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更新日:2015年9月29日

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省エネ診断事例-病院・介護施設4

概要

業種

病院

診断受診建物

医療法人仙養会北摂総合病院

診断時期

平成26年8月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減ポテンシャル

  • エネルギー削減量:32.1kL/年(原油換算値)
  • コスト削減額:約2,941千円/年

建物概要

建物用途:病院 構造:SRC
延床面積:約11,700平方メートル 建物階数:地上8階、地下1階
契約電力:約430kW 竣工:2006年
年間エネルギー使用量:約959kL/年(原油換算値) 改修:-

省エネ提案項目一覧

提案番号をクリックすると、提案項目の説明に移動します。

提案番号 提案項目 削減量(kL/年)
(原油換算)

削減率
(%/年)

削減額
(千円)

提案1

(RH-1,RH-2)系統、院内FCUと空調機の温度設定緩和

10.0

1.0

736

提案2

(EHP)系統、院内マルチエアコンの温度設定緩和

7.0

0.7

485

提案3

冷温水機(RH-1,RH-2)冷却水温度の引き下げ

1.8

0.2

134

提案4

吸収式冷温水機の空気比低減

1.2

0.1

86

提案5

自販機の入替え

0.7

0.1

52

提案6

ボイラー空気比の低減

0.3

0.0

21

提案7

蒸気配管・バルブの保温

2.4

0.3

174

提案8

デマンド監視装置の導入

-

-

646

提案9

ダウンライト、Hf蛍光灯をLED化

8.7

0.9

607

提案10

(参考)電力日負荷線図による省エネ改善ポイント

-

-

-

合計

32.1

3.3

2,941

提案1-A

運用改善

(RH-1)系統、院内FCUと空調機の温度設定緩和

提案内容

院内の冷房設定温度は26℃、暖房設定温度は24℃でした。冷暖房設定温度を1℃緩和して27℃、23℃に設定することにより吸収式冷温水機のガス使用量の削減を図ることができます。

考え方 設定温度を緩和すると室内外の温度差が小さくなるので、熱負荷、壁・窓・開口等からの熱損失が小さくなり省エネに繋がります。一般的に設定温度を1℃緩和すると10%の省エネ効果があります。

削減
ポテンシャル

RH-1系統のガス吸収式冷温水機の冷房設定温度を26℃→27℃、暖房設定温度を24℃→23℃に緩和した場合、
削減ガス量:2,560立方メートル/年 (原油換算値:3.0kL/年)

削減コスト

219千円/年

提案1-B

運用改善

(RH-2)系統、院内FCUと空調機の温度設定緩和

提案内容

院内の冷房設定温度は26℃、暖房設定温度は24℃でした。冷暖房設定温度を1℃緩和して27℃、23℃に設定することにより吸収式冷温水機のガス使用量の削減を図ることができます。

考え方 設定温度を緩和すると室内外の温度差が小さくなるので、熱負荷、壁・窓・開口等からの熱損失が小さくなり省エネに繋がります。一般的に設定温度を1℃緩和すると10%の省エネ効果があります。

削減
ポテンシャル

RH-2系統のガス吸収式冷温水機の冷房設定温度を26℃→27℃、暖房設定温度を24℃→23℃に緩和した場合、
削減ガス量:6,032立方メートル/年 (原油換算値:7.0kL/年)

削減コスト

517千円/年

提案2

運用改善

(EHP)系統、院内マルチエアコンの温度設定緩和

提案内容

院内の冷房設定温度は26℃、暖房設定温度は24℃でした。冷暖房設定温度を1℃緩和して27℃、23℃に設定することによりマルチエアコンの消費電力の削減を図ることができます。
考え方 設定温度を緩和すると室内外の温度差が小さくなるので、熱負荷、壁・窓・開口等からの熱損失が小さくなり省エネに繋がります。一般的に設定温度を1℃緩和すると10%の省エネ効果があります。

削減
ポテンシャル

院内マルチエアコンの冷房設定温度を26℃→27℃、暖房設定温度を24℃→23℃に緩和した場合、
消費電力削減量:27,068kWh/年 (原油換算値:7.0kL/年)

削減コスト

321千円/年

提案3

運用改善

冷温水機(RH-1,RH-2)冷却水温度の引き下げ

提案内容

外気湿球温度を参考に冷却塔ファンの起動停止温度の設定値を低くして、冷却水温度を下げることにより、冷温水機の効率を向上させることで、ガス使用量の削減を図ることができます。

考え方 冷房期間に冷却水温度をなるべく低くすることで、冷温水機の運転効率を上げることができます。

削減
ポテンシャル

冷房期間に冷却水温度の引き下げを行った場合、
削減ガス量:1565立方メートル/年 (原油換算値:1.8kL/年)

削減コスト

134千円/年

提案4-A

運用改善

吸収式冷温水機の空気比低減(RH-1 250RT)

提案内容

空調に使用している吸収式冷温水機(RH-1 250RT)の現状の燃焼状況は、燃焼用空気を必要以上に供給しています。空気量を適正値に調整することでガス使用量の削減を図ることができます。
考え方 ガス吸収式冷温水機において、燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大します。空気量を適正値に下げる事で省エネに繋がります。

削減
ポテンシャル

燃焼空気比を適正化した場合(1.36→1.25)、
削減ガス量:139立方メートル/年 (原油換算値:0.2kL/年)

削減コスト

12千円/年

提案4-B

運用改善

吸収式冷温水機の空気比低減(RH-2 150RT)

提案内容

空調に使用している吸収式冷温水機(RH-2 150RT)の現状の燃焼状況は、燃焼用空気を必要以上に供給しています。空気量を適正値に調整することでガス使用量の削減を図ることができます。
考え方 ガス吸収式冷温水機において、燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大します。空気量を適正値に下げる事で省エネに繋がります。

削減
ポテンシャル

燃焼空気比を適正化した場合(1.36→1.25)、
削減ガス量:868立方メートル/年 (原油換算値:1.0kL/年)

削減コスト

74千円/年

提案5

運用改善

自販機の入替え

提案内容

現在設置されている自販機には、旧型で年間消費電力量が大きいものがあります。最新型に入替えることにより、消費電力を削減することができます。業者と相談のうえ、実施してください。 図:飲料自販機出荷数1台あたりの年間消費電力量

削減
ポテンシャル

自動販売機7台を最新型に入れ替えた場合、
消費電力削減量:2,895kWh/年 (原油換算値:0.7kL/年)

削減コスト

52千円/年

提案6-A

運用改善

ボイラー空気比の低減(BS-1:左)

提案内容

ボイラーの燃焼空気比が基準値より大きい状態で運転されています。バーナーの空気比を必要以上に大きくすると、排ガスによる熱損失が増加します。空気比を適正な数値に修正することでガス使用量の削減を図ることができます。
考え方 燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大します。空気量を適正値に下げる事で省エネに繋がります。

削減
ポテンシャル

ボイラーの燃焼空気比を適正化した場合(1.34→1.25)、
削減ガス量:77立方メートル/年 (原油換算値:0.1kL/年)

削減コスト

7千円/年

提案6-B

運用改善

ボイラー空気比の低減(BS-2:右)

提案内容

ボイラーの燃焼空気比が基準値より大きい状態で運転されています。バーナーの空気比を必要以上に大きくすると、排ガスによる熱損失が増加します。空気比を適正な数値に修正することでガス使用量の削減を図ることができます。
考え方 燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大します。空気量を適正値に下げる事で省エネに繋がります。

削減
ポテンシャル

ボイラーの燃焼空気比を適正化した場合(1.44→1.25)、
削減ガス量:167立方メートル/年 (原油換算値:0.2kL/年)

削減コスト

14千円/年

提案7

投資改善

蒸気配管・バルブの保温

提案内容

蒸気配管系統の配管・バルブ類で、一部保温されていない部分が有り、放熱ロスが大きいものがあります。保温効果の高い保温材にて保温し、放熱ロスを低減する事により、蒸気ボイラーの使用燃料(都市ガス)を削減することができます。 蒸気ヘッダ部バルブの保温状況例
図:蒸気ヘッダ部バルブの保温状況例

削減
ポテンシャル

フランジ4個、バルブ4個、配管1mを保温材にて保温した場合、
削減都市ガス量:2,025立方メートル/年 (原油換算値:2.4kL/年)

削減コスト

174千円/年

イニシャルコスト
(想定)
166千円 ⇒バルブ20千円×4個、フランジ10千円×4個、配管6千円×1.0m、工事費40千円
投資回収年数 約1.0年

提案8

投資改善

デマンド監視装置の導入

提案内容

デマンド監視装置を導入することで電力デマンドを削減することができます。
考え方 デマンド監視装置を導入して、最大電力の変化を監視し、設定値に近づいた場合には予め定めた機器の運転を停止することにより、最大需要電力を抑制することができます。

削減
ポテンシャル

デマンド監視装置を導入し、警報設定値に近づいた場合に、予め定めた機器の運転を停止することで、
契約電力低減:35kW

削減コスト

646千円/年

イニシャルコスト 400千円 ⇒デマンド装置300千円/1台、工事費100千円
投資回収年数 約0.6年

提案9-A

投資改善

放電管ダウンライト(FHT24W)をLED化

提案内容

廊下病室などいたるところに放電管ダウンライト(FHT24W)があります。点灯時間が長いためLEDに更新することで、消費電力の削減を図ることができます。

削減
ポテンシャル

院内のFHT24Wのダウンライト386台をLED照明に更新した場合、
消費電力削減量:18,868kWh/年 (原油換算値:4.9kL/年)

削減コスト

338千円/年

イニシャルコスト 5,790千円 ⇒15千円/台×386台(取付工事費含む)
投資回収年数 約17.1年

提案9-B

投資改善

放電管ダウンライト(FHT32W)をLED化

提案内容

廊下病室などいたるところに放電管ダウンライト(FHT32W)があります。点灯時間が長いためLEDに更新することで、消費電力の削減を図ることができます。

削減
ポテンシャル

院内のFHT32Wのダウンライト109台をLED照明に更新した場合、
消費電力削減量:5,901kWh/年 (原油換算値:1.5kL/年)

削減コスト

106千円/年

イニシャルコスト 1,853千円 ⇒17千円/台×109台(取付工事費含む)
投資回収年数 約17.5年

提案9-C

投資改善

Hf蛍光灯をLED化

提案内容

点灯時間が長い医局、廊下、病室のHf蛍光灯をLED化することにより、消費電力の削減を図ることができます。
考え方 蛍光灯器具の蛍光灯をLED灯に取り替えることで省エネを図ることができます。既存の蛍光灯並みの重さで、ソケットに負担のかからないタイプのLED灯を使用することができます。

削減
ポテンシャル

院内のHf蛍光灯80台をLED灯に取り替えた場合、
損失低減量:9,110kWh/年 (原油換算値:2.3kL/年)

削減コスト

163千円/年

イニシャルコスト 1,280千円 ⇒16千円/台×80台(安定器取外工事費含む)
投資回収年数 約7.9年

提案10

運用改善

(参考)電力日負荷線図による省エネ改善ポイント

提案内容

エネルギーモニタリングサービス「もっとSave」のデータより日負荷線図(一日の電気の使い方のグラフ)を作成すれば、1日の「変化」が時系列に見えるようになります。さらに部門、用途別に作成することで問題点が明らかになり、省エネルギー対策の検討に効果的です。
考え方 電力の日負荷データ(1時間ごとの電力使用量)は、グラフ化し季節別の比較をすることで、容易に状況判断が可能となる「情報」として活用できます。

図:電力日負荷線図

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