○ 大阪府内では、年間約2000例の目撃のある院外心原性心停止の患者が発生しており、うち1か月後に生存している方の割合は、12.0%となっています。
(総務省消防庁「令和5年版 救急救助の現況」より)
○ 心停止のうち、心室細動・無脈性心室頻拍と呼ばれる致死性不整脈に対しては、除細動が有効な治療法となっています。
○ 救命率をあげるためには、現場に居合わせた人(「バイスタンダー」といいます。)から始まる除細動を含めた蘇生処置、いわゆる「救命の連鎖」が求められています。
1.心停止の予防
2.早期認識と通報
3.一次救命処置 (AEDによる除細動(電気ショック)を含む)
4.二次救命処置
○ 心室細動等の致死性不整脈を起こしている患者に対し、自動的に心電図波形を解析し、除細動が必要かどうかを判定します。
○ 除細動が必要と判定した場合は、音声などにより電気的刺激(除細動)を与えるように指示、心臓を正常な動きに戻します。
○ 詳細については財団法人日本救急医療財団心肺蘇生法委員会のホームページを参照してください。
1.意識を失って倒れている人を見つけた場合、近くにいる人に救急車を呼ぶために消防(119番)への通報とAEDを持ってくるように依頼し、心肺蘇生法【胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸】を行う。
2.AEDが手元に運ばれてくる。
3.AEDの電源を入れる。
4.電極(パッド)を倒れている人に装着する。(パッドに書かれた図のとおり貼る。)
5.AEDからの音声メッセージに従って操作する。
6.除細動が必要であるか否かを自動的にAEDが判断するのを待つ。
7.『除細動が必要です』というメッセージがAEDから聞こえた場合、除細動のボタンを押して電気的除細動を実行。(心電図上、除細動の適応外の場合は、電流は流れません。)
心肺蘇生を要する傷病者が女性で、特に救助者が男性だった場合、AEDを使うことをためらうこともあるかもしれません。
しかし、命を助けるためにも、女性に配慮しつつ、すぐさまAEDを使うことが大切です。
パッドを貼った上から服やタオルをかける等、女性に配慮したうえで、ためらわずにAEDを使いましょう。
・女性に配慮したAEDの使い方はこちら (PDF 141KB)
AEDの適正配置に関するガイドライン(日本救急医療財団)にて、設置が推奨される施設は以下となっております。
(市町村が独自に実施している取組)
堺市消防局まちかどAEDマップ 堺市消防局(外部サイト)
岸和田市消防本部AED利活用プロジェクト 岸和田市消防本部(外部サイト)
・日本救急医療財団 全国AEDマップ https://www.qqzaidanmap.jp/
⇒AED設置場所を検索したり、地図上で確認することができます。 自宅や職場、学校の近くなどのAEDを確認しておきましょう。
・スマートフォンアプリ「Qq・Mapver1.0」
⇒日本救急医療財団より、全国AEDマップのスマートフォンアプリが配信されています。スマートフォンで現在位置情報を取得することで、近くにあるAEDの設置情報をすぐに確認することができます。
大阪府のAED設置台数は増加傾向ですが、
心肺機能停止傷病者のうち、一般市民がAEDによる除細動を実施した割合は1.2%と少数です。
AEDの使用率向上のため、以下のようなAEDに関する啓発活動が行われています。
〇特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会(外部サイトを別ウインドウで開きます) ホームページの「AED講習会開催予定」等をご覧ください。
〇各地域の消防署及び日本赤十字社 AEDを用いたBLSの講習会を実施しています。詳しくは、各地域の消防署、日本赤十字社等へお問い合わせ下さい。
いざという時、きちんと使えるように日頃からAEDを点検することも重要です。
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000369530.pdf
https://www.pmda.go.jp/files/000145162.pdf
このページの作成所属
健康医療部 保健医療室医療対策課 救急・災害医療グループ
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