(令和2年度・3年度)漂流・漂着ごみ等の組成調査について

更新日:2023年4月4日

大阪府内における海域や河川等のごみの実態把握を目的とし、令和2年度は1箇所、令和3年度は10箇所においてごみの組成調査を実施した。調査結果は大阪湾への流入ごみ等の発生抑制対策の検討や府民への啓発に活用する。

<令和3年度>

大阪府内における河川ごみ等の実態把握を目的とし、表1のとおり府内10箇所にて組成調査を行いました。

(調査概要)
 ○調査時期及び調査地点

表-1 ごみの組成調査概要

調査対象とするごみ

調査時期
インフラ管理者が回収するごみ海域港湾の清掃業務(清掃船で回収)(1)大阪港9月
12月
(2)堺泉北港9月
12月
河川等河川水面の清掃業務(清掃船で回収)(3)大阪市内河川9月
12月
河川を流下するごみ(オイルフェンスに滞留)(4)恩智川9月
上水道施設等の管理業務(スクリーンで回収)(5)磯島取水場10月
(6)長瀬川
河川敷の散乱ごみ(本調査で回収、延長100m×幅20mの範囲)(7)淀川10月
(8)大和川
(9)恩智川
海岸漂着ごみ(本調査で回収、汀線方向の幅50m)(10)岬町淡輪付近の海岸12月

 調査地点  
                     図1 組成調査箇所位置図

○調査方法
  ・調査地点で回収されたごみの中で、長さ2.5センチメートル以上のごみを調査対象として回収しました。
  ・回収したごみを環境省指定の分類表に基づいて分類し、個数、重量、容積を調査しました。

〇調査結果
  ・ごみ全体に占める人工物の割合は各地点でばらつきがあり、容量ベースで8%から89%の範囲にありました。
   また、人工物に占めるプラスチックごみの割合は、52%から89%の範囲にありました。

  ・プラスチックごみの中でも、飲料用ペットボトルや容器類(カップ麺の容器、コンビニ弁当の容器、食品トレイ等)、
   食品包装等の袋(パンやお菓子等の袋)の容量が多く、合計すると最大で99.6%を占めるところがありました。

  ・海域の調査結果をみると、容量ベースで飲料用ペットボトル、容器類のごみが多く見られました。中でも食品包装等の
   袋が多く、最大で40%を占めるところがありました。

  ・河川等の調査結果をみると、海域と同様のプラスチックごみが多く見られ、飲料用ペットボトルは最大で53%、容器類は
   最大で39%、食品包装等の袋は最大で52%を占めるところがありました。

  ・調査全体を通して、陸域での日常生活で発生しうるごみが多く見られたことから、街中でポイ捨てされたり、非意図的に
   散乱したプラスチックごみが川に流入することで、大阪湾へ流出している可能性が考えられます。

  ・今後は組成調査を春から夏にかけても実施し、季節や年度による違いを確認することで、大阪湾や河川敷等におけるごみの
   実態を調査していきます。

詳細はこちらの資料をご確認ください
大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果 [Wordファイル/917KB]
大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果 [PDFファイル/1.15MB]

<令和2年度>

海岸における漂着ごみの実態を把握するため、令和2年度に府内の海岸1箇所で回収調査を実施しました。

 (調査概要)
 ○調査日
  令和2年12月23日(水曜日) 

 ○調査場所
   泉南郡岬町淡輪付近の海岸1箇所

 ○調査方法
  ・汀線(海水面と海浜との境界線)方向の幅50メートル、海岸汀線から堤防までの間を調査範囲とし、長さ2.5センチメートル以上のごみを調査対象として回収
  ・回収したごみを分類表に基づいて分類し、個数、重量、容積を調査

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 ○調査結果
 ア 分類別の組成
   ・人工物のごみが321個確認され、「プラスチック・発泡スチロール」が重量別で62%、容量別で83%、個数別で93%(297個)を占めていました。

 イ プラスチック・発泡スチロール類の組成について
   ・「プラスチック・発泡スチロール」の製品別の個数で見ると、食品容器や包装材、カトラリー等、陸域での日常生活で発生するものが多く見られました。

    

表-2 プラスチック・発泡スチロール類の細分類別組成

分 類

重量(kg)

容量(L)

個数(個)

容器包装

飲料用ボトル

0.36

2.7

5

その他プラボトル類

0.13

1.0

50

容器類(調味料容器、トレイ、カップ等)

0.08

2.2

81

ポリ袋

0.14

4.2

31

漁具

漁網、ロープ

0.09

1.2

27

ブイ

0.00

0.0

0

発泡スチロールブイ

0.00

0.0

0

その他漁具

0.19

3.1

28

製品

カトラリー(ストロー、フォーク、スプーン、ナイフ、マドラー)

0.03

0.1

27

その他プラスチック(ライター、注射器、発泡スチロール片等)

0.88

10.9

48

合 計

1.90

25.5

297

   

詳細はこちらの資料をご覧ください。
海岸漂着ごみモニタリング調査結果について [Wordファイル/1001KB]
海岸漂着ごみモニタリング調査結果について [PDFファイル/452KB]

このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ

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