にしています。
知事として、この要望書と政策協議について、どのように受け止めますでしょうか。
知事
要望については、担当部としてしっかりと受け止めたいという風に思っています。その上で、5月29日をもって一旦、新規受付は停止するという判断をいたしました。また、これは国において、特区の認定するのは国ですから、国において最終決定されますけど、それに基づいて進めていくという風に考えています。
また、なぜ5月29日までの期間があるんですかというご質問もあるんですけれども、これは既に改修であったり、特区民泊があることを前提にして、そういった事業に着手している事業者もありますので、そういったことも考えたときに一定の期間が必要だということを部局内でも考慮した上で、5月29日に決定したということです。
記者
ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、どうぞ。
公募部長選考の実施について
記者
すみません。読売新聞の藤岡です。
本日、商工労働部長さんの公募の発表が出ていたんですけれども、改めて公募に期待するところや理由などを教えていただければと思います。
知事
まさに大阪の商業、そして中小企業、経済の活性という観点から、民間も含めて、内部も含めて、意欲のある人にぜひ公募してもらいたいと思います。
とりわけ、今年は大阪・関西万博をやりましたから、大阪・関西万博のレガシーを受けて、大阪の中小企業であったり、そういった様々な技術であったり、大阪の経済活性にぜひ力を入れてみたいという方の内外の公募をお待ちしています。
記者
知事として、この公募制度は2012年度から始まっているかと思うんですけど、この公募制度のメリットというのは、どのように考えていますか。部長級の方々の。
知事
これはやはり、その意欲のある人をまず採用することができるということと、これは内部だけではなくて外部人材も登用することができると。そこである意味、新陳代謝であったり、役所じゃなかなか発想が出てこないところの新たな発想も着想することもあり得るということになります。
最終的にはもちろん、内外公募ですから人材重視で判断いたしますけども、その入口を、門戸を広げることが、最終的には大阪の商工労働の発展につながるという風に判断しているということです。
記者
一方で令和4年度以降は、公募なんですけれども1人がずっと、状況が続いているところだと思うんですけれども、その辺りはどのように受け止めているというか、あれば教えてください。
知事
これは例えば財務とか人事とか、組織のある意味、内部で進めていった方がいいだろうというようなところについては、公募は適さないという判断をしていっているところでもあります。
また、公募したとて、外部人材ももちろん優秀な人も手を挙げてくれるんですけれども、内部ともやっぱり比較をした上で、内部でもやっぱり非常に優秀な人が多いですから、その中で優秀な人を選考するということが最も大事です。最も優れた人を選考してきている中で、今のような結果になっているということです。
今はだから、スマシが外部なんですかね。スマシ部は外部の人ですけれども、内部でも非常に優秀な人がいるので、そこは最も優秀な人を選考するという判断で進めていっています。
記者
今はその内部系の方やったら、そもそも公募にっていうところがあったと思うんですけれども、そもそも公募自体に内部の方も応募できるというところで、公募自体は出して、その中で競うという考え方もあるかと思うんですけれども、そういう財務とか人事関係の方は、そもそも公募が出ていないというところの判断理由みたいなところが。一応、条例は原則が公募ってなっているところとの関係で教えていただければと思います。
知事
財務とか人事については、内部人材で登用するべき、そうした方が適切だろうという風に考えています。公募という手続きももちろんありますけれども、最も適した人材を知事として任命するということが一つ、重要かなという風に思っていますから、それで進めていっているところでもあります。
最終的には外部公募をしないという観点ですから、内部で、もちろんその意欲のある人も必要ですけれども、優秀な人ということ。とりわけ、内部の予算であったりとか人事ということは、非常に内部性が高いところでもありますから、そういったところを重視して、内部人材を知事の任命権のもとでやっているというところです。
一方で商工労働とか、例えばスマートシティとか、いわゆる外部の意見を、外の目を入れた方がより広がっていくんじゃないかというところについては、積極的に公募しているということです。
だから、ここは外部の人も手を挙げられるし、内部の人だって手が挙げられるんですよと。内部人材は手を挙げられない仕組みというのも当然あり得たと思うんですけれども、内部の人でも手を挙げられるという仕組みにしたということです。だから、外部からの人材を登用するのが適切かどうかというのが、一つのある意味、判断というか、基準にもなっています。
記者
これは、公募制度が2012年度から始まってきて、10年以上が経過してくる中で、だんだん変遷してきたというか。令和6年のところでは、条例で公募のところの要件も、但し書きのところですね。そこが変わってきたりもしていると思うんですけれども、知事が任命というのは明記しているところだと思うんですけど、その辺りの変遷とも影響しているのか。その辺りを教えてください。
知事
そうですね。内外公募もやりながら実際に運用しつつ、どういった制度が適切だろうというので、少しずつ修正も加えながらやってきているところ、より良い制度に向かってやってきているところはあると思います。
記者
あと最後に、公募制度は一方でどういうとこにデメリットがあるかなというのを感じているかというところも、最後に教えてください。
知事
人材の人となりがなかなか分からないので、面接とそれから論文ということがメインになります。あとはその人の経歴です。職歴。そこがメインになるんですけれども、なかなか人となりであったりとかですね。職歴であっても、その職歴の中でどういった仕事を実際、本当にしてきたかというか。そこに当然、嘘はないわけですけれども、どういった役割を果たしてきたかという、その人物像まではなかなか面接や論文だけでは掴みにくいところがあるというのは、一つのデメリットだとは思います。ただ、それでもやはり非常に優秀な人も多いので、その門戸は広げてやっているということです。
逆に、内部の人材であれば、人となりも含めて、その人の能力というのは十分把握した上で任命することができるということだと思います。ただ一方で、外部からの風が入りにくいというデメリットはあるんだろうと思います。
記者
ありがとうございました。
職員
他にご質問ございますでしょうか。日経新聞さん、どうぞ。
外国人観光客に関する調査について
記者
日経新聞、鈴木です。よろしくお願いします。
まず1点です。大阪観光局が今日、定例会見で、万博会期中に関空で実施した訪日外国人を対象にした出口調査で、4分の1ほどの人が万博を訪問したとの推計を発表しました。
万博が大阪の観光に与えた影響について、どのように分析・評価されていますでしょうか。
知事
合計で2500万人の方が万博会場を訪問されました。海外のお客さんも含めて、多くの方が万博に訪問をされたと思っています。4分の1というのも、やはり大きな影響だと思います。
この万博をきっかけに、大阪というまちを知ってもらって、大阪というまちはこれだけいろんな経済が発展しているまちなんだな、食がおいしいまちなんだな、万博というのをやっているようなまちなんだな。大阪の魅力を多くの海外のお客さん、国内外の人に知っていただいたきっかけになったという風に思っています。その数字が現れているんだと思います。
記者
もう1点です。観光客が増加する一方で、スーツケースの放置や民泊でのごみ出しなどをめぐるトラブルも一部生じています。
外国人観光客が増える中で、住民との摩擦を生まないためにはどのように取り組んでいくべきだと考えていらっしゃるのか、こちらも改めてお聞かせください。
知事
まさにその魅力が高いという中で、大阪に多くの海外のお客さんが来られています。その上で、いわゆる様々な弊害というか、オーバーツーリズムの課題というのも、局所的にはやっぱりあるという風に思っています。
そういったところを、弊害を改善することが非常に重要で、海外のお客さんにもそういったルールを知ってもらう。それはホテル等やいろんな宿泊所を通じて知ってもらう。また、宿泊税を導入して、今回、宿泊税の値上げもいたしました。そういったものを財源にして、このオーバーツーリズム対策をしっかりととっていくことが重要だと思います。
地域の皆さんの生活と、そして海外のお客さんが日本を楽しんでもらう。その両立を図れるようにしていきたいと思います。そのバランスが大切だと思います。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。
夢洲地区における万博跡地の活用について
記者
フリーランスの木下です。よろしくお願いします。
万博の跡地活用の考え方についてお聞きします。万博の理念の継承というところが色々指摘されていると思うんですけども、この跡地活用にも一貫して残していかないといけない理念といいますか。これからもその理念を貫き通すという部分、それは知事はいかにお考えでしょうか。
知事
万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」というのをテーマにした万博が、この6ヶ月間行われました。その理念を継承したまちづくりというのが大切だと思っています。なので、大阪ヘルスケアパビリオンについては一部残置をいたします。そして、これは民間活用してもらいますけれども、その条件の中に、命・健康ということ、そして大阪・関西万博のレガシーの発信ということをテーマに、そういったことを盛り込んだ民間公募をすると。それを条件とした民間公募をするという予定になっています。
また、レガシーとしてシンボリックなのは大屋根リングですけれども、そこの一部についても残置をし、緑地公園にするということも決定をいたしました。その緑地公園においては、最新技術等も使えば、様々なこの万博のレガシーというものを残していけることができるだろうと思っています。
そして大きなところとして、夢洲2期の募集、公募については、この間、夢洲のまちづくり計画というのを、マスタープランということをこの間、1.0、2.0と定めてきているところでもあります。
この間、経済界の皆さんのご意見等も踏まえて、マスタープラン2.0においては、万博のレガシーの継承、それが体現できるようなものというのを条件に組み込みましたので、そういった条件を踏まえた上で来年の春以降、民間事業者公募を行うということになります。
そういった条件を定めていますから、その中で最も優れたものが第三者の委員会によって決定されるということになろうかと思いますので、万博のレガシーを受け継いだまちづくりということを進めていけたらと思います。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
そのレガシーの継承というところとあわせて、成果の検証もあわせてですけど、国の方で議論を進めていくという話だと思うんですが、そこに対しては知事はどのように関わっていかれて、どういった意見をされていかれるんでしょうか。
知事
これについては官邸会議で、万博のレガシー、効果、それは検証していきましょうということがもう発表されています。そのための会議体というのもつくられるという風にも聞いていますから、これは大阪府市としてコミットしていくということになると思います。
また、とりわけ、そのレガシーとして実現・実行化していくための、いわゆるその黒字が出たところについても、どのように活用するのかということに関しても、ここについても大阪府市として公明正大にということですから、おそらく大阪府市としてもコミットしていくということになるんだろうとは思います。
記者
レガシーの部分でこれが条件だとか、レガシーというのはこういう基本路線みたいなのがあるんだというような、そういったお考えはありますでしょうか。
知事
まず、先ほど申し上げた大屋根リングについてはレガシーそのものだと思っていますので、多くの方が来られて、そして黒字になったということに関しての大屋根リングの保存・維持費用。ここについては、僕はその黒字の部分を充てるべきだという風に考えています。それについては、しっかり議論して進めていければいいだろうと思います。
記者
あともう1点だけ。成果の検証というのがあると思うんですけども、もちろんいろんな成果はあると思うんですが、協会も色々トラブルが起こって、それに対処していったという。大きなところとは別として、細かい対処を色々されていったと思うんですが、成果の部分だけではなくて、こういう色々な問題が起こって、それをこうしていったとか、あるいはできなかったとか。そういったこの問題点の解決とか、そういう教訓といったものの検証というものについてはどうお考えでしょうか。
知事
そういったものを含めていけたらいいと思います。この万博全体を見返した上で、起きたこと、そして検証というのをしっかりして、そして、またそれを次の機会、何らかのものに活かしていければいいという風にも思いますから。もちろんそのプラスの面もそうだし、課題があった面についても、きちんとそういったものをまとめていった方が僕はいいと思います。これからにはなると思いますけど、そういう風に思います。
記者
ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら最後、人民新聞さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
記者
人民新聞の河住です。よろしくお願いします。
先ほどの木下さんの質問にちょっと関連するんですが、まず未払い問題についてなんですが、協会として未払い問題について検証して、結果を公表するという予定はありますか。
知事
この未払いに関しては個別に聞くと、ほとんどの事案が債権の存否について争われています。つまり、未払いが確定しているというものではなくて、未払いを請求する側と請求を受ける側があり、そして請求を受ける側からの意見だと、例えば合意書がない、請求される根拠がないものを請求されているという意見があります。一方で未払いの請求する側は、これは払われていないんじゃないか。こうなってくると、事実関係、法律関係含めて、やはりその個別にその権利関係を確定しないと、なかなかこれは判断が難しいというものになるかと思います。
最終的には、もちろん話し合いでというのもありますけれども、最終的には民事紛争になっている。裁判所等が最終的に決着。ここについて白黒を決められる機関でもありますから、そういったところで決着をつけるということが筋なんだろうという風に思っています。協会として、なかなか事実関係の確定、法的権利の存否までの確定は難しいんだろうという風に思っています。
記者
次に、被害業者の方から、裁判の証拠としてパビリオンを解体しないでほしいという要望が協会や国などに出されているんですが、協会や国などはどういう風にこれに対応されたのか。そして、業者にどのような回答をしたのかお聞かせください。
知事
法的な手続きについては我々は直接、当然関与し得るものではありませんので、裁判所の法的な根拠、法的なルールに基づいて解決されていくべきものなんだろうという風に思います。
府立学校の内装リニューアルについて
記者
次に、府立高校のリニューアルについてお伺いします。
知事のアカウントですね。吉村洋文(大阪府知事)というアカウントで、府立高校のリニューアルについての投稿がXでされていますが、このアカウントは大阪府の秘書課に確認をしたところ、一切、府は関知していないと言っているんですけど、これは個人として投稿したということでいいんですか。
知事
政治家としてのアカウントです。
記者
分かりました。
では次に、このリニューアルのことについてなんですけども、2025年2月に大阪府議会議員の山田けんたさんが定例会、本議会で質問した内容なんですが、昨年同様、半数程度の府立高校での定員割れの見込みとなっていると。府立はボロボロで行きたくないという声が多いと聞きますという風におっしゃっています。
大阪府の公立離れの原因の一端に、この改修の放置の問題があると考えられると思うんですけど、知事はこの辺についてどうお考えでしたか。
知事
府立高校については、全国的に老朽化というのが進んできていると思います。また、大阪府もその例に違わないところだと思います。大阪府独自の話ではないと思っています。
その上で実際、高校生が多くの時間を過ごす教室、普通教室であったり、廊下であったり、そういったものを綺麗にすることはできないか、リニューアルすることはできないかということで、この2年間、実証事業を教育庁で実施をしてきました。これは特定の学年、特定の学校で実施をいたしました。
それで非常に効果が高いという報告を受けましたので、私自身もつい先日、実際にそれは見て判断するべきだという思いで、その学校に、1つの学校に行き、現実にその現場を見、そして高校生、実際そこで勉強している、生活をしている高校生と話をした結果、これは非常に効果が高いと判断したので、この改装、リニューアルをするという判断をしたということです。
なので、高校生離れというか、そういうことではなくて、今、できるだけやっぱり高校生が過ごす学校を綺麗にリニューアルしていくべきだと。それによって、高校生たちが非常に明るくなったと。部屋が明るくなって、クラスの雰囲気も明るくなった。あるいは勉強する意欲が出たとかですね。非常にプラスの意見が多くて、そうだなと改めて思いましたので、これについては実施をするという判断をしたところです。
記者
ありがとうございます。
先ほどの知事がおっしゃっていた内容は、三国丘高校の改修の件で、大阪府教育庁のYouTubeの内容が該当するかと思うんですけれども、短期間でできることということを考えていましたというのが、そのYouTubeの中に入っていて、先ほどの山田けんた大阪府議会議員の質問の中でも、2023年9月には、2021年度の高等学校の全日制課程生徒1人当たりの経費が、大阪府が120万円程度で全国平均を下回っていると。都道府県別で見ると、下から3番目となっているということを言っています。
この状況を、例えば府立高校、それから特別支援学校が被災時に避難所となる可能性があることなどを考えると、壁の塗装や床のシート張りだけでいいのかという部分はあるのかなという風に考えます。
もっと根本的な改修が、もっと早い段階から行われるべきだったんじゃないかと思いますけど、その辺についてはどう思いますか。
知事
まず、私が訪問したのは三国丘ではなくて泉陽高校なので、その事実がまず、ちょっとそこはしっかり確認をされた方がいいのかなという風に思います。
それから、高校、府立高校の老朽化というのは、大阪に限らず全国で起きていることだということに、ぜひ着目をしてもらいたいと思います。大阪の問題だと矮小化すると、そこだけやればいいのかということになると思いますけれども、もし人民新聞さんがこれは全国的な問題だといったら、これは全国の高校生にも波及することになりますから、あまり色をつけて見ない方がいいんじゃないかなと僕は思っています。全国的に府立高校って、やっぱり老朽化が進んできているんですね。これは僕は、なんとかするべきだという思いを持っています。
なので、国においても府立高校に、県立高校含めて公立高校に、これから投資していこうじゃないかという意見が出てきていることは、僕はすごく前向きに捉えていて。今回、高校の無償化の議論をきっかけに、高校の県立高校、府立高校、公立高校改革に文科省が腰を上げたというのは、僕はすごく大きなプラスの効果が出たなという風に思っています。それは全国において進めていくべきことだと思っています。
公立高校の老朽化が進んでいく中で、様々な対策をやる。これは建替えなんかもそうですし。ただ、なかなか実際は手をつけられてこなかったという実態があると思います。この内装リニューアルをやっている自治体も、ほとんどないと思います。全校的にやっているというのはですね。これを大阪において初めて実施をするということになりますので、全国においてもなかなか例がないことを実施するということになろうかと思います。
もちろん1校、2校単位で、個別にやっているとこはあると思いますが、府立高校、大阪において全部で支援学校も入れると190ありますから、その中で築浅と非常に老朽化が進んでいる古い60年以上のものを除く、ある意味、基本、全校やっていこうじゃないか。130校レベルでやっていくというのは、初の試みになろうかと思います。これが良き先行事例になれば、全国にも波及すると思っていますので、僕はそういう意識も同時に持っています。
全国の老朽化する府立高校が、このある意味、リニューアルという手段によって新しくなっていけば、全国の高校生にとってもメリットが生じ得るだろうという風に考えています。
ですので、そういった意味では、今は大阪府内の実証事業とし、これは有効だと判断したので、大阪府内の府立高校を広くやるということになりますが、全国的に見れば、これはある意味、大阪府の実証事業であり、大阪府として非常に府立高校、高校生たちにとって良いものになったねとなれば、全国に広がる可能性があると思っていますので、そのぐらいの視野で僕はこの事業を今見ています。
記者
ありがとうございました。以上です。
アルコール関連問題啓発週間について
知事
ジェルパッチの結果を発表したいと思います。
こういった形で、貼ったものを半分だけ切るということなので、半分だけ切ると、ここが若干、色が変わる。ここに3つの色があってですね。一番上が、すごく赤くなる方、真ん中がうっすらピンクになる方、その下がほとんど色が変わらない方。僕はうっすらピンクだと思いますので、3割から4割の「ホントは飲めない族」の種族に属するということですので、無茶な飲酒はできるだけやらないようにしていきたいと思います。
実際似ているかなと思います。そんなに僕、お酒強くないので。だいたい、飲みに行っても2杯とか3杯ぐらいで、顔が赤くなって、もう十分かなってなるぐらいなんですけど。だいたい、それと近いかなと。
なので、ぜひ、このパッチテストも通じて、自分のアルコール特性というか、個性というか。それを知っていただいて、また同時に、それは自分の個性を知ると同時に、いろんな人はやっぱり全然違うんだよということも知っていただいて、先ほど申し上げた飲酒の強要とか、一気飲みとか、酔いつぶしとか、そういうのはもうやめて、自分のそれぞれに合った注意をしていただけたらと思います。
ここに体質別アドバイスというのがありまして、「ホントは飲めない族」のあなたへって、これは私になるんですけれども、これも読み上げると、このタイプの中には、赤くなるけれどそれなりに飲むという人もいます。うん。当たっていますね。確かに、日々の訓練によって酒量が増えてしまう場合が。ちょっと待った。そんな訓練は決してしないでくださいと書いています。
確かに、飲む回数が増えたらちょっと強くなってきたりもするときありますけれども、めちゃくちゃ強くもならないということで、その注意ポイントが下に書いています。
この体質の人は、無理して飲むと肝臓を壊しやすく、食道がんなど上部消化器がんにもなりやすいです。いずれもアルコールとアセトアルデヒドのダブルパンチに長年さらされた結果、訓練の挙句、アルコール依存症になる人もじわじわ増加していますということで、これは僕に対する「ホントは飲めない族」の注意ですけど、これ以外にも「ぜんぜん飲めない族」の注意とか、飲みすぎ注意の「危ない族」という方の注意もありますので、ぜひこういったことも通じて、アルコール依存症、あるいはアルコールに対する考え方というのを知ってもらえたらなと思います。私からは以上です。
職員
ありがとうございました。それでは、記者会見の方を終了させていただきます。