印刷

更新日:2023年9月21日

ページID:33163

ここから本文です。

結核について

1.結核は過去の病気じゃないの?

  • 大阪府は全国で結核罹患率(人口10万対の結核患者数)がワースト1位の多い地域です。
  • 令和4年 泉佐野保健所管内(泉佐野市・泉南市・熊取町・田尻町・阪南市・岬町)では、結核患者の約8割が70歳以上です。

2.結核ってどうやって感染するの?

  • 菌を出している肺結核患者がくしゃみやせきなどの小さな「しぶき」が空気中に飛び散ります。このしぶきの水分が蒸発して、結核菌だけが空気中にただよい、結核菌を吸い込むことで、感染します。(空気感染)
  • 結核菌は、室内の空気がよどんでいるほど、それを吸い込む危険性が高まります。

3.感染すると必ず発病するの?

  • 結核に「感染」しても、必ず「発病」するわけではありません。
    生涯を通じ感染した人が発病する割合は10~20%と言われています。
  • 「感染」とは...吸い込んだ結核菌が肺胞に定着した状態をいいます。
  • 「発病」とは...結核菌が体内で増えて病気を引き起こした状態をいいます。

<すぐに発病する(初期感染発病)>:
感染後数カ月から2年くらいで発病します。大量に菌を吸い込んだときや感染した人の抵抗力が弱いときにみられ、子どもや若い人に起こります。

<すぐに発病しない(既感染発病)>:
感染後数年以上経って、免疫力が落ちたときに発病します。結核菌が体のどこかで眠っていて、何十年もして加齢や病気による免疫力の低下などの理由で目を覚まし再び活動を始めるもので、高齢者に多くみられます。

4.結核と診断されたら

医師の指示を守って、治療終了まできちんと薬を飲み続けることが最も重要です。薬の服用は最短で6カ月ですが、個人の病状により長くなることがあります。毎日きちんと飲めば治ります。飲んだり、飲まなかったり不規則な治療をすることで、菌は抵抗力をつけ、薬が効かない結核菌になる危険性があります。

5.関連ページ

結核から身を守るには

1.こんな症状にご注意を!疑わしければ受診をしましょう。

  • 2週間以上続くせき・たん
  • 発熱
  • 胸が痛い
  • 食欲がない
  • 体がだるい
  • たんに血がまじる

※症状は個人差があり、高齢者は症状がでにくいことがあります。

2.定期健診で早期発見

早期に発見し治療すれば、症状も軽く、他人へ感染させる機会も減ります。定期的に検査を受け、結核の兆候がないかをチェックしましょう。

3.健康管理で結核予防

免疫力を高め、結核菌に負けない体をつくりましょう。日頃から「バランスのとれた食事」「睡眠」「適度な運動」を心がけ、免疫力を落とさないことが大切です。

医療機関の皆様へのお願い

  • 結核を疑う患者様への対応の際は、N95マスクを着用ください。
  • 胸部異常陰影がある場合は結核も疑い、連続3日間の喀痰抗酸菌検査(3連痰)をご検討ください。
  • 生物学的製剤を使用前の患者様にはIGRA検査をご検討ください。
  • 呼吸器症状がなくても、年に一度は胸部エックス線検査をお願いします。

【参考資料】

「結核医療の基準」の改訂-2018年(日本結核病学会治療委員会)(PDF:326KB)

このページの作成所属

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?