省エネ診断事例-学校6
概要
業種 | 学校 |
診断受診建物 | 大学 |
診断時期 | 平成26年2月 |
省エネ診断結果より想定 エネルギー削減効果 | 契約電力:7kW低減 |
・エネルギー削減量:12.1kL(原油換算値) ・デマンド低減:6kW ・コスト削減額(合計):850千円/年 |
建物概要 | 建物用途:大学 | 建物構造:SRC造 |
延床面積:計約14,600平方メートル | 建物階数、竣工年度 ・1号:地上4階、1986年 ・2号:地上4階・地下1階、1986年 ・3号:地上4階、1987年 ・4号:地上4階、1993年 |
契約電力:約470kW |
年間エネルギー使用量:339.2kL/年(原油換算値) |
省エネ提案項目一覧
運用 改善 | 提案1:空調設定温度の適正管理(吸収式冷温水機:4号館) |
【提案内容】 4号館の空調の設定温度が、冷房17℃や暖房28℃と、かなり強めに設定されているおり、エネルギーの消費量が過大となっています。そのため、空調の設定温度を見直すことで、エネルギー使用量を削減することができます。具体的には、冷暖房の設定温度を1から2℃緩和し、その後、状況を見ながらさらに緩和させてください。 |
【削減ポテンシャル】 ⇒冷暖房の設定温度を1から2℃緩和し、燃料使用量を10%削減した場合 ガス削減量:3,225㎥/年 (原油換算値:3.7kL/年) | 【削減コスト】 323千円/年 |
提案2:吸収式冷温水機のメンテナンス及び清掃 |
【提案内容】 吸収式冷温水機の冷水出口温度が12℃までしか下げられないとのことですが、通常は7〜12℃の範囲で設定できるようになっています。メンテナンス業者等に原因を確認されることをお勧めします。また、冷房等の効きが悪い原因がファンコイルユニットでの熱交換性能の低下によることもありますので、定期的な清掃により、フィルターの目詰まりや熱交換器の汚れを除去されることをお勧めします。 |
【削減ポテンシャル】 − | 【削減コスト】 − |
提案3:自動販売機の照明の消灯 |
【提案内容】 学内に設置されている自動販売機を省エネタイプのものに更新されることをお勧めします。また、夜間等使用頻度の低い時間帯は照明を消灯されることをお勧めします。 | |
【削減ポテンシャル】 − | 【削減コスト】 − |
提案4:エネルギー管理組織の整備 |
【提案内容】 提案1で同じ内容を述べましたが、冷暖房の設定温度が色々な場所で過剰設定となっていました。まずは学内での統一したルール作りが必要です。担当部署だけが頑張るのではなく、トップのリーダーシップのもとでエネルギー管理組織を整備し、数値目標や具体的な計画を掲げ、教職員や学生の方々全員参加で取組むことが大きな省エネ効果に繋がります。 | 暖房設定温度25℃
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【削減ポテンシャル】 − | 【削減コスト】 − |
投資改善 | 提案5:ハロゲン電球の高効率照明(LED)への変更(学生ホール)※小規模投資 |
【提案内容】 学生ホールの天井照明として使用されている250Wハロゲン電球24台を、LED電球に変更することで電力使用量を削減することができます。 | |
【削減ポテンシャル】 ⇒250Wハロゲン電球24台をLED電球に変更した場合 ・消費電力削減量:17,424kWh/年 (原油換算値:4.5kL/年) ・デマンド低減:6kW | 【削減コスト】 計324千円/年 (1)消費電力削減量によるもの:209千円/年 (2)デマンド低減によるもの:115千円/年 |
【想定イニシャルコスト】 96千円/年 (4千円/台×24台) | 【投資回収年数】 0.3年 |
提案6:シリカ電球の高効率照明(LED)への変更(大講義室)※小規模投資 |
【提案内容】 大講義室の天井照明として使用されている80Wシリカ電球30台を、LED電球に変更することで電力使用量を削減することができます。 | |
【削減ポテンシャル】 ⇒80Wシリカ電球30台をLED電球に変更した場合 消費電力削減量:1,575kWh/年 (原油換算値:0.4kL/年) | 【削減コスト】 19千円/年 |
【想定イニシャルコスト】 72千円/年 (2.4千円/台×30台) | 【投資回収年数】 3.8年 |
提案7:蛍光灯の高効率照明(LED)への変更(誘導灯)※大規模投資 |
【提案内容】 学内の誘導灯として使用されている蛍光灯タイプ(旧式)のもの(中型(20W):81台)を高効率照明(LED型)に変更することで消費電力量を削減することができます。 ※誘導灯を更新する際には、所轄の消防署に確認の上で行う必要があります。 | 中型(蛍光灯20W)誘導灯 LED誘導灯に変更
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【削減ポテンシャル】 ⇒学内の誘導灯81台をLED型に変更した場合 ・消費電力削減量:13,766kWh/年 (原油換算値:3.5kL/年) ・デマンド低減:1kW | 【削減コスト】 計184千円/年 (1)消費電力削減量によるもの:165千円/年 (2)デマンド低減によるもの:19千円/年 |
【想定イニシャルコスト】 1,296千円/年 (16千円/台×81台) | 【投資回収年数】 7.0年 |
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ