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更新日:2025年1月7日

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令和7年1月6日 吉村知事年頭あいさつ

職員の皆さん、新年あけましておめでとうございます。年末年始は9連休ということで、帰省された方やご家族とゆっくり過ごされた方も多いかと思います。また、9連休中も働いてくれていた職員もいます。年末年始を越えて、新しい1年が始まりました。今年も1年、よろしくお願いします。

今年はいよいよ「万博イヤー」です。もちろん、皆さんの日々の業務も非常に重要です。日々の業務が大阪府民の皆さんの生活に直結しますので、一つ一つの業務の丁寧な積み重ね、それをやっていってもらいたいと思います。

その中でも、今年は歴史的な転換点の年になると思います。万博に緊張感を持ちながらも、我々自身も楽しんで、取り組んでいくことが大事だと思いますので、よろしくお願いします。

そういった環境の中で、今年は、職員の皆さんに3つのチャレンジをお願いしたいと思います。

1点目は、万博の成功と大阪の成長に向けたチャレンジをお願いしたいと思います。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする万博が大阪の地において開催されます。世界が抱える様々な課題を皆で共有し、革新的なアイデアのもとに、次の未来社会を作っていく。これが万博の大きな意味だと思っています。

人類の叡智を結集し、新しい未来の羅針盤を作っていく。針路を作っていく。それを大阪でやることになります。万博の成功とその成果を次の時代につなげ、万博後も持続的に成長・発展していく大阪をつくりあげていくことが非常に重要です。世界に伍する大阪をつくる。東京一極集中型ではなくて、日本を引っ張る大都市大阪をつくりあげていく。そういった意味でも万博を成功させることが非常に重要だと思っています。その思いを、ぜひ皆さんと共有をして、この1年を進めていきたいと思います。

準備もいよいよ大詰めとなってきました。大屋根リングもそうですが、各国がそれぞれ、個性あふれるパビリオンの準備をしています。また、これまで想像したこともなかったような未来技術が夢洲で披露されます。約3か月後には万博が開催され「未来社会の実験場」の全貌が明らかになります。つまり、大阪が世界から注目される都市になるということです。行政である我々もその自覚を持って、これを最大のチャンスと捉え、来阪される多くの皆様に、安全・安心に大阪を楽しんでいただくということが大切です。

あわせて、大阪府民の皆さんにも万博をぜひ体験・体感していただいて、「成長する大阪はこうなるんだ」ということをぜひ実感してもらえたらと思います。会場内外で、オール大阪でこの万博を成功させていくためにも、日々の業務の遂行と万博の成功に向けてやるべきことを常に頭に入れて、この1年、取り組んでいただけたらと思います。オール大阪、府庁を挙げて、万博成功に向けたチャレンジをすることが非常に重要です。

2点目は、万博を一過性のものにするのではなくて、万博のレガシーをきちんと次につないでいく。レガシーを構築していくということが非常に重要です。

去年は、うめきた2期のまちびらきが9月に行われ、うめきたエリアも大きく変わりました。IRの準備工事も始まっています。関空の対岸では、りんくうもまちの成長に向けて進んでいます。今後、高齢化が進展する中で、大阪のまちが成長していくということは非常に重要だと思っています。万博を契機に、まちがダイナミックに生まれ変わろうとしているのが、この1年です。

あわせて、まちづくりだけではなくて、様々な技術や、高齢化の進展を踏まえたサービス、貧困問題、子ども・子育て施策など非常に幅広い分野があります。大阪府庁が担当している分野は非常に広いですが、各分野で「いのち」というものを考えた万博のレガシーをいかに根付かせていくか。そして、新しいイノベーションのもとで、新しい大阪の生活・暮らしをいかに豊かにしていくか。府民の皆さんに豊かな暮らしを感じていただく。それが非常に重要だと思っています。

そういった観点から、万博のレガシーを受け継いだ新たな成長戦略「Beyond EXPO 2025」を大阪府・市で策定しているところです。「Beyond EXPO 2025」を基に、府民の皆さんが安全で安心して暮らしていける大阪、そして成長する大阪というものをつくりあげていきたいと思います。

万博のレガシーを確実なものにすることによって、次の時代、次世代につなげていく。成長する大阪、住みやすい大阪、豊かな大阪につなげていく。これを実現したいと思いますので、皆さんも万博のレガシーを強く意識したチャレンジをしていただけたらと思います。

そして3点目ですけれども、冒頭でも申し上げましたが、今回の万博を経験できるというのは、我々にとっても非常に大きな体験になると思います。1970年万博以来の大型万博をやることになりますから、我々職員にとっても、なかなか経験できないことを体験することになります。ぜひ、皆さん自身も万博を楽しんでいただいて、そして、その経験を糧に、さらに能力を高めて大阪府庁に根付かせていってもらいたいと思います。

万博というのはチャレンジですけれども、チャレンジあふれる精神を大阪府庁においても根付かせていってもらいたいと考えています。この大阪・関西万博、55年ぶりです。これに携われることを、ここにいらっしゃる皆さんは運命と受けとめ、そしてなかなか体験できないものですから、非常に大きなチャンスと受け止めてもらえたらと思います。そして、仕事を楽しみながら、この経験を糧に、一回りも二回りも大きくレベルアップをしてもらえたらと思います。

今回の万博は、大阪・関西で行う万博でありますが、我々府庁にとっても大きな経験になります。その経験を踏まえて成長する大阪をつくる。我々自身も貴重な経験と捉え、楽しむことができる体制をとってもらえたらと思っています。

国内外から多くの方が来阪され、多数の賓客の接遇もあります。海外企業とのビジネスマッチング、参加国との交流、食・観光を含めた大阪の魅力発信もあります。また「いのち」がテーマですから、健康や医療がテーマとして入ってきます。非常に幅広い分野について、大阪・関西で「万博イヤー」が始まるわけですから、ぜひ職員の皆さん自身も楽しんで、そして貴重な経験を体験し、それをうまく次の職員に伝えてどんどん素晴らしい府庁にしていってもらえたらと思います。レガシーは大阪府庁にもあるんだということを皆さんにも自覚をしていただき、そして職務に当たってもらえたらと思います。まさに「自分事」とすることが非常に重要です。

皆さんの先輩方、僕自身にとっても先輩の皆さんが培ってきたからこそ、今の大阪府があると思っています。それをさらなる高みへ上げていくのが今回の万博だと思っています。みなさんが果たすべき役割というのは非常に大きいですし、なかなかできない体験ですから、これを次世代につなげる。次の府庁につなげる試金石となる万博を、ぜひ皆さんとともに成功させたいと思います。そして、振り返ったときに、「2025年万博があってよかったな」、「こんな社会になったんだな」と思ってもらえるような万博をぜひ実現したいと思います。

それをするのは当事者である我々ですから、ここにいる皆さんが力を合わせて、「あのとき、あの万博をやってくれてよかった」と言ってもらえるような万博をつくりあげ、そして我々自身も楽しんでいけたらと思います。

そして、毎年申し上げていることなんですけれども、職員が自分の力を発揮できる働きやすい職場、風通しの良い職場を作ってもらいたいと思います。

ここにいる皆さんもそうですし、ネット中継を見ている職員も、また、これから新しく入ってくる職員もいる中で、なぜ府庁に入庁したのかという初心はすごく大切だと思います。僕は政治家という立場で、選挙で選ばれて今ここにいます。だから皆さんと少し違うかもしれませんが、共通しているのは「公に尽くす」ということだと思います。

皆さんは、色々な大企業に入る選択肢もある中で、大阪府に入庁するという選択をされました。そして「大阪を良くする」、「公をよくする」という思いで、この仕事に就かれていると思います。その思いこそが非常に尊くて大切なことと考えています。色々なしがらみなども出てくることは当然あると思いますけれども、「大阪府を良くするんだ」という思い。これを絶対に忘れずに、それを府庁全体に共有するためにも働きやすい職場を作ってもらえたらと思います。

そのため、ハラスメントは絶対あってはならないと思っています。職員の皆さんは、大阪府民のためになると思えば、すごい能力を発揮されると思いますが、真面目な方が多いと思いますので、不正であったり、間違ったことであったり、それを隠蔽したり、ごまかそうとすることに対してかなり強いストレスを感じる方が多いんだろうと思います。

国の赤木さんの事件などを見てると、本当に優秀なメンバーであったとしても、強烈にストレスを感じるのはやっぱり不正であったり、おかしなことであったり、間違ったことじゃないかと思います。

ハラスメントは絶対にやめてもらいたいと思いますし、なぜ府庁に入ったのかということを考えると、「大阪府を良くしたい」、「公に尽くしたい」、「公共を良くしたい」という思いでこの場におられると思います。その思いを忘れずに、ここにいる皆さんはリーダーですけれども、職員もそういった気持ちで仕事ができるように、働きやすい職場を作ってもらえたらと思います。そういった府庁の空気感というか、企業風土とかいうものが大阪府に直結すると思います。大阪府庁が良くなれば大阪もよくなると確信しています。

大阪府庁を担っているのは皆さんですから、「働きやすい職場が大阪をよくするんじゃないか」という思いは、皆さんのリーダーシップのもとでつくりあげてもらえたらと思います。

今年1年、様々な業務で課題もあると思います。また、日々の業務をしながらの万博というところで、皆さんに負担がかかることもあるかもしれません。しかし、万博では、本当に経験できない体験をすることになります。これは、ある意味チャンスであり、そして皆さんも楽しんでもらえたらと思います。緊張感を持って、楽しんで進めていきましょう。そして素晴らしい万博を実現して、後世につないでいきましょう。今年は万博イヤーです。皆さん今年もよろしくお願いします。

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