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令和7年度障がい者サポートカンパニーの集い(障がい者雇用フォーラム)
「障がい者サポートカンパニーの集い」を開催しました
令和7年9月22日に國民會館(大阪市中央区)にて「障がい者サポートカンパニーの集い」を開催しました。
「2025年障がい者雇用フォーラムin大阪」のプログラムとして実施し、令和6年度の「大阪府ハートフル企業顕彰」の受賞企業の皆様から、
受賞に至った、障がい者雇用の取り組みや職場定着のための工夫、職場環境づくりなどについて発表いただきました。
【ハートフル企業大賞】株式会社URテラス
- 3か月に1度、定期面談を実施し設定された目標の進捗状況や、業務上の課題・困りごとのヒアリングを実施。
直接相談が苦手な従業員についても、日報、体調管理シートを通じて日々の様子や変化を把握し、普段と異な
る様子の時にはすぐに声掛けをすることを意識。支援員をチームに2名ずつ配置し、問題が発生した際にも即対応できる体制を構築。 - 一人ひとりの状況に応じた柔軟な労働時間制度を導入し、働きやすい環境を形成。短時間正社員の区分を定義し、長期的な安定・職場定着を促進している。障がいを持つ正社員12名のうち6名がこの制度を活用。
- キャリアアップの取り組みとして、PCスキルアップテスト、社内研修を行っている。また、自身の課題と向きあい、成長につなげることを目的としたチャレンジシート、個人シートを活用し、各作業のスキルアップやモチベーションアップにつなげている。
事業部 マネージャー 中西 清佳氏
【ハートフル企業チャレンジ応援賞】OSPハートフル株式会社
- 作業スキルを可視化したシートを作成し、全業務に標準・マイスター作業数を設定。業
務習熟度を把握し、
習熟度の成果を技能手当等の処遇に反映し、賃金の引き上げを進めている。また、適性や習熟の度合いに応じて、ジョブローテーションを行い多能工化を進めている。 - 「障がいへの配慮はするが遠慮はしない」をモットーに、身体の負担軽減に向けた職場環境改善を行い、
障がいを持つ従業員が軽作業だけでなく、技能職全般で働くことが出来るように職域拡大を図っている。 - 受賞後に、業務拡大として事務・軽作業の受託を開始した。グループ会社からの業務を受託し、OSPハートフルで対応、もしくは提携した福祉施設へ業務を委託するなど福祉施設との連携も強化している。また、敷地内に就労継続支援事業所を誘致し、育成した人材を雇用につなげる取組も進めている。
代表取締役社長 那須 元樹氏
【ハートフル企業チャレンジ応援賞】株式会社光洋
ダイバーシティの推進と会社課題の解決のための取り組みとして、ラウンダーチームを結成・導入した。3~5名の障がい者の方が1チームとなり、店舗を横断して巡回し、前出し・品出しといった作業を集中的に行う取り組みであるが、チームの拡大を求める声が上がるほど、各店舗から好評である。現在、2チームが活躍しており、3チーム目への拡大を進めている。- 職場定着への取り組みとして、業務管理の面では、習得作業チェックリスト、あいさつチェックリストを作成。担当ごとの色分けや、画像を用いて指導に活用している。サポート面では家族、支援センターを含めた定期的なコミュニケーションを実施し、本人の成長を図っている。

- 障がい者雇用に係る社内理解の促進に向けて、社内報による周知や研修を実施している。
人事部 採用グループ マネージャー 佃 尚氏
人事部 採用グループ 担 当 高野 紀恵氏
【ハートフル企業教育貢献賞】日東ひまわり茨木株式会社
- 障がいを持つ方へのフォローとして、新入社員と、保護者やグループホームとの情報共有のためのフレッシュ
マンノートを使用し、入社2年目以降は週報を活用してリーダーや上長と情報共有や指導を実施。キャリアプラ
ンを作成することで本人の状況、何をすべきかを見える化し、目標を持って仕事をする姿勢を培い、個々の成長、能力の開発を促している。 - 支援学校の生徒の就労先としてだけでなく、実習や見学を積極的に受け入れている。実習や見学、母校への進路学習の講師を障がいを持つ従業員に対応してもらうことで、従業員の社会人としての自覚の形成等の成長支援に繋げている。支援学校の在校生にとっても、先輩の働く姿や生活について具体的に知ることで進路選択の一助となっている。
- 他企業の方の見学を受け入れ、障がい者雇用の現状の共有等情報交換を行い、企業間連携の取り組みを実施している。
ビジネスサービスグループ長 小汐 伸征氏
【ハートフル企業教育貢献賞】佐川グローバルロジスティクス株式会社(関西エリア舞洲SRC)
- 障がいや障がい者に対する社員の知識・理解向上のために、障がい者職業生活相談員資格の取得を促し、
障がいのある方がイキイキと働いていくために必要な支援や知恵を借りれるように公的機関との連携づくりを
意識的に実施し、バックアップフォロー体制の確立を行った。 - 障がいを持つ方の特性を理解し、得意な業務のスキルを伸ばしてできるだけ特別な配慮がなくてもその作業のプロとして従事してもらうために、同じ立場で働く、障がい者に理解のある方にメンターになっていただく、メンティー・メンター制度を導入。業務の相談だけでなく、周りの従業員等とのスムーズなコミュニケーションが図れる環境づくりを実施した。
- インターンシップと見学会を積極的に開催し、適性の見極めや本人を知る機会を多く作ることで職場定着へつなげている。
係長 渡邉 真実氏