平成29年度第1回組合事業向上支援事業評価審議会議事概要

更新日:平成29年7月14日

平成29年度大阪府中小企業組合事業向上支援事業評価審議会の概要


1.評価審議会の開催

日 時:平成29年6月19日(月曜日)午後2時から午後3時30分
場 所:マイドームおおさか4階 セミナー室・会議室2
出席委員:池田会長、河本委員、森口委員、山下委員(五十音順) 

2.議事概要
【議題1】
平成28年度事業評価(組合ビジョン・中期計画、組合・異業種企業グループ事業計画作成支援分)について

○事務局から評価(案)について説明。

・平成29年1月から3月に支援を終えた112件の内、組合ビジョン・中期計画作成支援の件数は50件、組合事業計画支援の件数は53件、異業種企業グループ事業計画作成支援の件数は9件。その中から16件(約2割)を無作為抽出して評価を実施。

・評価合計点は、組合ビジョン等は16.0点(満点32点)。

・利用者満足度調査は、支援を終えた全事業者112件に府からアンケートを送付し実施。(回収率96.4% 108組合)

・合計点は、42.8点(満点50点)

○審議会委員からの主な意見要旨

(1)
「課題把握」

・課題分析がしっかり行われている案件は、サービス提案・支援実施・支援結果の把握までしっかり行われている。入口段階の課題把握が重要。評価の高い案件は、課題分析・整理がシートの記載に沿って行われている。

・3期連続赤字又は債務超過であるにも関わらず、課題把握においてこの問題に触れていない案件が未だに見受けられる。特に債務超過は組合体質の問題に関わるため分析が必要。

・ビジョン作成支援に設立3年以内の組合が3組合あり、いずれも評価点が低いが、課題把握において創立理念・存在意義についての切込みが必要。

・一般抽象論が多い。ヒアリングに基づく顕在課題だけでなく、今後起こりえる潜在的な課題発見に踏み込んでもらいたい。

・課題把握は本事業をする上での原点である。課題把握が不十分な組合が多く見られるが、通り一遍に終わることなく、課題抽出に時間をかけ、徹底的に課題把握をしてもらいたい。

 (2)「サービス提案」

・ビジョン作成支援を過去に実施し、次の段階である事業計画支援を実施している組合について、ビジョンとの関連性について触れている組合もあるが、まったく触れていない組合もある。本事業が中期経営計画策定から実行サイクルへの構築を目指していることからすると、前年度に策定されたビジョン・中期計画の中での位置づけ及び関連性への言及は必要。

・サービス提案に際しては、支援者としての見立て(診断)が必要。見立てた結果、組合からの要望が必ずしも適切でなければ専門家としての見立てからの提案も必要。

・サービス提案で、アンケートの実施から結果の分析、支援実施という流れをパッケージのように提案している組合が多い。組合員のほとんどが会議に参加している案件については、アンケートの必要性について疑問に感じた。むしろ、会議の中で意見として引き出すべき。

・評価点の高いものに関しては、具体的な提案内容が明記され、支援者の役割が明確。一方で、評価の低いものに関しては、支援の流れや到達目標が曖昧な案件がみられる。

・課題把握とサービス提案は連動している。課題把握が不十分なところはサービス提案も抽象的になっており、課題把握をしっかりする必要がある。

 (3)「支援実施」

・最高点の組合の支援報告書には、専門家の支援過程、組合員の反応が丁寧に記載されている。

・支援実施の記載は、以降の支援事業においてこの報告書がカルテとしての役割を担っていることを考えると、どのような検討過程を経て、支援が行われたのかを具体的に記載することが必要。

・評価の低い案件は、スケジュールが分かりづらいものや、アドバイス内容等が記載されていないものが目立った。

・支援報告書には日付順に「何々を実施した」だけを記載された案件もあり、その内容や、それに対する組合の反応も記載されていない等、不十分な案件が見られる。

(4)「支援結果把握」

・支援成果欄に記載されている「抽出した課題がどう解決したか、支援によりどのように成果が上がったか」についての記載が不十分な案件が散見される。

・評価の高かった案件を見ると、課題分析・サービス提案の段階で、かなり具体的に取り組む事を絞り込んでいる。事業計画作成支援に当たっては、実際に支援する中身を実現可能なものに絞り込むことで、結果につながりやすい。
 特に、集団的な意思決定で運営される事業協同組合においては、山積する課題に対して選択と集中で、実現の可能性の大小、時間のかかり方の大小からの判断を行い、実現性の高いものから計画していくことも大切。

・支援サービス提案書に記載されている「期待される効果」を中長期的に実現するために今回の支援がどのような役割を果たしているかについても記載されていればなお良い。

・組合員ヒアリングで、新たな手法についての提起があるのに、それに全く触れられていないものがあったが、残念。こうしたものを拾い上げ、新たな支援を行なうことを期待する。

(5)「議事録作成」

・相対的には形式は整ってきている。会議の中での派遣専門家のファシリテート力とまとめる力が議事録に表れる。

・評価の高い案件と低い案件で、記載ぶりの違いが大きい。評価の高い案件は、当日の議事内容や決定事項、次回課題等がきっちりと整理されているが、評価の低い案件では整理が不十分であり、出席者の意見がわからないものも散見される。

・会議の中で、参加メンバーが発言した内容をしっかりと記した議事録を作成することで、合意形成の過程について、事業計画の中身がどのようにメンバー間で合意されていったのか、議事録から理解できることが必要。

(6)「組合ビジョン等」

・次のアクションをイメージできるものから、そうでないものまで差が大きい。

・支援者個々のスキルの差も感じられるので、一定レベルのスキルの確保が必要。

・本事業の結果として組合員に示されるのがビジョンや事業計画の報告書であることを考えると、「読ませる」工夫とメッセージ性が必要。

・今回の支援実施組合の専門家は、ほとんどが中小企業診断士であったが、一部に専門外と思われる方もあった。派遣する専門職についてミスマッチを防ぐことが派遣側に求められる。

・パワーポイントを活用した作成自体は悪くないが、見出しや図表が中心となれば、後に振返りのために見返す場合に内容が分かりづらいのではないか。

・事業計画には、定性目標と定量目標が必要。数値目標をいれるべき。

 (7)その他

・マニュアルに沿った報告書になっていないものが見受けられる。マニュアルに基づく記載の徹底をお願いしたい。

・組合員4名の組合にアンケートを取る事案があったが、効率・効果に疑問がある。あり方について検討されたい。

・ビジョンや中期計画策定支援における成果はすぐに出るものでないので、次につながる提案がされていることや組合員に浸透していることなどを評価基準とするべき。

・課題把握が十分と認められないが、形式的にはビジョンや事業計画が作成されているものがある。組合の課題解決につながる計画になっているのか疑問が残る。こうしたものへの評価のあり方について見直すことを検討すべき。

・最初の課題分析で記載がないが、検討会の中で課題が収斂されている例もある。こうした経緯も結果報告の中で見えるように記載することが求められる。

  (事務局)
  ・ご意見踏まえ、評価の仕方の整理をしたい。

・専門家の選定がミスマッチではないのか、という印象を受けた案件がある。組合の指導事業として本来求められていることと齟齬をきたす恐れがあるので、改善手法を検討すべき。

 (事務局)
  ・支援機関のネットワークの中で、外部専門家が選定されている。ご意見踏まえ、支援機関とも意見交換したい。

 (8)審議結果

○委員審議の結果、評価について承認。

 
(事務局)
  ・委員の皆様からの組合指導機能向上につながる貴重な意見をいただいたので、支援機関にフィードバックしていきたい。

3.今後のスケジュール等説明後、閉会。

このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室経営支援課 団体グループ

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