≪予防救急≫ヒートショックについて

更新日:令和2年3月16日


≪予防救急≫ヒートショックについて

冬季に多発する温度差で起こるヒートショック

 11月から3月の冬場に起こりやすい浴槽での事故としてヒートショックがあります。ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が大きく変動するなど、身体に大きな負荷がかかることで起こり、失神、不整脈などの症状が見られます。重症の場合は、死に至ることもあり、持病がない健康な方にもヒートショックは起こります。衣服を脱いで急に浴槽にはった熱いお湯につかると、急激な温度差によって大きく血圧が変動し、ヒートショックが起こりやすい条件となります。

ヒートショックが起こりやすいのは入浴時

 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターの発表によれば、全国で年間約17,000人もの人々がヒートショックに関連して入浴中に急死したと推計され、その死亡者数は交通事故による死亡者数をはるかに上回っています。また、2012年に東日本全消防本部の81%の調査協力を得て実施した調査結果からも、約17,000人になると推計されます。そのうち14,000人ぐらいが高齢者の方だと考えられるとのことです。ヒートショックが原因と思われる死亡の正確な統計データというのはありませんが、主に家庭のお風呂において、溺死する方が多いと思われます。特にヒートショックを注意すべきは高齢者の方で、入浴中に事故にあわれる方は、死亡するリスクが高いと言えます。

入浴中の事故

入浴中のヒートショックを防ぐために

(1)  入浴前に脱衣場と浴室を暖かくしておく

(2)  湯船につかる前に、シャワーやかけ湯で体を温める

(3)  湯船の温度はぬるめ(41℃以下)とし、長湯を避ける

(4)  入浴前後には、コップ一杯の水分補給

(5)  入浴前のアルコール・食後すぐの入浴は控える

(6)  血圧が高いときには、入浴を控える

(7)  家庭内で「見守り体制」をつくる

こんな人は特にご注意を!

 高齢になると血圧の変動が生じやすくなり、体温を維持する機能も低下するため、ヒートショックの影響を受けやすいと考えられることから、65歳以上の人は特に注意が必要です。また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの動脈硬化リスクがある人、肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある人も、ヒートショックの影響を受けやすいため、ぜひ意識して対策を心がけましょう。


予防救急ハンドブック

このページの作成所属
健康医療部 保健医療室医療対策課 救急・災害医療グループ

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