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長引く咳は”風邪”…”結核”かも!!
結核を早期に発見し、早期に治療を開始することで、今まで通り生活を送りながら治療することができるとともに、自分自身や周りの人々を感染から守ることができます。
次のような症状が続くときには、「結核かも!?」
(結核は胸部エックス線検査やたんの検査でわかります。)
- せきが2週間以上続いている
- たんが出る
- 食欲が低下している
- 体重が減る
- 微熱
高齢者の場合は、特徴的な症状が出ないことがありますので、年に1回から2回の胸部エックス検査を受けることが大切です。
結核は過去の病気じゃないの?
大阪府の新規結核登録者数は1,145人(令和5年)!!
大阪府は全国で結核罹患率(人口10万対の結核患者数)がワースト1位の地域です。
令和6年泉佐野保健所管内(泉佐野市・泉南市・熊取町・田尻町・阪南市・岬町)では、結核患者の約9割が65歳以上の高齢者です。
結核ってどうやって感染するの?
空気感染
結核の感染は、発病した人の咳やくしゃみとともに飛び散って、空気中を漂っている結核菌を吸い込むことで起こります。
結核菌は空気中を浮遊して移動するため、同じ部屋の中では、たとえ離れていても感染させる力があります。
結核菌は、室内の空気がよどんでいるほど、それを吸い込む危険性が高まります。
感染すると必ず発症するの?
結核に「感染」しても、必ず「発病」するわけではありません。
規則正しい生活による免疫の向上で発病を抑え込むことができ、生涯を通じ感染した人が発病する割合は10~20%と言われています。
すぐに発病する(初期感染発病):
感染後数カ月から2年くらいで発病します。大量に菌を吸い込んだときや感染した人の抵抗力が弱いときにみられ、子どもや若い人に起こります。
すぐに発病しない(既感染発病):
感染後数年以上経って、免疫力が落ちたときに発病します。結核菌が体のどこかで眠っていて、何十年もして加齢や病気による免疫力の低下などの理由で目を覚まし再び活動を始めるもので、高齢者に多くみられます。
結核と診断されたら
結核は規則正しい服薬で治る病気!
医師の指示を守って、治療終了まできちんと薬を飲み続けることが最も重要です。
薬の服用は最短で6カ月ですが、個人の病状により長くなることがあります。
飲んだり、飲まなかったり不規則な治療をすることで、薬が効かない結核菌(耐性結核菌)ができる危険性があります。
最後まで薬を飲み続けられるよう、保健所も服薬支援を行っています!
健診を受けましょう!
結核は早期発見・早期治療をすれば、今まで通りの生活を続けることができる病気です。
1回/年に胸部エックス線検査を受ける習慣をつけましょう。
このページの作成所属
感染症チーム(072-462-7703)