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更新日:2018年8月15日

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平成30年度第2回組合事業向上支援事業評価審議会議事概要

平成30年度大阪府中小企業組合事業向上支援事業評価審議会の概要

1.評価審議会の開催
日時:平成30年7月25日(水曜日)午後3時30分から午後4時35分
場所:マイドームおおさか4階 研修室
出席委員:池田会長、河本委員、森口委員、山下委員(五十音順)

2.議事概要
【議題1】平成29年度事業評価
(組合事業活性化支援分)について
事務局から評価(案)について説明。

  • 平成29年度に支援を行った215件のうち、昨年度に審議を行った平成29年4月から11月分を除く、平成29年12月から平成30年3月末までに支援を終えた組合事業活性化支援事業の支援件数は161件、その中から16件(約1割)を抽出して評価を実施。
  • 評価項目ごとの点数の合計の平均は、11.6点(満点22点)。
  • 利用者満足度調査は、支援を終えた全事業者161件に府からアンケートを送付し実施。(回答数127件、回収率78.8%)
  • アンケート調査項目ごとの点数の合計の平均は、42.8点。(満点50点)

審議会委員からの主な意見要旨
(1)「課題把握」

  • 高評価の案件では、報告書様式の項目ごとの注記の内容に沿って記述されており、各項目も箇条書きでまとめられているので、第三者が読んでも理解しやすく、報告書が「カルテ」としての機能を果たしている。
  • 前年度に支援を受けた事業計画を実施する案件では、課題の把握や分析が一般的・抽象的なものに留まっており、計画の実施を妨げている要因・課題を具体的に掘り下げている案件が少ない。
  • 課題把握は支援にあたり最も重要な項目であるが、しっかり分析されている案件と、不十分である案件との差が広がっているように思われる。
  • 前年度に支援を受けた事業計画を実施する案件については、シームレスな支援としてつなげていくということが新たな課題として出てきたのではないか。

(事務局)

  • 事業計画の策定から事業の実施といった全体像の中でシームレスな支援となるように、専門家としての意見を盛り込むことを徹底すべく、報告の様式において、どういう視点で支援を提案したのかを記載項目とすることで認識を持ってもらいたいと考えている。具体的な記載内容については今後検討していきたい。
  • 課題の深堀りについて、評価の低い案件は、組合からのヒアリング内容の域を超えていないと感じられる。一方、専門家が大所高所から業界の動向など外部データ等を活用している案件については、課題分析もしっかり行われている。

(事務局)
ご指摘のとおり、課題把握について、ヒアリングの範囲内に留まっている案件もあり、専門家が幅広い観点から課題分析が行われるよう周知していきたい。

(2)「サービス提案」

  • 前年度に支援を受けて策定した事業計画を受けて、今年度に事業の実施へと次の段階に進んでいる案件が増えてきており、事業の実施に関するサービス提案で、前年度に策定した事業計画との関連性や実施を妨げている要因などに具体的に触れ、課題解決の提案に結びつけていく提案を行っている案件がある一方、事業計画との関連性に疑問が残る提案も見受けられた。
  • 入口段階での課題の把握がしっかりと行われている案件については、サービス提案もしっかりと記載されている傾向にある。評価の低い案件では、具体的な支援内容の記載が不十分な案件が多く、報告書様式にある記載項目に沿ってしっかり記載する必要がある。
  • 評価点数の低い案件については、課題分析と提案内容の関連性が不明瞭なものと、支援の流れや到達目標及び計画が不明瞭なものに分かれているように思われる。

(3)「支援実施」

  • 評価点の高い案件では、専門家からの提案事項、それに対する組合の反応、専門家からのアドバイスや組合からの要望が記載されているとともに、支援内容が時系列で具体的に記載されている。
  • 支援の経過や双方の提案や反応の詳細を記すことで、課題解決に向けた支援の流れを把握することができる。ただし、教育情報事業に関しては、支援実施の際に組合員とのコミュニケーションが一時的にならざるを得ないことに留意したい。

(4)「支援結果把握」

  • ビジョンや事業計画の策定支援を受けている案件は、今回の支援結果について、ビジョンや事業計画を踏まえたものとなっているかについて検証する必要があり、検討を行うことを通じて、過去の支援が活かされ、組合活性化に向けてのマネジメントサイクルの実現につながる。
  • 高評価の案件では、支援結果について、サービス提案時に期待される効果から見てどのような結果が得られたかを記述している。その上で、今後の課題を分析して次のステップが記載されており、次年度以降の支援に、今回の支援が活かされる内容となっている。支援の継続性を保つために、結果の記載をどうすべきか参考になる。
  • 支援結果の把握はもちろんであるが、最初の課題分析をより改善し、当該組合の課題を掘り下げることが、支援内容及び支援結果の改善に結びつくのではないかと思われる。

(5)審議結果
委員審議の結果、事務局案について承認。
(事務局)委員の皆様からの組合活動の活性化向上につながる貴重な意見をいただいたので、支援機関にフィードバックしていきたい。

3.今後のスケジュール等説明後、閉会。

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