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更新日:2023年8月1日

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特色ある学校づくり「大阪府立むらの高等支援学校」(きょういくニュース 第256号 6ページ)

大阪府立むらの高等支援学校について

学校概要

知的障がいのある生徒が就労を通じて社会的に自立することをめざす学校です。
各学年38人定員(内、共生推進教室6人)。在籍生徒は、107人です。

沿革

平成27年4月 枚方支援学校と併設し、大阪府立むらの高等支援学校として開校

教育方針

  1. 自立:社会人として必要な基本的な生活習慣や、規律・規則を守るモラルを身に付けるよう指導の充実に努める。
  2. 自主:積極的に地域社会に学習の場を求め、知識や技能を高めるとともに、働く責任と社会に役立つ喜びを知り、社会の中で主体的に役割を果たす態度を育成する。
  3. 挑戦:自己肯定感を育み、可能性を信じ、自らを高め、挑戦する態度を培う。
  4. 共生:生命や人権を尊重する教育を推進し、仲間と切磋琢磨し共に成長する心を養う。

めざす学校像

「チャンス・チャレンジ・チェンジ」をキーワードとして、就労を通じた社会的自立をめざす。

特色ある取組み

職業学科の取組みについて

本校には、「フードデザイン科(農園芸・食品加工分野)」、「プロダクトデザイン科(木工・窯業分野)」、「リビングデザイン科(福祉・クリーニング分野)」の3つの職業学科があります。また、地域とつながる喫茶「天の川カフェ」では、3学科の成果を集約して接客力・コミュニケーション力の習得を図っています。これらのことを通して、就労に向けて、知識・技術だけでなく心の育成を図るとともに、挨拶・礼儀・身だしなみなど、社会人として必要な素養が身に付くように取り組んでいます。

むらの『Smile & Music』プロジェクトについて

本校では、令和3年度より「むらの『Smile & Music』プロジェクト」に取り組んでいます。
このプロジェクトの目的は、「楽器指導を通じて生徒たちの自己表現力を伸ばすこと【Music】」と、「本校の魅力を発信して地域との連携を深めること【Smile】」で、生徒たちの自己肯定感や達成感を高めることにつなげたいと考えています。
スマイル&ミュージックロゴと楽器

Music

枚方市出身の世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどりさんが理事長をされている認定NPO法人ミュージック・シェアリングによる楽器指導支援プログラムを活用し、弦楽器の指導を受けています。
具体的には、2年生の音楽の授業において、生徒をAグループ(ヴァイオリン・チェロ)とBグループ(ピアノや打楽器)の2つに分け、一年間、練習に取り組み、校内発表会(中間発表)と校外演奏会において成果発表をしています。
バイオリンを演奏する生徒の写真

Smile

本校の各専門学科では、「地域に笑顔を!」を合言葉に、地域の皆様に喜んでいただけるような商品を開発・製作・販売し、本校の魅力の発信と地域連携を広げています。農園芸分野では新たにビニールハウスを設置し、季節を問わずに農作物を収穫できる環境が整いました。また、木工分野では電動工具、窯業分野では電気窯などを追加設置し、これまで校内ではできなかった加工ができるようになりました。
生徒の作品

成果発表

昨年に続き、令和5年6月18日(日曜日)に枚方市総合文化芸術センターで開催された「ミュージック・シェアリングフェスティバル」(主催:枚方市、認定NPO法人ミュージック・シェアリング)において、本校3年生が、ヴァイオリンや打楽器等で、「オペラ『カルメン』より前奏曲」と「M I D O R I Song」を、五嶋みどりさんやサポーティングアーティストの方々と合奏しました。また、ご来場いただいた皆様に心から感謝を込めて、「心を合わせて」を演奏しました。広いホールでの演奏に、緊張や不安もあったと思いますが、一年間の練習の成果を発揮し、素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
ホールで演奏する生徒

また、「ミュージック・シェアリングフェスティバル」と同時に、同センター内の「ひらしんイベントホール」では、「スマイルフェスタ」も開催されました。
「スマイルフェスタ」では、専門学科の授業で製作した木工や窯業の製品、製菓や野菜、布小物などを、本校2年生が販売しました。開店前から行列ができ、昨年度以上に多くの方々にご来場いただき、大盛況となりました。
お菓子や木工の販売

焼き物や小松菜の販売

卒業後も笑顔で毎日を過ごせるように

生徒たちは、就労に向けての職場実習などの合間を縫って、合奏練習や製品づくりにチャレンジしています。昨年度、本年度とも、成果発表後の生徒アンケートには、2年生、3年生ともに、ほとんどの生徒が「チャレンジしてみてよかった」、「自分に自信がついた」という問いに肯定的に答えています。
「むらの『Smile & Music』プロジェクト」は、すべての生徒が活躍できる機会、つまり、「生徒一人ひとりの個性と強みを生かして、みんなが能力を発揮し、輝く」機会を創出する取組みで、「誰ひとり取り残さない持続可能な社会」という理念にもつながると考えています。

(教育振興室 支援教育課)

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