さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例10

更新日:2023年5月25日

箕面市立西南図書館 「市民団体との協働」

活動の概要

 箕面市立西南図書館では市民団体と協働して様々な事業を実施しています。館内にある読書室の運営を市民団体に委託し、市民団体の活動の拠点としています。読書室ではスタッフが常駐し、コーヒーや紅茶(1杯150円)を提供し、利用者はくつろぎながら読書やおしゃべりを楽しむことができます。具体的な取組みとしては、図書館が除籍した本や寄贈本で、まだ読める本を市民に提供し、カンパをお願いするリサイクルブック、子育てや自然、暮らしかたなどをテーマに写真や絵画を集め、年4回の展示や関連講座などを行っています。また、月2回と長期休暇には視聴覚室を開放し、子どもの居場所(放課後子ども教室)として地域の大人が囲碁やパッチワークなどを子どもたちに教えています。このようにスタッフがいつもいることが図書館利用の活性化につながり、本を通じて人と人をつなぐことを可能にしています。その他、市教委と市民団体で手づくり紙芝居作品を実演で競うコンクールや紙芝居まつりを共催し、乳幼児健診時の「ブックスタート事業」なども市民団体と連携して行っています。

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活動のエピソード

1 市民団体としての特徴を生かす

図書館や市民自身が不要となった本を廃棄せず、リサイクルすることにより、その本を必要とする人に届けるしくみを作っている。本をリサイクルした時に得たカンパ金で雑誌を購入して図書館に寄贈している。その他の活動で生み出した収入を、図書館での講演会や行事等の講師謝金などに使っている。


 ここがポイント 1

 市民に還元する
  活動で得た利益を市民に還元することにより、その団体が行政からも市民からも信頼を得るようになり、
  安定した活動ができるようになる
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2 若い世代に来てもらうための工夫

おはなし会や読書室での声掛けや、市の広報誌や市のHP、子育て支援サークルが運営しているサイトのブログ等を使って子育てに関する講演会等イベントの広報を行うことで、若い保護者と子どもの参加者が増え、その中から人とつながることが面白いと感じた人が、新たに活動に協力してくれるようになっている。


 ここがポイント 2

 主体的参画にむけた取組み
  新しいスタッフには初めは活動のサポートをしてもらっている。その後自分の興味・関心がある分野について
  積極的に関わってもらうことで、キーパーソンとして主体的に参画してもらえるようになる
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3 スタッフ自身が学ぶ

スタッフ自身が、図書館での活動を通じて資料や人とつながるだけでなく、よりよい生きかたについて深く学び、自分たちの活動を生涯学習の場としてとらえている。その学びをまちづくりにつなげたいという思いが、活動の原点になり、継続した活動ができている。


 ここがポイント 3

 生涯学習としての活動
  自分たちの活動の意義をスタッフが共有することで、団体の活動方針がぶれることなく、活動を続けること
  ができている
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問合せ先

箕面市立西南図書館 072-725-1022

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このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 社会教育グループ

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