食品衛生法に基づき定めた「令和2年度大阪府食品衛生監視指導計画」について、実施結果の概要を取りまとめましたのでお知らせします。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業については一部を休止又は縮小して実施しました。
食品等関係施設に対し食中毒等飲食に起因する危害の発生防止、不良食品の排除等を図るため、延べ63,480施設の監視を行いました。その結果、食品の取扱い不備や設備不備、許可証の不掲示、食品衛生責任者等資格者の未届等458件の違反事例に対して、指導票交付や口頭指導等の衛生指導を行いました。
医師からの食中毒の届出や、府民等から寄せられた様々な情報をもとに、194件の事例について調査を行いました。その結果、11件を食中毒と断定し、患者数は66名に上りました。
また、本府で発生した食中毒事件の病因物質は、カンピロバクターが最も多数を占めていました。
カンピロバクター食中毒においては、生又は加熱不十分な鶏肉メニューを提供していた事例が多く見られたことから、飲食店等事業者に対し、鶏肉は十分に加熱して提供するよう指導し、府民に対しても、生又は加熱不十分な鶏肉を食べない等食中毒予防について啓発を行いました。
病因物質 | 件 数 | 患者数 | 死者数 |
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カンピロバクター・ジェジュニ/コリ | 4 | 12 | 0 |
アニサキス | 3 | 3 | 0 |
ぶどう球菌 | 2 | 25 | 0 |
複合汚染(カンピロバクター及び腸管病原性大腸菌) | 1 | 13 | 0 |
ノロウイルス | 1 | 13 | 0 |
計 | 11 | 66 | 0 |
食品製造・流通・販売等の事業者に対し、食品表示法等に基づき42,366品目の表示を確認した結果、延べ272件の食品表示基準違反等を発見しました。これらの食品について、より適正な表示となるよう、事業者への指導や関係機関への情報回付等を行いました。
府内に流通する食品等の法令適合状況を監視し、違反・不良食品等の排除を図るため、食品等6,162検体の試験検査を実施しました(※)。その結果、2件の違反を発見し、当該品の製造者又は輸入者を所管する自治体へ通報しました。
※実施機関:地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所、市場食品衛生検査所、羽曳野食肉衛生検査所、食鳥検査センター
採取月 | 名称 | 違反の内容 | 措置状況 |
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9月 | ゆでがに | 食品衛生法第13条第2項違反 ・腸炎ビブリオ 陽性[基準:陰性] | 製造者を管轄する自治体へ通報 |
10月 | バナナ | 食品衛生法第13条第2項違反 ・ピリプロキシフェン0.18ppm検出[基準:0.01ppm以下] | 輸入者を管轄する自治体へ通報 |
食品衛生に関する正しい知識の普及を目的に消費者に対して20回、事業者に対して64回の衛生講習会等を行いました。
また、イベント等で食中毒予防啓発を行いました。
事業内容 | 実施回数 | 参加者数 |
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食品衛生講習会 | 84 | 1,813 |
イベント等 | 1 | 1,942 |
このページの作成所属
健康医療部 生活衛生室食の安全推進課 監視指導グループ
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