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更新日:2024年12月20日

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令和6年(2024年)12月18日知事記者会見内容

記者会見項目

  • NPO等活動支援によるSDGsの達成に向けた社会課題解決事業について
  • りんくう公園(中地区)におけるP-PFI事業予定者の決定
  • OSAKAサステナブル畜産認証制度による初認証

資料はこちら(PDF:1070KB)

 

職員

 ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

NPO等活動支援によるSDGsの達成に向けた社会課題解決事業について ※この項目で使用した資料はこちら

知事

 私からは3点です。
 まず1点目についてです。1点目は、NPO等の活動支援に関して、SDGsの達成に向けた社会課題の解決事業についてです。これは既に行っている事業でありますが、新年度の分についてということです。
 大阪府においては、令和2年度から一般財団法人村上財団さんのご協力をいただきまして、さまざまな社会課題の解決に取り組むNPOの活動支援を実施しています。そして、令和5年度からはSDGsの達成に関する貢献の活動を支援しているということになります。
 5年間で25事業をサポートいたしまして、村上財団さんに約8,000万円の支援をいただきまして、総事業規模は約1.7億円ということになります。これは、府の税金、補助金をどんどん投入するというやり方ではなくて、そのNPOが社会課題を解決する、社会的な意義を発揮するために、また持続可能に運営していくために、クラウドファンディングを使って資金獲得するノウハウを取得する、そしてその支援をする。それと、獲得した資金と同額を村上財団さんから支援をいただくというスキームになっています。
 持続可能な、そして社会課題解決に向けたNPOが、歩いていけるようにしていくために、さまざまな資金面での支援をすると、ノウハウの支援をすると、そして現実に資金提供による支援を村上財団さんに行っていただいているというものであります。
 事業スキームとしまして、ソーシャルビジネスに取り組むボーダレス・ジャパンが運営するクラウドファンディングサービスのFor Goodさんが、このクラファンの支援を行います。先ほど申し上げた村上財団さんが資金提供による支援を行います。
 具体的にどういうことかというと、まず、NPO等の皆さんが活動資金をクラファンで調達して、クラファンで寄附を募ります。われわれはこういう活動をしている、こういう社会活動していると。なかなか行政の手では行き届かないような、そういったところまで踏み込んで実際は実施しているというところについてクラファンで寄附を募ると。そして、集まった寄附と同額を上乗せして村上財団さんから提供していただくと。つまり倍額になるということです。
 大阪府とすれば、それに必要なサポートをして、情報の発信であったり、このスキームの実行であったりと、さまざまな後方支援を行うということになります。
 この間の支援実績ですけれども、今年度は3事業が採択されましたが、クラファン目標金額は合計900万円でしたが、これについては達成して1,000万円となっています。令和4年度以降は、クラファン目標額を全て達成している事業になります。そのクラファンで達成した支援を受ける額と、それとほぼ同額の金額を村上財団さんから支援をいただき、そのかける2で事業実施をしているということになります。
 令和6年度の採択事業ですけれども、これは中高生向けのLGBTQやジェンダーの平等に関する教育プログラムの開発をするNPO、2つ目が、不登校の居場所に留まらない、教育の新たな選択肢となるフリースクールづくりをしているところ、そして3つ目が、ひきこもり等生きづらさを感じる若者とともに空き家を活用した民泊事業を実施しているという、この3つが選ばれまして、3つともクラファンの目標額を達成いたしまして、同額をさらに村上財団から上乗せ寄附をしてもらって今、事業を実施しているということになります。
 今般ですけれども、令和7年度分についてのお知らせになります。
 本日から令和7年度の支援対象事業となるNPOの募集を開始いたします。申請期間ですけれども、本日12月18日から来年の2月18日までの間。対象ですけれども、NPO法人のほか、NPO法人が中心になると思いますが、そこに限らず、一般社団法人であったり、一般財団法人、これは非営利型です。公益法人、社会福祉法人等、営利を目的としない法人が対象になります。
 そして対象事業ですけれども、SDGsの17ゴールのうち、6つの重要テーマのいずれかの達成に寄与する事業ということになります。ここに書いている、貧困をなくそう、すべての人に健康と福祉を、質の高い教育をみんなに、ジェンダー平等を実現しよう、住み続けられるまちづくりを、つくる責任つかう責任、この6つの重点テーマのいずれかに該当するものということになります。
 支援内容ですけれども、先ほど申し上げました、クラファンで集めた寄附、そしてそれと同額の資金提供を村上財団さんから行っていただき、そしてFor Goodによるクラファンに関するサポートを行います。
 採択件数は5件程度を想定していますが、これは提案内容を精査した上で、特に決まっているものではありませんので、提案内容に応じて採択をしていくということになります。
 応募に向けたサポートですけれども、まず新しく、このFor Goodによるクラファンに関するオンライン相談を行います。期間は、公募期間中随時しますが、例えばですけれども、クラファンのメリットは何ですか、デメリットは何ですか、あるいは、小規模な団体でもクラファンはできるんですかとか、そういったクラファン挑戦への不安を解消いたします。これは、オンライン相談、公募期間中随時実施をいたします。これは応募に向けたサポートです。
 それぞれの営利を目的としない法人が資金を獲得する方法というのは様々あるとは思いますが、行政の補助金だけではなくて、その趣旨に賛同していただける方から寄附を募る、その募り方であったり、ノウハウを取得することによって持続可能に継続していくというようなことも想定をしています。
 そして、2つ目ですけれども、大阪府による公募に関する説明・相談を、オンライン説明会、個別相談会を実施いたします。
 スケジュールですけれども、12月18日から来年の2月18日まで募集をし、来年の3月に審査・選考をし、来年の3月下旬に採否の決定をして、その通知をいたします。そして、年度が始まってから、来年の5月から6月に実際にクラファンをやります。資金調達をするということになります。そして、来年度末まで事業実施をするというスキームになります。
 SDGs、そして社会課題の解決に向けて取り組む多くのNPOの皆さんの応募をお待ちしております。

りんくう公園(中地区)におけるP-PFI事業予定者の決定 ※この項目で使用した資料はこちら

 次です。2つ目です。りんくう公園におけるP-PFI事業予定者が決定したことについてのお知らせです。
 大阪府においては、民間ノウハウを最大限に活用いたしまして、府営公園の魅力を高める、そして利用者のサービス向上を図るといったことを今、進めています。
 服部緑地であったり、二色の浜であったり、浜寺であったりということも現実に進めていますし、それから住吉公園については、このP-PFIというのをやっています。大阪市に遡れば、大阪城公園であったり、天王寺公園のてんしばなんかは、まさにこれに当てはまってくるというものになります。
 今回はりんくう公園の中地区におけるP-PFI事業予定者が決まりましたので、その報告です。
 公園園地の整備と、今は完全に空き地みたいになっているんですけれども、まだ活用されていません。そのエリアですが、ここのエリアです。これまで府営のりんくう公園として、関空の対岸の府営りんくう公園は非常にきれいになってきて、にぎわいもできてきているという府営公園があります。
 また、もう少し南に行くと、泉南ロングパーク、ここも泉南市から同じような民活を活用して、泉南ロングパークも非常に素晴らしいエリアになってきている。これは、行かれた方は体験されているかなというふうにも思います。
 そのちょうど真ん中あたりにある4.9ヘクタールのところ、これはただの空き地が広がっていた状況なところがあったのですが、これを今回、決定いたしました。この公園用地の整備と、そして民活施設の設置・管理運営を一体的に行う事業予定者が決定いたしました。本事業の決定によりまして、既開設区域、それから周辺施設と一体となった、にぎわいづくりを進めていきます。公園の活性化を進めていきます。
 事業予定者はブリッジパークプロジェクトグループが決定をいたしました。
 事業概要ですけれども、これはイメージパースですが、今は完全な空き地なのですけれども、このアート・ビジネス施設ができ、おしゃれなレストランができ、これは海辺の景色を活用したレストランになります。そして、ビーチスポーツ施設というのが新たにできます。これはビーチサッカー等の全国大会等が開催できるような施設で、これは非常に目玉になってくると思うのですが、ビーチスポーツの施設を整備するということになります。
 そして、泉南ロングパークであったり、りんくう公園と、ある意味一体でこのエリアが活性化していくことにつながればというふうに思っていますし、また、ここが憩いのエリアになればいいなというふうに思っています。
 スケジュールですけれども、予定事業者が決定いたしましたので、来年の3月までに協定書を締結し、そして令和7年、8年で設計と工事を実施いたします。そして、あと2年半後ぐらいなりますけれども、令和9年の4月1日から実際に公園の開設と施設の開業を行います。
 今まで完全な空き地になっていて活用が難しかったところでもありますけれども、今回、こういった形で実際に公園として、また、この地域の皆さんのにぎわいの施設になればいいなというふうに思っていますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

OSAKAサステナブル畜産認証制度の初認証 ※この項目で使用した資料はこちら

 OSAKAサステナブル畜産認証制度に関して、その初認証ということのお知らせです。
 府では、SDGs達成に向けまして、持続可能性に配慮した畜産物の生産体制の構築というのを推進しています。その中で、食の安心安全であったり、環境の保全などに取組むなにわ黒牛と河内鴨、この2つの農場を初認証いたしました。これは何かというと、大阪・関西万博における畜産物の調達コードも満たす、全国初の都道府県認証制度となります。
 この中がOSAKAサステナブル畜産認証制度となりますが、大阪府内の生産段階で、サステナブルに配慮した取組みを行う農場を認定する、認証する制度です。例えば取組み事例でいくと、徹底したリスク管理による食の安心安全であったり、地域に配慮した環境の保全であったり、あるいは快適性を重視した飼育環境の充実であったり、そういったところに畜産物の付加価値向上や安心安全な畜産物の確保につなげて、社会に求められた畜産業を目指していくということになります。
 大阪・関西万博には調達コードがあります。世界レベルのこういったものには調達コードがあって、それを満たしたものが万博に調達されるということになります。今回、この大阪・関西万博の調達コードの認証を受けましたので、万博会場内で、食材としてなにわ黒牛であったり河内鴨が提供可能ということになります。
 なにわ黒牛ですけれども、SpecialFood.Jという阪南市の生産農場の方がやられています。なにわ黒牛については、G20大阪サミットでも活用されましたし、G7の堺サミットでも活用されたものでもあります。
 安心安全ということで、安全性に配慮した独自の配合飼料を使っていると。そして、環境保全ということで、周辺住民への堆肥の臭い対策の徹底をされていると。それから、飼育環境ということで、30月齢以上の肥育をして、そしてストレスフリーな飼育の管理をしておられます。やわらかい肉質とほどよい霜降りと、上質であっさりとした脂、うまみが特徴ななにわ黒牛をこのたび認証いたしました。
 2つ目、河内鴨についてです。これはツムラ本店、松原の生産農場で生産されています。安心安全という観点から、独自に配合した無農薬の飼料を使用されています。そして、環境保全ということで、周辺住民への騒音であったり、臭いの低減対策。そして、飼育環境として、飼育の密度を緩和して、ゆとりのある飼育環境を整備しておられます。
 75日間と、長期の肥育期間によりまして、よりうまみをしっかりと蓄えた合鴨肉というふうになっていまして、非常においしいものでもあります。
 安心安全はもちろんですけども、持続可能性に配慮して生産された畜産物があるんだということをぜひ知っていただきたいと思いますし、今回、この認証制度に認証されることによって、非常に高いレベルの調達コードがある大阪・関西万博もクリアして、かつこういったことが認証されることによって、いろんなところでこの河内鴨やなにわ黒牛が、環境にも配慮し、また食のサステナブルにも配慮しているものだということを、ぜひ多くの府民の皆さんに知っていただき、また、楽しんでいただけたらなというふうに思います。
 私からは以上です。

質疑応答

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。ご質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いをいたします。
 それでは、幹事社の関西テレビさん、よろしくお願いします。

りんくう公園(中地区)におけるP-PFI事業予定者の決定(1)

記者

 関西テレビの竹下と申します。よろしくお願いいたします。
 まず、りんくう公園に関連してお伺いしますけれども、大阪の活性化というところで、大阪市内では非常にいろいろ進んでいるかと思うんですけれども、りんくう地域をはじめとする南大阪に関しては、まだまだ伸びしろがあるんではないかなというところは、いろいろご指摘もされてるかと思うんですけれども、南大阪のこれからの活性化策みたいなところで、何かもし知事のビジョンみたいなものがあれば教えていただけないでしょうか。

知事

 南大阪については、関空と近いというところもあります。関空の玄関口でもありますので、地域特性として、海外のお客さんのまさに玄関口になっている。そして、この南大阪というのは、おいしい食もあり、自然もあり、そして都心にも近いということから、この南大阪をいかに成長させていくのかというのは非常に重要だと思っています。今、大阪商工会議所なんかが「グレーターミナミ」という構想も立てられておられますので、もっと大阪の泉州南部、南河内を活性化できればいいなというふうに思っています。
 公園についても、大阪市内の公園ということから始まりましたけれども、こういった海の非常に美しい景色を眺めながら楽しむというのは、りんくうでは、個性として強みでもありますので、今回、これまで泉南ロングパークも非常に素晴らしいエリアに今、なっていますし、そしてりんくう公園も随分変わってきた。その真ん中がどうしても手付かずだったんですけれども、今回、ここが一つにつながったということで、関空の対岸の海辺のにぎわい、活性化、または憩いのエリアになっているというふうに思います。
 南河内について、南大阪について、非常に大きな魅力があると思いますから、こういったことも活用しながら、大阪全体が成長していけばいいなというふうに思っています。

日本版ライドシェア関連について

記者

 ありがとうございます。
 あともう一点なんですが、発表項目ではないんですけれども、明日、東京のほうでライドシェアに関する勉強会が行われるかと思います。改めて、知事が目指す大阪でのライドシェアの姿、そして、これまである既存のタクシー事業者とどうやって共存共栄していくかというところをお伺いできればと思います。

知事

 詳細については、明日会議をいたしますので、そこで見ていただければというふうに思います。
 万博時においては多くの国内外の方がいらっしゃいますので、移動の足が不便であると、これはどうだということにもなると思いますし、また、万博に行かれない方もいらっしゃいますから、そういった方も含めて、移動しやすい、ストレスフリーな円滑な移動を確保するということは非常に重要だと思っています。それを果たす意味で、ライドシェアというのは大きな可能性があるものだと思っていますので、万博時に、できるだけライドシェアというものを移動の選択肢の一つとしてつくれればいいと思います。
 もちろんタクシーもありますから、タクシーや、バス、地下鉄もありますけれども、新たな移動の選択肢としてライドシェアというものを広げていければ、移動について、自由で、ストレスフリーで、使いたい人が使えるような社会にしていけばいいと思っています。
 中身は明日、会議で決定をすることになるので今、ここで言うことではないと思いますが、ライドシェアについて僕は賛成の立場ですし、今の日本版ライドシェアというのは不十分だと思っていますから、法律を制定して、本格的なライドシェアをやるべきだというふうに思っています。

記者

ありがとうございました。幹事社からは以上です。

職員

ほかにご質問はございますでしょうか。そうしましたら産経新聞さん、どうぞ。

りんくう公園(中地区)におけるP-PFI事業予定者の決定(2)

記者

産経新聞藤谷と申します。
 りんくう公園のことについてお伺いさせてください。今回開発が決まったエリアなんですけれども、府営りんくう公園の中でも最後に残されていた場所だと思います。関空開港に合わせて整備されたりんくう公園のエリアだったんですけれども、これまでなかなか活用ができなかった中で、最後の空き地が埋まるじゃないですけれども、そういった状態になるかと思います。
 率直に、知事として、残された土地の活用が決まったことについて所感があれば教えてください。

知事

 これはもう、大阪府にとっての負の遺産、これを再活性化していくということなんだと、僕はもうストレートに思っています。
 りんくうについては、ゲートタワービルを造って、結局ゲートにならず一本だけ立ってる状態で。そして、大阪市のWTCビルと高さを競い合うようなことをかつての大阪府と大阪市はやってきて、大阪市も大阪府も2つとも破綻しているような状態でした。僕は市長、知事も経験していますから、大阪市長の時も、やっぱり負の遺産の再活性化というのは一生懸命やってきて、そして随分と再生されてきたというふうに思っています。
 今回もそうですけれども、やはり民間の活力も使って、りんくうというのは、やっぱりエリアとしては力あると思っていますので、そのりんくうで泉南ロングパークができ、りんくうの府営公園もでき、さまざま企業局で買った土地をどうするのかというのは、この間やっているわけですけれども、アウトレットモールなんかもあり、非常に活性化もされてきているというふうに思います。
 その中で、この中の一つの真ん中の公園はなかなか手付かずで、実は、春やった時だったかな、そこも候補者が手を挙げられないという状況にはなったんですけれども、今回、この事業者が決定をして、そしてこのりんくう公園の北地区と泉南ロングパークの間に空いていた穴が、パズルが埋まると。そして、これが一つにつながっていくということは、やはりこの関空対岸のりんくう公園エリアの大きな活性化につながる、魅力の向上につながると思っています。
 今、多くの人がロングパークへ行って、僕もプライベートで行くことはあるんですけれども、非常に素晴らしいエリアになっていますし、府営のりんくう公園のエリアも非常に、この間はeスポーツのイベントでアリーナに行きましたが、活性化されてきつつあるというふうに思っています。
 今回の公園は、ちょうど空いていたパズルとして、なかなかはめられなかったところのパズルをはめることができましたので、これを機に、関空の対岸、泉南のベイエリア、特にこのりんくうのところについては、何とかこの負の遺産をどんどん再生させていって、大阪の活性化につながっていけばいいなというふうに思っています。そういった意味で、非常に大きな一歩だというふうに考えています。

記者

 今回P-PFIの活用をされて民間活力を取り込むということなんですけれども、てんしばとか大阪城公園もそうですけれども、都市公園法が改正されて、民間活力を取り入れやすい制度になったということが大きいのかなと思うんですが、こういった民間活力を取り入れて地域活性を図っていくという手法に関して、知事としてどのようにお感じでしょうか。

知事

 やはり大阪というのは都市圏ですから、この泉南と大阪市と比べればってあるかも知らんけど、でも全体的に見たら、大阪府って、全体がもう都市圏だと思います。ほかの都道府県と見た時に。そうしたら、ほかの都道府県にも多くの公園はありますが、やっぱり大阪のような都市における公園の在り方ということについては、僕は少し違うというふうに思っています。
 都市部における公園だからこそ、住民の皆さんが安心して、そして楽しんで、気持ちよくリラックスできる、親子3代にわたって楽しくお出かけしようかなと言ってもらえるような、そういった公園を目指していくべきだと思います。
 そのためには、もう役所で全部丸抱えするのではなくて、民間の活力を使ったほうが、おしゃれなカフェができたり、あるいは、ここで言うとビーチスポーツ施設ができたり。これは税でやるわけではありませんので。そういったものができることによって、整備もきれいなものができていきますから、それを活用することで、多くの世代がくつろいで楽しく過ごせる空間を公園としてつくっていくべきだというふうに思います。
 やはり、そういう意味で、人口が多いエリアでの公園というのは、もともと価値が高いと思っていますから、そこの価値を最大限に引き出すことが重要だと思うんです。なので、大阪の公園にはその可能性があると思っていますから、できるところからやっていっています。
 そうはいっても、本当にこの山の中にある府民の森であったり、なかなかその公園の個性に合わせないといけないところはあるんですけれども、今までほぼ手付かずだったところを、民間の力を活用することによって、ある意味親子3代、あの公園に行きたいな、くつろいでいきたいなと言ってもらえて、そして緑に囲まれ、自然に囲まれ、そしておしゃれなカフェがあり、おしゃれな施設がある、そんな公園を目指していければいいなというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。

大阪・関西万博関連について(1)

職員

 ほかにご質問はございますでしょうか。そうしましたら共同通信さん、どうぞ

記者

 共同通信の鶴留と申します。
 万博について伺います。先日、関西電力さんと大阪ガスさんが、チケットについてそれぞれ5万枚ずつ追加購入するという報道もありました。経済界のほうでチケットの購入というのが今、進んでいる状況だと思うんですけれども、かねて吉村知事は、府市でもチケット販売促進に力を入れていきたいというふうにおっしゃっておられました。現状、来年、万博イヤーを迎えるに当たって、どのように販売促進につなげていこうというふうに考えておられるのか伺えますでしょうか。

知事

 万博チケットが買いにくい、難しい、ネットでどうやって買っていいか分かんないという声は結構届いています。そういったことに対応するためにサポートデスクというのを設置いたしました。今回は12月16日から6か所に増やして行っています。これも、府民の皆さんが行きやすいような、イオンモールであったり、ショッピングモールであったり、大型商業施設であったり、そういったところをぐるぐる回りながらサポートデスクというのをつくっていますので、万博に興味があるんだけれども、ちょっとチケット買いにくいなと、あるいはちょっと予約が分かりにくいな、あるいは万博の中身でどんなことをするかちょっと聞いてみたいなという方が、気軽に身近に立ち寄れるデスクを設置いたしますので、そういったところを積極的に活用していこうというふうに思っています。
 それから、やっぱり中身が大事なので、万博の中身を府市として積極的に発信していくことが重要だと思います。最終的には、やっぱり行きたいと思う方がチケットを買うわけですから、行きたいと思う方は万博の、あっ、これ面白そうだな、行ってみたいなと思ってそういう動機になるわけですから、ということは、その中身をどんどん発信していくことが最も重要だと思っています。
 もちろん、パビリオンの中身がなかなかまだ発信されてないところ、それぞれ施設もありますけれども、イベントであったり、パビリオンでは今回アイルランドが1号として出来上がったんです。建物としては出来上がった。これからはそういったところもどんどん出てくると思いますから、そうした万博の中身を具体的に発信することが大切で、それが結果としてチケットにもつながってくるというふうに思っています。

記者

 年が明けて1月13日、開幕3カ月前になるとパビリオン予約も本格化をしていくというところで、やっぱり中身の打ち出しについては、その時期の前後に注力していくということでよろしいでしょうか。

知事

 はい。もう年が明けたら万博まであと3カ月ということにもなりますから、いろんなパビリオン、いろんなところでどんどん中身が詰まってくると思いますし、会場建設もかなり進んできて、今もだいぶ進んできているんですけれども、具体像が見えてくるようにもなってきますから、そういったことを、来年になれば、もう本当に万博の年なので、より、1月、2月、3月、具体的な発信を都度やっていきたいというふうに思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問はございますでしょうか。ご質問はございませんでしょうか。
 ございませんようですので、それでは、これをもちまして記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
 マイクのほうを幹事社にお返しさせていただきます。

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