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市販薬の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)について

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市販薬の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)とは?
市販薬の過剰摂取とは、薬局やドラッグストアで購入できる風邪薬や咳止めなどの市販薬を意図的に大量・頻回に服用することです。「オーバードーズ」「OD」とも言われます。
10代・20代の若い世代を中心にオーバードーズが増加しており、市販薬は身近に買えることや、SNSにおける情報交換等も、若者に広まる要因のひとつといえます。高校生では女性が多い、社会的孤立を感じているなどの特徴があるとされています。
その背景には、家庭や学校等で感じている「つらい気持ち」があると言われています。いじめや虐待、親との関係が悪い、学校での孤立など、深刻な問題が潜んでいる場合もあります。これらを和らげるために市販薬に頼ってしまうことが考えられます。
市販薬の過剰摂取を行うことで、沈んだ気持ちを和らげようとしますが、これらは一時的なものです。その後は逆に不快な気分になることから、再び気を紛らわせようとして、オーバードーズを繰り返してしまいます。
市販薬の濫用を防止するための規制
近年、かぜ薬などの市販薬を過剰摂取する、いわゆる「オーバードーズ」が問題となっています。そのため、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律が改正され、市販薬の取扱いが以下のとおり変更となり、令和8年5月1日から施行されています。
【法改正の概要】
1 濫用等のおそれのある医薬品が「指定濫用防止医薬品」に改称され、対象となる成分は、従前の6成分に2成分が追加され、8成分となります。
≪従前の指定成分≫エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、プソイドエフェドリン、ブロモバレリル尿素、メチルエフェドリン
≪追加の指定成分≫ジフェンヒドラミン、デキストロメトルファン
2 指定濫用防止医薬品を購入する場合には、薬局やドラッグストアが購入者への確認と情報提供を行うことが法律で義務付けられることになりました。また、18歳未満の方への指定濫用防止薬品の大容量製品や複数個の販売が禁止され、薬剤師または登録販売者が対面またはビデオ通話などを用いて販売することが求められます。
≪販売時の確認内容≫
・購入者の氏名(年齢18歳未満の場合)や年齢
・他の医薬品等の使用状況
・他の薬局等での指定濫用防止医薬品の購入状況
・大容量製品や複数個を購入する場合は、その理由
市販薬の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)の危険性
市販薬は適切に使用すれば治療目的どおりの効果を得られますが、過剰に服用すれば有害な事象が生じることがあります。そして、成分によっては依存性があることも忘れてはいけません。軽い気持ちで始めても、自分の意志ではやめられなくなってしまう可能性があります。
オーバードーズを行い、救急搬送された方の調査では、吐き気や嘔吐、腹痛等の消化器症状や、意識障害や不穏興奮、イライラ等の中枢神経症状がありました。また、ふるえや頭痛、耳鳴りといった神経症状、不整脈等の循環器症状も見られました。
(出典:救急医療における薬物関連中毒症例に関する実態調査:一般用医薬品を中心に(2022年)より)
過剰摂取により亡くなってしまう事例も発生しています。

また、国の調査によると、令和4年の医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送者は、約1万人にのぼるとされています。
(出典:第11回医薬品の販売制度に関する検討会 参考資料2より)
※「医薬品の過剰摂取(オーバードーズ)」が原因で搬送された事例を、悉皆的に網羅しているものではなく、あくまで参考値として調査したものです。
一人で抱え込まずご相談ください。
医薬品は用法・用量を守り、正しく使いましょう。オーバードーズがやめられない方は、一人で抱え込まずご相談ください。
また、ご家族の方も、本人が何に悩んでいるのかを探り、一緒につらい気持ちに向き合う姿勢を示すことが必要ですが、自分たちだけで解決しようとしてうまくいかず、こじれてしまうこともあります。以下のような相談窓口があります。
医薬品の適正使用について
・薬剤師や登録販売者
薬局やドラッグストアでは、薬剤師や登録販売者が、症状などを確認したり、薬の注意事項についての情報提供を行っています。
薬剤師や登録販売者の説明をよく聞き、また添付文書をよく読んで、医薬品を正しく使いましょう。
・PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
薬の効能効果、飲みあわせ、飲み方・使い方、薬に関する心配ごとなどの相談に、専任の相談員が答えています。(ただし、診断や治療などの医療に関する質問等においては回答できない場合があります。)
くすり相談窓口(PMDA)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
さまざまな悩みを抱えている方に
・悩みの相談窓口
お困りごとや心配ごとに応じて、主に大阪府内の相談窓口を紹介しています。
薬は正しく使いましょう!
「薬」は、病気やケガを治すためにとても大切。でも、 薬は、目的になる作用だけでなく、副作用などといった「リスク」もあわせ持っています。
安心して使うために、薬の正しい使い方やリスクを知ることが大切です。
薬剤師・登録販売者の方へ
薬剤師、登録販売者のみなさまは、以下のページをご覧ください。
市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)について(薬剤師・登録販売者の方へ)
参考
厚生労働省HP:一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
薬物乱用防止については、下記のページでご案内しています。