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大阪DPATについて
DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)とは
自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件等の集団災害が発生した場合、被災地域の精神保健医療機能が一時的に低下し、さらに災害ストレス等により新たに精神的問題が生じる等、精神保健医療への需要が拡大します。
このような災害の場合には、被災地域の精神保健医療ニーズの把握、他の保健医療体制との連携、各種関係機関等とのマネジメント、専門性の高い精神科医療の提供と精神保健活動の支援が必要です。
このような活動を行うために都道府県によって組織される、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームがDPATです。
大阪災害派遣精神医療チーム(大阪DPAT)
大阪府は、府内外で大規模災害等が発生した際、速やかにかつ適切に、被災地域の精神科医療及び精神保健活動の支援を行うため、「大阪災害派遣精神医療チーム(大阪DPAT)設置運営要綱」(令和6年4月)を定め、大阪DPATを設置し、「大阪DPAT活動マニュアル」を改定(令和6年8月)しました。
- 大阪DPAT設置運営要綱(PDF:214KB)
- 大阪DPAT活動マニュアル(令和6年8月改定)(PDF:16,909KB)
- 様式集:災害診療記録2018(一般診療版)(PDF:282KB)
- 災害診療記録2018(精神保健医療版)(PDF:211KB)
- J-SPEED2018日報(精神保健医療版)(PDF:224KB)
- 精神科病院入院患者搬送用紙(エクセル:104KB)
大阪DPATガイドラインは廃止しました。
大阪DPAT養成研修等(別ページへ)
大阪DPAT養成研修や大阪DPAT技能維持研修など、当センターで実施している大阪DPAT関連の研修について掲載しております。
災害時等のこころのケアのてびき
大阪府内で災害等が発生し、支援者が支援活動をする際に必要となる「こころのケア」に関する知識や配慮すべき事項などをまとめたもので、災害時等に支援活動に従事される方を対象としています。大規模な自然災害だけではなく、局地的な災害や、多くの住民が巻き込まれるような事件や事故、未知の感染症の流行などの際でもご活用いただけます。
大阪DPAT活動報告
令和元年度 大阪府地震・津波災害対策訓練 (令和2年1月17日)
南海トラフを震源地とする大阪府内最大震度6強の地震が発生し、発災2日目の急性期を想定とした大阪府地震・津波災害対策訓練に参加しました。
大阪府災害拠点精神科病院の3病院の先遣隊が、DPAT調整本部(府庁内)・DPAT活動拠点本部(りんくう総合医療センター内)・活動現場(浜寺病院、阪南病院)のそれぞれの活動場所で、本部運営、病院支援、患者転院及び受入れの訓練を実施しました。
訓練の様子
<調整本部> <活動拠点本部> <活動現場>
平成30年度 大阪府地震・津波災害対策訓練 (平成31年1月17日)
震度6の南海トラフ地震発災後5日目を想定した「大阪府地震・津波災害対策訓練」に参加しました。府庁では行政職員とともに大阪DPAT隊がDPAT調整本部の運営を行い、こころのケアに関するニーズに対応しました。また、活動拠点を設置した府こころの健康総合センターでは、大阪DPAT2隊が活動拠点の運営を行う中で、枚方市からのDPAT派遣要請を受け、実働を取り入れた訓練を実施しました。
<調整本部> <活動l拠点> <現場(枚方市保健所)>
大阪北部地震での大阪DPAT調整本部活動 (平成30年6月18日から20日)
平成30年6月18日(月曜日)午前7時58分、大阪府北部で最大震度6弱の地震が発生し、大きな被害が出ました。
発災直後より、大阪府北部の精神科医療機関の被災状況把握に努めながら、大阪府保健医療調整本部内に大阪DPAT調整本部を立上げ、EMISでの情報収集、各保健所精神保健福祉チームからの状況報告をもとに、ニーズアセスメントを実施しました。担当課を通して、各自治体の避難所向けに「災害時こころのケア」のリーフレットを配付するなどタイムリーな支援が行えました。
(参考)体と心を大切に~災害にあうと心だってケガをしますよ~ (PDF:123KB)(全国精神保健福祉センター長会)
冊子「大阪府のこころのケア活動~熊本地震における支援及び人材養成を中心に~」(平成30年3月発行)
熊本地震における大阪府DPATの活動や大阪府DPATが参加した災害時等の訓練、災害時こころのケアにかかる人材養成などについてまとめた報告書を作成
しました。
刊行物・リーフレット (こころのケア活動) (別ウィンドウで開きます)
平成29年度 近畿地方DMATブロック訓練(平成30年2月17日)
近畿2府4県のDMATが持ち回りで実施するDMATブロック訓練が、今年度、大阪府で開催され、DPATも訓練に参加しました。
上町断層帯地震を想定した実働及び机上による医療活動訓練で、保健医療活動の総合調整を行うために「保健医療調整本部」が設置され、DMATをはじめ、救護班や医療班、保健医療活動チームが統合された本部運営において、DPATのニーズにいかに対応するかという課題に取組みました。
大規模地震時医療活動訓練(平成29年7月29日)
国の平成29年度総合防災訓練大綱に基づき、大阪府を南海トラフ地震の被災地と想定した訓練に参加しました。
他府県DPAT6隊(茨城県・福島県・神奈川県・静岡県・愛知県・佐賀県)、大阪府DPAT4隊が、DMAT・AMAT(全日本病院協会災害時医療支援活動班)・消防とそれぞれ連携し、5医療機関の協力を得て、患者転院・搬送等の病院支援の訓練を行いました。
大阪府地震・津波災害対策訓練(平成29年1月17日)
府内市町村や防災関係機関と連携し、南海トラフ巨大地震を想定した地震・津波災害対策訓練に参画しました。
DMAT等関係機関と連携し、府庁災害医療本部内でのDPAT調整本部の立ち上げ、災害拠点病院内での活動拠点の立ち上げ、精神科医療機関の転院調整と、3つの訓練を連動して行いました。
関西国際空港航空機事故消火救難総合訓練(平成28年10月20日)
府内で発生した局所災害(関西国際空港における航空機事故)を想定した訓練に参画しました。
DMATと連携した避難者対応訓練、および空港職員等を対象にメンタルヘルスの講義を行いました。
大阪急性期・総合医療センター災害医療訓練(平成28年9月13日)
南海トラフ発災を想定した急性期・総合医療センター内の災害医療訓練に参画しました。
災害拠点病院内に、DPAT活動拠点を立ち上げる訓練を行いました。
熊本地震被災地支援(平成28年4月16日~4月23日)
熊本県で発生した地震の被災地支援のため、大阪府DPATとして先遣隊、第2隊の2班を派遣しました。
DPAT活動拠点本部運営業務、被災した精神科医療機関の患者搬送支援等に携わりました。