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更新日:2025年1月14日

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明るい民主大阪府政をつくる会 要望書

要望受理日 令和6年4月16日(火曜日)
団体名 明るい民主大阪府政をつくる会
取りまとめ担当課 万博推進局
表題 「2025年大阪・関西万博の中止を求める」公開質問状

要望書

2024年4月16日

大阪府知事 吉村 洋文 様
大阪市長 横山 英幸 様

「2025年大阪・関西万博の中止を求める」公開質問状

 

明るい民主大阪府政をつくる会
事務局長

 「明るい民主大阪府政をつくる会」(以下、「明るい会」)は、2025年大阪・関西万博の開催にあたって、1)会場建設費など上振れで公費負担の増大、2)海外パビリオン建設の大幅な遅れ、3)災害時の避難計画もなく、子どもたちや来場者の安全が守れない、4)カジノIR誘致のための万博インフラ整備に公金投入、5)可燃性メタンガス事故の発生で作業員が負傷するなど、「いのち輝く未来社会」という万博の理念にふさわしくない事態が次々と起こっています。
 3月19日、国に対して「大阪・関西万博の中止を求める署名」を第1次分として5万478人分を提出し、一日でも早く万博中止の決断することを強く求めてきました。
 つきましては、質問項目のとおり、誠意ある回答を求めるものです。なお、質問項目と回答される内容については、広く府民に公開したいと考えています。

【質問項目】
1.能登地震活を送る復興支援を優先に

 建築資材の需要が増す時期が万博工事と被災地復旧が重なります。限りある資材関係や労働者の確保などで「万博工事が被災地の復興に影響しない」という万博協会の説明に納得できません。
 生活できる環境を早く取り戻すため、大量の資材や人を使う万博工事を止めるべきです。甚大な被害を受けた被災地の復興を最優先とし、万博の中止を早く決断すべきではないですか。

2.子どもたちの「無料招待」は絶対にやめるべき
 4歳から18歳までの子どもに対し、税金で万博に無料招待する計画と聞いていますが、学校行事での強制的な進め方はやめるべきです。脆弱なアクセスに加えて、熱中症など懸念されています。
 学校側が事前の下見もできず、見学可能のパビリオンが限定されるなど、万博の理念に反すると疑問を呈する声も上がっています。また、爆発事故の現場は「パビリオン会場ではない」と説明されていますが、バス駐車場や出入口の近くで来場者や子どもたちが歩く場所です。
 運転手不足で十分なバス台数の確保も厳しく、引率される先生方の負担が増えます。子どもたちの安全が十分に保障されず、危険に直面する「万博無料招待」による強制動員はやめるべきです。

3.万博会場が「夢洲」に選定された理由は何なのか
 陸上(大阪市内)からのアクセス2ルートだけで、来場者の輸送、工事関係車両、災害時の避難ルートの確保など、廃棄物埋立地で土壌汚染や地盤沈下の恐れもあります。
 どんな理由で、危険リスクある「夢洲」を万博会場に決めたのですか。
 2015年国際博覧会大阪誘致検討会で、候補地条件の「100ヘクタール以上」をクリアした6カ所が例示。その後、松井知事(当時)の試案として、万博基本構想に「夢洲地区」を追加させ、「万博基本構想検討会議第1回整備等部会」でカジノIRを含め「夢洲」開発のインフラ整備を推進し、万博会場を「夢洲」に決定しました。このような経過をみても、万博来場者の安全確保や利便性より、カジノ誘致のための夢洲インフラ整備を優先したのではありませんか。

4.災害時に来場者の安全をどう守るのですか
 2023年12月に万博会場の防災基本計画(初版)を策定されています。しかし、避難計画は策定されていません。いつごろ策定されるのでしようか。「夢洲」に隣接する「咲洲」「舞洲」とともに、大阪市内や安全な場所に誘導する避難計画こそ、来場者の安全を守るために重要です。夢舞大橋、舞洲からの此花大橋の状況など大阪市の防災計画とも密接な関係にあります。とりわけ万博開催中の総合的な避難計画を示してください。

5.「夢洲」ガス爆発事故で万博の開催やめるべき
 3月28日に「夢洲1区」の万博会場の「ゴミの最終処分場」で可燃性メタンガスの爆発事故が発生しました。ガス爆発事故の原因究明とともに、来場者の安全性を確保できますか。
 万博会場をコンクリートで覆うことから、メタンガスは拡散させることで爆発を防ぎます。コンクリートを覆うことでその下に充満することが危険です。どんな対策を講じるのですか。
 災害時にPCB土壌中の汚染物質が漏れ出すなど、来場者や工事関係者に健康被害など悪影響を及ぼす危険性が高まっています。直ちに万博の開催をやめるべきです。

6.事業費や運営費の収支赤字なら補填をどうしますか
 会場建設費が当初計画の1.9倍の2350億円に倍加し、建設資材等の高騰、人件費が増えるなど、国民・府民・大阪市民の負担増が懸念されています。
 万博協会副理事長の吉村知事は「さらに厳しく予算執行状況を確認し、コスト管理を徹底する」と表明されています。どのように「コスト管理を徹底」するのか具体的に示して下さい。同様に、大阪府と大阪市はどう対応されますか。さらに事業費が上振れするような事態になった時の対応も教えてください。運営費の収支がマイナスになれば「赤字を府市で負担しない」と知事らが発言しています。万博協会が負担すべきという考えですか。

7.建設・運輸労働者の時間外上規制の対応
  4月1日からは、建設・運輸業などに従事する労働者に対する時間外労働の上限規制がされています。大幅に遅れているパビリオン建設など開催までの工期に間に合いますか。
 このような「2024年問題」をふまえ、大阪パビリオン建設をはじめ、道路や橋梁などインフラ整備が工程どおりエ事進捗できますか。その理由を教えてください。

8.1日の来場者20万人分の下水処理があるのですか
 下水処理は面的整備を大阪市が担当し、夢洲で発生した下水を庄送管(2本)で舞洲に送り、大阪市此花下水処理場で処理されると聞いています。処理施設を増強して、どのくらい処理能力を見込まれ、増強工事は万博開幕までに間に合いますか。下水の圧送管は海底に布設しています。電気系統等に支障が生じた場合の対策はどうするのですか。雨水など路面排水口から流入した下水について、「分流式で海域放流」「下水処理」いずれの方式を採用しますか。

9.「万博の理念」と関連で参加企業の社会的資任を問います
 万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ですが、来場者や関係者の安全を重視する必要があります。小林製薬(大阪市)の扱う「紅麹」サプリメントで健康障害を引き起こし、死者が出るなど社会的に大問題となっています。小林製薬の対応遅れだけでなく、検査なしで販売できる機能性表示食品のあり方が問われています。小林製薬は「大阪ヘルスケアバビリオン」プレミアムバートナーです。「紅麹」をめぐる問題の徹底究明と改善策について、どのように対応されてますか。

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