「プレコンセプションケア」について

更新日:2024年3月27日

New お知らせ

・プレコンセプションケア外来の情報を掲載しました。詳しくはプレコンセプションケア外来の項目をご覧ください。

・令和5年6月から、「カラダと性の相談室」をオープンしました。詳しくはカラダと性の相談室の項目をご覧ください。

「プレコンセプションケア」とは?

 「プレコンセプションケア」とは、成育基本法に基づく成育基本方針において「女性やカップルを対象として将来の妊娠のための健康管理を促す取組み」とされています。
WHO(世界保健機関)が「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と提唱し、国際的にも取組みが推奨されています。また、次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されているヘルスケアです。

 プレコンセプションケアは医療、保健、教育、福祉などの幅広い分野で連携を図りながら推進していくこととされており、大阪府では男女ともに将来の妊娠を考えながら自分のライフプランに適した心身の健康管理を行うことを支援するため、正しい知識や相談窓口等、様々な情報を発信していきます。
 

「プレコンセプションケア」の目的

プレコンセプションケアの目的は3つあります。

(1)若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと

(2)若い世代の男女が将来、より健康になること

(3)(1)の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

「プレコンセプションケア」は、近々妊娠したいと考えている女性だけでなく、女性の健康を支えるパートナーや家族にも知っていただきたいことです。

プレコンセプションケアを始めませんか

健康でいるための生活習慣

体重

適正体重を維持するよう心がけましょう。BMIで18.5以上25未満が適正体重と言われています。

・BMI(体格指数とは):体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の値。

食事

1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。

健やかなからだづくりと食生活Book(外部サイト) 

運動

1週間あたりの運動量は150分ほどが目安です。運動不足の人は今よりも毎日10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。

睡眠

個人差や環境にもよりますが、理想的な睡眠時間は6時間から8時間といわれています。睡眠は生活習慣病をはじめとするさまざまな病気の予防につながります。

ストレス

過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。

飲酒

節度ある適度な飲酒量を心掛けましょう。

アルコール|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

喫煙

タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。

性感染症の予防

感染症の原因となる病原体には男女にかかわらず不妊の原因になったり、将来の子どもの健康へ影響を及ぼす可能性があります。
正しい知識や予防法を身につけましょう。

項目

行動

備考

風しん母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける(2回接種が必要)胎児への先天性風しん症候群を予防する。
梅毒性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加。
初期症状がわかりにくいので注意が必要。

性器クラミジア感染症

性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。性感染症の中で最も感染者が多い。
感染が続くと不妊の原因になることがある。
ヒトパピローマウイルス(HPV)女性は検診受診(HPV感染の有無)を確認する。性行為でコンドームを使用。

子宮頸がんの主原因は性感染症。
女性だけでなく男性も感染する。


















「プレコンセプションケア・チェックシート」

自らの健康のためにできることから初めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

男性用チェックシート [PDFファイル/494KB]

女性用チェックシート [PDFファイル/496KB]

引用:国立成育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」(外部サイト)

手引書



つながるBOOK(厚生労働省)(外部サイト)    tsunagaru

プレコンノート(国立成育医療研究センター) [PDFファイル/3.19MB]   preconnote

「いつか子どもがほしいと思っているあなたへ」を作成しました

皆さんに妊娠や不妊についての正しい情報を知っていただくため、啓発パンフレット「いつか子どもがほしいと思っているあなたへ」を、東京都の許諾を得て、大阪府・大阪市が発行しました。

是非、ご覧ください。

表紙の画像

「いつか子どもがほしいと思っているあなたへ」パンフレットのダウンロード [PDFファイル/3.7MB]

「カラダと性の相談室」をオープンしました

対面では相談しづらい性・生殖にまつわる悩みを気軽にチャットで相談できる「カラダと性の相談室」をおおさか性と健康の相談センターcaran-coron(カランコロン)にオープンしました。

カラダのことや性に関する相談について、専門相談員(助産師)が対応します。

【相談日時】

毎月第1から第4金曜日 16時00分から20時00分まで

(チャット相談専用システムを使用します)

詳しくはおおさか性と健康の相談センターcaran-coron(外部サイト)をご覧ください。

ちらしの画像データ

カラダと性の相談室のちらしダウンロード [PDFファイル/300KB]

その他の相談窓口

○思いがけない妊娠に悩む方の相談窓口
 大阪府にんしんSOS(外部サイト)

○不妊・不育に悩む方の相談窓口
 おおさか性と健康の相談センター(外部サイト)

プレコンセプションケア外来

 現在や過去の病気等により、妊娠に不安がある方などを対象としたプレコンセプションケア外来を開設している府内の医療機関情報を掲載しています。

 受診時間や予約方法など、詳しくは各医療機関のホームページをご確認ください。

大阪医科薬科大学 プレコンセプションケア(妊娠前相談)外来(外部サイト)

大阪母子医療センター プレコンセプションケア(妊娠前相談)外来(外部サイト)

大阪大学医学部附属病院 プレコン外来(妊娠前相談)(外部サイト)

 プレコンセプションケア外来を開設された医療機関の方は、情報を掲載しますので当グループまでお知らせください。

関連サイト

健やか親子21(プレコンセプション)(外部サイト)

国立成育医療研究センター(プレコンセプションケアセンター)(外部サイト)

スマート保健相談室(若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト(外部サイト)

支援者の方へ

乳幼児期の性に関する情報提供 保健師や親子に関する専門職のための手引き(外部サイト)

このページの作成所属
健康医療部 保健医療室地域保健課 母子グループ

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