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「大阪ものづくり優良企業賞2025」受賞企業一覧
大阪中小企業顕彰事業実行委員会では、「高度な技術力」や「高品質・低コスト・短納期」などを誇る府内の優れたものづくり中小企業に「大阪ものづくり優良企業賞」を授与し、顕彰しています。
(「大阪ものづくり優良企業賞」についての詳細は【大阪府/中小企業顕彰制度「大阪ものづくり優良企業賞」(別ウィンドウで開きます)】をご覧ください。)
このたび、審査委員会の厳正な審査の結果、49社を受賞企業として決定しました。
最優秀企業賞:2社(会社名の五十音順)
株式会社エナテック(代表取締役社長:榎並 秀治/和泉市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1919年(大正8年)創業の同社は、鋳鉄やアルミダイカスト等を素材とした精密機械加工を中心とする企業で、農業機械や建設機械の高性能な排ガス関係部品や、トラクターなどの足回り部品を製造している。
鋳物を中心とした素材は個体差が大きいが、同社は治具の設計から製造までを一貫して社内で行うことで、その特性を克服し、高精度かつ複雑形状の部品を安定的かつ迅速に供給する体制を確立している。また、柔軟な工程設計が可能であり、加工箇所や工数の最適化を通じて、顧客へのコスト削減提案にも積極的に取り組んでいる点も特筆される。
さらに、医療・電子・FA(工場自動化)分野で自動化装置の設計開発・製造も行っており、プリント基板やパッケージ基板のエッジ部分へのコーティングを自動化・均一化する装置を独自に開発するなど、新たな事業領域への参入にも前向きに取り組んでいる。
品質面では、作業ごとに設定された目標不良率の達成度を数値化し、年1回の表彰を通じて品質意識の向上を図る仕組みを構築。全社的なモチベーション向上と不良率低減に成果を上げている。
長い歴史の中で培われた機械加工の技術と安定した品質を基盤に、着実な収益確保と新分野への果敢な挑戦を両立させる姿勢が高く評価され、今回の受賞に至った。
株式会社光明製作所(代表取締役:金村 哲志/和泉市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1947年(昭和22年)創業の同社は、水道配水管からの給水分岐のためのサドル付き分水栓や、継手類、止水栓、メータユニット、災害用応急給水栓など、ライフラインを支える多様な製品を製造している。
同社では、開発設計、鋳造、加工、組立、検査に至るまで一貫した生産体制を構築しており、金属管やポリエチレン管等素材に応じた製造が可能で、多品種少量生産にも柔軟に対応できる点が特徴である。
止水に加えて流量調整・逆流防止といった複数機能を備える逆止弁付伸縮止水栓、大規模地震時の漏水を抑えるために分水栓を回転可能な構造とした回転式サドル付き分水栓など、同社の特許技術を生かした製品は府内自治体にも採用され、高く評価されている。
さらに、現場に赴くことなく栓の開閉や、残留塩素管理等ができるよう、PCやスマートフォン等から遠隔で操作できる自動開閉栓(スマートバルブ)の開発にも取り組んでいる。
また、配水管の取り換えの際や、災害時に必要となる仮設配管には、加工性・耐久性に優れた高密度ポリエチレンを使用した配水管を採用し、使用後に回収・洗浄を行って再利用するリユースシステムも事業化しており、環境負荷低減への貢献も見られる。
同社は平成17年度に本賞の前身の賞を受賞しているが、その後もライフラインを支える重要な事業分野で安定した製品供給を続ける一方、新製品やサービスの開発を意欲的に取り組んできた。こうした継続的な技術革新と社会への貢献が高く評価され、今回の受賞となった。
夢・未来・ORIST賞(地方独立行政法人大阪産業技術研究所理事長賞):1社
株式会社中川製作所(代表取締役社長:中川 敬晶/大阪市平野区/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1979年(昭和54年)創業の同社は、切削加工メーカーとして、多様な素材の加工を手掛けている。真鍮、アルミ、ステンレス等の金属はもとより、樹脂まで幅広い素材に対応し、形状も丸棒、板状、ブロック状や多角形など様々な形を加工することができる。難易度の高い試作品や、小ロットの製造から、数十万個の量産も可能で、現在は開閉機器部品や、農機具用エンジン部品、通信機器部品など、多岐にわたる分野へ製品を供給している。
同社の強みは、内径公差0.01mm、外形公差0.005mmといった極めて高い精度を実現できる加工技術にある。この精度を維持するため、摩耗したドリルを自社で研磨するほか、超硬材質から自作のボーリングバイトを製作し使用するなど、ものづくりへの強いこだわりが随所に見られる。また、その技術と姿勢を若手世代へ継承する取り組みも積極的に進めている。
令和4年度に本賞の優良企業賞を受賞後、特に力を入れたのが、若手の採用と育成で、技術の研鑽に関わるもののみならず、安全衛生講習等多岐にわたる研修を実施している。さらに、自社の認知度を上げ、活躍の場を広げるためにSNSを活用した広報にも積極的に取り組んでおり、新たな挑戦を続ける姿勢がうかがえる。こうした技術力の深化と人材育成への取り組み、さらに広報戦略など新たな展開への意欲が評価され、今回の受賞となった。
審査委員特別賞:2社(会社名の五十音順)
株式会社双和製作所(代表取締役:岡墻 寛/富田林市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1948年(昭和23年)創業の同社は、長年にわたり培ってきた技術を生かした金属プレス加工を基盤に、自社開発によるゆるみ止めナット等の機能性締結部品の製造を行っている。
金型の設計・製作・メンテナンスをすべて自社で完結できる体制を整えており、迅速で柔軟かつコストを抑えた加工が可能である。金型には上型と下型のずれを防ぐ部品を組み込み、安定した高精度のプレス加工を実現している。また、複数個同時プレスが可能な金型の製作にも対応し、顧客の求める量産規模に応じて品質とコストの最適なバランスを提案している。
自社製品としては、鍛造や切削ではなく、プレス加工の中でも高度な技術を要する絞り加工の技術を用いて、軽量で、中空構造とばね材の弾性により単体でゆるみ止めの機能を持つ「スーパーE-ナット」、「E-ナット」を開発している。また、特殊バネ性の金属リングとナットを一体化したステイブルナットなど、独自性の高い機能性部品も製造している。
さらに、極小ナットのネジ山加工ができる自社製タッピングマシンの開発や、緩み止め部品の製造とナットとの一体化を同時に行えるようプレス機の改造を進めるなど、高速化、省人化に取り組んでいる。これらの取り組みにより、高い技術力と独創的な製品開発力が高く評価され、今回の受賞となった。
第一大宮株式会社(代表取締役:松岡 貴峰/摂津市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
同社は、1964年(昭和39年)に段ボール製品を製造事業者として創業し、現在は、プラスチック段ボール(プラダン)、養生資材の製造を行っている。
一般的なポリプロピレン(PP)の他、ポリエチレン(PE)・ポリカーボネート(PC)等多様な素材を用いて付加価値の高いプラダンを用いたボックスや仕切り等を製造している。素材のシートは反発力が大きく、通常は曲げ加工が難しいが、同社は独自に開発した設備により箱型への成形を可能としている。また、シートを留めるために、過去には金属鋲を用いていたが、リサイクルを容易にするために、現在では独自開発の設備により熱による接着や超音波による接着を行っており、これらの独自開発の設備は20種類に及び、技術開発力の高さがうかがえる。
代表製品の一つである「ドゥ・セラーボックス」は、持続性帯電防止層を表面に備えた低発泡シートを使用した衛生的なプラダンで、食品業界を中心に採用が広がっている。また、「FC-3」は、PP製超軽量中空ハニカムシートを使用した折りたたみ式ボックスで、射出成型で製造されたコンテナよりも軽量で、アパレル業界でも利用されている。
自動車業界など従来からの販路に依存することなく、新たなニーズを積極的に掘り起こし、独自の技術開発と製品展開によって市場の要請に応えている点が高く評価され、今回の受賞に至った。
優良企業賞:49社(会社名の五十音順)