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長谷(ながたに)の棚田
能勢町岐尼(きね)地区長谷には、三草山(標高564m)山麓の標高200mから400mほどの場所に広がる約30haの石積みの美しい棚田があります。
長谷の棚田は「ガマ」と呼ばれる石組みの給排水設備が特徴的で、約200枚の棚田が斜面に広がります。
また、伝統文化の継承に力を入れていることなどが評価され、農林水産省が優良な棚田を認定するため創設した「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」*に選定されています。





長谷(ながたに)の棚田の特徴的な「ガマ」の紀源は400年以上前に遡ると言われ、貴重な文化的遺産として知られています。「ガマ」には農業用水として地下水を得るため単体の横穴となっているものと、その横穴を地下で連結しているものがあります。急な谷川を石積みで囲い、上に土を載せて棚田の用地を確保しており、「ガマ」が排水溝の役割も担っています。
地元農家は、米づくりをすることで、今も歴史ある棚田と「ガマ」を保全しています。
長谷では、例年、田植えは5月下旬から6月上旬、稲刈りは9月上旬に行われており、「田植え直後や稲穂が実った時がとてもきれい」という地元の声もあります。
また、長谷にある「牛頭(ごず)天王社」(八坂神社)では、「ようかび」の5月8日に、毎年「今年も達者で豊作でありますように」と祈願する「御田(おんだ)祭」が行われています。この「御田祭」は中世に始まる神事と言われ、大阪府の選択民俗文化財や、能勢町の無形文化財にも指定されています。棚田での農作業は過酷であったことや、農作物の病害虫から免れたいとの思いから、安穏・豊作を願い、氏神の神事として継承されてきた行事を、今も大切に取り組んでいます。
▼長谷の棚田▲
*「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」
農林水産省が、棚田地域の振興に関する取組を積極的に評価し、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対する理解の促進を目的として優良な棚田を認定するため創設しました。長谷の棚田は、令和4年に選定されました。
・農林水産省HP つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)の実施について https://www.maff.go.jp/j/nousin/tanada/tanadasen.html
【長谷の棚田は、地域の方たちが生活し農業を営まれているところです。田畑や水路、畔への立ち入りなどはご遠慮ください。】