さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例27

更新日:2023年5月25日

H25きしわだ市民カレッジ・H26学び舎ゼミ 学校になじめない子どもたちのために

 活動のあらまし

  平成25年度に「不登校」の問題について地域での支援を考えていくことを目的に、大学やNPOなどから講師を招いて連続講座を開催しました。講座を実施していく中で、受講生として参加していた不登校の子をもつ保護者たちが、互いの情報交換などをすることで、気持ちを楽にすることができるようになり、講座が不登校の子をもつ保護者たちの大切な居場所としての役割を果たすことにつながりました。

  講座終了後も不登校の子をもつ保護者たちの希望により、公民館を利用した座談会や料理会が開かれるなど参加者同士のつながりが深まり、「道の駅」というグループが誕生しました。

 「道の駅」では、この活動を不登校に悩んでいる他の保護者にも知ってもらい、自分たちと同じように気持ちを楽にしてもらいたいという思いから、平成26年度に公民館主催の連続講座「学び舎ゼミ」の企画運営に協力し、不登校の子をもつ保護者対象の講座を実施しました。

  当初の目的とは異なる結果ではありますが、保護者同士がつながり、悩みや課題を共有することで、より広い視野をもって冷静に課題と向合い活動できる環境をつくることができました。

活動のポイントとエピソード

ここがポイント1 地域での支援を目的とした講座が、支援を必要とする子どもの保護者の居場所に!

   「不登校」の問題について地域での支援を考えていくことを目的に、大学やNPOなどから講師を招いて連続講座を開催する中で、不登校の子をもつ保護者が、何回か集まり、お互いの悩みに関して話し合う中で、つながりが生まれ、この講座が不登校の子をもつ保護者の大切な居場所となりました。

ここがポイント2 保護者の希望を聞いて、公民館の場を提供  −グループ立ち上げのきっかけに−

   講座に参加した不登校の子をもつ保護者から、講座終了後もこのような場をつくりたいという希望があり、公民館の場を活用して、座談会や料理会などを行うことにつながりました。

 そのような活動が継続されるうちに、「道の駅」が形づくられていきました。

  公民館では不登校の子をもつ保護者以外にも、いつでも何でも話しかけてもらえるような雰囲気をつくるよう心がけています。また、利用者のいろいろな相談に乗るなど、さまざまな活動の支援をしています。

 

ここがポイント3  グループと連携して講座を実施  −支援を必要とする保護者のつながりを広げる−

  「道の駅」は、同じ悩みを抱えている保護者の方にグループのことを知ってもらい、自分たちと同じように少しでも気を楽にしてもらいたいという願いをもっていたことから、公民館主催の「学び舎ゼミ」の中で「学校になじめない子どもたちのために-“道の駅”の仲間とともに-」という講座を「道の駅」に企画段階から、保育のことからチラシづくりまで連携して開催しました。

 企画段階から一緒に考えることで、より良い企画となり、保護者が悩みや思いを共有できる貴重な場となりました。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 社会教育グループ

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