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令和7年(2025年)9月10日知事記者会見内容
記者会見項目
- 「若者へのお米・食料品配付」について
- サイクルラインを活用したデジタルスタンプラリーの実施について
20分43秒~21分42秒でモニターの画像の乱れがあります。ご了承ください。
反訳については後日掲載します。
職員
それでは、ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
「若者へのお米・食料品配付」について ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは2点です。
まず1点目についてです。大学生等若者への食費支援事業についてです。来週から申請の受付を開始しますので、その案内です。
物価高騰が続く中で、特に子どもたち、ご飯をよく食べる子どもたちに1人あたり7,000円相当のお米クーポンの支援ということをこの間、第4弾までやってきました。現在は第4弾中です。
今回さらに拡大するということで、大学生等の若者についても、大阪府民全員を対象にして1人あたり7,000円相当のお米クーポンの食費支援事業を行います。それについては、もう既に発表のとおりですけども、その申請の受付の開始を、来週9月16日9時から開始をいたしますので、その案内です。
対象年齢は、先ほど申し上げましたが大学生相当年齢ということで、19歳から22歳の若者を対象にした支援になります。
お米クーポン、お米PAYおおさか、またはその他ECサイトでも食料品を選べます。これは子ども支援事業と同じです。スキームは全く同じです。対象年齢を拡大したというものになります。
対象者としまして、平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた若者ということですけれども、これは平たく言えば、大学生相当の19歳から22歳の人ということになります。
そして、申請日において大阪府内に居所を有している方、あるいはそれに準ずる方が対象になります。
この準ずる人というのはどういう人なんですかというと、これは夏休み等の長期休暇も含めて一定期間、概ね年間1ヶ月半程度、大阪府内の実家等で生活を送る方も準ずる方として対象範囲に加えます。
申請受付期間ですけども、9月16日9時から3ヶ月間、12月16日までになります。給付物品の申込期限は、令和8年2月14日までになっています。
申請が来週9月16日から始まりますので、大阪府の19歳から22歳までの大学生相当の方は全て対象になりますので、ぜひ積極的に活用してもらえたらと思います。
ちなみに、第4弾の子ども食費支援事業の状況についてなんですけれども、先月末に申請期限は締めましたけれども、現在、交換の期間となっています。11月30日までが交換期間です。
対象は、その子どもたちの第4弾の方は135万人対象ですけれども、申請があったのは約8割強ということで、86パーセントの116万件の申請があったという状況です。
今回のこの19歳から22歳の対象者数については、対象者は36万人ですかね。36万人になります。
サイクルラインを活用したデジタルスタンプラリーの実施 ※この項目で使用した資料はこちら
サイクルラインを活用したデジタルスタンプラリーの実施についてです。
観光振興、あるいは地域資源の活用の観点から、企業版ふるさと納税を活用いたしまして、「自転車を活用したまちづくり」を推進していきます。今現在、その最中でもあります。
今、万博が行われている夢洲まで直接アクセス可能な「淀川リバーサイドサイクルライン」を活用いたします。
そのリバーサイドサイクルラインを活用して、サイクリングを楽しみながら淀川周辺の魅力的なスポットを巡っていただいて、大阪の魅力を感じていただけたらと思います。その魅力的なスポットを設定して、デジタルスタンプラリーを開催いたします。
サイクルラインは、大阪の中に4つありまして、大阪・関西万博開催を契機に、安全で快適に国内外の来訪者が府内各地を自転車で周遊できるようにということで、4つのサイクルラインを整備しています。
その中で、今回は淀川リバーサイドサイクルライン、この夢洲の万博会場までつながっている、このサイクルラインが対象になります。
そのデジタルスタンプラリーの概要ですけれども、名称は「ゆるっと淀川サイクリング」ということで、令和7年10月1日から10月31日まで開催をいたします。
スポットとして、この淀川周辺の魅力的な観光施設、それから水門等を30箇所以上設定していますので、そこでデジタルスタンプラリーを楽しんでもらえたらと思います。
これがそのチラシになりますけれども、それぞれ魅力的なスポットを設定していますので、ぜひサイクリングをして、この淀川リバーサイドサイクルライン沿いの施設を巡っていただいて、そしてデジタルスタンプを集めてもらえたらと思います。
デジタルスタンプを集めてくださった中から抽選で素敵な景品も当たるような、そういった抽選に参加できますので、参加いただけたらと思います。スタンプを3つ以上集めることで、景品が当たる抽選に参加することができます。参加方法はこちらですね。このビラにもありますけれども、検索してくれれば、参加する、こういったアプリがありますので、これで参加してもらえたらと思います。
夢洲にも当然、そのデジタルスタンプの設定場所もありますし、枚方宿鍵屋資料館、それから安治川の水門であったり、中之島GATEサウスピアであったり、淀川大堰であったりというところ、様々な観光スポットを30か所以上設定をしていますので、ぜひそちらを活用してもらえたらという風に思います。
大阪の魅力あるスポットを、このサイクリング、自転車を通じて、より健康に、また快適に、大阪のまちを楽しんでもらえたらと思います。私からは以上です。
質疑応答
職員
ありがとうございました。
それでは、ただ今から府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は、挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは、幹事社の毎日新聞さん、よろしくお願いします。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
毎日新聞の岡崎です。万博での件でお伺いしたいと思います。まもなく閉幕まで残り1ヶ月となります。現在、駆け込み需要などのこともあるのか、予約の方も急速に埋まっているような状況になっています。
まず、今の現段階での知事の副会長としての状況の受け止めと、あとこの予約の方で、チケットが売れている数と入場者の数を単純に引いてみると、300万枚以上がまだ未使用の状況になっていると思います。その辺について、どのようにお考えになるかというのをお聞かせいただければと思います。
知事
まず、もういよいよ万博閉幕まで約1ヶ月となりました。この間、多くの方にお越しいただいていることに改めて感謝を申し上げます。また、ボランティアスタッフの皆さん、そして各パビリオンのスタッフの皆さん、いろんな関係者の皆さんの中で、この万博が運営されている。関係者の皆さんに感謝を申し上げます。
そして、もういよいよ1ヶ月ということで、ちょっと待ってくれというような思いです。本当に多くの人が来てくれていて、これがあと1ヶ月で閉幕するのは、すごく寂しいなという風に思っていますので、この1ヶ月、ただこれは期限がある話ですから、残り1ヶ月、最後までこの万博を皆さんが楽しめるように主催者側として、しっかりと運営をしていきたいと思います。
また、この間、本当に、残り1ヶ月ですから、さらに来場者は増えると思います。今の大屋根リングのあの形のままで、あの存在感を体験することは、もう1ヶ月が経つとできなくなります。海外のパビリオンに触れることも、今のこの状況、今のこの万博に触れるというのは、もうこれがあと1ヶ月で最後になってしまいますので、ぜひ多くの皆さんにお越しをいただけたらと思います。
そういった中で、来場者も確実に今増えてきています。ぜひ、これからさらに混雑が予測されますけれども、この万博を最後まで皆さんとともに作り上げることができたらと思います。
チケットについてですけれども、まだチケットを持っているんだけど予約をされていないという方は、ぜひ早めに予約日を確定してもらえたらと思います。
もう既に、今から新規に販売するチケットについては、8月下旬の段階で予約日を指定しないとチケットは買えないという仕組みに変えています。ただ、その以前から持っているチケットをお持ちの方も、早く予約をして、日を確定してもらえたらと思います。
今後、閉幕が近づくにつれて、さらに混雑も予測されて、予約も混雑してきますので、できるだけ早めに、チケットを持っているんだけども予約がまだだという方は、これから来場者がさらに増えることが予測されますので、早めに予約をしていただけたらと思います。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、共同通信さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
記者
共同通信の古結と申します。
先ほどお話の中でもありましたけれども、大屋根リングについて、今、残置の方向で検討を進められていると承知しているんですけれども、改めてになりますが、知事は残すということについて、一部でも残したいというご意向については、いつ頃からそのお考えがあって、考えが生まれて、それはなぜなのか、なぜ残したいと思われたのか。その辺り、今一度お聞かせいただけますか。
知事
開幕前からです。開幕前のこの大屋根リングが完成していく中で、まだ会場には誰も来ていないけれど、もし万博が開幕すれば、これは素晴らしい建築物だと、多くの人を魅了するものになると直感いたしました。
そうなってくると、これは万博というのは6ヶ月いうのは決まっているんですけども、条約で決まっている。だから、これは皆、世界が守るルールなんですけれども、万博閉幕後もこの大屋根リングについて残してほしい、残すべきだという声が出るというのは予測されるなという風に思っていました。その時に政治家としてどう判断していくのか、重要になるという風に考えていたところです。
その中で、開幕直後の段階で、今ほどではないですけれども、今みたいにそもそも混んでいなかったですし、開幕直後。開幕直後の段階からやはり、大屋根リングすごいよねってという声が一部ありました。
それから、ただ、リサイクル、リユースの関係で、博覧会協会とすれば、もう方針を早く決めなければならないということでした。開幕して、6月ぐらいだったと思いますけども、その時までに決めないと間に合わないということだったと思います。
そして、その中身を見れば、一部残置するというようなことは言ってはいるんですけれども、その中身はよく見ると、一部モニュメントとして、形を完全に変えた形で残る案になっていたので、そのままでいくと完全に撤去になるというのが当初の状況でした。だから何もしなければ、完全に撤去の状況のままで決定して、今に至っていたと思います。
でも僕はそれは違うと思っていて、先ほど申し上げたように、これは本当に素晴らしい木造建築物であり、そして多くの人が大屋根リングの上に登ってこの景色を見た。その記憶、その圧倒的な存在感、芸術美、これを一部でも今と同じ形で残すべきだというのは当初から考えを持っていたので、ストップをかけたというのが事実です。
当時は少数派でしたけれども、今は一部は残すべきだという声が関係者の中でも多数派になってきていると。ただ、そこでもいろんな課題があるよねというのが今の現状です。
ですので、ギネスにも登録されましたけど、それだけではなくて、これはもう万博でしか作れないなと思えるような圧倒的な日本の木造技術と建築美と、そしてあの存在感、そしてあの大屋根リングの上に登って見上げる空というか、それと同じ景色が見られるようには僕はするべきだと。つまり、レガシーとして、ハードのレガシーとして最も残すべきであるという風に考えたところです。
もちろん、費用等の維持費であったり、改修費等の課題があるのは分かっているけれど、でもこれは絶対に全部撤去するよりは残すべきだというのは思っていました。なので、ある意味、嫌われはしましたけれども、ストップもかけて今に至っているという状況です。
今後、後世見た時に、この10月13日に完全撤去するということになっていない、ならずに一部でもそういったものが残り、そして当時の原型を思い浮かべる。そして同じ大屋根リングの上に立って空を見上げることができる。今の万博会場と同じ。そういったものを、僕はハードレガシーとして絶対に残すべきだという風に、今も思っています。なので、その思いじゃないですかね。最後は。多分、何もしなかったら今、全撤去です。
万博設備の移設について(1)
記者
ありがとうございます。もう1問。2億円トイレについてなんですけれども、今、補正予算の方に約1,600万円を盛り込んで、府が公募に応募する方針だということですけれども、それに至ったその概要について、まず教えていただきたいのと、他にも、トイレ以外にも、何か今現時点で府が公募に応募して色々なことを検討されているものはありますでしょうか。
知事
まずトイレについては、本当に僕は芸術性も高くて面白いトイレができているという風に思っています。
花の文化園。河内長野にある花の文化園のトイレがもう老朽化して、やり替えなきゃいけない、建て替えなきゃいけないということですから、老朽化して建て替えする必要があったので、であれば、この万博にある、このデザイン性の高いトイレ、レガシーにもなるトイレを花の文化園に設置をして、レガシーとして後世楽しんでもらえたらという思いです。
なので、ある意味、この万博で使われたトイレをリユースをして、花の文化園でこのトイレを使えるようにし、そして多くの人にまた万博も、今は万博会場ですけど、そこを感じてもらえたらなという風には思います。
今年度はその万博会場からの撤去・搬出等を実施設計を行うということになります。
それから、このトイレ以外で言うと、ベンチ、木造のベンチもありますから、そのベンチであったり、あるいは大屋根リングの木材を一部使って、リユースのベンチを作るというようなことを今、公募として手を挙げています。
そういったトイレとかベンチっていうのは、これも府営施設といったところで活用することを想定をしています。トイレは先ほど申し上げた花の文化園ですけれども、ベンチについては府営住宅であったり、府民の森で万博で使っていたベンチを活用しようと思います。
あとは、もう既に発表していますけど、ミャクミャクのあの2体ですね。入口にある、あの大型のミャクミャクの2体については我々が引き受けて、そしてレガシーとして活用をしていきます。
我々が公募で手を挙げているのは、それぐらいだったと思います。
記者
今お話あったベンチというのは、今もう既に大屋根リングの下にあるベンチと、またそれと別に大屋根リングの木材を使ったベンチと、別のものという。
知事
そうです。2種類あると思ってもらっていいです。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売新聞さん、どうぞ。
万博設備の移設について(2)
記者
読売新聞の岡田です。
今の話でなんですけれども、まずトイレの方で、これはもう手を挙げている状態ってということでよろしかったですか。
知事
今後手を挙げます。
記者
これ、まだ公募期間中だとは思うんですけれども、補正予算に上げられるということでよろしかったですか。
知事
はい。補正予算の実施設計については、もう上げます。
記者
1,600万円でよろしかったですか。
知事
そうです。
記者
まだ応募期間中ではあると思うんですけれども、通らなかった場合とかなどは想定せずに、もう通る前提でってということでよろしいでしょうか。
知事
はい。これはもう大阪府市は最優先なので。なので、もう通っているのかな。
職員
いや、ミャク市はこれから。
知事
ミャク市はこれからですか。もう通る前提で動きます。
優先順位があって、国と大阪府市が最優先です。
もしこれが被った場合には、金額で順位を決める。被らなかったら、確か無償で大阪府市と国が受ける。その後、後順位で他の自治体、公共的なところであったり、その次が民間だったと思うので、そういったルールが博覧会協会の中に作られていますから、もう手を挙げた段階で、ほぼ大阪府は受け取るというものになります。
記者
念のためですが、国や大阪市さんは手を挙げていなくて、府だけなので府がもらえるということでよろしかったですか。
知事
手を挙げているかどうかはちょっと分からないですけど。手を挙げていたら、どうなるかな。金額になるんじゃないかな。
そうなったらもう予算は執行しない。もし万一、大阪府が落札しなかったら予算執行しない。あくまで予算なので、執行しないというだけです。他のお金が無駄に支出されることは当然ないですよ。予算ですから。今、多分予算を設定することによって、来年度中にはトイレが花の文化園に設置されるということになります。
記者
分かりました。ベンチとかリングの方も手を挙げられていて、こちらは公募はもう終わっている状況なんですか。
知事
ミャク市の公募は。
職員
その部分は、多分9月18日ぐらいがミャク市締切なので、そこはベンチとかもまとめてそのタイミングなので。
知事
全部同じタイミングです。ミャク市で手を挙げているということですね。
職員
そうです。
知事
ミャク市で手を挙げています。全部同じタイミングです。
記者
このベンチって、いくつとか、数ってあるんでしょうか。
知事
あったと思いますけど。ベンチで合計75台を予定しています。府民の森の分で50台、そして府営住宅の分でベンチ20台。そして、ベンチも木で作ったベンチとサークルベンチが万博会場内にあるんですけど、木で作ったベンチについては70台、サークルベンチは5台を落札する予定にしています。
それと、あとは大屋根リングの木材ですね。大体、柱でいうと5本分ぐらい。柱1本からベンチが3台から4台作成されるということです。
それから、シグネチャーパビリオンのEARTH MARTの茅の部分、茅材についてもリユースできないかという風に予定をしています。
あとは先ほど申し上げたミャクミャクの2体。それが全てです。
記者
ベンチの方、補正予算はいくらになりますでしょうか。
知事
補正予算は60台分で約390万円。これ1個1個言っていった方がいいですかね。
記者
いや、合計で。
知事
合計でですか。
職員
ちょっと予算、補正でベンチの分、組んでいないかもしれない。要は、中で回せる可能性もあるので。
知事
リユース。そうか、そうか。補正予算までは上げていないかもしれない。そんな大きな金額じゃないので。
職員
詳細は部局に聞いて。すみません。
知事
部局に聞いてもらった方がいい。部局の既定予算でやっているかもしれないので。もちろん一定費用はかかるんですけれども、補正予算の予算化まではしていない可能性があります。
記者
すみません。ミャクミャクのやつと府立花の文化園に移設されるこの2つについては、9月議会に上げる。他は上げないかもしれない。
知事
そうです。
記者
すみません。このベンチのところって、部局ってどこになりますか。
知事
環境農林水産部と都市整備部です。
記者
分かりました。すみません。ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、朝日新聞さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(3)
記者
朝日新聞の野平です。
万博の運営費について、黒字化の見通しとなっておりますけれども、これは黒字になった時のその剰余金の扱いについては、どのように協議していくお考えなのかという点と、あとその使途について、これが適切だという風に今お考えになっているものがあれば教えてください。
知事
まず、大屋根リングを残す、一部でも残すという風になった時には、僕はこれは剰余金から使うべきだと思っています。
というのも、やはりこのリングというのも、国・経済界・大阪府市、3者で作り上げてきたものでもありますし、万博のレガシーそのものだと思っていますから、万博が黒字になったのであれば、その費用をレガシーに充てるという風にするべきだと思っていますので、僕は剰余金はそこに充てるべきだという風に思っています。その考え方は前も言っていますし、今も変わりません。
黒字化はもうほぼ見えていますけれども、どのぐらい黒字になるかという概算について、まだ協会から発表されていませんので、それが出た段階で、より具体的な協議になるという風には思っています。
なので、その時期もそう遠くなくて、10月の閉幕までには協会から概算については発表されるという風に聞いていますから、それが多分、キックオフになると思います。それが無い限りは、まだ協会もこのぐらいですという金額が出てこないですから、それは、ちょっとそこの議論にはまだ入らないというところだと思います。でも、あと1ヶ月ぐらいの話だと思います。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、関西テレビさん、どうぞ。
教員による盗撮について
記者
関西テレビです。
ちょっと話題変わるんですけども、今、教員による盗撮が全国でも相次いでいますし、最近では東大阪市でも教員の教室内での盗撮というのが明らかになっています。
まず、こういったことが相次いでいることについての知事のご見解と、あと一部の自治体では具体的に、例えば防犯カメラを設置するですとか、盗撮があった時にはAIを使った削除みたいなこともやっていると聞きますが、そういった何か対策を考えていらっしゃるかとか、その辺り伺えたら嬉しいです。
知事
まず、こういった盗撮というのはあってはならないことですし、絶対に許されないものだと思います。ですので、東大阪で起きた案件についても厳正に対処をいたします。
子どもたちを対象に、そして教諭という立場を利用して、そういったことをすることは絶対に許されないと。極めて悪質だと思っています。ですので、厳重に対応していきます。警察、それから東大阪の場合は市教委とも連携をして、その対応をする。
もう1つは、その被害に遭った児童の心のケア、ここが大切ですから、これをしっかりとやっていくという方向です。
本来、絶対にあってはならないことです。犯罪行為ですから。もちろん防犯カメラ等を設置するのが適切なところはそういった方法もあると思います。
ただ、じゃあ全ての学校にやるのかというところもあると思いますし、本来これ犯罪行為で、元々絶対にあってはならないことですから、やっぱり教員の倫理として厳しく対応するということだという風に思います。再発防止に努めていきます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、MBS毎日放送さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(4)
記者
毎日放送の大里です。
すみません。話ちょっと戻るんですけども、万博のレガシーについて、大屋根リングの残置で今話し合っていますが、トイレであったり、ベンチのところも落札の手を挙げているというところで、残り1ヶ月で、万博のそもそもの施設であったり、ハードのレガシーというものを、知事としてどういう風に今後していきたいとか、どういう風に捉えているかというのを教えてください。
知事
まず、レガシーって非常に広い概念だと思いますので、ソフトのレガシー、これも非常に大切だと思っています。ハードだけではなくて。また、その技術であったり、そこで披露されたものが社会実装されていく。これもレガシーだと思いますので、ここが大切。そしてハード。これは物としてレガシーを残す。大きくこの3つの要素だろうと思っています。
このソフトのレガシー等については、僕はやはり、これは158の国と地域が一堂に会して、「いのち輝く未来社会のデザイン」というのをテーマにして半年間やるわけです。
今5ヶ月過ぎて、いろんな関係も生まれてきて、皆、素晴らしいと、多くのパビリオンの関係者、世界各国の参加者も言ってくれています。なので、「いのち輝く未来社会のデザイン」という、この万博を通じて、158の国々と一緒に「大阪・関西万博宣言」というものを作り上げて、世界の皆さん、参加国の皆さんと共有ができたらなと思います。
残り1ヶ月になりますけれども、最終盤にかかってきましたから、この万博の意義、皆、「いのち輝く未来社会のデザイン」って何だろうというのを色々考えて、パビリオンを出展しています。
それぞれ少しずつ見え方や角度が違ったりもして、個性豊かなパビリオンですけれども、そういった共通の概念の下でこの万博をやっていますので、「大阪・関西万博宣言」というものを参加国の皆さんと一緒に作り上げることができたらなと思います。
それをソフトのレガシーとして、例えばこの大阪・関西の地においても、ライフサイエンスに特化したような大型の国際会議のようなものができないかとか、あるいはそのいろんな世界においても、大阪・関西万博のこの宣言を基に、この「いのち」というものをテーマにした未来社会を大切にしていこうという行動につながるような宣言ができればなと。宣言を作るべきだという風に思っています。
それから、技術等については非常に重要だと思っていますので、そういった披露された技術を実装化する、センター機能のようなものを作りたいと思っています。
ここは国と、それから経済界とも協力しながら、そういった大阪・関西万博の技術を社会実装する社会実装センターのようなものを作って、次に現実化させていくということが重要だと思います。
この後、空飛ぶクルマの事業者の方と協定を結びますけど、そこも皆さんもぜひ参加してもらえたらと思います。
ここも大阪・関西万博の僕はレガシーだと思います。2025年のこの万博時においては、目標としている商用運航まではいかなかったけれど、でもそれを目標にすることによって、多くの空飛ぶクルマの事業者の皆さんと会議体も作って、そしてその準備もやり、制度等の構築をして、今はデモフライトまではいっているというところでもあります。万博の終盤に入ったら、実際にリングの周辺をデモフライトで飛ぶ予定にもなっています。
そういったものをいかに社会実装していくのかが重要だと思っていますから、この後の会議でそれを発表しますけれど、いろんな社会実装をしていく、万博で披露したものを社会実装していく、加速化させていく、そういったセンターのようなものができればいいなという風には思っています。
そして3つ目のハードについては、これはそれぞれ、その関係者においてやっていくもんだろうと思うんですね。
大阪府においては、先ほど申し上げたものに加えて、大阪ヘルスケアパビリオンについては一部、元々レガシーとして残すことを前提にしていますので、大阪ヘルスケアパビリオンの一部については、建物そのものを残します。そして、民間の公募をかけるという予定にしています。これも1つの当然、レガシーです。
健康であったり、そういったものをテーマにするということも公募条件に入っていますから、そういったものをレガシーとする。
また、他のパビリオン等においても、これはそれぞれのパビリオン等に聞いてもらった方がいいと思うんですけど、じゃあこのパビリオンは、例えば世界のこの国でレガシーにするとか、あるいは日本の国内のこの都道府県で移設するとか、あるいは分解するんだけど自分の国に戻って使うと。
私も今、公務でパビリオンの視察、結構回っていますけれども、それを聞くと、やっぱりそれぞれのパビリオンの考え方がありますから、それぞれレガシーの使い方は違うんですけれども、非常にこのレガシーについて、自国のパビリオンについて考えているところが多いなという印象です。
なので、ハードレガシーはそれぞれ世界に広がっていく、日本国中にも広がっていくんだという風には思います。大阪については先ほど、今考えているのはそういうところです。
記者
ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、キノシタさん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(5)
記者
フリーの木下です。
今の関連を含めて、万博関連で3点お伺いします。
1つ目は、先ほどおっしゃった「大阪・関西万博宣言」というところですけども、これは最終日に宣言として発表されるというか、そういうイメージですか。
知事
そうですね。会期中に、最終日までに発表するべきだと思います。最終日過ぎたら皆、終了するわけですから。
記者
それと関連ですけど、これまでテーマウィークというところを順次やってこられたと思います。今、SDGs入っているんですかね。その前が平和・人権とかだったと思うんですけど。
このテーマウィークに関して1つ1つ、ご宣言とか、そういうところはあるんでしょうか、ないんでしょうか。
知事
それは考えていないですね。そのやっている主催の団体で色々考えることがあるかもしれませんが、全体とすれば「大阪・関西万博宣言」という1つの大きな方向性の宣言をまとめたいと思います。
記者
あと、今の関連でもう1つ。
技術というか、実装というか、その加速化センターというイメージをおっしゃいましたけど、これは今の大阪ヘルスケアパビリオンでリボーンチャレンジとか、中小企業がいろんな展示とか試みされていると思うんですけど、この辺りで出されてこられた技術も、将来的に実装していくというような支援みたいなところも考えられているんでしょうか。
知事
はい。そういうところを実際考えています。
記者
あと、この関連とは別に万博で2点ですけども、1つは来場者輸送のところですけども、最後まで安全にというところが重要だと思うんですけど、一方で多くの人に来ていただきたいというのもある。
その万博来場者の上限というか、コントロールというのが、協会で一定やってはると思うんですけど、この来場者のコントロールについての方針、こういう風にしていくべきだというのがもしあればお願いします。
知事
できるだけ多くの人に来てもらいたい。でも一方で、やはり限界というのがありますから、安全に楽しく快適に。快適にというのも多くの方がいらっしゃいますけれども、その中で1人でも多くの人に来てもらいたいということで方針で進めています。
今、大阪・関西万博は完全予約制になっていますので、もう全部真っ赤になれば予約して入れないということになりますから、これはもう事実上の入場制限をしていると。入場制限をする日があるということです。
それは来場の人数、輸送なんかも含めてトータルで判断を協会でしているということになります。なので、本来であれば、もっと多くの人が来ている可能性がある万博には当然なります。
記者
協会の方で聞いても、その会場のキャパ以上に輸送の部分で制約があって、そちらで赤が出たりしているというお話だと思うんですけども、これはやっぱり完全に、安全に来ていただくためのコントロールという風に考えていいんでしょうか。
知事
はい。できる限り、当然安全にお越しいただいて、来場いただくということは、皆の頭の中に入って進めています。
もちろん、トラブルというのがゼロでは当然あり得ませんけれども、これはあり得る話だけども、その中でもやはり安全にご来場いただけるようにということで、入場の人数というか、予約の枠についても赤色がつくというのは、そういう要素も当然あります。
記者
あと最後に1点だけ。この万博の開催の前にもお聞きしたと思うんですけども、その万博後の検証という意味で、事業の経過ですとか、その意思決定のプロセスですとか、そういったところを検証できるような体制として残していくという、そういうお考えはありますでしょうか。
知事
万博そのものの記録はやると思いますけども、意思決定というのはその都度その都度、きちんと行政の既に記録として残していますので、そこは特に、通じて協会でやるというのはないんじゃないかなとは思いますけど、そこは協会に確認してもらえたらいいと思います。
記者
ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そしたら、共同通信さん、どうぞ。
マイクロソフトとの協定について
記者
共同通信の古結です。
今日のマイクロソフトとの協定の件でお伺いしたいんですけれども、AIエージェント実証のためコンソーシアムを年内に立ち上げすると、今日発表されました。
自治体主体では例のない規模での取組みですけれども、受け止めと今後の展望をお聞かせください。
知事
今後、行政を進めていく上で、生成AIの活用は非常に有効だと思います。現在においても、大阪府では生成AIを活用していますが、今後さらに加速化をさせていこうと思います。
将来的には、行政AIエージェントというものが僕は出てくる時代に必ずなると思っています。また、その技術がAIにはあると思います。ですから、それを実際に実装していくために、今年中に行政AIのエージェントに関するコンソーシアムを民間の皆さんと共に立ち上げをいたします。
そのメンバーとすれば、このAIに関する事業者、またロボットの事業者、ベンダー等々含めて民間の皆さんにも入っていただいて、行政AIエージェントについての実証実験をする場を作っていこうという風に考えています。
記者
ありがとうございます。
それに関して、ORDENの行政データについても、これAIエージェントを使って活用していきたいという方針でしょうか。また、二重行政の撤廃とか、そういうことにも資するとお考えでしょうか。
知事
ORDENについてはデータ連携の共通基盤なので、つまりAIが活躍する場面にはなると思うんですけど、それそのものイコールAIではないんですね。ですので、ORDEN、データ連携共通基盤というのは今も動き始めていて、民間もそうですし、一部、大阪府以外の自治体もこれを使い始めている。
データ連携の共通の基盤を作って、それによって、この1つの情報を一挙に共有することができるというような仕組みです。一挙に共有というのは、今までだったら何かリンクを貼るとか、そんな連携のレベルではなくて、その1つの情報をある意味、自由自在に使うことができる。1つのプラットフォームの中で情報共有していこうよというものです。
この基本的な思想というのは、よく考えたら、47都道府県同じような仕事をしているのに、このデータに関する基礎基盤が全然別々に作ったら、コストが無駄にかかりますし、二重にもかかります。市町村においては尚更です。1700の自治体の中には小規模自治体もありますから、そういったものを作ることすらできないような小さな自治体もあったりする。よく考えたら、それって共有したらいいよねというのが基本的な発想です。
現在、この都道府県においてもORDENについての勉強会を立ち上げて、東京都と青森以外の45道府県は加入していると。皆、興味を持っています。この分野について。やっぱり必要だということと、それって共有でいいよねと。共通した方が便利だよねと思っている自治体が多い。
プラス、民間の皆さんにおいても、そういったデータ連携共通基盤があることによって、より良いサービスも提供することができるという風になりますし、政策判断においても有効だと僕は思います。
ただ、そこはデータ連携の基盤の話なので、それもうまく活用しながらAIを使う場面にはなってくるとは思います。
AIそのものというより、AIを活用する場面としてORDENは有効だということです。
記者
ありがとうございます。
職員
他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、朝日新聞さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(6)
記者
度々すみません。「大阪・関西万博宣言」についてちょっと確認させていただきたいんですけど、参加国がかなり多数に上っていると思うんですが、現在、その調整状況というのはいかがなんでしょうか。
知事
他の国際会議、例えばG7とか、あれは一言一句、一生懸命こうやったりするわけですけれども、今回は158の国と地域がありますから、やはり共通の理念として、こういった方向性でいこうよといえるようなものを作れればいいと。作っていく必要があるなという風に思っています。
もう実際、こういったことを取り掛かろうとして考えて進めていますけれども、具体的な調整というのはまだかな。まだだとは思います。これからだと思います。残り1ヶ月間において、皆、他の各国パビリオンに語りかけをしていくということになると思います。
記者
改めてなんですが、この宣言によって打ち出したいメッセージといいますか、そういったのはどういったものを考えているのかということと、あと、今世界で色々紛争なども続いていますけど、平和に関する規定など、何か盛り込みたいというようなお考えございますでしょうか。
知事
やはり「いのち輝く未来社会」というのは何だろうということを問いを立てて、同じ問いを立てて、それぞれのパビリオンが自国の考えを発信して、解決策を考えてきたという万博だと思います。これは非常に大きな意義があることで、しかも今の段階で5ヶ月間、共有をしました。
それぞれの国同士のつながりというのも、パビリオンの国同士のつながりも増えてきて、交流も増えてきているところです。
これを6カ月終了した段階で終了とするのではなくて、そのつながり、各国のつながりというのを形にしていきたいと。そして、レガシーとして残していきたいと思います。「いのち輝く未来社会のデザイン」というのは、こういう社会を目指していこうよというような宣言を作り上げることができたらなと思います。
この宣言については、中身については、そういった意味で158の国と地域の皆さんのご意見も聞くことになると思いますので、今の段階で決め打ちすることはできませんが、ただ、「いのち輝く未来社会のデザイン」を目指していこうと。
そしてこの万博の、皆で1つのリングの中で1つの輪になってパビリオンを作って活動してきた。これを1つ理念として、多様性はあるけども皆1つだよねというようなことを、世界各国の皆さんと共有ができれば。「いのち」ということをテーマとして共有ができればいいなという風に思っています。
職員
他にご質問ございますでしょうか。
ございませんようですので、これをもちまして記者会見の方を終了させていただきます。ありがとうございました。