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更新日:2013年5月31日

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日本遺産竹内街道・横大路(大道)沿道の地域活性化

竹内街道横大路ロゴ

竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会

太子灯路まつり 太子聖燈会 燈籠のある竹内街道

大阪と奈良を東西に結ぶ竹内街道・横大路は、日本書紀の推古天皇21年(613年)の条に、「難波(なにわ)より京(飛鳥)に至る大道(おおじ)を置く」と記された「大道」のルートと重なることから、日本最古の官道(国道)と呼ばれています。

平成25年(2013年)に「大道」が敷設されてから1400年の節目を迎えることを契機として、大阪府と奈良県の街道沿いの12の自治体が連携し、地域の魅力の再発掘、地域活性化等につながる取り組みを進めております。平成29年(2017年)には世界遺産にも登録されている百舌鳥・古市古墳群や、外国人もたくさん訪れる四天王寺など、多くの構成文化財と共に日本遺産に認定されました。

竹内街道横大路マップ

竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会ホームページ

日本遺産のストーリー、構成文化財、街道沿線のイベント情報や、実行委員会の企画等、現在進めている取組みについては実行委員会のホームページをご覧ください。

実行委員会ホームページバナー(外部サイトへリンク) 竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会HP(外部サイトへリンク)

広域連携の礎

平成25年(2013年)の1400年を契機に、大阪府と奈良県の街道沿いの12の自治体、大阪府(大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町)、奈良県(葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市、明日香村)による活性化実行委員会という活動組織が立ち上がりました。現在は、行政関係だけでなく、国(近畿地方整備局)、大阪観光局、大阪芸術大学、地域のボランティアガイドとも連携しながら、『古代の道からまちづくり』を意識し、「多くの人に知ってもらい、行きたくなる(訪ねてもらう)魅力あふれる街道をめざす」を目標に取組みを進めています。

現在取り組む事業は、実行委員会のホームページで紹介していますが、ここでは街道の活動の基本的な方向性ともなった1400年祭と竹内街道・横大路(大道)シンポジウムについてご紹介します。

1.竹内街道・横大路(大道)シンポジウム

平成26年11月30日(日曜日)に、大阪歴史博物館にて、「竹内街道・横大路(大道)シンポジウム~難波から飛鳥へ日本最古の官道~」を開催しました。

基調講演「古代のハイウェイ」 講師:近江 俊秀氏(文化庁文化財調査官)

古代道路と、その意義について、今も各地に残る道路の痕跡や、発掘調査の状況を示されながら、ご講義いただきました。

古代道路(駅路)は地方から都へ税を運搬するための経路として整備され、その特徴として(1)都と地方拠点とを結び、その路線計画は直進性が強く指向されていた。(2)道路の幅員を視覚的に捉えられるよう、側溝など施設により幅員を明示。(3)通行の安全性、安定を図るため、様々な土木工法を用い、その維持管理・補修にも力が注がれていた。ことが挙げられ、現代の高速道路と似たコンセプトを持っていました。また古代においても道路の作るためには技術力、労働力、企画力が必要であり、現代と基本的なあり方は変わらないものでした。

こうした古代道路も、国の力の衰えとともに、当初の目的が失われ、地域の人々が使い勝手の良いように、幅員や経路も変わっていきましたが、推古朝の時代に作られた竹内街道・横大路には、1400年分の歴史が染み込んでおり、街道沿線の史跡には、街道を強く意識した作られていた形跡や、各時代の面影を感じさせる痕跡が残されていることをお示しいただきました。

また古代道路の楽しみ方として、古代道路を探し、沿線の遺跡を知り、古代道路を歩きそこにさりげなく残る痕跡を見つけ、沿線の景色や雰囲気を楽しみながら、歴史を想像するということについてもご紹介いただきました。

基調講演1 基調講演2

大阪芸術大学研究発表

「古代のみちからまちづくり 竹内街道・横大路(大道)歴史的環境再生 広域条例に向けての取り組み」
講師:若生 謙二氏(大阪芸術大学教授)

街道敷設1500年をめざし、街道沿線の歴史的資源を核とした歴史環境再生の実現に向けての提言を発表いただきました。
人口減少社会に突入し、建築物の余剰化が進み再編成が求められている現状を踏まえ、歴史的環境の創出を行い、人が訪れ、集客が望める仕掛けをつくること、また現存している歴史的資源については、それらを遺し、保全するため、街道沿線を歴史環境促進・形成区域、世界遺産候補地に区分し、建築、色彩、景観のガイドラインを定めて緩やかな規制を図っていくことを提案されました。

また、これらの取組みを、単一の自治体ではなく、街道沿線自治体共同で進めていくものとして、歴史的環境再生に向けた広域条例を制定することを提唱されました。

研究発表1 研究発表2

ワイン・日本酒セッション

出演:玉置 泰紀氏(株式会社KADOKAWAウォーカー情報局統括局長)、山下 和弥氏(葛城市長)、北川 嗣雄氏(羽曳野市長)
金銅 真代氏(株式会社河内ワイン常務)、吉田 佳代氏(梅乃宿酒造株式会社代表取締役)、辰巳 琢郎氏(俳優)

特別ゲストに俳優の辰巳琢郎氏をお迎えし、街道沿線のワインと日本酒の紹介や、ワインと日本酒にまつわるフリートーク、そして沿線のワインや日本酒を楽しみながら街道を訪ね歩く企画など、街道沿線を盛り上げていくアイディアについて意見が交わされました。

出演者の方々から、竹内街道でやっていきたいこととして、地元のワインをもっと知って頂き、街道を訪れてほしい(金銅氏)、海外展開でより一層地元を実感させられる。地元を根っことして取組んでいきたい(吉田氏)、街道の魅力を届けたい人たちに確実に届け、訪れたいと思ってもらえるよう、企業の後押しをもらいながら宣伝をしていきたい(山下市長)、緑の一里塚など、生活に根ざした取組みを積極的に活かしていきたい(北川市長)、地域の人々により潜在意識として浸透していくよう、教科書の副読本など基礎教養の中に盛りこみ、子どもたちにも知ってもらえるようにしてはどうか(辰巳氏)等の意見をいただきました。

ワイン日本酒セッション1 ワイン日本酒セッション2

ステージプログラム

竹内街道・横大路沿線のご当地キャラクターが出演、沿線の特産品を争奪するじゃんけん大会を開催しました。
竹内街道PR大使のあまゆーずさんによる、竹内街道・横大路(大道)PRライブを開催、盛り上がりの中プログラムを終えました。

ステージプログラム1 ステージプログラム2 ステージプログラム3

2.竹内街道・横大路(大道)1400年祭

平成25年11月17日に大阪歴史博物館などを会場に1400年祭を開催しました。

大道シンポジウム

基調講演や大阪芸術大学の研究発表、辰巳琢郎さんらによるパネルディスカッション等が実施されました。

シンポジウムの写真その1 シンポジウムの写真その2

大道うまいもん市

沿道の「うまいもん」が終結した物産展や、大阪産野菜をたっぷり使った大道鍋などのブースは多くの来場者で賑わいました。

うまいもん市の写真その1 うまいもん市の写真その2

緑の一里塚(大阪市)

第4号目となる「緑の一里塚」を歴史博物館横の難波宮跡公園に設置しました。

緑の一里塚写真その1 緑の一里塚の写真その2

ステージプログラム

ワイン・日本酒セッション、雅楽演奏、神楽、演劇、相撲甚句、和太鼓のほか、17体ものご当地キャラクターが大集合しました。

ステージプログラムの写真その1 ステージプログラムの写真その2 ステージプログラムの写真その3

大道燈花会

1500年への願いを込めて、12の首長や来賓の皆様による点灯式が行われました。

大阪芸術大学によってデザインされた大道をイメージした12本の光のラインや、象徴となる二上山が浮かび上がるなど幻想的な灯に多くの方が酔いしれました。

大道燈花会の写真その1 大道燈花会の写真その2

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