令和4年度大阪府食品衛生監視指導計画に基づき、広域的に流通する食品等の製造施設や大量調理施設等に対し、専門性の高い監視指導を重点的に行いました。
また、監視指導に伴う食品衛生指導のための試験、検査等を行いましたので報告します。
令和4年度大阪府食品衛生監視指導計画はこちら
食の安全を確保するため、食品等製造・販売施設、大量調理施設、飲食店、集団給食施設等の監視指導を行っています。
ATPふき取り検査(※)や微生物検査を活用するなどして、事業者が取り組む「HACCPに沿った衛生管理」の効果検証や、根拠ある指導に努めています。
監視指導の実施にあたっては、新型コロナウイルス感染症の発生状況に配慮しています。
※ATPふき取り検査とは、
多くの有機物に含まれる「ATP」という物質を、汚れの指標とした検査方法です。調理器具や施設設備の汚れをその場で評価することができます。
食中毒が発生しやすい夏期における、食品の衛生的な取扱いや適正な食品表示の徹底を図るため、「食品の夏期一斉取締り」を実施しました。
スーパーや大量調理施設等での食品の温度管理や二次汚染対策の徹底について指導を行うとともに、府管内で製造された弁当やそうざいの微生物検査も実施しました。
〈温度確認風景〉 〈検査風景〉
令和4年度食品、添加物等の夏期一斉取締りの実施結果はこちら
また、規格基準設定食品等の食品製造施設の監視を実施し、集団給食施設での食中毒予防の啓発についても継続して実施しました。
漬物製造所については、食品衛生法改正に伴い営業許可が必要になったことの周知とともに、HACCPに沿った衛生管理についての相談対応や実際に製造所を監視し、現場で衛生管理についてのアドバイスを行いました。
食品の流通量が増える年末における、食品の衛生的な取扱いや適正な表示の徹底を図るため、スーパーや大規模製造施設等において「食品の年末一斉取締り」を実施しました。
とくに冬季に発生数の多いノロウイルス食中毒を防ぐため、食中毒予防の4原則(持ち込まない、拡げない、加熱する、つけない)に基づく啓発も行いました。
令和4年度食品、添加物等の年末一斉取締りの実施結果はこちら
また、毒キノコによる食中毒を防ぐために、食中毒予防啓発ポスターを作成しました。
作成したポスターは、府内の自然公園、野外活動センター等、約90カ所に掲示し、府民への周知啓発を行いました。
毒キノコによる食中毒啓発ポスター(縦)[PDFファイル/900KB]
毒キノコによる食中毒啓発ポスター(横)[PDFファイル/742KB]
大規模食品製造施設を中心に監視を実施し、HACCPに沿った衛生管理の確認や食中毒予防の啓発を行いました。
健康食品による健康被害の未然防止及び表示の適正化を図るため、健康食品製造施設の監視も実施しました。
また、ふぐによる食中毒を防ぐために、食中毒予防啓発ポスターを作成し、府内の釣り具店等、約73カ所に掲示を依頼し、府民への周知啓発を行いました。
枯草菌を用いて一般細菌数測定の5回繰り返し検査を行いました。
結果、検査に携わる職員全員の成績が目標水準を満たし、安定した結果が出せることを確認しました。
管内食品製造所や集団給食施設で製造された食品48検体を収去し、また、製造所の施設設備を拭き取り、一般細菌数、大腸菌群及び黄色ブドウ球菌の検査を実施しました。
検査結果に基づき、汚染原因の究明と改善のための指導・助言を行いました。
一般細菌数測定検査の外部精度管理調査を受験しました。
結果、調査試料の添加菌の菌数を問題なく測定できました。
<微生物学調査>
10月には黄色ブドウ球菌検査、11月には大腸菌群検査の外部精度管理調査を受験しました。
結果、調査試料の添加菌を正しく判定できました。
<理化学調査>
11月には食品添加物(着色料)の外部精度管理調査を受験しました。
結果、調査試料の添加着色料を正しく検出できました。
管内食品製造所や集団給食施設で製造された食品20検体を収去し、また、製造所の施設設備を拭き取り、一般細菌数、大腸菌群及び黄色ブドウ球菌の検査を実施しました。
検査結果に基づき、汚染原因の究明と改善のための指導・助言を行いました。
<微生物学調査>
サルモネラ属菌の標準品等を用いて、標準作業書に基づき検査を行い、正確な結果が得られることを確認しました。
<理化学調査>
漂白剤の5回繰り返し検査を行い、安定した結果が得られることを確認しました。
このページの作成所属
健康医療部 生活衛生室食の安全推進課 監視指導グループ
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