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更新日:2012年5月9日

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平成24年6月委員会会議会議録

大阪府教育委員会会議会議録

1 会議開催の日時

平成24年6月15日(金曜日)午前9時30分開会
午前11時00分閉会

2 会議の場所

大阪府教育委員会委員会議室

3 会議に出席した者

  • 委員長 隂山 英男
  • 委員長職務代理者 小河 勝
  • 委員 中尾 直史
  • 委員 立川 さおり
  • 委員 木村 知明
  • 教育長 中西 正人
  • 教育監 川村 幸治
  • 教育次長 藤井 睦子
  • 教育総務企画課長 見浪 陽一
  • 教育振興室長 津田 仁
  • 高等学校課長 和田 良彦
  • 支援教育課長 三ツ石 浩幸
  • 市町村教育室長 箸尾谷 知也
  • 教職員室長 山本 讓
  • 教職員企画課長 秦 光広

4 会議に付した案件等

  • 第1号議案 議会からの意見聴取に対する回答の承認について
  • 第2号議案 大阪府立高等学校における知的障がいのある生徒の教育環境整備方針の改定について
  • 第3号議案 平成25年度大阪府公立学校入学者選抜方針等について
  • 報告事項1 平成24年5月議会の概要について
  • 報告事項2 平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況に関する点検・評価の報告について

5 議事等の要旨

(1)会議録署名委員の指定

小河委員を指定した。

(2)前回の会議録について

全員異議なく承認した。

(3)議案の審議等

第1号議案 議会からの意見聴取に対する回答の承認について
議案の趣旨説明(教育総務企画課長)

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第55条第4項の規定により議会から意見を求められた平成24年5月定例会への次の提出議案について、その趣旨、内容とも適当であると認められる旨を回答したことを承認する件である。

条例案
府費負担教職員の人事行政事務に係る事務処理の特例に関する条例一部改正の件

採決の結果

原案どおり承認した。

第2号議案 大阪府立高等学校における知的障がいのある生徒の教育環境整備方針の改定について
議案の趣旨説明(支援教育課長)

大阪府立高等学校における知的障がいのある生徒の教育環境整備方針を次のように改定する件である。

  1. 平成25年度に開校する府立豊能・三島地域高等支援学校(仮称)の共生推進教室を、府立北摂つばさ高等学校に設置する。
  2. 現在、府立千里青雲高等学校に設置している、府立たまがわ高等支援学校の共生推進教室を平成25年度入学生より府立豊能・三島地域高等支援学校(仮称)の共生推進教室とする。
第3号議案 平成25年度大阪府公立高等学校入学者選抜方針等について
議案の趣旨説明(高等学校課長)
  1. 平成25年度大阪府公立高等学校入学者選抜方針
    〔趣旨〕
    大阪府公立高等学校の入学者選抜について、選抜方法等の基本方針を定めるものである。
    〔主な改正事項〕
    「入学者選抜制度の改善方針」に基づき、所要の改正を行う。
    • (1)前期入学者選抜については、3教科の学力検査に合わせて、各学校や学科の特色に応じ、小論文、情報活用力検査、面接、実技検査のうち1種類を課す。
    • (2)後期入学者選抜については、5教科の学力検査を課す。
    • (3)前期入学者選抜への1校あたりの分割募集数は80名(桃谷高校にあっては40名)とする。
  2. 平成25年度知的障がい高等支援学校職業学科入学者選抜方針
    〔趣旨〕
    大阪府立知的障がい高等支援学校職業学科の入学者選抜について、基本方針を定めるものである。
  3. 平成25年度大阪府立視覚支援学校・聴覚支援学校・支援学校高等部及び幼稚部入学者決定方針
    〔趣旨〕
    大阪府立視覚支援学校、聴覚支援学校並びに大阪府立支援学校高等部及び幼稚部の入学者決定について、基本方針を定めるものである。
委員の質問及び意見
  • (木村委員) 調査書の配点が一律になったことは分かりやすくてよいと思う。80名を前期に分割募集することについては、学校現場の懸念として、前期より学力が低い生徒が後期で入学し、中学校のようにさまざまな学力の生徒が混在し、指導が難しくなるとの声があるが、どのように考えているのか。
  • (和田高等学校課長) 前期と後期で同じ学力検査だけで選抜をすれば生徒に学力差が生じることはあるが、今回、前期において学力検査だけでなく別の側面も入れた選抜方法にしたことで、後期とは違ったタイプの生徒が入学してくることになり、幅広い生徒が入学してくることは公立高校らしいと考えている。今回の選抜方法による影響は検証していく。
  • (中西教育長) いろんな議論があったが、検討会議の報告を踏まえ、広く理解の得られる方法を採用した。
  • (木村委員) 学校現場ではモチベーションに差のある生徒への指導に苦慮しており、前期の合格発表後に、後期入試を受ける生徒とクラスを分けることはできないのか。
  • (小河委員長職務代理者) 合格後、入学までに勉強すべきなのはどの生徒も同じである。各学校において校長がそれぞれの判断で行っていくものである。
  • (中尾委員) 定員割れをするから、前倒して募集するということではなく、どういう学校を作り、どういう生徒を育てていくのかということが大事である。木村委員の指摘の問題については必ず起こることであるが、私学では高校が入学予定者に対し宿題を出すなどしている。そういった点における中高の連携を今後考えていくべきである。
  • (木村委員) 小論文について、作文もできない生徒もいるなかで小論文か作文を選択するというような議論はなかったのか。
  • (和田高等学校課長) 小論文のテーマを教育委員会で複数作って、各学校が自分のところに合ったテーマを選べるようにする予定である。
  • (木村委員) 小論文と作文とでは教え方が違うので、中学校の先生が大変である。
  • (川村教育監) 特異なテーマにならないようにしている。小論文でも作文でも選抜方法として大差はない。
  • (中尾委員) 試験問題を簡単にしようとすればいろいろ方法があるかもしれないが、考えないといけないことは何のために高校にいくのかということ。最終的には社会に出ていくことから、各学校でどんな人材を育てたいのか、それに沿って選抜方法を決めることができることが大事である。
  • (立川委員) 卒業式前に入試が終わることはよいことである。前期の学力検査を3教科にすると、その教科だけしか勉強しない生徒が出てくる。学力の低下が言われているなかで5教科にすることも検討して欲しい。また、私としては今回の選抜方法でも理解するのが難しく、もっとシンプルにして欲しい。保護者と生徒にとって分かりやすいものにして欲しい。
  • (中尾委員) 生徒、学校、保護者、塾による志望校決定の流れを踏まえて、入試スケジュールを考えていくべきである。
  • (木村委員) 私学の情報発信は進んでいる。府立学校ももっと発信して欲しい。提案であるが、普通科の特色づくりとして、社会人としての基本マナーなどを習得させるキャリア教育を実施して欲しい。
  • (中西教育長) その点は昨年から予算を投入してしっかりと取り組んでいるところである。
  • (木村委員) もう一点、大阪府の入試は難しくなってきており、点差が開かなくなっている。基礎力がついていない生徒に対して段階分けできるような入試にできないか。
  • (中尾委員) 今の問題は基本問題も難しい問題も混在しており、この形が現実的ではないか。
  • (小河委員長職務代理者) 基本確認を重視した問題を作るべきという提案はよいと思う。
  • (川村教育監) 基本問題は皆できるが、次の段階にいくと皆できないということもある。そこは精査して問題を検討している。
  • (立川委員) 学力検査のない学校があってもよいと思う。検討して欲しい。
  • (隂山委員長) 選抜方法をシンプルにすると個性がなくなり、特色を出すと複雑になる。私学では受験生募集のための専門要員がおり、公立校にもそういった要員が配置できるのか、予算も含めて現実的に考えなくてはならない。細かいところを見過ぎると大局が見えなくなる。学習指導要録が根幹であり、そのとおりの学習が中学校できちんとできているということを前提としなくてはならない。子どもの状況に合わせてこの前提を崩してしまうと際限なくなってしまう。最終的に子どもたちが社会的に自立できるという一点で評価されるべきものである。全体像と本質論、現状の問題点を組み合わせて考えていかなくてはならない。
  • (中尾委員) 先日、たまがわ高等支援学校に行ってきたが、非常によくやっている。平成25年度の姿はこの案ということだが、最終の姿をどう考えているのか。これから就職も厳しくなってくるだろうし、一つの学校でやることには限界がある。学校だけではなく、府教委としてバックアップできないか。最終的にどういう学校にするのか、卒業した生徒が社会でどうなっていくのか、そこが大切である。
  • (中西教育長) 将来の姿について検討しており、教育振興基本計画の中で示していく。
  • (小河委員長職務代理者) 私も視察に行ったが、就職率が90%というのは並大抵のことではない。このノウハウをシステム化して新設校に引き継いで欲しい。これまでの経験を活かすことが大切である。
採決の結果

第2号議案及び第3号議案とも原案どおり決定した。

報告事項1 平成24年5月議会の概要について
報告の趣旨説明(教育総務企画課長)

平成24年5月議会の概要について、委員会に報告する件である。

委員の質問及び意見
  • (木村委員) 教員の正規雇用をすすめるということであるが、正規雇用でない教員の数はどれぐらいなのか。
  • (山本教職員室長) 高等学校において、正規雇用でない定数内講師は平成24年度で436人である。
  • (木村委員) 非正規雇用者の数が多いことと教員の質との関係について、どのように考えているのか。
  • (中西教育長) 正規雇用が望ましいと考えており、将来の生徒数の推移を見極めながら、できる限り正規雇用をするよう努めている。
  • (中尾委員) 今後は再任用教員の問題についても考える必要がある。再任用教員は担任や校務分掌をさせることが難しいため、増加すると学校運営がしんどくなる。
  • (立川委員) 指導が不適切な教員について、「今年度より臨床心理士のアドバイスを参考に、効果的な研修を実施するシステムをスタート」とあるが、これは教育センターで対象教員が臨床心理士と面談を行い、それを参考にしていくということか。
  • (山本教職員室長) 研修の対象となった教員と臨床心理士が教育センターで面談を行い、その内容を参考にして研修内容を検討していく。
  • (立川委員) キャリア教育について「府内全高校の就職内定率が90.5%」は、定時制・通信制の高校込みの数値か。
  • (津田教育振興室長) 府内の定時制・通信制高校を含む国公立及び私立高校全体の数値である。
  • (立川委員) 通学路の安全についてであるが、安全対策では警察や道路管理者など関係機関と連携だけでなく、当然、地域とのつながりが大切である。中学校区にはすこやかネットがあり、また安全マップを作成するなどしているが、高校生が通学路にいるだけでも小学生が守られ、それが安全対策になりうるので、高校においても地域の安全対策に関わるべきである。
  • (木村委員) 指導が不適切な教員に関して、授業アンケートを導入するとあるが、結果を数値化して生かしていくのか。
  • (藤井教育次長) 授業アンケートは校長が教員を評価する際に用いるものであり、単に感想を聞くだけのようなものにはならない。
  • (木村委員) 学校協議会に教育委員会は入らないのか。
  • (中西教育長) 教育委員会は学校協議会の委員の任命を行う。
  • (木村委員) 教育委員会も学校協議会に入るべきではないのか。
  • (中尾委員) 各学校の特色を生かしていくためにも、あまり教育委員会が学校の細部まで入っていくべきではない。
報告事項2 平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況に関する点検・評価の報告について
報告の趣旨説明(教育総務企画課長)

平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況に関する点検・評価の目的、手法等について、委員会に報告する件である。

委員の質問及び意見

なし

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