ＶＲでいつでもどこからでも宮之阪中央商店街へ

令和６年２月２７日　宮之阪中央商店街振興組合　枚方市


　京阪交野線の宮之阪駅から禁野に向け、約１キロにわたって広がる宮之阪中央商店街。飲食店や美容室、雑貨店、金融機関などさまざまな業種のお店が立ち並んでいます。
　宮之阪商店街では、２０２５年の大阪・関西万博に向け、令和４年１２月に「ＶＲ商店街」を開設しました。

　宮之阪商店街のホームページを開くと、トップページ内にＶＲ商店街の入り口があります。ページにアクセスすると、画面いっぱいに商店街の風景が広がります。左右にドラッグすることで３６０度自由に向きを変えられるようになっており、まるで実際に商店街を訪れたかのような気分になります。業種によって色分けされた店名表示により、どのようなお店があるのかすぐに分かるようになっています。なかには、店内を３６０度見渡せたり、動画でお店の様子を紹介している店舗もあり、お店の雰囲気をリアルに感じられるようになっています。
　ＶＲ商店街をつくったきっかけについて、同商店街の高瀬巌理事長は「万博を機にたくさんの人が大阪を訪れると思うが、万博が開催される大阪市内から商店街のある枚方市は遠い。実際には来られなくても行った気になれるようなものをつくれないかと考えた」と話します。ＶＲ商店街を見て興味を持った人が、実際に訪れてくれることを期待しているそうです。

　宮之阪中央商店街にはアーケードがありません。そのため、そこに商店街があると認識されていない場合もあるようです。新しく出店しても商店街に加わらない店舗もあり、そういった店舗に対して「ＶＲ商店街でのＰＲを通じて商店街の仲間になってもらおうとの思いもある」と高瀬理事長。
　今後も、店舗の紹介動画を１０〜１５秒ほどの長さにして見やすくしたり、店員とチャット機能で会話ができるようにしたり、さらなる改良にも意欲的です。「ＶＲ商店街からオンラインショップにアクセスできるようにするなど、オンラインでも現地でも、より便利に使ってもらえる商店街にしていきたい」と高瀬理事長は抱負を語っていました。

宮之阪中央商店街のHPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)

「ＶＲ商店街」のHPの入り口

　
（左側）アイコンをクリックすると店内の様子を見ることができる
（右側）360度見渡せる店内の様子。写真やＳＮＳのリンクなども貼り、店舗をより身近に感じてもらえるようにしている。