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お産と無痛分娩(安心して選択するための情報)
1.大阪府からのメッセージ
出産(お産)は、妊婦さんとご家族にとって人生の大切な出来事です。
お産のかたちは一つではなく、妊婦さんや赤ちゃんの状況等に応じて様々な選択肢がありますが、それぞれに利点や注意点があります。
近年増加している無痛分娩についても、大阪府は特別に勧める立場ではありませんが、
希望する方が、必要な情報を十分に得て、納得したうえで、安心して選択できることが重要であると考えています。
このページでは、
- お産の仕組みや痛みの原因
- 無痛分娩の基本的な知識と注意点
- 安全確保のための医療者研修の取組
- 無痛分娩を行っている府内医療機関の情報
について、分かりやすくご紹介します。
最終的な分娩方法の選択は、必ず主治医等とよくご相談ください。
2.お産とは
お産は、子宮の収縮(陣痛)、子宮口の開大、骨盤や産道への圧迫などが連動して起こることにより、赤ちゃんが産道を通って生まれてくる一連の過程です。
お産のかたち
- 自然分娩
- 医学的管理下での分娩(誘発分娩、吸引分娩、帝王切開など)
どの方法が「正しい・優れている」というものではなく、妊婦さんと赤ちゃんの健康状態や妊娠経過等に応じて選択されます。
3.なぜお産は痛いのか
痛みの主な原因
お産の痛みの主な原因として、以下のものが挙げられます。
- 子宮収縮による痛み
- 子宮口が開くことによる痛み
- 赤ちゃんが産道を通る際の圧迫や伸展による痛み
痛みの感じ方の違い
- 痛みの感じ方には個人差が大きく、出産回数や体調、環境によっても異なります。
- 痛みを和らげる方法は、呼吸法・体位変換・医学的鎮痛など、複数の選択肢があります。

4.無痛分娩とは
無痛分娩の基本
- 無痛分娩では、お産の痛みを和らげるため、主に硬膜外鎮痛法が行われています。
- 無痛分娩により完全に痛みがなくなるわけではなく、「痛みを軽くする」ことが目的です。
無痛分娩のメリット
- 陣痛の痛みを軽減し、産後の体力が温存できたと感じる方が多いと言われています。
- 心臓や肺に持病がある方、血圧が高めの方の、体への負担を軽くします。
無痛分娩の注意点・リスク
- 分娩の進み方や合併症のリスク、効果には個人差があります。
- 実施方法や対応体制は医療機関ごとに異なります。
- 原則自費診療です。医師が必要と判断した場合には保険適用となります。
- 分娩に時間がかかり、吸引分娩などの医療介入が必要となったり、陣痛を促す薬を使う頻度が高くなったりすることがあります。
- 麻酔により、足に力が入りにくい、血圧が下がる、排尿感が弱くなる、体温が上がるなどの症状が出ることがあります。
- まれですが、予期せず脊髄くも膜下腔に麻酔薬が入ってしまい、重症の場合は呼吸ができなくなったり、意識を失ったりすることがあります。
- その他、麻酔によって、まれですが、重い症状が出ることや、処置・手術が必要になることがあります。
無痛分娩は医療行為であり、メリットと注意点・リスクの両方を理解することが大切です。

5.無痛分娩の安全性の確保について
国の提言に基づく考え方
無痛分娩の安全性確保のため、無痛分娩を行う施設は、適切な人員体制・スタッフへの継続的な研修・緊急時の対応体制・妊婦さんへの適切な情報提供が不可欠とされています。
提言の主なポイント:
- 診療上の責任体制を明確にすること
- 麻酔や急変対応の知識・技能をもつ医療スタッフが関与すること
- 急変時に組織的に対応できる体制を整備すること
- 妊婦さんへの十分な説明(インフォームド・コンセント)と情報提供を行うこと
- 医療スタッフの研修や事例分析を通じて安全性向上に取り組むこと
参照:厚生労働省「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000204860.pdf
6.大阪府の取組:医療者向け研修
無痛分娩では、母体の状態が急変することがあります。
大阪府では、こうした状況に適切に対応し、安全管理体制を高めることができるよう、以下の医療従事者の方を対象に、
無痛分娩時の病態急変への対応を中心とした研修を実施予定です。
- 産婦人科医師
- 麻酔に関わる医師
- 助産師・看護師
7.大阪府内で無痛分娩を行っている医療機関
以下のサイトで条件を設定して検索することで、希望による無痛分娩を取り扱っている施設を探すことができます。
(ただし、「希望による無痛分娩可能」の場合も、母子の状況その他勘案し、施設の判断により無痛分娩が受けられない可能性があります。)
(注)情報提供のため掲載するものであり、分娩方法の選択や安全性を府が保証するものではありません。
8.分娩方法を選ぶ際の大切なポイント
- 分娩方法の内容や注意点について、十分な説明を受けましょう
- メリットだけでなく、起こりうるリスクも確認しましょう
- 不安や疑問は遠慮せず、医師や助産師に相談してください
実施方法や対応体制を理解したうえで、ご自身が納得できる選択をすることが大切です。