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更新日:2025年1月23日

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令和7年(2025年)1月15日知事記者会見内容

記者会見項目

  • バーチャル大阪ヘルスケアパビリオンについて

資料はこちら(PDF:939KB)

記者からの「万博子ども無料招待事業について」の質問について、一部事実誤認があったため、「熊取町とか太子町などでは」を「熊取町では」に修正しています。
 

職員

 それでは、ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

バーチャル大阪ヘルスケアパビリオンについて ※この項目で使用した資料はこちら

知事

 私からは1点です。
 バーチャル大阪パビリオンについてです。バーチャル大阪パビリオンを開館いたしますので、そのお知らせです。
 本日15時から、大阪・関西万博の開幕に先行する形になりますが、バーチャル大阪ヘルスケアパビリオンを開館いたします。これは、リアルの大阪ヘルスケアパビリオンとの連携をこれから図っていくという中で、リアル会場の誘客も促進をいたしますし、また、それぞれが行き来できるようなものにできればというふうに思っています。
 このバーチャル大阪ヘルスケアパビリオンについてですけれども、ここはバーチャルの特性をうまく活用して、可能性を広げていければと思っています。つまり、世界中から24時間アクセスできるというバーチャルならではの空間の特性と、そしてそのコンテンツ、またバーチャルライブのイベント、このあといいますけれども、Vチューバーの方のイベントであったり、そういったことを提供することによって、Z世代等の若い世代も含めて、そして国の枠を超えて世界中から入りたい時に入ることができると。そういったことをアプローチして、より幅広い皆さんにこのバーチャル大阪パビリオンを紹介していきたいと、そしてまた、リアルの大阪パビリオンともつなげていければというふうに思っています。
 そして、その中ですけれども、出展企業であったり、あるいは、高い技術があるんだけれども、アイデアがあるんだけれども、出展するほどの資金力も含めてなかなか難しいという、でも素晴らしい技術やアイデアがあるという大阪の中小企業であったりスタートアップ、その魅力をこの大阪ヘルスケアパビリオンで世界に向けて発信していければというふうに思います。
 このバーチャル大阪ヘルスケアパビリオンの概要ですけれども、本日から開館をいたしまして、10月13日、万博の終了時まで、このヘルスケアパビリオン、バーチャル大阪館を開館いたします。
 プラットフォームですけれども、どこをプラットフォームとして使うかということなんですが、REALITYというところを使うということになります。このREALITYというところは、アバターが入ってバーチャル空間を共有していくという意味では、世界で最も多くの方が加入していると、参加者が多いというプラットフォームになります。
 そして、アプリ内のワールドの名称ですけれども、「バーチャル大阪パビリオン」というふうに命名をいたしまして展開していきます。バーチャル大阪パビリオンをぜひふらっと見に行きたい、遊びたいという方は、このウェブサイトに入ってアプリを取得して入っていただけたらというふうに思います。
 その中身について少し紹介をしていきます。これからさらに展開をしていきますが、一部ということになると思います。まず、コンテンツとして展示ゾーンがございます。大阪ヘルスケアパビリオンの出展企業の展示であったり、あるいは、出展していないんだけれども大阪の中小企業・スタートアップ等の展示を行います。そして、未来の大阪ということで、中小企業・スタートアップめぐりというゾーン、これが14カ所あるということになります。
 そして、大阪ヘルスケアパビリオンの入口もありまして、ここを行くと大阪ヘルスケアパビリオンの情報であったり、あるいは万博開催中のリアルの情報であったり、そういったものを紹介していくということになります。
 それからコンテンツの2つ目といたしまして、アトラクション。このコンテンツの中に巨大迷路があったり、あるいはアスレチックがあったりします。今回のこのバーチャル大阪パビリオンは4人が仲間になって動くこともできますので、このアスレチックであったり、仲間がいるといろいろクリアしやすかったり、あるいは巨大迷路を上から見て、あるいはその状況を伝えたりだとか、いろいろそれぞれが連携しながら、あるいは個人でも楽しめるというようなものも、コンテンツとしてアトラクションも加えているというものになります。
 それから、コンテンツ3としまして交流スペース。来館者同士が交流する空間をつくりまして、アバターで入ってきた皆さんがその場で知り合って、そしていろいろ交流をするということもできますし、もともとの知りあいの中で交流をするということもできる。このコンテンツの中に、バーチャル大阪パビリオンの中に来館者が交流する空間、そういった交流スペースも設けるということになります。
 ちなみに、出展企業は今も募集していまして、詳しくはこちらから応募もできます。
 そして、コンテンツの4といたしまして、バーチャルイベントを開催いたします。メインフロアにはメインスクリーンというものを設置いたします。メインフロアに大阪ということでイチョウの木が、がっとあるんですけれども、その前にメインスクリーンがあります。
 メインフロアにあるスクリーンでは、人気バーチャルシンガーによる音楽イベントであったり、ライブであったり、あるいはリアルと連携したイベント等を生配信いたします。バーチャル音楽ライブといたしまして、バーチャルシンガーの花譜さん、そして、他Vシンガーによるライブを開催いたします。オリジナルステージから音楽を届けるということになります。その他、花譜さん以外に参加していただける方は、その他出演はまた追ってお知らせをしていきます。
 ちなみに花譜さんは、このVチューバーの中では非常に著名な方でいらっしゃいまして、当時14歳でデビューして、2022年には日本武道館でライブを開催されたという方です。人気バーチャルシンガーとしてご活躍の花譜さんに、バーチャル大阪パビリオンでバーチャル音楽ライブを実施していただきます。また、その他の方も今後、決まり次第発表させていただきます。
 それからイベントの2つとして、万博会場と連携したイベントを実施します。これは本日から開館しますが、当然、万博期間中開館をすると。そちらのほうがむしろメインにもなってくるかなというふうに思います。
 その期間中ですけれども、大阪ヘルスケアパビリオン、これはリアルのヘルスケアパビリオンで開催されるイベントをここで生配信をするとか、例えばペットとの共生イベントなどの生配信をいたしますけれども、この大阪ヘルスケアパビリオンでどういったことやっているのかということも発信する。
 また、大阪ヘルスケアパビリオンとこのバーチャルの大阪パビリオンとが連携して、それぞれに謎解きをして、それぞれに行って初めて答えが出るようなものが出てきたりだとか、いろんなリアルとバーチャルとの連携をつくっていくということをここで実際にやっていくということになります。
 そして、一つ前に戻っていただいて、バーチャル大阪ヘルスケアパビリオンの、この中小企業のスタートアップ、今、これは約40社が決まっているんですけれども、そのうちの2つを今日は例示で動画で紹介をさせていただけたらというふうに思います。まず、その全体像としての動画を皆さんにご紹介します。
 これが入ってきた時の全体像になります。大きなイチョウの木があると。正面は先ほどのスクリーンがあると。それぞれスタートアップ等の展示場所があるということになります。これは、先ほど申し上げたアトラクションであったり、あとは、これは迷路です。それぞれ、アトラクションの迷路を楽しむことができるというものであったり。屋上に行くと鐘があって、これは大阪市役所の上にある鐘を模しているんですけれども、成人式の時にやるやつです。そこで、またみんなの交流広場もあるということになります。そこでいろいろ交流が広がればというふうに思います。
 次、参加している中小企業は幾つかあるんですが、少しだけ紹介をさせていただきたいと思います。
 まず1つ目は中小ゾーンで、株式会社山本貞雄商店です。これ何かというと、梱包の資材を販売している事業者なんですけれども、普段、梱包資材というのを扱っている会社なんですけれども、梱包資材は処分する、捨てるという、捨ててしまう梱包資材を多く扱ってきた会社だからこそ、これを捨てるのではなく、そこに命を吹き込めないかと。「捨てるモノ」をアートに変えられないか、「捨てる」を「スマート」に変えられないかという着眼、その視点で、捨てるものに新たな命を吹き込むということをされておられます。
 そして、その具体化の中のものとして、段ボールですけれども、段ボール箱自体を、箱の中身だけじゃなくて、その箱の包装自体を楽しみにして、そこに日常に新たな価値をプラスして、そして命を吹き込んで新しい社会にできないかと。この段ボール箱をアートにしていく、普段だったら捨てるような段ボール箱もアートにつなげられないかということを考えておられる、またそれを実行しておられる、「捨てるモノをスマートに」という会社であります。その動画を少し見ていただけたらと思います。
 これは段ボールです。これは段ボール箱です。「捨てるモノをスマートに」と、「捨てるモノ」に命を吹き込むと、「捨てるモノ」をアートにというところで、新しい価値観の下でチャレンジされている事業者。バーチャル大阪ヘルスケアパビリオンで紹介する事業者の一つです。
 もう一つ。ちょっと時間の関係で2つにしておきますが、これは紙の事業者です。製造業と印刷関連のサービス業をされている、デジタル総合印刷株式会社という企業です。これは、もともと印刷業をされておりますが、印刷とICTの融合をテーマに活動してこられた、1952年に創業された歴史のある企業になります。「紙とVRが織りなす未来、印刷の新次元へ」ということで、新たな取り組みをされています。
 何かというと、これは例えばですけれどもペーパークラフトの技術が非常に高い紙の事業者、もともと印刷事業者でいらっしゃいますので紙を使う技術が非常に高い。その中で、1970年の大阪万博の会場の全景をペーパークラフトとして作っていく。もう本当にリアル、そこに昔のあの1970年万博そのものかなと言われるような、ものすごい高い技術のリアルなペーパークラフトを作られている。これなんかも、実はそのペーパークラフトなんです。
 それをさらにVR化をいたしまして、EXPO70のペーパークラフトをVRで制作されている。VR化することによって、現物のペーパークラフトだけじゃなくて、いろんなデジタル空間でそれを楽しむことができると。そういった、これは文化の継承であったり、教育であったり、あるいは観光であったり、さまざまな分野で役立つことをめざして、紙とVRが織りなす未来と、印刷そのものを新次元にしようという企業であります。ここも少し動画で見ていただけたらと思います。
 これは全部ペーパークラフトです。1970年万博のところに飾ってます。紙を使って非常に精緻。これ、紙で作った空間です。ここからVRの部分です。作ったものを実際にVR化して、そこに命を吹き込んで、そしていろんなところで展開していこうと、こういった取り組みをされている企業。
 今回は時間の関係もあって2社の紹介ではありますけれども、現時点で42社の出展が決まっています。事業者については今後も引き続き募集しておりまして、今14カ所の展示ゾーンがあるんですけれども、最大で80社までは展示が可能だという状況です。今は42社ですので、引き続き今日以降も募集をしていくということになります。
 なかなかリアルの展示は難しいけれども、ただ、このバーチャルで出展をするということ、そして素晴らしい技術があるという事業者は、ぜひこのバーチャル大阪パビリオンでの出展をしてもらえたらなというふうに思います。ちなみに、この出展の費用については、1社11万円になります。より多くのいろんな技術がある企業の皆さんに出展をしてもらえたらなというふうに思います。
 そして、今日から開館になりますけれども、実際は、万博が開幕した後は、この大阪ヘルスケアパビリオンともリアルでつながっていくということになります。
 また併せて、万博会場そのもののバーチャル万博というもの、これは万博協会が主体となってやります。それは万博会場そのものがバーチャル万博に実現するということをやりますので。これは発表済みですけれども、これが大体4月のリアルの万博の開幕の時とほぼ、その頃にオープンするということになっていますから。そのバーチャル万博とも当然連携をして、自由にこのバーチャル大阪パビリオンと行き来ができるというような空間にしていく。いろんなものとつながってきますので、ぜひバーチャルの空間をうまく活用した発信というのも進めていきたいというふうに思います。
 私からは以上です。

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
 それでは、幹事社の毎日新聞さん、よろしくお願いします。

質疑応答

2025年大阪・関西万博関連について(1)

記者

 毎日新聞の戸田です。
 今日から姫路でIPMが始まりましたけれども、そこで期待される議論であったり、どんなことを伝えていって、どういう議論をしてほしいかというところについてお願いします。

知事

 今回、IPMが姫路で開催されています。私自身も今日この後、夕方出席をして皆さんにメッセージも伝えたいと思います。
 IPMにおいては、もう万博は開幕直前に迫ってきていますので、実際の運用であったり、実務的なルールであったり、そういったことをもう一度再確認をして、円滑に万博を進めていくための、いわゆる実務者協議が中心になって進められているというところです。私からは、それぞれのパビリオンももう間もなく開幕しますから、そのパビリオンの出展内容であったり、パビリオンのコンセプトであったり、そういったものをできる限り対外的に発信してもらえたらというようなことを今日はお伝えしようかなというふうに思っています。ただ、現実的には、会議そのものは、より実務者協議のレベルのものが強いというところだと思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問はございますでしょうか。そうしましたらMBSさん、どうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(2)

記者

 毎日放送の清水と申します。
 このIPMのほうで取材をする中で、海外の国から聞かれていることの一つに、チケットの購入方法についてちょっと難しいといった声が幾つかの国から上がってきています。
 吉村知事も先日の囲みでも同様の趣旨のことを言っておられたわけなんですけれども、改めてチケットの購入というものが万博の機運の盛り上げにどう影響しているのかであったり、もう少し買いやすい買い方について、どういったプランを描いているのかをお聞かせ願えますか。

知事

 そういった声はあるというふうには思いますし、実際私も購入して、もう少しシンプルにならないかなということは協会にも意見をしているところです。
 また、予約も始まりましたから、まだまだ予約の本格になるのはもっと会が近づいてからになるとは思いますけれども、そういった予約のシステムも始まりました。万博に行きたいなと思っていただける方が券を購入して、そしてできるだけシンプルにやるべきだというふうに思っています。そういった観点から、これは今日、理事会の中でも意見は出ていますので、今、実務的にいろいろよりシンプルなる方法ないかなということは進めていっているところだというふうには思います。

職員

 ほかにご質問はございませんでしょうか。そうしましたら、木下さんどうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(3)

記者

 フリーの木下です。
 2点お伺いします。1点は、今の大阪ヘルスケアパビリオンの関連ですけれども、中小企業が世界に打って出るというか、いろいろな自社の技術なりアイデアなりを紹介していくということだと思っています。
 それと、リアルのほうでも幾つか中小企業を取材させてもらっているのですが、いろんな中小企業で共通しているのが、来場者に来ていただいて、立ち止まって説明をすることができないらしいんです。多分、人の流れの関係だと思うんですけれども。また、サンプルなんかをそこで配るということも遠慮してほしいみたいな話を協会の側から受けているようでして。そうすると、せっかく大阪ヘルスケアパビリオンの中小企業の出展ゾーンで出ているにもかかわらず、なかなか自社の技術とかアイデアとかを紹介するのが難しいんじゃないかと思っていまして。
 今回のバーチャルのほうもそうですけれども、何かそこを補完するような、中小企業がアイデアとして出してきたものを、その場だけではなかなか解決しないように思うのですが、引き続き何か府のほうで支援してそれを紹介していくというようなお考えはありませんでしょうか。

知事

 万博会場に来られた方が、実際の大阪ヘルスケアパビリオンでも多くの中小企業が出展をする出展ゾーンもありますから、そこで出展を見て、これは面白そうだなと、あるいはビジネスマンがそれを見た時に、何かこれはつながるんじゃないかっていう時に、やはり展示だけではなくて、つながっていくということは重要なことだと思います。
 実際の人の滞留であったり、限られた空間でもありますから、どういったふうにしていくのかというやり方はあると思いますけれども、出展されている中小企業がより実際のこれからの、もしチャンスがあれば仕事につながってくると、そういった架け橋のようなことについては常に問題意識を持って進めていけたらと思います。

令和6年度大阪府地震・津波災害対策訓練の実施について

記者

 ありがとうございます。もう一点は、17日の津波・地震の訓練のほうですけれども、今回、自衛隊も参加してやられるということで、自衛隊はかなり広範囲に動くようですけれども、万博の部分に関して、その自衛隊の役割といいますか、大阪府市とか、あるいは協会もそうかも分かりませんけれども、どういう連携をして、自衛隊にはどういった役割みたいなものを確認されるのかちょっとお聞きしたいです。

知事

 これは自衛隊と警察なんかも連携してっていうのはあると思いますけれども、南海トラフ巨大地震が起きた場合は、橋やトンネルというのは耐震性を備えていますから使えるということになると思います。ただ、それだけ大きな地震が発生すると、実際使えるかどうかの点検というのをした上での使うということになると思いますから、やはり想定では2~3日はこの会場の中に人がいるという状況を想定して今、さまざまな対策をとっているところです。
 その中で、やはり負傷された方であったり、病院に搬送する必要がある方というのは必ず出てくると思います。人命救助という観点から。そういった時に、夢洲に、自衛隊の皆さんが人命救助という形で、他の救急救命機関とも連携しながらいわゆるヘリ等で着陸をして、そして人命救助をすると、あるいは船で人命救助するというようなところ、これは海上保安庁とかも連携してということになると思いますが、そういった救命機関とも連携した訓練を行います。
 実際はヘリであったり、船であったり、そして他の救助機関とも連携しながら人命救助を夢洲において行うという訓練を17日に実際に実行するということになります。そういった役割が出てくるんだと思います。その時は、そういうことになると思います。発災直後は。

記者

 実際に自衛隊のヘリなのか、ドクターヘリなのかですけれども、救命して救急対応を行って、それで災害拠点病院に、ヘリで運ぶといったようなことまで想定されるということでしょうか。

知事

 はい。実際に災害拠点病院まで運ぶということは想定した訓練です。ただ、実際にヘリの着陸は、発進をして広域防災拠点に基本的に着陸するというところはやりますけど、人命救助だけじゃなくて、万一の物資のさらなる輸送というのもあり得る話ですから、そういったことも想定しながら、訓練においては広域防災拠点で離着陸をすると。ヘリの場合は舞洲です。舞洲の太陽の広場で、そこを夢洲と見立てて実際に離着陸をする。そして、そのまま広域防災拠点で離着陸をすると。そして人を移動する訓練ということはやります。

記者

 知事としては、この訓練の中でどこを一番重視されて、どういったものを確認されたいというお考えでしょうか。

知事

 やはり夢洲は、先ほど申し上げた南海トラフ地震が起きると2~3日はそこで基本的には橋やトンネルというのは使わないということになりますから、安全のために点検するということになると思います。その間、要救助者は必ず出てきますから、その方々をいかに安全に病院にお運びすることが実現できるか、そういったことを、自衛隊に限らず、これは警察も、今回は海上保安庁も、それから市消防も入ってやりますので、そういった他の救命機関とも連携しながら人救助というのを中心にした訓練、そこをしっかりと実現できるように、他機関とも連携しながらやることも大事ですから、そういったことが事前に訓練として共有できればというふうに思います。そして、そこで訓練によって何か課題が生じれば、その救命機関同士で情報を共有して、実際に対策を練るということができればというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。

知事

 それから船もやります。船の救助、あるいは物資の輸送。今回は北港ですけれども、いわゆる海の深さっていうのは結構大事なんですけれども、大体海の深さは同じぐらいでやっているところがありますので、そこをベースに船でのさまざまな輸送についての訓練も同時に行います。

記者

 ありがとうございました。

職員

 ほかにご質問はございますでしょうか。そうしましたら、人民新聞さん。

万博子ども無料招待事業について

記者

 人民新聞社の河住と申します。よろしくお願いいたします。
 学校への万博の遠足ですかね、招待事業についてお伺いしたいんですけれども。熊取町では、もう市町村単位で遠足をやめるというふうなことを決めている、あるいは東大阪市ですとか茨木市などで、学校単位でもう行かないということを決めているところがだんだん出てきているようなんですが、これについて、どのようなことが原因だと知事はお考えでしょうか。

知事

 それぞれの学校において最終判断をするということになると思いますので、それぞれ個々の事情はあるんだろうというふうに思います。ただ、そこは本当に最後は学校の判断で、これは違う方法でやるべきだという判断であれば、それは、僕はその学校の判断を尊重するべきだというふうに思っています。

記者

 分かりました。
 次に、この事業に関して一部の市町村で、万博の遠足にだけ交通費を補助するという方向で話が進んでいるところがあるようなのですが、このような動きについて知事は把握されていますでしょうか。

知事

 それぞれの学校の遠足の在り方、校外学習の在り方というのは、その学校と市町村で最終的に決めていきますので全ては把握はしていませんし、それぞれの市町村や学校で判断することなんだろうというふうに思います。
 大きなところでは、約8割の学校は参加をするということで、1,000カ所以上だったと思いますけれども。それと、あとはより安全に、これまで幾つか課題も指摘されていますから、その課題をクリアするための、子どものいわゆる移動手段としての専用列車であったり、優先列車であったり、あるいは相談窓口の設置であったり、それから休憩所の確保であったり、あるいは日程の調整であったり、そういったことを大阪府の教育庁でやっていますが、詳細のそれぞれの学校の遠足については、最後はそれぞれの学校で決めることなので私はそこまでは把握はしていません。

記者

 もし今後、市町村単位でそのようなことをするところが出てきた場合には、公的なお金を使うということに関して不公平ではないかとかというようなこととか、おかしいんじゃないかというような意見が出てくる可能性があるかと思うんですが、その辺について知事はどのように対処されますでしょうか。

知事

 それは最終的に市町村として、それは万博で未来社会を見ることが子どもの教育上非常に意味があるんだということを判断して、そして何らかの支援策をするとなれば、それは市町村の判断だと思います。僕がこれをやれとか、やるなとかいうものではないと思います。

2025年大阪・関西万博関連について(4)

記者

 分かりました。
 最後なんですけれども、万博協会のほうのデータで、グリーンワールド工区、特に東トイレ辺りで、かなり硫化水素ですとか、アンモニアですとかが基準値を超える日が多いというデータが結構出ているんです。このような状態でも、万博っていうのは、もし開催中にそういうことが起こった場合はそのまま開催するんですか。

知事

 会場そのものは、さまざまな強制換気の仕組みであったり、情報を公開するということで、全く問題なく対応できるというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。以上です。


職員

 ほかにご質問はございますでしょうか。
 ございませんようでしたら、これをもちまして記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
 マイクのほうを幹事社にお返しさせていただきます。

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