漂流・漂着ごみ等の組成調査について

更新日:2023年5月11日

大阪府内における海域や河川等のごみの実態把握を目的とし、令和2年度は1箇所、令和3年度は10箇所、令和4年度は8箇所においてごみの組成調査を実施した。調査結果は大阪湾への流入ごみ等の発生抑制対策の検討や府民への啓発に活用する。
 

<令和4年度>

大阪府内における河川ごみ等の実態把握を目的とし、表1のとおり府内8箇所にて組成調査を行いました。

(調査概要)
 ○調査時期及び調査地点

表1 ごみの組成調査概要

調査対象とするごみ

調査時期

インフラ管理者が回収するごみ

海域

港湾の清掃業務(清掃船で回収)

 (1)大阪港

8月

10月

2月

 (2)堺泉北港

8月

10月

2月

河川等

 河川水面の清掃業務(清掃船で回収)

  (3)大阪市内河川

8月

10月

2月

農業用水路の管理業務(スクリーンで回収)

 (4)長瀬川(農業用水路)

10月

  河川敷の散乱ごみ(本調査で回収、延長100m×幅20mの範囲)

 (5)淀川

10月

 (6)大和川

 (7)西除川

海岸漂着ごみ(本調査で回収、汀線方向の幅50m)

 (8)岬町淡輪付近の海岸

12月

R4ichizu

                      図1 組成調査位置図

○調査方法
  ・調査地点で回収されたごみの中で、長さ2.5センチメートル以上のごみを調査対象として回収しました。
  ・回収したごみを環境省指定の分類表に基づいて分類し、個数、重量、容積を調査しました。

〇調査結果
  ・ごみ全体に占める人工物の割合は各地点でばらつきがあり、容量ベースで約9%から51%の範囲にありました。
   また、人工物に占めるプラスチックごみの割合は、約38%から93%の範囲にありました。

  ・プラスチックごみの中でも、飲料用ペットボトルや容器類(コンビニ弁当の容器、食品トレイ等)、食品包装等の
     袋(パンやお菓子等の袋)の容量が多く
、合計すると最大で約98%を占めるところがありました。

  ・海域の調査結果をみると、容量ベースでポリ袋(パンやお菓子の袋やゴミ袋等)や飲料用ボトル等のごみが多く見られました。
  
昨年度と同様、特にポリ袋の容量が多く、最大で約27%を占めるところがありました。

  ・河川等の調査結果をみると、海域と同様、容器包装系のプラスチックごみが多く見られ、飲料用ペットボトルは最大で約44%、
   容器類は最大で約29%、ポリ袋は最大で約41%を占めるところがありました。

  ・調査全体を通して、陸域での日常生活で発生しうるごみが多く見られたことから、街中でポイ捨てされたり、非意図的に
   散乱したプラスチックごみが川に流入することで、大阪湾へ流出している可能性が考えられます。

  ・今後も海岸漂着ごみの組成調査は引き続き実施し、年度によるごみの組成の違い等を把握していきます。

詳細はこちらの資料をご確認ください
大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果 [Wordファイル/1.52MB]
大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果 [PDFファイル/1.71MB]

【参考】令和2年度・3年度の組成調査結果

令和2年度・3年度の調査結果はこちらをご参照ください。

このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ

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