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リーフレット「令和10年度以降の公立高等学校入学者選抜制度について」(ウェブページ版)
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このページでは、リーフレット「令和10年度以降の公立高等学校入学者選抜制度について」の内容について紹介します。 リーフレット本体はこちら(PDF:1,361KB)をご覧ください。 |
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令和10(2028)年度入試から大阪府の公立高校入試が変わります
あなたの個性を輝かせ、可能性を引き出し、充実した高校生活につながる入試へ
各高校の取組みや学科・コース等の特色化をすすめ、受験生の主体的な学校選択を実現します。
- 入試期間の短縮
現行の特別選抜(2月)と一般選抜(3月)を一本化して高校入試にかかる期間を短縮し、高校入学に向けた準備期間の確保と中学校・高校間の連携を充実します。 - 学校特色枠の導入
一般選抜(全日制の課程)において、各高校の取組みや学科・コース等の特色に適う生徒を各高校独自の入試方法により優先的に合格にします。 - 第2志望校への出願機会
一般選抜(全日制の課程)において、公立第1志望校に加え、公立第2志望校についても出願できる機会を設けます。
1 選抜の種類と日程
公立高校入試は、原則として、全ての高校が3月上旬に試験を実施します。
2月に実施する試験は、特定の学校で実施する選抜です。9月には、一部の学校で、秋季入学者選抜を実施します。
2月
- 海外から帰国した生徒の入学者選抜(帰国生選抜)
- 日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜(日本語指導が必要な生徒選抜)
- 知的障がい生徒自立支援コース入学者選抜(自立支援選抜)
3月
- 一般入学者選抜(一般選抜)
・全日制の課程
・全日制の課程 エンパワメントスクール・ステップスクール
・定時制の課程・通信制の課程 - 二次入学者選抜(二次選抜)
一般選抜で合格者数が募集人員に満たない学校・学科等において実施 - 知的障がい生徒自立支援コース補充入学者選抜(自立支援補充選抜)
自立支援選抜で合格者数が募集人員に満たない学校において実施
2 一般選抜(全日制の課程)エンパワメントスクール・ステップスクールを除く。
合格者の決定手順
一般選抜では、各高校が独自に定める「学校特色枠」による「第1手順」と総合点による「第2手順」の2つの手順があります。
まず第1手順による合格者を決定し、次に第1手順による合格者を除いたすべての志願者を対象として、第2手順による合格者を決定します。
第1手順
学校または学科等で設定した学校特色枠に応募した志願者のうち、各高校の定める選抜資料及び方法に基づき、合格者を決定します。
第2手順
第1手順で合格とならなかった者、学校特色枠に応募しなかった者を対象に、総合点順に募集人員を満たすよう合格者を決定します。
出願から合格者の決定までの主な流れ
出願にあたっては、学校特色枠に応募するかどうかを選択できます。
複数学科を設置している高校へは第2志望学科まで出願ができます。
第2志望校に出願する機会もあります。
①学校特色枠について
学校特色枠では、高校がアドミッション・ポリシーを踏まえて「特に求める具体的な生徒像」を提示し、求める生徒像に合致する生徒を優先的に合格とします。
- 学校特色枠は、原則として募集人員の50%以下の人数で、学校・学科等の特色に応じて各高校が設定します。
- 学力検査(1日め)に加え、面接やプレゼンテーション等、各高校が独自に設定した試験を受験します。
- 希望者のみが応募します。応募できる学校特色枠は1つです。学校特色枠のみの受験はありません。
(学校特色枠の設定例)
区分 | 特に求める具体的な生徒像 | 重視する観点 | 募集学科 | 割 合 | 選抜資料 | 選抜方法 |
学科等への適性 |
福祉コースを志望し、主体的に学習に取り組み、学んだことを実践しようとする生徒 | 福祉コースに関する意欲・関心 | 普通 | 10% | 学力検査の成績、作文 | 作文を実施する。学力検査の成績を各20点満点、作文の評価を300点満点として合計し、その点数の高い者から順に特に求める具体的な生徒像に合致する者を合格とする。 |
詳細は秋ごろ更新予定です。
②総合点の算出
学力検査等の成績と調査書の評定の合計を組み合わせて総合点を算出します。学力検査の成績と調査書の評定には各高校が一定の倍率をかけて合格者の決定に用います。
学力検査
原則として、5教科を受験します。国語・数学・英語は、それぞれ3種類(A問題/B問題/C問題)から高校が選択します。
英語の学力検査においては、外部検定のスコア等に応じた点数保障があります。
国語 | 90点 |
---|---|
数学 | 90点 |
英語※ | 90点 |
理科 | 90点 |
社会 | 90点 |
合計Ⓐ | 450点 |
※リスニングを含む。
英語資格の活用に係る読替え率(令和10年度選抜以降)
- TOEFL iBT
点数 | 読替え率 |
---|---|
60点~120点 | 90% |
50点~59点 | 80% |
40点~49点 | 70% |
- IELTS
スコア | 読替え率 |
---|---|
6.0~9.0 | 90% |
5.5 | 80% |
5.0 | 70% |
- 実用英語技能検定(英検)
級 | 読替え率 |
---|---|
準1級・1級 | 90% |
(対応無し) | 80% |
2級 | 70% |
調査書の評定
中学校における学習活動を幅広く評価するため、評定を次のとおり活用します。
中学校1年 | 9教科×5段階×2倍 |
---|---|
中学校2年 | 9教科×5段階×2倍 |
中学校3年 | 9教科×5段階×6倍 |
合計Ⓑ | 450点 |
総合点の算出
総合点は、学力検査の成績と調査書の評定に各高校が選択した倍率(タイプI~V)をかけて求め(900点満点)、合格者の決定に用います。
タイプ | 学力検査a | 調査書b |
---|---|---|
Ⅰ | 1.4 | 0.6 |
Ⅱ | 1.2 | 0.8 |
Ⅲ | 1.0 | 1.0 |
Ⅳ | 0.8 | 1.2 |
Ⅴ | 0.6 | 1.4 |
総合点=学力検査の合計Ⓐ×a +調査書評定の合計Ⓑ×b
※実技検査を実施する学科では、実技検査の点数を加えます。
3 一般選抜(全日制の課程 エンパワメントスクール・ステップスクール)
エンパワメントスクール
「学びたい意欲」を重視した入試を実施します。
- 「面接」の評価を重視
- 受験教科は国語・数学・英語の3教科
STEP 1
面接とエントリーシートの評価を資料として、アドミッションポリシー(求める生徒像)に合致する者から順に募集人員の50%を上限に合格者を決定します。
STEP 2
STEP 1による合格を除いたすべての受験者を対象に、総合点順に募集人員を満たすよう合格者を決定します。
ステップスクール
「学びたい意欲」と「得意」を活かす入試を実施します。
意欲を重視
- 「学力検査」や「調査書評定」より「面接」の評価を重視
意欲に関する評価(面接) > 学びに関する評価(学力検査+調査書評定)
- 受験教科は国語・数学・英語の3教科
得意を活かす
- 中学校在学時に得意であった教科を高く評価。調査書評定のうち、評定の高い3教科は2倍して算出。
意欲に関する評価と学びに関する評価を組み合わせてグループ(群)に分け、グループごとに合格者を決定します。
4 第2志望校への出願機会
一般選抜(全日制の課程)において、当該高校を第1志望とする志願者数が募集人員に満たない場合に、第2志望とした志願者から合格者を決定します。
出願
第2志望校への出願締切は、第1志望校の出願締切よりも後に設定します。
複数の学科を設置している高校では、第2志望学科まで志願することができます。
エンパワメントスクール・ステップスクールを含む全日制の課程が対象です。
合格者の決定
第1志望校で受験した学力検査(国語・数学・英語)の共通問題の点数と、調査書の評定を活用して合格者を決定します。
第2志望校を志願することによる新たな検査はありません。
合格発表時に、合格した高校・学科等を発表します。
5 一般選抜(定時制の課程・通信制の課程)、二次選抜
合格者の決定
原則として、調査書と面接の評価をもとに、総合判定により行います。
よくある質問
質問1 一般選抜(全日制の課程)では、学力検査は全員が受験しなければいけませんか?
回答1 はい。一般選抜の志願者は全員学力検査を受験します。第1手順で合格となっていない場合や、第2志望校における合格者の決定に用います。
質問2 一般選抜(全日制の課程)では、複数の学科がある高校の合格者はどのように決定しますか?
回答2 まず、それぞれの学科において第1手順による合格者を決定します。次に、総合点の高い者から順に、合格者を決定します。
質問3 一般選抜(全日制の課程)の学校特色枠は全員が受験しなければいけませんか?
回答3 いいえ。「学校特色枠」は、希望者が受験します。各高校の「求める生徒像」をしっかりと読んでチャレンジしてみたいと思う人は応募してください。
質問4 新しい入試に向けて、特別な準備や勉強をする必要がありますか?
回答4 入試は、皆さんが中学校生活でどのようなことを学び、身につけてきたかを見るものです。これまでどおり、中学校での学習や様々な活動に積極的に取り組むなど、充実した中学校生活を送ってください。
今の制度からの主な変更点(詳細はリンクをクリックしてください)
- 入試期間の短縮
- 「学校特色枠」の導入
- 自己申告書、調査書中の「活動/行動の記録」の廃止
これまで全員が提出していた自己申告書は廃止し、各高校が学校特色枠に必要な選抜資料を設定します。
なお、一般選抜のエンパワメントスクール、定時制・通信制の課程や二次選抜等では、新たにエントリーシートを提出します。
調査書に記載する項目は各教科の評定のみとし、「活動/行動の記録」は廃止します。 - 国語・数学・英語は、3種類から高校が選択
A問題は基礎的問題+共通問題、B問題は標準的問題+共通問題、C問題は発展的問題+共通問題で構成します。
第2志望校の判定では共通問題を使用します。 - 英語資格の活用に係る読替え率の変更
- エンパワメントスクールの受験教科の変更
- 第2志望校への出願機会
- 定時制の課程の選抜方法の変更