トップページ > しごと・産業 > 産業情報 > ライフサイエンス産業振興 > 第2回大阪・未来医療フォーラム「Nakanoshima Qrossから未来医療の産業化をめざして」を開催しました

印刷

更新日:2025年4月11日

ページID:100235

ここから本文です。

第2回大阪・未来医療フォーラム「Nakanoshima Qrossから未来医療の産業化をめざして」を開催しました

概要

1 日時
 令和7年2月18日(火曜日) 午後1時30分から午後4時30分


2 対象
 再生医療をはじめとする未来医療に関心をお持ちの方 ※参加費無料

3 会場
 コングレスクエア大阪中之島(Nakanoshima Qross(中之島クロス)1階)
 (大阪市北区中之島4丁目3番51号)

プログラム 

(1)主催者あいさつ(大阪府知事 ビデオメッセージ)

(2)基調講演 「Nakanoshima Qrossから医療イノベーションエコシステムの確立をめざして」
   澤 芳樹氏(一般財団法人 未来医療推進機構 理事長、大阪警察病院 理事長・病院長、大阪大学大学院特任教授) 

(3)講演 「my iPSプロジェクトの現状とNakanoshima Qrossでのこれから」
   塚原 正義氏(公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団 研究開発センター センター長)

(4)パネルディスカッション第一部
 「再生医療の実用化に向けたエコシステムの加速」

 ・パネリスト
 塚原 正義氏(公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団 研究開発センター センター長)
 西巻 賢一氏(ロート製薬株式会社 再生医療事業開発部長)
 草薙 尊之氏(クオリプス株式会社 代表取締役社長 最高経営責任者) 

 ・モデレーター
 岡田 潔氏(大阪大学大学院医学系研究科 特任教授、日本再生医療学会 常任理事) 
 浅野 武夫氏(大阪大学大学院医学系研究科 特任准教授)

(5)パネルディスカッション第二部
 「スタートアップインキュベーションのエコシステムによる未来医療の産業化」

 ・パネリスト
 加々美 綾乃氏(CIC Japan合同会社 CIC Institute アシスタント・ディレクター)
 山本 晋也氏(東北大学 スマート・エイジング学際重点研究センター 社会起業推進分野 特任教授)
  林 幾雄氏(三井不動産株式会社 イノベーション推進本部 ライフサイエンス・イノベーション推進部参事、LINK-J 事業部長)

 ・モデレーター
 澤 芳樹氏(一般財団法人 未来医療推進機構 理事長、大阪けいさつ病院 理事長・病院長、大阪大学大学院特任教授)
 宮川 潤氏(一般財団法人 未来医療推進機構 エキスパートサポーター、MIRACLE SCIENCE INNOVATION株式会社 代表取締役CEO)

当日の実施内容

大阪府では、再生医療の実用化、産業化を推進するため、再生医療の情報発信事業を実施しています。このたび、昨年度に引き続き、再生医療の現状や将来の可能性、産業化に向けた取組みなど、多くの方々に再生医療への理解を深めていただくためのフォーラムをNakanoshima Qross(中之島クロス)にて開催しました。
 このフォーラムでは、オンラインを併用して開催し、再生医療や未来医療に興味のある府民の皆様をはじめ、日本各地から約620名(会場約150名、オンライン約470名)にご参加いただきました。

 入口のミャクミャクパネルの写真 知事ビデオメッセージ 

 

 澤 芳樹氏の基調講演では、臨床への医療の開発の課題には三つのハードルがあるが、最後の難関であるビジネスにつなげる仕組みが日本にはまだないため、中之島クロスで起業人材を育て、スタートアップを創出・成長させ、投資の場を生みだす仕掛けを作る必要がある旨ご発言されました。
 塚原 正義氏の講演では、細胞製造における課題や、「my iPSプロジェクト」の今後の構想についてご説明いただき、いずれは製造技術をパッケージ化し、世界中で使ってもらえるようにすることがゴールである旨述べられました。
 澤芳樹氏 基調講演 塚原正義氏 講演

 

パネルディスカッション第一部では、参加者から事前にいただいた質問に答えながら、「再生医療の実用化に向けたエコシステムの加速」について、再生医療の研究・開発状況にふれながら、意見交換いただきました。 

モデレーターからの、再生医療の実用化には様々な英知を持つ人たちが中之島クロスに集い、同じ目的で進んでいくことが大切であるが、他社とどのような連携を進めているかとのご発言に対し、パネリストからは、中之島クロスへ入居している医療機関と治療を通じた連携を開始予定であり、今後も他の入居者と連携していく旨ご発言がありました。また、モデレーターからの、最も難しいが重要であるのはノウハウを共有するためのネットワーク構築である趣旨のご発言に対し、各パネリストからは、有望な人材が集まるような仕掛けづくりが必要で、そのためにはエコシステムにおける各分野をそれぞれ成功させ、先につなげていくしかないという趣旨のご発言や、再生医療を産業応用していくには自社やその業界だけでなく全体を見る視点を持つことが重要であるとの認識を大手企業にも持ってほしい旨などのご発言がありました。

 パネルディスカッション第一部の様子

 

パネルディスカッション第二部では、参加者から事前にいただいた質問に答えながら、「スタートアップインキュベーションのエコシステムによる未来医療の産業化」に向けた取組みについて、他の拠点でのエコシステムの実例も交えて活発な議論がなされました。

モデレーターからの、中之島クロスにエコシステムをどのように築き、スタートアップ育成支援のための仕組みをつくっていけばいいと考えるかとのご発言に対し、パネリストからは、病院や大学が集まる中之島の環境を活かして、エコシステム構築に関わるステークホルダーが世界中から集まる仕掛けが必要である旨のご発言がありました。また、中之島クロスは規模の小さな新しい組織である一方で、産学官のステークホルダーが集まり、アカデミアのような高度で専門的なことにも挑戦できることを期待する趣旨のご発言や、再生医療の拠点はほかにもあるが、それぞれの特色の違いを示せるような取り組みを行い、中之島クロスにきたら何かができるという期待感を高め、機運を醸成することが重要である旨などのご発言がありました。

そして、中之島クロスの前に道はない、後に道ができるという意識でやっていかないといけないと考える旨のご発言をもって、本フォーラムは盛会のうちに終了いたしました。

 パネルディスカッション第二部の様子

 
 たくさんのご参加、ありがとうございました。

参考

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?