大阪湾内におけるマイクロプラスチックの実態把握を目的として、令和元年度及び令和2年度に湾内2箇所で採取調査を実施し、マイクロプラスチックの個数及び個数密度等を調査した。調査結果はマイクロプラスチックの発生抑制対策の検討や府民への啓発に活用する。
大阪湾で海水中に浮遊するマイクロプラスチックの実態を把握するため、令和2年度に湾内2箇所で採取調査を実施しました。
<調査概要>
〇調査日
令和2年11月24日(火曜日)
〇調査場所
大阪湾(大阪府側)の南北2箇所
〇調査方法
・船で、0.35ミリメートルメッシュの網を2から3ノットの速度で20分間曳き、試料(海水中の浮遊物)を採取
・採取した試料に含まれるマイクロプラスチックを顕微鏡等により計測し、濾水量1立方メートルあたりの個数を算出
・採取されたマイクロプラスチックについて、フーリエ変換赤外分光法(Ft-Ir)による材質判定を実施
〇調査結果
ア 個数密度
大阪湾北部 1立方メートルあたり0.06個(25mプール1杯当たり21.6個(※))
大阪湾南部 1立方メートルあたり0.03個(25mプール1杯当たり10.8個(※))
(※)標準的な小学校用の25メートルプール(幅12メートル×長さ25メートル×深さ1.2メートル)で計算
なお、令和元年度の調査結果(9月調査及び12月調査)と比較すると、晴天時に実施した12月の調査結果と同程度の値でした。また、過年度に環境省が実施した調査結果と比較すると少ない値でした。
令和元年9月5日(前日夕刻に降雨あり) | 令和元年12月6日(晴天時) | 令和2年11月24日(晴天時) | |
大阪湾北部 | 4.1 | 0.18 | 0.06 |
大阪湾南部 | 0.05 | 0.03 | 0.03 |
大阪湾5地点平均(平成27年度) | 0.75 |
大阪湾5地点平均(平成30年度) | 0.098 |
瀬戸内海6地点平均(平成27年度) | 0.35 |
太平洋沖合高知県から鹿児島県3地点平均(平均26年度) | 15.75 |
イ 材質判定
図−1 FT-IRによる材質判定で判明したプラスチック材質の比率
詳細はこちらの資料をご覧ください。
マイクロプラスチック調査結果について [Wordファイル/849KB]
マイクロプラスチック調査結果について [PDFファイル/294KB]
大阪湾で海水中に浮遊するマイクロプラスチックの実態を把握するため、大阪府立環境農林水産総合研究所と連携して調査を実施しました。
<調査概要>
〇調査日
第1回:令和元年9月5日(木曜日)
第2回:令和元年12月6日(金曜日)
〇調査場所
大阪湾(大阪府側)の南北2箇所
〇調査方法
・船で、0.35ミリメートルメッシュの網を2から3ノットの速度で20分間曳き、試料(海水中の浮遊物)を採取
・採取した試料に含まれるマイクロプラスチックを顕微鏡により計測し、1立方メートルあたりの個数を算出
(写真 令和元年9月5日調査)
(写真 令和元年12月6日調査)
〇調査結果
第1回:令和元年9月5日(木曜日)
大阪湾北部 4.1個/㎥
大阪湾南部 0.05個/㎥
※大阪湾北部の調査結果は、環境省による平成27年度の大阪湾や瀬戸内海6地点の平均に比べて高く、太平洋沖合の結果に比べて低い
値でした。前日夕刻の大阪湾北東部における激しい降雨によりマイクロプラスチックが河川から海へ流入したことが一因と考えられます。
※大阪湾南部の調査結果は、平成27年度の大阪湾や瀬戸内海6地点の平均に比べて低い値でした。
第2回:令和元年12月6日(金曜日)
大阪湾北部 0.18個/㎥
大阪湾南部 0.03個/㎥
※いずれの調査結果も、平成27年度の大阪湾や瀬戸内海6地点の平均に比べて低い値でした。
(参考 表-3 環境省によるマイクロプラスチック個数調査結果(個/㎥))
大阪湾 (平成27年度) | 瀬戸内海6地点平均 (平成27年度) | 太平洋沖合 (高知県から鹿児島県3地点平均) (平成26年度) |
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0.75 | 0.35 | 15.75 |
このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ
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