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令和6年(2024年)12月25日知事記者会見内容
記者会見項目
- 令和6年度 大阪府地震・津波災害対策訓練について
- 「10歳若返り」プロジェクトの推進について
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及促進の取組について
職員
ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
令和6年度 大阪府地震・津波災害対策訓練について ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは3つです。
まず1つ目についてです。令和6年度大阪府地震・津波災害対策訓練についてです。
次の1月17日で阪神・淡路大震災から30年となります。災害に対する備え、防災訓練。これをより強化したいと思います。今回、初めて自衛隊と一緒になって非常に大がかりな訓練、自衛隊も多く参加した、また関係者も多く参加した訓練を実施したいと思います。
とりわけ来年は万博イヤーになりますので、万博時において、もし南海トラフ巨大地震が起きたらどう対応していくのか、そういったことも含めて、多くの関係者としっかり災害訓練、対応訓練をしたいというふうに思います。また、府民の皆さまにおかれましても、これを機にいま一度、震災に対する備えをお願いしたいと思います。
中身についてです。まず、平成7年1月17日、阪神・淡路大震災から間もなく30年となります。この大規模地震の教訓を忘れずに、災害から身を守るための地震の備えをお願いしたいと思います。
具体的にはですけれども、防災マップ、あるいは避難所の確認をお願いいたします。浸水の想定区域であったり、自宅や勤務先の最寄りの避難先を事前に確認をお願いしたいと思います。浸水想定区域というのは、あらかじめ分かりますので、また公表もしていますし、大阪防災アプリや、おおさか防災ネットですぐ見ることができます。ネット上ですぐ見ることができます。また、あまりネット使われない方は、区役所あるいは役場に行けば、すぐ防災マップ、ハザードマップは取得できますので、それを見ていただけたらというふうに思います。
もちろん大阪府としても、南海トラフ地震に備えて防潮堤の耐震強化をこの間10年かけて大阪市とともにやってまいりました。ほぼそれは完了いたしまして、数千億規模の事業を実施して完了いたします。けれども地震ですから何が起きるか分からないというところで、浸水想定エリアの方は、もし南海トラフ巨大地震が起きたらどう対応するかということをぜひお願いしたいと思います。
地震が起きてから津波がやってくるまで、岬町で約1時間弱、そして大阪市内中心部で約2時間と予測しております。ですので、その時間にどのような行動をするのかということが非常に重要だと思っています。避難する時間は十分ありますので。もちろん災害弱者の方をどうするかというのは当然ありますけれども、これは当然、役所としても福祉的な措置でさまざまな取り組みをしていますが、2時間あるいは1時間という時間がある中で、適切な行動を取れば本当に多くの命が助かると思います。ぜひ、その備えをお願いしたいと思います。浸水想定区域の確認、また、勤務先はどうかということも確認いただけたらと思います。
そして、ご自宅ですけれども、家具の転倒防止。これは家具が倒れないように壁に固定したり、あるいは向きを工夫したり、あるいは大がかりなことをしなくても、少しの対応を取ることでその家具が倒れないようにすることができますので、ぜひこれはお願いをしたいなというふうに思います。私もこれは自宅でもやっていますけれども、本当に日用品を売ってるようなところで、家具を固定するようなものはそれほど高くない金額で普通に売っていますので、ぜひこういった固定をすることで家具が倒れることを防ぐことができますので、お願いしたいと思います。また、向きとかを工夫し、配置することで家具の下敷きになるということを防ぐことができます。
それから、災害用伝言ダイヤル(171)の活用をぜひお願いいたします。そして、この防災とボランティア週間の1月15日から21日は、無料で災害用の伝言ダイヤル(171)が体験利用できますので、ぜひ体験利用してもらえたらというふうに思います。
まず、地震が起きたら机の下に隠れるなど、身を守る行動をお願いしたいと思います。そして、揺れが収まったら、沿岸部であったり、あるいは地下街にいる人は津波に備えて高いところに避難をお願いいたします。災害はいつ起きるか分かりませんので、ぜひ日頃からの備えを万全にお願いいたします。
そういった中で、大阪府においては1月17日に大阪府地震・津波災害対策訓練を行います。訓練想定ですけれども、休日の午前中に南海トラフ巨大地震が発生したということを想定します。その後、大津波警報が発表されるという想定です。震源地は和歌山県沖、マグニチュード9.1、府域の最大震度6強という南海トラフ巨大地震です。
主な訓練内容ですけれども、まず初動対応訓練ということで、発災直後を想定した訓練をいたします。これは毎年やっているんですけれども、一番重要なところで、地震が起きた直後の早期の初動体制を確立することです。発災直後の場面を想定した運営訓練を実施いたします。職員の参集訓練であったり、安否確認訓練であったり、災害対策本部の事務局の訓練を行います。
そして、少し場面が変わるんですけれども、災害対策本部会議運営訓練を行います。ここは私も参加いたします。どういう場面を想定しているかというと、万博開催を見据えまして、万博開催期間中に南海トラフ巨大地震が発生したと想定をして、発災後48時間、つまり2日たった時点を想定いたします。人命救助という意味でも72時間といわれますが、人命救助でも非常に重要な時間であり、また最初の初動から次へ変わる体制、初期であることは間違いないんですけれども、その混乱の中で、いかに人命救助もやりながら次に移行していくのかというような重要な時期、発災後48時間ということになります。
運営訓練の流れですけれども、地震・津波情報等の報告があり、被害状況の報告、そして吹田市長と、また大阪市長とも中継をしてやります。吹田市長との中継は、南海トラフ巨大地震が起きている時は、もちろん万博会場以外も多く被災していますから、大阪全体が被災しているということになりますので、そこの訓練。そして、大阪市長との中継は、万博対応での訓練ということになります。
広域実動訓練を実施するということになります。1月14日から17日に、自衛隊など、関係機関と連携して広域災害対策訓練を実施します。南海トラフ巨大地震ですから、自衛隊も発動しているということに当然なると思います。ですので、それを想定して、広域災害ですから、広域災害に対応しつつ、万博開催期間中に発災したと。不測の事態に備えてどう対応するのかという訓練を実施いたします。関係機関は、ここに書いてあるとおり多くの関係機関が参加します。
広域災害対応としまして8つの訓練を行います。部隊展開訓練も含めて8つの訓練を実施いたします。それぞれ、場所は6カ所です。6カ所で8つの広域災害対応訓練を実施いたします。
それから、万博対応ということで、ヘリによる搬送訓練も実施いたします。そして船舶の接岸訓練も行います。ヘリによる搬送訓練については、八尾の駐屯地と、それから舞洲で行います。舞洲の太陽の広場。舞洲は夢洲に見立てて行います。舞洲の太陽の広場と、それから舞洲の北港の岸壁で実際に船を接岸させて、人命救助であったり、物資の搬送であったりという訓練を想定して行います。この舞洲でのヘリの人命救助の搬送訓練、物資等の搬送訓練、そして船舶での接岸訓練は、私もそこに参加いたします。
中身としましては情報共有訓練、これは府庁で行います。自衛隊との関係で、それから、物資の輸送訓練であったり装備品の展示、あるいは部隊の展開の訓練であったり、さまざまなエリアでの部隊展開訓練を実施するということになります。
今回、ここまで大きく自衛隊の皆さんとともに訓練するのは初めてということになりますけれども、これはいつ南海トラフ巨大地震が起きるか分からない、また、先日ですけれども、今年の夏においては南海トラフ巨大地震の注意の発動もされたところです。元日には能登半島地震が生じましたし、平成30年には大阪北部地震も生じました。そして8月に、先ほど申し上げました南海トラフの臨時情報も発表されたところでもあります。いつ起きるか分からないということを想定して、1月17日に合わせて、この大型の災害訓練を実施したいと思います。また、来年は万博の年ですから、万博開催期間中に南海トラフ級の地震が起きたらどうするのか、その対応の訓練をしっかりやっておきたいと思います。
「10歳若返り」プロジェクトの推進について ※この項目で使用した資料はこちら
「10歳若返り」プロジェクトの推進についてです。大阪府においては、大阪・関西万博に向けて、「いのち輝く未来社会をめざすビジョン」の目標に掲げる「10歳若返り」プロジェクトというのを実施しています。これは健康寿命の延伸ということが目的です。
今回、日本生命さんとともに、連携して、新たに10歳若返りに向けた行動を促す仕組みを実施いたします。日本生命さんには、ご協力に感謝を申し上げます。
まず、取り組みの背景といたしまして、府の健康寿命というのは延伸傾向にあるんですが、全国と比較すると男女ともに低い状況にありますし、また、健康寿命と平均寿命の差、これは約10年といわれていますが、これをいかに短くするのかということが非常に重要だと考えています。府民の皆さんに健康づくり、あるいは活動的な生活に向けた取り組みをぜひ進めていただきたいという思いで、体験型の事業であったり、SNSでの情報発信等を実施していきます。
すでに府民の健康に関する指標として、生き生きと長く活躍していくためには、食事とか、あるいは運動、スポーツの実施など生活習慣の改善に向けた取り組み、これが非常に重要であります。そういった点から、野菜の摂取であったり、運動であったり等々あるのですが、その辺りがまだまだ目標には不足しているというのが現状です。
こういった中、包括連携協定を結んでいます日本生命さんとの連携で、「10歳若返り」というのを府民の皆さんに広めていこうじゃないかと、また、その行動を促す仕組みを実施していこうということをやります。日本生命さんも『誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会』の実現に向けて、「人」、「地域社会」、「地球環境」の3つの領域で社会課題解決に向けた取り組みをされておられます。この中で、とりわけ「人」や「地域社会」への貢献に向けて今回、包括連携協定に基づき、日生さんはいろいろな各地での連携協定をされています。全国各地でさまざまな取り組みを実施する中で、今回、この「10歳若返り」を進めていこうということになります。
その第1弾、第2弾なんですけれども、第1弾としまして、食堂と連携した健康メニューを推進していこうということです。日生さんの食堂で、「10歳若返り」をコンセプトとした、「ニッセイ×10歳若返りプロジェクトあいがけカレー(いわしの本格カレー、ココナッツチキンカレー)」を提供していただきます。このいわしの本格カレーというのは、大阪府立環境農林水産研究所のDHA、それからEPAが摂取できるレシピというのがあるのですが、それをアレンジしたものになります。
今回の連携を機に、大阪府においては、「10歳若返り」のSNSで環農水研の、先ほど申し上げた府立の研究所があるのですが、そこのレシピを発信いたしまして、府民に健康に配慮したメニューの調理を呼びかけてまいります。ぜひ、調理して食べてみてもらえたらなと思います。このいわしの本格カレーも、DHA・EPAを取るということで非常に健康的な食事になります。
日本生命において、このいわしの本格カレーのレシピを記載したチラシをさまざまな機会を通じて府民に配布をいただく予定にしています。また、「10歳若返り」プロジェクトを従業員の皆さんにも知っていただく機会として、このあいがけカレー以外のメニューも期間限定で提供されます。より多くの府民の皆さんに、「10歳若返り」のための健康であったり、こういった食であったり、そういったことを広めていけたらと思います。
第2弾ですけれども、大阪エヴェッサとの連携による体験イベントの開催。これは運動のほうです。Bリーグのクラブに、これはバスケットのBリーグクラブですけれども、ここに日生さんも協賛されているということで、それが縁で大阪エヴェッサと連携いたしまして、バスケットボール、そして車いすバスケットボールの体験会を開催します。ぜひ、体を動かす楽しさであったり、あるいはバスケットボールの魅力を体感してもらって、「10歳若返り」に向けた取り組みのきっかけになればいいなというふうに思っています。
日時は、2月8日の土曜日と、それから3月1日の土曜日、この2回行います。場所は、おおきにアリーナ舞洲で行います。メインアリーナと、サブアリーナ。バスケットボール体験では、大阪エヴェッサの選手にも参加いただきます。大阪エヴェッサの選手だったり、スクールコーチと一緒にバスケットボールを体験していただきます。ちなみに、選手は3月1日のみの参加というふうになります。
それから、車いすバスケも体験していただこうということで、車いすバスケの選手と一緒に車いすバスケも体験していただこうということを、2月8日、3月1日に実施いたします。この申込みサイトがありますので、本日から応募をスタートしますので、ぜひご興味のある方はご応募いただきたいと思います。
また、ここに参加されなくても、運動は非常に大切ですから、「10歳若返り」健康寿命を延ばすという観点から、自分に合った範囲での運動を、日常的な運動をしていただけたらなというふうに思っています。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及促進の取組 ※この項目で使用した資料はこちら
3つ目です。ZEHの普及の促進についてです。大阪府において、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、ZEHの普及促進の取組みを進めています。今回、堺市と連携いたしまして、泉北ニュータウンの府営竹城台第3住宅活用地において、ZEHについて先進的な取組みを進めてまいります。
脱炭素のまちづくりのモデル事業ということで、開発事業者の公募を本日から開始します。まず、このネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、ZEHというのは何かということですけれども、高い断熱性能の外壁であったり、あるいは太陽光発電等の導入によって、年間のその家のエネルギーの消費量の収支をゼロにする、めざす住宅です。ですので、まさにその住宅の中でエネルギーを完結するというものになります。
これはどういう意味があるかというと、高い断熱性能や高効率の設備を導入するということになりますので、まず光熱費が安くなるということがあります。そして、夏は涼しくて、冬は暖かい、快適な生活を送ることが可能になると。そして、太陽光発電の活用等により、非常時においても電気が利用できるということになります。等々のメリットがありますので、お得で快適な生活を実現する住宅ということになります。
モデル事業の実施ですけれども、府が持っている活用地があるのですが、その活用地の売却に際して、脱炭素化に寄与する建物の整備を要件化、条件化いたします。そして、事業者は次世代ZEH+、あるいはZEH-M Oriented以上の住宅を建設することが条件となります。これは、堺市がカーボンニュートラルの実現に貢献する事業に補助金を交付いたしますので、そこを活用するものになります。そことコラボするものになります。事業者による省エネの効果の検証を、その後実施します。検証結果につきましては広報啓発をして広く、さらにZEHの普及を進めていけたらと思います。
スキームですけれども、大阪府の土地がありますが、その土地、府営竹城台の住宅活用地がここにありますけれども、この売却に際しまして、この後少し話をしますが、このZEHを条件とします。それについて堺市が補助金を出すという仕組みです。それによって、事業者が公募によって新しい活用地に、次世代ZEH+、ZEH-M Oriented以上の住宅を建設するというスキームです。
ちなみに、この次世代ZEH+というのは何かというと、ZEHの基準をさらに上回る省エネ機能ということで、省エネで25%以上削減するということ、それから高い断熱性を有するということ等であったり、蓄電池や燃料電池、あるいは充電設備等、幾つか条件があるんですけれども、最先端のZEHの住宅が次世代ZEH+とされていますが、戸建て住宅はそちら。そして、共同住宅としてZEH-M Orientedということで、ZEHで省エネ20%を超えるものというような、そういったものをZEH-M Orientedというふうにいうのですが、最先端のこのZEHを、導入していくことを条件とすると。堺市はそういったことを推奨していますので、そこに補助金を出すということと、大阪府の売却地というのを掛け合わせて、新しいZEHのモデルのまちづくりをしていこうということであります。
入札公告は本日から始まりまして、来年の2月25日に入札を行うということになります。さまざまな、これからこういった事業を通じてZEHを広げていければというふうに思います。
私からは以上です。
質疑応答
職員
ありがとうございました。
それでは府政・公務に関しますご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは、幹事社の関西テレビさん、よろしくお願いします。
令和6年度 大阪府地震・津波災害対策訓練について(1)
記者
関西テレビの竹下です。よろしくお願いいたします。
まず一点目なのですけれども、地震訓練についてお伺いします。これまで万博を想定した訓練というのは度々行われていましたけれども、今回初めて自衛隊の方も参加されるということですけれども。このタイミングで自衛隊の方が初めて参加される、その狙いというのはどういうところにあるのでしょうか。
知事
これまでも1月17日には毎年、訓練等も行ってきていますが、自衛隊の方も参加はされておられました。座組で参加するってなってたんですけれども、これほど大規模に、展開訓練等も含めて対応をして、やるというのは初めての試みになります。
これについては、やはりいつ南海トラフ巨大地震が起きるか分からない、また、南海トラフ地震の臨時情報も今年の夏、発令されています。そして来年は万博ですから、そう考えた時に、やはりこの災害対応を強化していこう、自衛隊との連携を強化していこうということです。南海トラフ巨大地震が起きた時は必ず自衛隊が出動するということになりますから。であるならば、あらかじめ、万博もある中で自衛隊も交えて大規模な、大がかりな、実戦的な防災訓練をするということが災害対応力の強化につながると判断いたしましたので、自衛隊の皆さんとともに大規模訓練を行うということなりました。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
ありがとうございます。あと、万博に関連してなんですけれども、昨日、大型荷物の預け入れに関して、「1万円の料金で、会場内で預かります」ということで正式にご発表がありました。非常に大きな社会的な実験になるのかなと思いながらも、外国の観光客の方等々、恐らく混乱する方もいらっしゃるのかなと思うんですけれども、その辺り、1万円というところで決まったというところ、ある程度の狙いと、周知等をどういうふうにしていくかというところで、何かもしお考えがあればお聞かせください。
知事
この1万円というところがどうしても目立つんですけれども、その心とすれば、万博会場の前にある主要な駅では1つ千円で預かるという、荷物預けの場所も設置するということになっています。もちろん、ホテルであったり、それ以外の預け場所もありますけれども、そこでは1つ千円という預け場所も、弁天町と桜島だったと思いますが設置をするということになります。
なので、何かこの金額だけを見ると、えってなると思うんですが、実はきちんと預け場所もつくりますので、万博会場に大型荷物を持ち込まないでくださいというのが一番大きな趣旨です。どうしても入口で持ち込まれる方は1万円をお願いすると。これは、われわれとしても、そこにできるだけ持ち込まないようにしてくださいという趣旨でもあります。千円で近くの駅では預かりますので、そこで預けてくださいというところがメインですので。近くの主要駅で千円の預け場所をつくるということはなかなか報道されないんですけれども、そこもセットで我々としては周知をしていけたらというふうに思っています。趣旨とすれば、大きな荷物を持ってこの会場の入口でゴロゴロというのは控えていただきたいというのがその趣旨だというふうに思っています。
記者
ありがとうございました。幹事社からは以上です。
職員
ほかにご質問はございますでしょうか。そうしましたら共同通信さん、どうぞ。
令和6年度 大阪府地震・津波災害対策訓練について(2)
記者
共同通信、鶴留と申します。
地震訓練について伺うんですけれども、こちら想定では4月20日に発災した場合ということで詳細の日時が書いてあるんですけれども、万博期間中、来場者の数は結構激しく推移すると思うんですけれども、想定としては、最大22万人を超えるような方がいらっしゃるような日の対応力を確認するという理解でよいでしょうか。
知事
4月の前半の意味は、人数が少ない時を想定しているわけではなくて、万博会場に多くの方がいらっしゃる、来場しているという前提での訓練になります。
船の接岸訓練等につきましても、アクセスルートとしてトンネルと橋も耐震性能を有していますから、基本的には南海トラフ級の地震も耐えられるというものにしています。だけれども、地震が起きた時にはやっぱり点検というのが必要になりますので、2日から3日それが必要になる時、その間どうするのかという訓練はこれまで想定をしています。
ただ、それでもなお何かのトラブルがあって、なかなか橋、トンネルが使えないということ、想定外を想定した時に、船による移動、あるいはヘリによる移動、特に災害弱者の方を救援するということも必要だと思いますので、今回はヘリと、それから船による接岸訓練ということも行います。
ちなみに、夢洲のコンテナターミナル、あそこは耐震岸壁なので、そこを活用するということになるんだろうとは思いますが、そういった意味で、いろんなことを想定して、多くの方が万博に来られているということの想定での訓練になります。
記者
念のための確認なんですけれども、訓練の救助とか対応する相手というのは、大阪府内で居住あるいは仕事をされている方プラス、万博会場の来場者という理解でよいでしょうか。
知事
どういうことですか。万博会場に来られてる方は、どこの住民とか関係なくありませんか。
記者
訓練の想定として、夢洲以外の府民とか通勤で来られている方と、今回の訓練は夢洲の来場者を例えば救助するとか、病気やけがの手当てをするとか、それ両方とも含まれているという理解でいいでしょうか。
知事
夢洲に来られた方の、つまり万博に来場されている方の救助も想定して行いますし、それから、その余でも被災はしているわけですから、ここは吹田市長との訓練なんかもそうなんですけれども、その余の訓練も。大阪全体が被災しているという前提での訓練になります。万博だけの訓練ではないです。南海トラフの地震が起きている時は夢洲だけが被災するわけじゃありませんから、もう大阪全体が被災していますから。もっと言うと、ある意味、関西全体、そしてとりわけ和歌山であったり、高知であったり、やはり海に接しているエリアは全て被災しているということになりますから、そういった前提で訓練を実施いたします。
なので、この自衛隊の訓練も大阪府をまたいでやると思います。滋賀であったり、兵庫もそうだったかな、幾つか。大阪が中心なりますけれども、そういう広域的な災害訓練ということになりますから、大阪府内も当然被災しているという前提です。
何か補足はありますかね。大丈夫ですか。
職員
知事が今おっしゃられたとおり、実動訓練は大体8割が府域全域の、ですからおっしゃったように来場者だけではなくて、府民の皆さん、その内の一部が万博対応も含め、不測事態の訓練をやるということでございます。
知事
そして、僕が現地に行くのは、万博会場を想定しているところに行くという、そういうところです。
記者
ありがとうございます。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
職員
ほかにご質問はございますでしょうか。そうしましたら、朝日新聞さん、どうぞ。
記者
朝日新聞の野平です。よろしくお願いします。
年内最後の会見ということでもありまして、万博について、今年1年間、特にすごく準備が本格化した1年だったと思うんですけれども、これまでの準備状況というのをどのように知事として見られているのかという点と、年が明けますと残り3カ月、もう既に4カ月を切っているわけですけれども、どういった点が開幕に向けて現状、課題だというふうに感じていて、どういった点を特に重視して準備を進めていきたいというようなお考えなんでしょうか。
知事
この1年振り返ると、準備という意味では、海外パビリオンが間に合わないのではないかとか、あるいは、それによってドミノ倒しで参加国が撤退するのではないかとか、さまざまなご指摘も受けました。また、2,350億円の枠内に本当に収まるのか、そういったさまざまなご指摘も受けながら、我々として、この間準備を進めてまいりました。
万博のリングも今年の8月にはつながりまして、そして、海外パビリオンについても全ての国が当然、もう今、着工しているという状況です。来年の4月の開幕に向けて、そこに間に合うように海外パビリオン、独自パビリオンを含めて今、着実に進んでいるというところです。
また、参加国も161の国と地域ということで、ドミノ倒しで撤退するという国があるということも起きませんでした。多くの国がこの万博にも期待している中で、やはり多くの国が参加して、意義のある、いのち輝く未来社会のデザインって何だろうということを真剣に考え、また新しい、楽しみながら未来社会をのぞき込めるような、そんな万博にできればいいなというふうに思っています。準備は、今も当然、運営等も含めてあるわけですけれども、着実にここは今、進めているところだというふうに思っています。
今は、もちろん開幕に向けて建設も当然進んでいるんですけれども、僕も行くたびに会場内の様子が変わっています。これまでは人がいることを想定できなかったんですけれども、道も地面もでこぼこで、何も姿形がない、骨組みがあるだけというような状況でしたが、ちょうど11月に大阪ヘルスケアパビリオンの建物が完成したという時に内覧した時には、大阪ヘルスケアパビリオンはすごく面白いものが出来上がっていますし、まだ中身の展示は当然ないですが、個性的で非常に面白いものが出来上がっているなというふうに思いました。また、前の道路であったり、そういった他の民間のパビリオンなんかは特にそうですけれども、姿形が見えてきていて、そこに多くの人がにぎわっている姿が想像できるようになってきたなというふうに思っています。
今後は、より運営面等を含めて、さらに準備が必要だというふうに思っていますので、来年1月には姫路でIPMの総会もありますから、そういった機会も通じて、今度は運営面が順調に行うことができるように、関係者と協力しながら進めていきたいというふうに思っています。
また、なかなかチケットが売れていないのではないかというご指摘も確かにあるんですけれども、それは万博の中身の発信であったり、より具体的なものをこれから発信していこうということがより重要だというふうに思っています。ただ、僕が近くで見る限りは、今までは会場の想像もなかなかできなかったんですれけども、本当に面白そうなものが出来上がっているなというのは現場に行くとすごく思うので、中身を発信することが重要だというふうには思っています。
記者
万博後に向けてソフトレガシーをどのように残していくかというのも今後の検討課題になると思うんですが、現状、今知事としてどういったお考えをお持ちなのか教えてください。
知事
まずは、Beyond 2025というのを大阪府市で立ち上げていますので、万博後を見据えたソフトレガシー、また社会実装、まちづくりということに生かしていければというふうに思っています。
また、世界各国の皆さんと共同宣言というものをつくれないかなというふうに思っています。せっかく161の国と地域が集まるわけですから、今回の万博、社会課題を解決するための共同レガシーというようなものをしっかりとつくっていければというふうに思っています。もちろん、それは国、地元、経済界、また世界各国を交えて、ソフトレガシーを次の世代に残していければと思いますし、その準備に今、実際に着手しているというところです。
職員
ほかにご質問はございますでしょうか。ございませんでしょうか。
ございませんようですので、それでは、これをもちまして記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
マイクのほうを幹事社のほうにお返しさせていただきます。