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更新日:2025年6月29日

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令和7年(2025年)6月25日知事記者会見内容

記者会見項目

  • 大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待について
  • 「健活10 EXPO LIVE!」について
  • 熱中症予防について
  • 少年非行・被害防止強調月間について

資料はこちら(PDF:1260KB)

職員

 ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。

 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待について ※この項目で使用した資料はこちら

知事

 私からは4点です。
 まず1点目についてです。大阪・関西万博への児童夏休み特別招待ということで、これまで準備をしてきましたけれども、大阪府から子ども無料招待のチケットがある、受け取っている一方で、学校での校外学習で万博にも行かず、また家の、家庭の経済事情でなかなか万博に行きたいけど行けないという子どもたちを、なんとかその行きたいと思ったまま閉幕を迎えるんじゃなくて、行けるように招待しようじゃないかということをやってきた事業について申込みの受付を開始いたしますので、その内容についてです。
 学校行事の参加ではなくて子ども招待1日券の配付を受けた児童の中で、万博に行きたいという気持ちがあるのだけれども、先ほど申し上げました家庭の様々な事情、これは経済的な事情、それから、あるいは介護の事情であったり様々な事情、仕事の事情等でどうしても万博に行きたいんだけど行けないと、来場困難な子どもたち、そういった子どもたちにも、これは万博は10月に閉幕しますので、ぜひなんとか万博に連れて行ってあげたいという思いで、その希望するお子さんを、明日26日から受付を開始し、そして夏休みに万博で体験してもらおうというものです。
 この最先端の技術であったりサービスであったり、あるいは国、世界各国のパビリオンであったり大屋根リングであったり、圧倒的なものに触れる、その万博の体験を通じて、その子どもたちに将来に向けた夢とか希望とかを感じ取ってもらえたらなと思います。
 それから、今のままだったらチケットがあって、行きたいのだけども行けないなというので、チケットを握ったまま閉幕を迎えるという体験ではなくて、そっちの体験ではなくて、こうやって万博に自分でも行くことができるんだと思う体験の方が、僕は子どもにとってプラスだというふうに考えましたので、この事業を行います。その受付を開始いたします。
 催行日ですけれども、8月4日から8日、そしてお盆を抜いて8月18日から22日の10日間です。募集人数・対象者数は最大10,000人ということで、以下の条件を満たす場合に申込みが可能です。
 1つは、大阪府の教育庁が各学校を通じてチケットIDを配付しています。それを持つ小学3年生から6年生が対象です。そして、経済的事情などによって保護者同伴でどうしても来場することが困難な子どもです。
 これまず申込み、小学校3年生から6年生がありますが、申込状況をみて、もしくは可能であれば中学生の追加募集もしようというふうに考えていますが、ここはまだ決定はしていません。中学生を追加募集するかどうかは、この小学校3年生から6年生の応募状況をみて判断をいたします。
 申込期間ですけれども、6月26日10時から7月9日17時までです。明日の10時から7月9日の17時までが申込期間になります。
 申込方法ですけども、6月26日10時から、明日10時からオープンいたします詳細のページから申込フォームにアクセスして、保護者の方が申請をお願いいたします。ページはこちらで、「大阪府 夏休み特別招待」とやれば事業ページが出てきますので、こちらから申込みをしていただけたらと思います。
 当日の行程モデルですけれども、まず8時半にバスの発着地で集合し出発いたします。そして、10時から午後2時まで万博会場でパビリオンの体験であったり大屋根リングの見学等であったり、万博会場を体験してもらいます。そして15時半頃、バスの発着地に到着して解散ということになります。
 昼食については、アレルギー等もありますので各家庭でご用意をお願いいたします。そして、バス発着の送迎についても、保護者の方に行っていただくということになります。発着地までは保護者が送迎をお願いいたします。そして、バスの発着地によっては、出発・到着時刻が多少変動いたします。バス発着から万博会場までは貸切バスで送迎をします。お子さん10名から20名について1名のスタッフが引率するという予定になります。学校よりも少人数の単位で引率をいたします。
 バスの発着地ですけども、府立学校27校を準備をいたしましたので、開催日ごとに複数の府立高校から、学校からご希望の発着地を選択いただきます。ですので、ご自宅の近くであったり、行きやすい所の発着地を選んでいただけたらというふうに思います。府立高校27校を準備をいたします。送迎バスで行うということになります。
 今回、事業をスキームいたしまして、これは初めての試みではありますが、安全第一に進めていきたいというふうに思います。
 それから、この事業について、そもそもやる意味があるのかというふうにいろんな意見があるとは思いますが、先ほど申し上げたとおり、まず学校で、本来であれば学校で校外学習で行く場合は、友達と一緒に経験できたということになると思います。ただ、その学校で行くかどうかを決めるのは学校であり、市町村の教育委員会が決めるということですから、これは子どもにとっては、自分たちの関与し得ないところで決まってしまっていると。
 そしてもう一つ、この家庭の事情。これは親御さんのチケットであったり、チケットを購入する費用であったり、あるいはそういった経済事情で、どうしても家族では万博に行けないという子どもたちもいると思います。仕事の事情でどうしても行けない、介護の事情でどうしても行けないと。行きたいのだけども行けない。ただ一方で、そういった学校でも行かず、大阪府からの子ども1日招待券はあるという中で、万博に行きたいけども行けないという、自分はそういう家庭なのかな、自分はそういう環境なのかなというふうに思って、周りではテレビでやったり、いろんな所で友達が楽しい万博の話をする中で、自分はそう思って万博の閉幕を迎えるという体験はさせたくないという思いで、この事業をやります。100パーセント完璧な事業じゃないかもしれませんが、そういう思いでやるということをご理解いただけたらと思います。
 明日の10時から募集を受付を開始いたします。なので、これによってそういった、自分は行けない家庭環境、学校の事情、自分は行けないのかなという子どもたちが、いや、違うんだと。こうやって体験できるんだということ、そして万博においていろんな、大屋根リングであったりパビリオンを見学して、その体験・経験を自分の人生においてプラスにもっていってもらえたらなというふうに思います。いろんな大人が子どもを応援しているんだということも知ってもらえたらなというふうに思います。

「健活10 EXPO LIVE!」について ※この項目で使用した資料はこちら

 次です。万博から健康づくりを発信ということで、「健活10 EXPO LIVE!」を行います。
 府においては、健康寿命の延伸・健康格差の縮小を目標に「健活10」を軸に府民の健康づくりを推進しています。
 「大阪ウィーク~夏~」で開催する「健康」をテーマにしたライブイベントの参加者を本日から募集をいたします。歌・ダンス・トークで健康づくりの大切さ、楽しさを体感してもらえたらと思います。
 イベントの概要ですけども、7月25日金曜日午後1時から3時までの部と、これが第1回の部。それから第2回の部は、午後5時から夜7時までの部、17時から19時までの部。この2つやります。1回目も2回目も内容は同じです。
 場所は、万博会場内のEXPOホールの「シャインハット」で行います。定員はそれぞれ、第1回目、第2回目とも各約1,500名を予定しています。
 募集期間は、6月25日水曜日から7月17日木曜日までということで、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
 申込方法ですけども、この「EXPO2025デジタルチケットサイト」から申込みをしていただけたらと思います。万博会場の入場チケットと、それから本イベントの観覧の予約が必要になります。
 イベントの詳細ですが、まず丘みどりさんのライブをやります。OSAKA健活10オフィシャルソング「自分史上最高の明日へ」、これを丘みどりさんに熱唱していただきます。
 そして「食★健康★V.O.S.トークショー」ということで、V.O.S.メニューに「大阪産(もん)」と「大阪グルメの要素」を加えた「大阪EXPOヘルシーメニュー」、それから食を通じた健康づくり、食のまち大阪から世界に発信をしていきます。これは有名な料理家の林先生であったり、あるいは元プロ野球選手の糸井さんであったり、スポーツ栄養士の吉谷さんに参加をいただきます。
 V.O.S.というのは何かというと、野菜や油・塩の量に配慮したヘルシーメニューと。これは我々、この万博に限らず展開していっているものです。V.O.S.、ボスといいますけども、V.O.S.メニューについて、万博に限らず展開をしているというものです。ヘルシーメニューについてです。
 そして、ケント・モリさんのダンスライブを行います。世界的ダンサーでありますケント・モリさんが、この「健活10ダンス」をはじめとしたダンスを披露いたします。そしてフィナーレにおいては、「『自分史上最高の明日へ』踊ってみたコンテスト」で受賞した受賞者の皆さんも登場していただくことになっております。
 ダンスや歌、またイベント、このトークショーを通じて、健康づくりの大切さ、楽しさを体感していただくイベントを、「健活10」に関するイベントを万博会場で行いますので、多くの人に参加いただけたらと思います。次、お願いします。

熱中症予防について ※この項目で使用した資料はこちら

 これから暑くなります。熱中症にご注意ください。その案内です。
 熱中症によりまして、令和5年、全国で1,651名の方がお亡くなりになっています。1年で1,600名の方が熱中症でお亡くなりになっています。
 特に梅雨明け後、2~3週間は死亡事例が集中をいたします。ですので、熱中症は命に関わるものだということを知っていただけたらと思います。また、その対策、取り得るものですので取っていただけたらというふうに思います。すでに府内においても気温が35度を超える猛暑日が発生しています。予防行動の徹底をお願いします。
 特にリスクの高い方は、子どもと高齢者です。子どもはそもそも体温の調節能力が未発達だということで熱中症になりやすい。そして、高齢者は体内の水分が不足しがちであり、暑さそのものを感じにくいというところで、高齢者が熱中症になりやすいです。暑さを肌で感じられていないけど、でも体の健康的には実はすごく暑くて、体内の水分が不足していることに自覚をしないというところで非常にリスクが高いので、高齢者の方も非常に気をつけていただけたらと思います。
 熱中症で救急搬送された方の半数以上が65歳以上の高齢者の方です。そして、熱中症による死亡者の8割以上が65歳以上の高齢者の方になっています。
 そして、最も多いのは自宅で死亡事例が発生しています。死亡事例の約9割が自宅で発症しています。自宅発症の熱中症死亡者のうち、8割以上の方がエアコンを使用していなかったということも分かっています。そもそも暑さを高齢者の方が感じていないけど、実際、体の健康という意味では非常に暑い状況にあるということ。そういったことを自覚症状なく、自宅で熱中症になり亡くなられる方が多いということです。
 予防のポイントですけれども、まず室内では積極的なエアコン活用をということで、感覚だけに頼らずに、温度計により室温を把握してエアコン等の使用を判断してもらえたらと思います。室温が28度を超えないようにお願いいたします。また、こまめな水分補給が大切ですので、喉が渇いていなくても水分補給であったり、大量に汗をかいた時には塩分の補給もお願いします。
 暑さを避ける工夫ということで、日傘であったり涼しい服装であったり、あるいは暑熱環境ではからだの冷却、そして暑さに備えた体作りをということで、決して、これから暑くなりますので、自分の体力等とも相談しながら、無理のない行動をお願いしたいと思います。特にリスクの高い方には周囲からの声かけをお願いします。
 この公民連携によって集中的な広報を7月1日から展開いたします。
 まず、大阪府と大塚製薬さんとファミリーマート、府と大塚製薬さんとファミリーマートさんで、店内のデジタルサイネージでの啓発動画の放映をいたします。あるいは、ポスターで店内の掲示をいたします。「ほんまにやってな!熱中症対策。」ということで行います。
 そして、この大阪府、大塚製薬、今度はセブン-イレブンですね。セブン-イレブンアプリで啓発動画を配信いたします。
 呼びかけに応じなかったり、あるいは水を自分で飲めないという、こういった時にはためらわずに救急車を呼んでもらいたいと思いますので、ぜひ熱中症には気をつけていただけたらと思います。
 そしてその対策として、府では「暑さ指数」など熱中症を予防するために必要な情報をSNS等で発信をしています。猛暑に備えて、暑さに関する情報を知っていただいて、涼しい空間(クールオアシス)をお気軽に活用いただけたらと思います。
 まず、この暑さ指数ですけども、熱中症の危険度を示す指標です。これは気温ではありません。気温に加えて、湿度であったり日差しの影響を取り入れた値です。熱中症に対するリスク指数ということになります。
 この35以上になると、熱中症特別警戒アラートということで、広域的に過去に例のない危険な暑さになります。熱中症特別警戒アラートは、まだ大阪府で発令されたことはありません。
 そして次、熱中症警戒アラートということで、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境です。これは過去3年で増加傾向にあります。大阪府内の発表について。昨年度は30回発表されました。それぞれ13回、19回、30回と、年を追うごとに増えてきているという状況です。
 31以上は、危険。運動しなくても屋外では注意しましょうということになります。
 熱中症警戒アラートが発表されたら、不要不急の外出を避けて涼しい室内で過ごしましょうと。そして、発表されなくてもこまめな水分補給を意識してもらえたらと思います。
 そして、暑熱ということで「おおさかクールオアシス」というものがありまして、これは何かというと、日頃から暑さがしのげる涼しい空間として、民間事業者さんから提供されるエアコンのある施設・店舗で、外出先で暑くてしんどい時は気軽に立ち寄ってもらえたらと思います。
 協力店舗・施設は随時募集しておりますが、場所は府内の薬局であったりファミリーマート等、約2,500件が協力をしてくれています。5月1日から9月末までということで、営業時間内の15分程度を目安として、何か買う目的じゃなくても冷をとるという目的で入っていただいても結構ですということの暑熱時の一時避難所ということで、クールオアシスプロジェクトということを展開しています。
 じゃあそれどこにあるのということなのですけれども、「OSAKAひんやりマップ」ということで、このOSAKAひんやりマップを見ていただいたら、クールオアシスの協力施設の場所を調べることができます。どうやって調べるのという事例を、動画があるので、今ちょっと展開をしたいと思います。
 まず、こういった形で大阪府のホームページに入ってもらって、これは自分が今いる位置が表示されますから、それを広げていくと近くにあるんだということになりますから、自分の位置と、大阪府のホームページから入ってもらえると、スマホですぐ自分の近くのどこにそういったクールオアシスがあるのかということを分かることができますから、ぜひ暑くて困ったなという時は、すぐそちらに入ってもらえたらと思います。
 そして、この大阪の暑さ情報ということについては「大阪防災アプリ」であったり、その暑さ情報専門のX、旧Twitterもアカウントがありますので、そういったアカウントであったり、あるいはその防災アプリでこの熱中症警戒アラートの情報を発信していますので、ぜひそのアプリを、防災アプリ等を取得してもらえたらなというふうに思います。
 これから暑い季節になりますから、熱中症にはお気をつけいただけたらと思います。

少年被害・非行防止強調月間 ※この項目で使用した資料はこちら

 少年被害・非行防止の強化月間になります。7月は。
 SNS利用に起因して犯罪被害を受ける児童、大麻などの薬物乱用等、大阪の少年非行の状況は高い水準で推移をしています。このため、7月を少年被害・非行防止強調月間といたしまして、青少年の非行や被害の防止に向けた集中的な取組みを実施いたします。
 まず、大阪の少年非行の状況。令和6年中についてですけれども、刑法犯少年の検挙・補導人員につきましては、この推移なのですが、2,900人。令和6年。3年連続で増加をしています。一時期、ずっと減少してきましたが、コロナの時はさらにぐっと減りましたが、この3年は増加傾向にあります。3年連続して増加しています。少年たちが加害者にも被害者にもならないような取組みが必要です。
 そして、その被害を受ける、SNSの利用等によって、それに起因する犯罪被害児童が増えているということについてです。
 SNSを通じて知り合った人に騙されたり脅されたりした児童が、自分の裸の写真を撮影してメールで送ったりと、このSNS利用に起因した犯罪被害が後を絶たないという状況です。ネットで知り合った人に写真を送ったり、直接会わないようにしてもらえたらと思います。そこで犯罪被害を受ける場合が非常に多くありますから、気をつけてもらいたいと思います。
 大麻事犯についてです。大麻事犯の検挙人員の推移ですけれども、平成30年以降、この大麻事犯の検挙人員が急増しています。大麻事犯についての検挙人員については、前年からは少し減りましたが、依然として、3年連続で全国で最も多いという状況です。大麻は有害な違法の薬物です。誘われた時はきっぱりと断ってもらいたいと思います。
 この状況の中で、府警、市町村など関係機関とも連携して、オール大阪でデジタルサイネージの放映であったり啓発キャンペーンを展開しています。少年たちが被害者にもならないように、加害者にもならないように、大阪府内各所で啓発活動を実施しています。
 7月のこの月間スローガンです。「やめとけや 未来の自分は きっと言う」と。「やめとけや 未来の自分は きっと言う」。これが月間のスローガンです。
 これを基に主な取組みとしまして、デジタルサイネージによる広報啓発活動。これは梅田や難波周辺の大型ビジョンで放映をします。そして、ここにありますが、ポスターの掲示による広報啓発活動。これは府内の学校とか市町村、警察署等においてポスターを掲出します。そして、SNS等を利用した広報啓発ということで、大阪府ホームページやSNS等にてPR活動を実施していきます。啓発パネルの展示ということで、ドーンセンターにてパネルの展示。そして、啓発キャンペーンの実施ということで、府内の各商業施設等において、啓発チラシであったり物品の配布、ポスターの掲出、啓発動画の放映等、啓発活動を実施しております。
 このSNSをきっかけに犯罪に巻き込まれると、加害者にも被害者にもなる場合が非常に多いということで、ご家族でのSNSの使い方について今一度話し合っていただけたらというふうに思います。
 僕からは以上です。

質疑応答

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は、挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
 それでは、幹事社の読売テレビさん、よろしくお願いします。
 

<質疑応答> 

大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待について(1)

記者

 読売テレビの黒木と申します。よろしくお願いいたします。
 万博の児童・生徒の夏休み特別招待事業についてお伺いいたします。
 先ほど、申込み状況によって、中学生の追加募集を行う場合があるとおっしゃっていましたけれども、他に低学年の方ですとか、年齢を広げていく可能性はありますか。

知事

 まず低学年、小学校1~2年生になってくると、これはどうしても夏休みということとその体力ということを考えた時に、どうしてもここは保護者がいないと難しいだろうということの判断から、小学校1~2年生はこの対象とはできない、しないという判断をいたしました。
 また、この万博の内容からしても、小学校の高学年ぐらいからが一番適切ではないかなという意見の中で、小学校3年生も含めて、3年生までであればなんとか対応できるという判断の下で、3年生以上とさせていただきました。
 ですので、ここからさらに未就学児童とか1年生、2年生に広がることはないということになります。
 それから中学生については、その必要性はあると思っていますが、ただ、やはり小学生の方が1人で行ったり、あるいはたどり着くというのは困難だと思いますから、優先度という意味では、小学校3年生から6年生をまず対象にします。
 約1週間程度経てば、6月26日から1週間程度経って、応募の状況を見ることで、一定、もうその先は予測ができます。今現在で予測は全くできませんけれども、募集を開始すれば予測ができますので、その予測、1週間程度経った時に、これであれば1万人の範囲で十分収まると判断できれば、追加で中学校の募集を6月27日から1週間後ぐらいから開始をするということになります。
 一方で、これは小学生だけで1万人に達すると判断した場合には、中学生の募集はしないということになります。

2025年大阪・関西万博関連について(1)

記者

 すみません。あと万博関連のことでお伺いしたいことがあるのですけれども、23日の理事会で、2,200万人の来場が収支ラインで、今後は1日13万人のチケット来場が必要というふうに記されました。石毛事務総長は、チケットの目標販売枚数2,300万枚に変わりがないと話しましたけれども、この今回の理事会について、知事としての受け止めを教えてください。

知事

 1人でも多くの人に万博を体験してもらいたいというふうに思います。だからあまり数というよりは、1人でも多くの人に万博を経験してもらって、その万博を楽しんでもらえたらなというふうに思います。また、万博に行きたいと思える人が行けるように、そんな万博にできたらと思っています。
 その数の面で言うと、やはり僕が一番気にかけているのは、赤字にしないということです。
 運営費については、万博のチケット収入で賄うということで1,100億円強、これをチケット収入とそれからいろんな物品の販売等で収支を相償わせるという計画です。ですので、ここで運営費で赤字が出ないようにするということが非常に重要な目標だと、運営者としては非常に重要な目標だと、実務的な意味で非常に重要な目標だというふうに思っています。
 それの損益分岐点が1,800万枚ですから、この1,800万枚を超えれば黒字になると。もちろんさっきの色々細かな部分がありますけども、損益分岐点は1,840万枚ですから、その損益分岐点である1,840万枚を超えるように、これを数値目標として考えているというところです。これを下回れば赤字になるし、これを上回れば黒字になる。やはり黒字で終わりたいというふうに思っていますので、1,840万枚を超えるチケットの販売、それだけチケットを買って行こうと思ってもらえる人がいるというような状況に持っていきたいというところです。

記者

 すみません。もう1点、水上ショーについてなのですけれども、レジオネラ菌が肺炎などの危険性がある菌は検出限界値以下と出て1週間弱経ちましたけれども、水上ショーの再開の目途が立ったのかと、もし時間がかかっているとしたら、時間がかかっている要因はどこにあるのかをお答えください。

知事

 このレジオネラ菌については、より精密な方法である培養法でやれば、そもそも検出されなかったという結果が出ています。その検体となる水、何回か採った水についてです。
 いわゆるPCR法で、人の肺炎をもたらすようなレジオネラ菌以外も含めて検知するような簡易な計算方法では、そういった数字が出ましたが、人に肺炎をもたらす可能性がある、対象となるレジオネラ菌でやる、保健所が使う公定の公の方法である培養法をやったところ、そもそも検知されないという結果が出ています。
 ただ、これはその採取した水も含めてそうですけど、よく分析する必要があると。さらに丁寧に対応していく必要があるというのが基本の認識ですので、引き続き検査等を含めて、安全にショーが再開できるかということを、今協会内で検討しているというところです。
 ちなみに、この培養法でやった場合は、検査結果が出るのに1週間ぐらいかかるということですので、時間差があるということも含めて、安全にショーを再開するための検討をしているということです。それが整い次第、水上ショーについては速やかに開催をしたい、そう思います。

職員

 他にご質問ございますでしょうか。

赤ちゃんポストの設置について

記者

 毎日放送の大里と申します。よろしくお願いします。
 本日、泉佐野市の方で、全国で3例目となる赤ちゃんポストの設置に向けた調査費用などの補正予算が議会で今検討されていまして、可決される見通しとなっておりますが、こうした赤ちゃんポスト、全国3例目となるこの自治体は一歩踏み出したという状況について、受け止めをまず教えてください。
 

知事

 赤ちゃんの命をなんとか救いたいという思いは同じです。ですので、この泉佐野でやられている取組みの進捗ということも、今後しっかりと府としても必要な対応を検討していきたいというふうに思います。
 前提として、泉佐野に状況を確認する必要があると思いますし、まだ具体的な相談を受けている状況でもないというのが現状でもあります。泉佐野において、もうしばらくはしっかり事前の準備をされるのかなというふうに思います。
 といいますのも、これ本格的にやるとすれば、大阪府の児童相談所が入らないとできません。大阪府の児童相談所が、いわゆる法律上の親権者に、親権を持つことになりますので、そういった意味では、実は赤ちゃんポストというのは、ポストに届けられてから、その先の方が実は大切です。決して簡単な話ではないのです。赤ちゃんを助けたい、命を助けたいということは最も重要なことなので、僕も基本的にはそういう思いでいます。
 なので、ここも実は賛否もあって、この内密出産であったり赤ちゃんポストの設置について、国も様々な見解も出しているところで、推奨しないというような見解も出しているところでもあります。
 その中で、泉佐野が一歩踏み出して、検討を深めるということだと思いますので、そのことについてはぜひ検討を深めていって、そして大阪府としても協力できることは協力したいと、そう思います。ただ、これは決して簡単なことではないということは認識する必要があります。
 そして、児相がないと、そもそもこれ対応もできないということにもなりますし、その最後の砦となるわけですけども、赤ちゃんポストの是非であったり、そういった様々な意見もある中で、しかも、ポストに預けられた後どうするのかということ、実はここがものすごく大切なところであり重要なところですけれども、そういったことは、実際にやるとすれば大阪府がやるということにもなりますから。なので、まずは今、泉佐野において、まだ具体的に相談は受けていませんが、調査費の予算がついたと思いますので、しっかり調査をしてもらいたいというふうに思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 他にご質問ございますでしょうか。産経新聞さん、どうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(2)

記者

 産経新聞です。お願いします。
 29日に始まる万博の船便の利用者の優先入場について、改めて狙いについてお話しいただきたいのと、水上交通のその活用というのが、地下鉄などの混雑緩和ですとか万博来場者の増加につながるかどうかというところのご見解をお願いします。
 

知事

 まず、水上交通の増加は地下鉄の混雑緩和等にはつながらないと思います。そこまで水上交通の輸送能力はないです。だけれども、その水上を使って万博に来場する。これは行くことも帰ることも含めてですけれども、そういった体験という意味においては、非常に有用な体験だというふうに思いますし、それから我々も舟運を活性化させていきたいという思いもあります。
 そういった観点からも、この船便で、そのまま海の万博ですから万博会場に行って、船の景色と海の景色と、船から見る海の景色であったり、そのまま万博会場に行くということを、ぜひ、これから夏休みに入りますし、ご家族でも行かれる方多くなると思いますから、楽しんでいただけたらと思います。
 そういった観点から、これまではネックになっていたのが、料金、船賃が高いというところと、それから特に帰り、ドローンショーを見たらもう船がないというようないくつか課題がありましたので、その課題の解決について、大阪府、大阪市、堺市からこの協会に対しても提案、申入れもしていたところです。 それも受けて、協会において、より船便を活用しやすくするようにということで、夜の桟橋の利用時間を22時まで延長するということの決定と、もう1つは、西ゲートの入場予約、10時台、11時台の方は1時間前に入場することができるという、その1時間前入場の優先入場ということをこの船便でも活用するということを決定いたしました。
 また、事業者においても、料金を下げるということも決定して公表されていますので、料金が下がり、そして夜も使え、そして西ゲートから早い優先入場もできるという条件は整ったと思いますので、ぜひ多くの方にこの船便を利用した海の会場の万博を、海上万博を楽しんでもらえたらと思います。広がればいいなと思います。
 ただ、これやっぱり運べる人数は、地下鉄等と比べると圧倒的に違いますので、現実にいくと全体入場者数の0.何パーセントだと思いますから、なかなかこれで地下鉄が緩和するということにはならないのですが、ただ、その万博に行く行き方として、新たな選択肢ができるということにもなると思いますし、船を使っていろんな可能性があるんだということを多くの皆さんに知ってもらえたらなと思いますし、また、海の景色というのは綺麗ですから、海の景色を楽しみながら、船での移動を楽しみながら万博会場に行って、万博を楽しんでもらえたらと思います。
 

職員

 他にご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。

大阪・関西万博への児童・生徒の夏休み特別招待について(2)

記者

 フリーの木下です。よろしくお願いします。
 ちょっと先週ともかぶってしまいますが、児童・生徒の夏休み特別招待。それと、今日の発表にあった熱中症について伺います。
 おっしゃるように、自分ではどうしようもない事情で万博に行けない子どもたちを連れていきたいとか、そういう大人もいるんだよというメッセージを発信するというのは意義があると思うのですけれども、おっしゃったように、安心、安全、安全第一とおっしゃったと思いますが、そのところが大前提にあると思っていまして、その中で、10人から20人について1人のスタッフというのは手厚いとは思うのですが、以前も言いましたように、先生ではなくて、子どもたちのことをよく知らない人が連れていくということになると思いますが、このスタッフというのはどういう方、あるいはどういう事業者で、何か事前に準備とか研修といったようなことを考えられていますでしょうか。

知事

 はい。スタッフについては、事前に研修等を行うという予定にしています。そして、大阪・関西万博に関する基礎的な知識を有する者を添乗させる予定にしています。
 それから、この事業そのものが学校の招待事業の事業者が行いますので、この学校の招待事業によっては、いざという時の相談電話を設置、学校が困った時の相談電話を会場内に設置したり、あるいはその子どもたちを実際に安全に連れていくというノウハウが、もうこれまでの経験であります。
 ちょうどこの夏休みというのは、学校の行事として行くことがない時期でもありますので、そこの事業者にやってもらい、そしてさらに追加して、大阪・関西万博に関する基礎的な知識を有する人を添乗するということにはしています。
 そしてまた、参加者のいざという時の体調不良に備えて、看護師さんもこの事業に参加をしてもらうことになっていますので、様々なケースに対応できるようにしっかりと準備をしていきたいと思います。

記者

 ありがとうございます。
 あと1点。23日の理事会後の記者会見で、その時、石毛事務総長の方でしたけど、医療救護体制の強化について質問させていただいた時に、看護師の増員というところを検討しておられるというふうに触れられました。
 これ、理事会の方でその医療救護体制についての議論があったのかどうかというのと、看護師だけでなくて医師とか、あるいはベッド数とか提携病院とか、そういう医療救護体制の強化というのをこれからも充実させていくという方向で動いているのでしょうか。

知事

 理事会では直接その話は出なかったと思います。ただ、熱中症対策はこれから非常に重要だということで議題にも上がりましたし、そこについては理事会でも議論されたところでもあります。それも踏まえた上で、議論にはなりませんでしたけれども、熱中症対策をしっかりやっていくというのは皆の、理事会の共通認識でもありますから、総長がそういうふうに言ったんだと。そして、またそれを実際に行うんだと思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 他にご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。

 それでは、これをもちまして記者会見の方を終了させていただきます。

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