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自衛隊職場体験を考える会 要望書
| 要望書受理日 |
令和8年6月29日(月曜日) |
|---|---|
| 団体名 | 自衛隊職場体験を考える会 |
| 取りまとめ担当課 | 教育庁教育総務企画課 |
| 表題 | 要望および質問書 子ども防衛白書を小中高の子どもたちに配らないでください |
要望書
大阪府教育委員会
教育長 水野 達朗 様
2026 年6 月29 日
自衛隊職場体験を考える会
要望および質問書
子ども防衛白書を小中高の子どもたちに配らないでください
日々大阪府の子どもの教育にご尽力下さりありがとうございます。私たちはメディアに携わる者、元教員、保護者等市民で大阪府下の公立中学校で職場体験において自衛隊に行ってる事実を知り、学校に自衛隊が浸食している恐ろしさを感じ自衛隊職場体験を考える会を立ち上げました。
自衛隊は軍事組織でありその任務が軍務であり、上司の命令は絶対で賭命義務もあります。実際自衛官として働いていた人に聞くと人を殺す訓練も受けていたとのこと。
子どもたちを二度と戦場には送らないと誓った学校教員たちの尊いあの誓いはどこへやら。
私たちは驚きと悲しみを覚えています。
また昨年には防衛省が出したまるわかり!日本の防衛 はじめての防衛白書(子ども版防衛白書)が防衛省から直接約2400 の小学校に送られてきた事実を知りました。この事をきっかけに、子ども版防衛白書を読みました。
私たちが考えるおかしい点は以下の点です。
1, なぜこのような(警戒監視・情報収集、対領空侵犯措置、今後の総合防空ミサイル防衛)活動や任務が必要なの?という問いが記載され、日本が位置する地域は安全とは言えないと断言。核兵器を含む大規模な軍事力を持ち、日本とは政治・経済に関する価値観を共有しない国家・地域が複数あること、また、歴史的な経緯から外交関係などが複雑な地域でもあるとして、北朝鮮、ロシア、中国を敵国と決めつけて書かれている点。
2, 自衛隊の一番大事な仕事の項目では、まず日本の独立や平和安全は自分自身の努力があって初めて守られ、それらを脅かす戦争を防ぐためには抑止力を強くすることだと書いている点。
自衛隊が万全の態勢を整えているということを示すことで、他の国に「日本を攻撃するのはやめておこう」と思わせることの必要性を説き、そう思わせて戦争が起きないようにすることが自衛隊そして日本にとっての一番の勝利と断定して日本から何かを奪うのは難しいと他の国に思わせる必要とまで書いています。
3, 2の抑止力強化のために防衛費が膨らみ続けています。2025 年11 月閣議決定で2025 年度は市民一人当たり単純計算して約10 万円弱の負担になっています。物価の高騰に賃金も追いついていない中、虚栄心の国家観のために市民の税の負担額が生活を圧迫し苦しくさせている点。
4, 多民族多文化共生のわが街大阪でふさわしくない点。
大阪府には180 以上の国や地域の人たちが府民の約4.3%を占める375319 人(法務省 2025 年末時点)も暮らす多民族多文化共生の街です。このまるわかり防衛白書(子ども版防衛白書)では、政治的、価値観が違う国家や地域と対話を重ねるという最高の外交手段を捨て、安直に、自衛隊の万全なる態勢を顕示することが国の平和を守る方法だと結論付けています。日本は威嚇し威圧感でもってしか外交できない最悪の国家だと子ども達にまで断言してしまっています。それは肩で風を切り眉間にしわを寄せ威嚇し脅し威圧感を与える態度と同じです。
子どもたちにそんな価値観を教え込むのは恥ずかしいことです。人格の完成を目指し、平和で民主的な国家・社会の形成者を育てるとした教育基本法の教育の目的にも合致しません。日本は他の国や地域の人々と地球に住まう人間としての共通項でもって、平和を醸成するための外交努力を尽くすべきなのに、その外交をあっさり捨ててこのような防衛白書を配ってしまうなんて。「日本って情けないな、恥ずかしいな。」と子どもたちに日本への嫌悪感を植え付けてしまいます。また外国にルーツのある子どもたち、特に在日コリアン、ロシア、中国の子どもたちは、名指しで危険と指定されたものを目にし、胸を締め付けられるような恐怖を覚えると思います。自分たちではどうすることもない歴史の事由によりここに住んでいる人たち、また、事情によりここに住むことを覚悟した人たち、夢や希望を抱いてここに来て住まう人たちがたくさん大阪府にいて社会を形成しています。大阪府はその人たちなくしては成り立ちません。大阪に住まうすべての人たちが自分のルーツに誇りを持ち、孤立することなく、恐怖、
不安を感じることなく生きていける街づくりをすべきです。
小泉進次郎防衛相が6 月19 日の会見で子ども版防衛白書について「小学校だけではなく中学校、高校にも配布を拡大したい。今後の配布は文部科学省とも協力し、各都道府県の教育委員会からより多くの協力を得たい。」と述べました。各都道府県の教育委員会への圧力を強める考えを示したことになります。その圧力に屈せず教育の独立を毅然として守っていただくことを切に願います。
【要望】
ともに違いを認め育ち合い、ともに生きていける豊かな社会の形成者であるべき子どもたちに上記1から4の理由から深い分断と傷を作るまるわかり防衛白書(子ども防衛白書)は配布しないでください。
【質問】
1, 子ども防衛白書は北朝鮮、ロシア、中国を名指しし、政治的経済的に価値観が違う、歴史からも複雑とし日本の位置は安全とは言えないと断言しています。多文化共生の街、アジアの街、世界の街を掲げる大阪府民がこれを読むにふさわしいと思いますか?
2, 子ども防衛白書には国の独立、平和、安全には他国に日本に攻撃するのはやめておこうと思わせる自衛隊の万全の態勢を示すことが必要と書いています。大阪府には外国にルーツのある人が住んでいます。この子ども防衛白書を市の子どもたちが手にした上で多文化共生がはかれると思いますか?
3, 子ども防衛白書を読んだ子どもたちがヘイトや外国人差別をすると思いませんか?
4, 子ども防衛白書を防衛省が直接学校に配っていることについてどう考えていますか?
5, 今後防衛省や文部科学省から子ども防衛白書を配布してほしいと言ってきたらどうしますか?
以上、要請と質問でした。
ご回答をよろしくお願いします。