キャリアパス紹介

更新日:2023年1月18日

行政

キャリアパス 岡田 敦子

健康医療部 保健医療室 保健医療企画課長
 
岡田 敦子 Okada Atsuko

       

配属歴

主事級

〇企業に2年間勤務した後に受験し、入庁

平成12年4月

主事

商工労働部雇用推進室企画課

平成14年4月

主事

総務部市町村課(大阪市派遣)
平成16年4月

主事

環境農林水産部緑整備室緑推進課
平成17年4月

主事

環境農林水産部みどり・都市環境室自然みどり課

  • 世の中の制度や仕組みをつくる側になりたいと、社会人を経て入庁。商工労働部雇用推進室では、公正採用にかかる啓発などに取り組みました。その後、大阪市経済局への派遣を経て、環境農林水産部へ。第1子の妊娠中に主査級試験を受験しました。

主査級

平成19年4月

主査

環境農林水産部みどり・都市環境室森林課

平成21年4月主査

環境農林水産部みどり・都市環境室みどり推進課

平成22年4月総括主査

福祉部高齢介護室介護支援課

平成25年4月総括主査福祉部福祉総務課

  • みどり・都市環境室では、緑化条例の制定やみどりの計画策定などに携わったことで、法規や計画策定などの基礎を身に付けることができました。 
  • 福祉部高齢介護室介護支援課では、地域包括ケアシステムなど高齢者福祉施策の企画調整を担当。福祉総務課に異動後は、支援を必要とする方へのさまざまな福祉施策について、議会調整や法規など企画調整業務全般に従事しました。

課長補佐級

平成28年9月

課長補佐

健康医療部健康医療総務課

  • 健康・医療・衛生に関するさまざまな施策に関し、部内各室課や他部局との調整をはじめとする企画調整業務全般に携わりました。

課長級

令和3年4月

参事

健康医療部保健医療室感染症対策企画課

令和4年4月課長健康医療部保健医療室保健医療企画課

  • 感染症対策企画課では、新型コロナウイルス感染症の医療対策全般にかかる庁内関係部局や国との調整などに従事し、現在の課でも病床確保に携わっています。国と現場の両方の状況を踏まえながら府としての取組みを進めていく、広域自治体としての仕事にやりがいを感じています。
    また、現在は持続可能な医療提供体制の確保にかかる計画などの推進や在宅医療、病院・医療法人などの許認可、府立病院機構を含めた府内医療機関との調整などに奮闘しています。
     

事から主査、課長補佐、課長へと職階が変化していくなかで、仕事に対する姿勢や取り組み方、視点はどのように変化しましたか。

どの職階においても、責任感を持ち、周囲の動きにアンテナを張るということを忘れないよう、仕事に取り組んできました。とはいっても、主事のときは、まだまだわからないことが多く、与えられた仕事を一生懸命にこなすことに精一杯だったように思います。だからこそ、1年目に初めて主担となり作成した企業向け啓発冊子が出来上がったときの嬉しさは、今でも忘れられません。
 
その後、主査級になると、「計画をつくる」「方針を立てる」など、他部局とも協力しながら府の施策に関する企画調整を行う仕事に携わるようになり、部内各室課や他部局、場合によっては市町村の方々との調整も担当しました。仕事がスムーズに進むよう、常に相手の意見をしっかり聞く、こちらの意見を正しく伝えるなど、丁寧なコミュニケーションは心掛けたことのひとつです。
 
課長補佐(グループ長)や課長級になってからは、仕事の幅や得られる情報は想像していた以上に広がりました。そして、新型コロナウイルス感染症が感染拡大してからは、感染症対策企画課参事として、新型コロナの医療対策全般にかかる庁内関係部局や国との調整などを担当するとともに、現在は病床確保にかかる医療機関との調整に携わっています。感染の波ごとに求められる対策が変わる中、感染状況や保健所・医療現場などの状況を踏まえ、関係者が議論しながら大阪府としての対策が決定していく状況を目の前で経験することができ、大変ではありますが広域自治体としての仕事のやりがいを感じています。
 
そのような中でも、常に心掛けているのは、対外的に自ら動く場面と、積極的に課員それぞれが活躍できるように後押しする場面のバランスを考えながら業務に取り組むことです。

「異動ローテーション」について

異なる分野の部署に異動したとしても、企画調整や法規、予算、議会対応など、行政職としての基本的な業務内容については、大きな違いはありません。実際、それぞれの部署で得た知識や経験、人との出会いは、ひとつとして無駄になったことはなく、その後の仕事でも活かされる場面が大いにあると感じています。
 
もちろん、異動直後は知識不足で戸惑うことはありますが、前任や周囲の方から教えていただきながら、自分なりに学び、課題を見つけ、実践に取り組むことで、担当者としての役割を果たせるようになっていきます。その分野に詳しい現場の方や専門家の方と接する機会もあり、そういう意味では、異動ローテーションは新しい分野を知る機会ともいえるのではないでしょうか。

利用した子育て支援制度や子育て期間の過ごし方について、教えてください。

環境農林水産部みどり・都市環境室に在籍した6年間の間に2回の産休・育休を経験しました。支援制度としては、産前産後休暇と育児休業を1人目のときは平成17年11月から平成19年3月まで、2人目のときは平成20年4月から平成21年3月まで活用しています。また、子どもが1歳6か月になるまでの数か月間、それぞれ30分程度育児時間制度も利用しました。
 
第一子の妊娠中に主査級試験を受験し、育休後の復帰と同時に主査になりました。一番大変だったのは、2人目の育休からの復帰後です。子どもたちを保育園に送迎しながらの複数部局にまたがる既存の複数計画をまとめた「みどりの大阪推進計画」の策定業務は、かかわる部局が多かったこともあり、時間管理と周囲の方々とのコミュニケーションの大切さを痛感しました。何とかこの時期を乗り越えることができたのも、職場の方々や家族の協力や励ましのおかげと心から感謝しています。

仕事をしていく上で大切にしていることを教えてください。

さまざまな人との出会い、課題への挑戦、反省、勉強などの毎日を過ごすなかで、自ら学んだことや尊敬する先輩方から学んだことなど、次の5つを大切にしながら仕事に取り組んでいます。
 
1.新しい人や仕事との出会いを楽しむ(興味を持ち、心を開いて接する)
 
2.謙虚さ、感謝の気持ちを大切に(周囲の人への尊敬や感謝、笑顔を忘れずに)
 
3.熱意をもって精一杯取り組む(置かれた立場や限られた時間で、自分に何ができるか考える)
 
4.失敗は成長につなげる(いつまでも落ち込んだりせず、次に生かす)
 
5.健康管理も仕事の一つ(栄養バランス、こころの健康)

阪府職員の魅力、やりがいについて

私は、世の中の制度や仕組みをつくる側になりたいと思い、企業から大阪府職員に転職しました。そんな思いがあるからかもしれませんが、今、「大阪府民のために、大阪を良くしていこう」という目的のもと、社会で課題となっている事象に関わり、取り組めていることを何よりの魅力と感じています。

また、広域自治体として、現場の状況と広い視野の両方の視点を持って、国や市町村をはじめとするさまざまな関係者と情報共有、連携しながら課題解決にあたることができること。さらには、その結果が直接的、間接的に府民生活に反映され、大阪をより良くできること。これらも私にとっては大きな魅力であり、その成果を実感できたときに嬉しさとやりがいの両方を感じています。

大阪府職員をめざす方々へのメッセージ

求められている姿勢を一言で表すならば、「職階に関わらず、自分はこの仕事の専門家という責任感、熱い思いを持っていること」ではないでしょうか。そのうえで、与えられた仕事をこなすだけでなく、社会はもちろんのこと、課内、部内、庁内など、自分の周りで何が課題となっているのかについて、周囲に気を配り、実際に行動ができる――。これも、公務員には欠かせない姿勢だと考えています。

大阪府庁には、たくさんの出会いや学び、成長の場があり、後輩たちの声に耳を傾けてくれる上司や先輩たちがいます。私たちの目標である「府民のために、大阪を良くする」、これを実行するのは大変なことです。しかし、周囲と協力しながら努力を惜しまずに懸命に取り組んでいけば、おのずと道は開けていくはずです。大阪府民のために仕事がしたいという熱い思いを持つ皆さんと一緒に仕事ができる日が来るのを楽しみにしています。
 

このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ

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