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更新日:2025年1月21日

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令和6年度第2回大阪府戦略本部会議【議題2】

議題2「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の推進について」

議題に係る資料

資料名 PDFファイル
資料「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の推進について」 資料(PDF:1,563KB)
参考資料1「公募対象地図面」 参考資料1(PDF:99KB)
参考資料2「公募要項」 参考資料2(PDF:901KB)

 

【山口副知事】

  • まず、吹田市からこういう文書が発出された経過。住民説明会を何度かやっていたと思うが、何が一番ネックになっているのかを説明いただきたい。

【府民文化部】

  • 吹田市から文書が発出された背景として、4月、7月に行った住民との意見交換会での住民の方々のご意見や、吹田市議会から共同住宅の建設に反対だという決議があること、吹田市でも有識者の方々へ説明をした際のご意見、その3点を総合的に勘案して、最終的に10月に文書を発出された状況である。

【山口副知事】

  • 吹田市の条例で、この公園用地の中で住宅を建てようとすると、市長が許可したものといった規定があり、住民の理解を得られていないから、それをクリアするのは難しいと思っているが、条例との関係を説明してもらえないか。

【府民文化部】

  • 資料の1ページの下段に参考として、今回、根拠となっている吹田市の「千里万博公園スポーツ・レクリエーション地区内における建築物の制限等に関する条例」を記載している。第4条の本則では、“千里万博公園スポーツ・レクリエーション地区内においては、次に掲げる建築物を建築してはならない”という中で、“(3)共同住宅”が掲げられているので、まず本則では建築できないことになる。
  • 続いて、ただし書で、第1号から第4号まで、共同住宅を含む建築物で、“市長が、公益上必要な建築物で用途上やむを得ないと認めて許可したもの及び”の後ろに、“千里万博公園スポーツ・レクリエーション地区の機能増進のため必要と認めて許可したものについては、この限りでない”ということになっていて、市長の判断で許可をされれば、ただし書で建築も認められる、という規定になっている。
  • そこについて事業予定者は、機能増進に当たるということで、吹田市との間で協議を進めてきたが、吹田市のご判断として、今回提案されている共同住宅の内容について検討され、このただし書の機能増進のために必要というのに足りるだけの提案内容になっていないということで、こうした見解が示されたと伺っている。

【山口副知事】

  • 当初からこの条例があることが前提で計画は立てていたということで、もちろん計画を立てた段階では、我々も事業予定者も、ここはクリアできるのではないかと考えていた、ということでいいのか。

【府民文化部】

  • 事業予定者が、最優秀提案者に選ばれたときには、ここに共同住宅を建設する提案があったわけだが、ここはただし書の吹田市長の許可を得られるという前提で、事業予定者も計画を進め、府としても、許可が得られる前提で、公募の最優秀提案者を決定したところ。

【山口副知事】

  • 結果として、住民の皆様とか、あるいは吹田市の判断として、要件を満たしていないということで、条例に基づく許可はできないという判断になったと思うが、そもそもの計画に無理があったのか。そうではなくて、ある程度交渉の中でお互い乗り越えられるだろうということでやってきたが、結果として住民の方や、周りの理解を得られなかったので、やむなく事業計画を変更するのか。
  • そこのところを府民文化部としてどのように認識しているのか教えてほしい。

【府民文化部】

  • 現在の変更前の計画については、昨年7月に基本協定を締結以降、吹田市に、大阪府と事業予定者で、ただし書の条例に該当するためには、どういった形で進めていけばいいのか、頻繁に事前の協議を行ってきたところ。
  • そういった中では、絶対ダメだという我々の感じ方ではなかったが、先ほど申し上げたような住民の方との意見交換会や吹田市議会の状況といったところを踏まえて状況が変わってきたと認識をしている。

【山口副知事】

  • 無理な計画ではなくて、実現可能性が十分見込まれると我々自身も考えていたし、事業予定者も考えた上でやってきたが、今回、なかなか理解が得にくい、要件が合致しないということで、計画を変更せざるを得ないということ。
  • 資料にも書いているが、公募要項上、こういう計画変更が起こったときに、どういう手続き、どのような考え方で整理をしていくのかを簡潔に説明してほしい。

【府民文化部】

  • 計画変更に関する公募要項の規定を、資料の5ページに掲げている。ここには、公募にあたっての公募対象地として基本用地①-a、①-b敷地が指定されている。また、建設に関係する条件や、最優秀提案者の決定については、行政機関等との協議において、変更が必要になる場合がある、と記載している。
  • 従って、公募要項では、最初の提案が一定いろいろな協議の中で、内容を変更していくことはある程度想定されたもの。それについて、最優秀提案者を選定していただいた有識者や、弁護士の方にも入っていただいたアドバイザー会議を設けているので、その中で、今回の変更について、それを認めるのが可能かどうかを協議いただき、「変更については差し支えない」というご意見をいただいた。

【山口副知事】

  • 共同住宅をつくるのは、ある意味でこの事業の財源面を支える事業で、この変更は大きな変更になるので、改めて再公募が必要ではないかという意見もあったと思う。
  • そういうことに対して、アドバイザー会議としては大規模アリーナをつくることが変更されていないので、再公募の必要はない。事業予定者も計画変更の上でやるということでやられていると思う。
  • 改めて、契約の解除ということで資料にもあるが、この部分には該当しない。事業予定者も計画変更案を出して、アリーナをつくるということで、今回計画変更を認めてほしいという理解でいいか。

【府民文化部】

  • 事業予定者が、今回、吹田市から見解を示されたことを受けて、元々の住機能も含めたコンセプトを維持しながら、あるいは副知事がおっしゃっているような事業の継続性なども加味をして、事業継続ができるということで今回の計画変更に至ったというところなので、今回府として、それをもとにこれからさらに計画を進めていくということで、協議していきたいと考えている。

【山口副知事】

  • 一方で、何で住宅を建てるかというと、アリーナ事業だけでは十分採算が取れないので、住宅を建てることによって円滑な運営をしようということで計画をされていたと思う。
  • これを変更することによって、一つは今後アリーナができたときの運営面、資金面に支障がないのかどうか。仮に①-b用地に住宅ではないものを建てるとしたら、今、事業予定者は1年ぐらいかけて代替案を検討するということだが、現時点でどういうふうに考えているのか。

【府民文化部】

  • まず、代替案の検討について、現時点で事業予定者から共同住宅に代わるものとしてこれだというものは、まだない。今日の決定を受けて、速やかに検討していただく必要があると考えている。
  • 採算性の面は確かにあるが、事業予定者としては、スポーツ・レクリエーション拠点とともに暮らす人々が、まちに関与し、にぎわいを生み出すという意味で“遊ぶ・暮らす・働く”をコンセプトに全体を計画しているので、今回②③敷地を前倒しして、I期のときから住機能である共同住宅を整備したいという考え方。
  • 採算性も含めた事業の継続性については、事業予定者は①-b用地の代替案も含めて、どうやって採算性を確保していくのかをしっかり考えていくこととなるので、我々も一緒にサポートをしていきたいと考えている。

【山口副知事】

  • 基本、この事業は民設民営ということで、公募要項にも書いているが、交通環境とか、そういう面は行政としてサポートしましょうということになっている。この用地の中で、施設をつくって、採算性を確保していくのは民設民営が基本なので、十分その考え方は維持された上で代替案を検討してもらわないといけないということだし、その上で速やかにアリーナを建設できるようなサポートをしていく必要がある。
  • 変更はやむを得ないと思うが、府民文化部では事業予定者、あるいは吹田市との調整をさらにしっかりやってもらわないと、なかなか事業は前へ進まないと思うので、その点はよろしくお願いしたい。

【府民文化部】

  • 承知した。引き続き取り組んでいく。

【知事】

  • この事業計画について、そもそも公募条件の中で、“各種行政協議等において、事業計画の一部変更を求められることがあります”というのが、公募要項にあり、そして今回は条例規定があった中での計画なので、ある意味想定される一つのことが起きているということだと思う。
  • その中で、専門家の皆さんの意見として、大規模なアリーナ、スポーツ・文化の拠点のところ、ここは全く変更がなく基本的なコンセプトは維持されているということと、共同住宅はそもそも公募要項上でも、あくまで補完的なものであり、必ず必要なものが欠けるというものではないため、専門家の意見として、「再公募の必要はない」ということで、私もそうかなと思うので、その点は確認できていると思う。
  • ただ、山口副知事からもあったが、①-b敷地の代替案、これは事業予定者が考えることが当然であり、また事業予定者の申し出があるということなので、早期に検討してもらう必要があると思っているし、府としてもしっかりサポートをお願いしたいと思う。事業を進めていく上で、府のサポートは必要だと思うので、よろしくお願いしたい。吹田市や地元の皆様と協議を円滑に進めていくことも大切なことなので、そこをしっかりサポートしてもらえたらと思う。
  • 当初の提案事業計画の見直し、4ページの左側の図で、共同住宅という意味では、①-b敷地を一旦保留とし、万博外周道路の外にある、当初はⅡ期、Ⅲ期で予定していた共同住宅をⅠ期に前倒しをする、それからアリーナについては計画通り進めていき、2030年にアリーナが開業する予定は変わりないということで、今後しっかり変更後の計画をもとに、環境アセスの手続きも含めて事業予定者との調整を進めてもらいたいと思うので、よろしくお願いしたい。

【政策企画部長】

  • それでは、「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の推進について」は、ご審議の結果を踏まえ、進めていくこととする。

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