省エネ診断事例-工場5

更新日:2023年5月22日

省エネ診断事例-工場5

概要

事業内容

金属加工業

診断受診建物

工場

診断時期

平成26年4月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減効果

・エネルギー削減量:10.4kL/年(原油換算値)
・デマンド低減:19kW
・コスト削減額(合計):約888千円/年

建物概要

建物用途:工場構造:−
延床面積:−本社工場:地上3階
第2工場:地上3階

契約電力:本社:約85kW、第2工場:約50kW

本社工場:1986年取得
第2工場:2008年取得

年間エネルギー使用量:49.2kL/年本社工場:1988、2004年増築

省エネ提案項目一覧

運用
改善

提案1:クーリングタワーの不要時電源オフ

【提案内容】
 レーザー加工機の冷却装置付属クーリングタワーがレーザー加工機未使用時にも稼動し続けているため、未使用時にはクーリングタワーの稼動を停止することで、消費電力の削減を図ることができます。

画像です。参考:レーザー加工機
参考:レーザー加工機

【削減ポテンシャル】
⇒就業時間外について、クーリングタワーの稼動を停止させた場合
削減電力使用量:8,997kWh/年 (原油換算値:2.3kL/年)

【削減コスト】
130千円/年

提案2:エアコンのフィルタ清掃

【提案内容】
 エアコンのフィルタがかなり汚れています。特に第2工場の1階では、オイルミストの付着が見られますので、現状の床置型から天吊型等への更新をお勧めします。
 エアコンのフィルタを定期的に清掃することにより、5から10%程度の省エネが図れます。

参考:フィルタの状況
フィルタの定期的な清掃で5から10%の省エネ効果があります。
【削減ポテンシャル】

【削減コスト】

提案3:冷媒配管の保温材での被覆

【提案内容】
 エアコン冷媒配管の保温材がはがれており、空調性能が低下し、消費電力が増加していると考えられますので、保温材での被覆をお勧めします。

参考:保温材の剥離
保温材の剥離

【削減ポテンシャル】

【削減コスト】

提案4:作業スペースの仕切り

【提案内容】
 
作業スペースが限られているにもかかわらず、間仕切りがなく、フロア全体を空調しているため、かなりエネルギーロスがある状況です。作業スペースをビニルカーテン等で仕切ると空調付加がかなり低減できると考えられます。

【削減ポテンシャル】
【削減コスト】

投資
改善

提案5:高効率照明への変更(水銀灯⇒LED)※小規模投資

【提案内容】
 工場天井に設置されている400W及び200Wの水銀灯各々7台及び4台を高効率照明(LED)に変更することで電力使用量を削減することができます。

参考:水銀灯のLEDランプへの変更
天井の水銀灯        LEDランプ

【削減ポテンシャル】
⇒400W及び200Wの水銀灯各々7台及び4台をLEDに変更した場合
・削減電力使用量:2,713kWh/年 (原油換算値:0.7kL/年)
・デマンド低減:2kW

【削減コスト】
計71千円/年
 
(1)削減電力使用量によるもの:39千円/年
 (2)デマンド低減によるもの:32千円/年

【想定イニシャルコスト】
515千円 (53千円/台×7台+36千円/台×4台)

【投資回収年数】
7.2年

提案6:高効率照明への変更(水銀灯⇒セラミックメタルハライドランプ)※小規模投資

【提案内容】
 
工場天井に設置されている400W及び200Wの水銀灯各々7台及び4台を高効率照明(セラミックハライドランプ)に変更することで電力使用量を削減することができます。 

参考:水銀灯のセラミックメタルハライドランプへの変更
     天井の水銀灯     セラミックメタルハライドランプ

【削減ポテンシャル】
⇒400W及び200Wの水銀灯各々7台及び4台をセラミックメタルハライドランプに変更した場合
・削減電力使用量:2,487kWh/年 (原油換算値:0.6kL/年)
・デマンド低減:1kW

【削減コスト】
計52千円/年
  (1)削減電力使用量によるもの:36千円/年
 (2)デマンド低減によるもの:16千円/年

【想定イニシャルコスト】
184千円 (16千円/台×7台+18千円/台×4台)

【投資回収年数】
3.5年

提案7:高効率照明への変更(蛍光灯⇒LED)※大規模投資

【提案内容】
 
事務所及び研究室に設置されているFLR40W蛍光灯2灯用100台を高効率照明(LED直管型)に変更することで、電力使用量を削減することができます。 

参考:FLR40W型2灯用からLED直管型への変更
FLR40W型2灯用       LED直管型に変更

【削減ポテンシャル】
⇒FLR40W蛍光灯2灯用100台LEDに変更した場合
・削減電力使用量:6,544kWh/年 (原油換算値:1.7kL/年)
・デマンド低減:4kW

【削減コスト】
計158千円/年
  (1)削減電力使用量によるもの:95千円/年
 (2)デマンド低減によるもの:63千円/年

【想定イニシャルコスト】
1,600千円 (16千円/台×100台)

【投資回収年数】
10.1年

提案8:空調機の高効率機器への更新(本社工場)※大規模投資

【提案内容】
 
工場2階に設置されている空調機4台が老朽化しており、空調効率が悪くなっています。最新の高効率空調機に更新することで、電力使用量を削減することができます。

【削減ポテンシャル】
・削減電力使用量:12,154kWh/年 
(原油換算値:3.1kL/年)
・デマンド低減:8kW

【削減コスト】
計303千円/年
  (1)削減電力使用量によるもの:176千円/年
 (2)デマンド低減によるもの:127千円/年

 

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

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