さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例30

更新日:2023年5月25日

藤井寺市生涯学習センター 「ふれあいカフェ」

活動のあらまし


平成22年、当時の「ふれあいカフェボランティアの会」会長の「地域のみなさんがふれあい楽しむ場」、「地域のみなさんが世間とつながることができる場」を提供したいという想いから、「ふれあいカフェ」の活動がスタートしました。平成28年度で6年を迎えるこの活動は、ボランティアのみなさんの想いを実現したいという気持ちが伝わり、センター利用者や地域の皆さんが「集い・ふれあう」ことのできる憩いの場となっています。

活動のポイントとエピソード

ここがポイント1 活動の主体はボランティアのみなさん 


「ふれあいカフェ」は、生涯学習センター「シュラホール」1階の喫茶コーナーで、火曜・木曜の週2回、10時から16時の時間帯にコーヒーなどの飲み物販売を行っています。中核となっている運営委員の方々が、カフェの運営方法や運営方針の検討まで行っています。
運営委員の方々はボランティアとして活動するだけでなく、ボランティアのみなさんへ、接客のポイントや思いやりなどの「ふれあいカフェ」の心得を伝えるとともに、ボランティアのみなさんからの声もくみつつ、ボランティアが活動しやすい環境づくりを行っています。活動スタート時の会長の「地域のみなさんが集える場」をつくりたいという「想い」と、それを引き継いだ運営委員さんたちの「様々な工夫」がカフェ活動の土台となっています。
現在約20名のボランティアが活動しており、午前・午後でローテーションを組み、カフェで5人程度がそのスタッフとして活動しています。ボランティアのみなさんは、コーヒーを淹れて、地域の方においしいと喜んでもらえることに「やりがい」を感じ、また、接客を通した地域の方々との「ふれあい」を楽しみにしています。それらがボランティア活動への大きなモチベーションとなっており、その現れとして、「ふれあいカフェ」は活動の開始以来、生涯学習センターの休館が重なる以外は、6年間一度も休まずに開催しています。

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ここがポイント2  学校への寄付・寄贈


活動当初は、食器等を用意する費用の立て替えなどがありましたが、活動の2年目からは売り上げの収益が出るようになっていきました。ボランティアのみなさんは、コーヒーの売り上げを、活動の報酬として受け取らず、その分を学校へ寄付・寄贈しています。平成27年度は、藤井寺市立の小中学校10校へ、各学校の希望などを踏まえてiPadや学級図書など計100万円近い寄贈を行いました。カフェの活動が、地域の子どもたちの学校生活の充実にもつながっています。

ここがポイント3 カフェが地域のみなさんのふれあう場に

カフェの利用者数は、1日100名ほど、年間では1万名ほどの方が利用されており、カフェを楽しみに来館する方もいらっしゃいます。生涯学習センターの利用者の方だけでなく、なかには、ふれあいカフェの「くちコミ」をきっかけに、はじめて生涯学習センターの中に来る人もいて、センターの展示や講座などを知る機会にもなっています。また、ボランティアのみなさんと地域の方々が話す機会になるだけでなく、市の施設職員と市民の方が話す機会ができたり、「ふれあいカフェ」が混んでいる時は、相席となって地域の方同士がはじめてお互いを知り合う場となったりしています。
年々、少しずつ利用者が増えており、ボランティア、地域の方々、施設職員、それぞれが顔を合わせることを楽しみにしています。誰かと話し関わること、それが楽しみになることが、地域の方々が集うことにつながっており、カフェの活動を増やしてほしいという声が多く上がるほど、地域の方がふれあい、楽しく話し過ごせる居場所となっています。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 社会教育グループ

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