トップページ > 健康・福祉 > 医療 > 感染症 > 疾患別情報 > 四類 > 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

印刷

更新日:2026年6月24日

ページID:31024

ここから本文です。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルスを保有してマダニいるダニに刺されることで感染する病気です。
2013年3月4日に全数把握対象疾患である四類感染症に指定されました。
2013年1月に山口県で国内初の患者報告があり、これまでに西日本を中心に報告されていましたが、2025年に関東や北海道で感染した症例が報告されました。そのため、全国的に感染リスクがあると考えられ、SFTS患者の発生が確認されていない地域においても注意が必要です。

国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況(外部サイトへリンク)

症状について

潜伏期間は、マダニに刺されてから6日から2週間とされています。
発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、頭痛、筋肉痛が主な症状として出現し、病状が進行すると、意識障害等の神経症状、皮下出血や下血などの出血症状を伴います。
血小板や白血球が減少し、重症な症例においては、死亡する場合があります。なお、高齢者は重症化しやすいと言われており、日本での致命率は約20%との報告があります。
なお、SFTSには有効な薬剤やワクチンはなく、対症的な治療を行うこととなります。

感染経路と対策について

マダニが生息していそうな場所人は、SFTSウイルスを保有しているマダニに刺され、感染することがほとんどですが、血液等の患者体液との接触により人から人へ感染したケースも報告されています。マダニは家庭内に生息するダニと種類が異なり、山林や草地といったシカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。
マダニが活発に活動する春から秋にかけては特に注意が必要です。
マダニについては、こちらもご覧ください→「マダニ等による感染症に注意しましょう!
山林や草地などマダニが生息しているような場所に立ち入る際や農作業を行う際には、
マダニに刺されないように以下を参考に対策をとってください。

(1) マダニから身を守る服装

  • 長そで長ズボン、長靴等を着用し、できるだけ皮膚の露出を避ける
    (レインウェアのようななめらかな生地には、マダニがつきにくく、白っぽい服装のほうが服についたマダニを発見しやすい。)
  • 首には、タオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用する
  • 軍手や手袋を着用する
  • 農作業や草刈りなど行う場合は、ズボンのすそを長靴の中に入れる
  • ハイキングなどで山林に入るとき(長靴でないとき)は、ズボンのすそを靴下に入れる

(2) 野外活動や農作業の後に気をつけること

  • 上着や作業着は、家に入る前に脱いでおきましょう。
  • 着終わった服は、ナイロン袋等に入れ、すぐに洗濯しましょう。
  • 家に入る前に、ガムテープなどで服についているマダニを取り除く方法も効果的です。
  • 帰宅後は、シャワーや入浴の際にマダニが体についていないかチェックしましょう。

(3) 虫よけ剤の使用

  • マダニの付着を完全に防ぐわけではありませんが、マダニがつきにくくなる効果があります。
    (有効成分:ディート、イカリジン)

マダニに刺された場合の対応について

ダニ類の多くは、長時間(10日以上のこともある)吸血します。吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると口器が皮膚の中に残り、化膿することがあるので皮膚科等の医療機関で適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けてください。マダニに刺されたら数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関を受診し、ダニに刺されたことを相談しましょう。

また、ネコやイヌがSFTSウイルスに感染すると、発熱や消化器症状などのヒトと同じような症状を示すことがあります。
SFTSウイルスに感染し、発症しているネコやイヌの血液や唾液等の体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染する可能性があります。
体調不良の動物等に触れる際は、マスクや手袋を着用し、咬まれたり舐められたりしないよう注意しましょう。

発症していないネコやイヌからヒトがSFTSウイルスに感染した事例はこれまでに報告されていませんが、他の動物由来感染症に対する予防の観点からも、動物に触ったら必ず手を洗いましょう。
動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えましょう。

関連リンク

夏に気をつける感染症―こちらもあわせてご覧ください―

手足口病 咽頭結膜熱(プール熱) 蚊媒介感染症について

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?