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続編:漂流した死体鯨の対応について
令和4年12月8日(木曜日)、堺泉北7-3区で眠りについていた鯨がついに掘り起こされました。
この鯨は、去年7月汐見沖で死亡した状態で発見された漂流鯨で、骨格の採取をするため7-3区に埋設していたものです。
1年5か月の地中生活の中で微生物の作用により、鯨の体は肉が溶け、骨が露出した状態になっていました。
Before(埋設時)
After
採掘を行ったのは、大阪市立自然史博物館を拠点に活動している「なにわホネホネ団」。道端で死んでいる野生動物から動物園で死んだ動物などを解剖し、骨格・毛皮・筋組織をデータとして保存する活動をしています。
鯨は脊椎や腰椎をクレーンで吊り上げられ、全身の骨がくまなく博物館へと運搬されました。今後骨はさらにクリーニングされ、これからの研究の資料として大切に保管されます。
ちなみに、けして珍しい鯨ではないものの、大阪市立自然史博物館にとっては初のニタリクジラとなりました。
鯨のデータ
- 種 ニタリクジラ(推定)
- 全長 約11.5m
- 体重 約8.5t
- 主な生息域 北緯40度から南緯40度、水温20度以上の海域 日本では高知県沖の土佐湾 等
【吊り上げの様子】
【積み込みの様子】