省エネ診断事例-学校1

更新日:2023年5月22日

省エネ診断事例-学校1

概要

事業者名

学校法人城南学園

学校法人城南学園

事業概要

幼稚園から四年制大学まで6つの学校を運営

診断受診建物

大阪総合保育大学 第二学舎

診断時期

平成25年10月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減ポテンシャル

・年間エネルギー削減量:5.3kL/年(原油換算値)
・コスト削減額:約282千円/年

建物概要

建物用途:大学構造:RC造
延床面積:約3,300m2建物階数:地上5階
契約電力:約71kW竣工:2008年
年間エネルギー使用量:67.8kL/年(原油換算値)改修:−

省エネ提案項目一覧

提案番号をクリックすると、提案項目の説明に移動します。

提案番号提 案 項 目削減量(kL/年)
(原油換算)

削減率
(%/年)

削減額
(千円)

提案1

自動販売機の不要時停止

0.4

21

提案2

厨房の換気の一部停止

4.6

245

提案3

照明の一部消灯(食堂のダウンライト)

0.2

10

提案4

空調温度の適正設定

-

-

-

提案5

照明の一部消灯(区分けしたスイッチを利用)

-

-

-

提案6

人感センサーの設定変更

-

-

-

提案7

高効率照明への変更(白熱電球のLED化)

0.1

5

合計

5.3

282


提案1

 自動販売機の不要時停止(運用改善)

提案内容

食堂の自動販売機3台が、営業していない長期休暇中も停止されず、一年中稼動しています。食堂を営業しない長期休暇(夏休み、冬休み、春休み)には、自動販売機の電源を切り、運転を停止させることで使用電力量を削減できます。

食堂内の自動販売機
写真:食堂内の自動販売機

削減
ポテンシャル

⇒長期休暇中(夏休み、冬休み、春休み)に自動販売機3台の電源を切った場合
消費電力削減量:1,542kWh/年 (原油換算値:0.4kL/年)

削減コスト

21千円/年



提案

 厨房の換気の一部停止(運用改善)

提案内容

厨房の給気ファン及び排気ファンが、24時間、一年中稼動しています。食堂を営業していない時間帯は、換気を停止することにより、使用電力量を削減することができます。

給気ファンのメーター
写真:給気ファンのメーター

削減
ポテンシャル

⇒換気ファンの運転を4.5時間/日、244日/年とした場合
消費電力削減量:18,048kWh/年 (原油換算値:4.6kL/年)

削減コスト

245千円/年



提案

 照明の一部消灯:食堂のダウンライト(運用改善)

提案内容

食堂の天井照明として24Wのダウンライト42台が営業時間中、点灯しています。日中、食堂は窓からの採光で十分明るく、窓際の照明を消灯しても十分な照度が確保されます。客のいない時間帯は食堂全体を消灯し、日中、窓際のダウンライト24台を消灯することで電力使用量を削減できます。

食堂内の窓
         写真:採光状況(左:南側の窓、右:北側の窓)

ダウンライト
写真:ダウンライト

削減
ポテンシャル

⇒24Wダウンライトを客のいない時間帯は消灯、営業時間中は24台を消灯した場合
消費電力削減量:737kWh/年 (原油換算値:0.2kL/年)

削減コスト

10千円/年



提案4

 空調温度の適正設定(参考:運用改善)

提案内容

食堂の冷房は25℃、暖房は28℃を目安とし、空調温度を強めに設定されているとのことでした。また、診断日は設定温度が23℃と、かなり低く設定されていました。
 冷暖房の設定温度を1から2℃緩和させると、およそ10%の省エネになります。適正な温度管理に努めるとともに、中間期は冷暖房を停止し、窓を開けて外気を取り込むか、または送風のみ行うことをお勧めします。

空調の設定温度の変更による省エネ
写真:空調の設定温度の変更

削減
ポテンシャル

削減コスト



提案5

 照明の一部消灯:区分けしたスイッチを利用(参考:運用改善)

提案内容

照明のスイッチが細かく区分けされていますので、部屋の利用状況や、窓からの光を考慮して、区分けしてスイッチをON-OFF して、部分消灯することをお勧めします。 

空調の設定温度の変更による省エネ
写真:区分けされた照明のスイッチ

削減
ポテンシャル

削減コスト



提案6

 人感センサーの設定変更(参考:運用改善)

提案内容

トイレの照明の人感センサーが、無人になってからおよそ7 分間、消灯しない設定になっています。消灯されるまでの設定時間を変更することにより、省エネになります。設備業者等にご確認されることをお勧めします。

削減
ポテンシャル

削減コスト



提案7

 高効率照明への変更:白熱電球のLED化(投資改善)

提案内容

食堂の窓際のペンダントライトに90Wの白熱電球が使用されています。白熱電球の代わりに、LED(電球型)を採用することで、使用電力量を削減することができます。ペンダントライトは飾り照明として使用されているため、輝度の小さい照明でも十分だと思われます。また、日中は窓際が十分明るいので、飾りとして必要でなければ消灯してしまうと、さらに省エネになります。

白熱電球およびLED電球
写真:白熱電球90W(左)、LED電球6.6W(右)

削減
ポテンシャル

⇒食堂のベンダントライトの白熱電球4灯をLED電球に変更した場合
消費電力削減量:372kWh/年 (原油換算値:0.1kL/年)

削減コスト

5千円/年

イニシャルコスト5.2千円 ⇒1.3千円/灯×4灯
投資回収年数約1.0年

提案項目一覧に戻る

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

ここまで本文です。