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副反応について
新型コロナワクチンの副反応について
新型コロナワクチンは、副反応として、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生します。
こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復していきますが、症状が重い場合、長引く場合は、医療機関等への受診や相談をお勧めします。
詳細はこちら→これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。(外部サイトへリンク)
- 大阪府における専門医療体制はワクチン接種後の副反応等に対応する専門医療体制についてのページ(府民の方向け)
- 大阪府における専門医療体制はワクチン接種後の副反応等に対応する専門医療体制についてのページ(医療機関向け)
症状が出たときの対応について
【発熱や痛み】
- 市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬〔イブプロフェンやロキソプロフェン等〕で対応いただけます。
- 発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。
- 妊娠・授乳中の方や胃潰瘍・胃機能障害・喘息などの持病のある方は、薬剤師や医師にご相談ください。
【かゆみや発赤】
かゆい場合は冷やしたり、抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、症状が軽くなります。こうした成分は、市販の虫刺されの薬などにも含まれています。
→接種後に起こる可能性のある症状(副反応)について(外部サイト)
→新型コロナワクチンQ&A ワクチンの安全性と副反応(外部サイトへリンク)
→厚生労働省動画 新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法(令和5年11月17日公開)(外部サイトへリンク)
副反応疑い報告について(外部サイト)
副反応疑い報告とは、ワクチン接種後に生じた特定の症状(アナフィラキシー)や、医師等がワクチン接種との関連を否定できない重篤な症状の報告を行う制度です。そのため、報告には、偶発的なものや他の原因によるものなど、ワクチン接種との関連がないものも含まれ得ます。
厚生労働省では、報告された症例や専門家による評価結果等を公表しています。
詳細はこちら→厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)(外部サイトへリンク)
厚生労働省から大阪府に情報提供された副反応疑い報告の状況
大阪府における新型コロナワクチンの副反応疑い報告の状況(令和6年3月24日までの接種実績)
推定接種回数 |
副反応疑い報告 |
うち重篤報告 |
うち死亡報告 |
|
---|---|---|---|---|
生後6か月から4歳 |
16,009 |
1 |
0 |
0 |
5歳から11歳 |
87,310 |
2 |
1 |
0 |
10代(10・11歳除く) |
878,644 |
94 |
33 |
0 |
20代 |
2,049,893 |
444 |
41 |
0 |
30代 |
2,247,807 |
419 |
71 |
2 |
40代 |
3,077,011 |
485 |
64 |
2 |
50代 |
4,157,890 |
371 |
84 |
14 |
60代 |
14,270,987 |
229 |
86 |
16 |
70代 |
269 |
148 |
48 |
|
80代 |
165 |
109 |
42 |
|
90代以上 |
58 |
43 |
23 |
|
不明 |
57,599 |
3 |
1 |
1 |
合計 |
26,843,150 |
2,540 |
681 |
148 |
推定接種回数に対する |
- |
0.0095% |
0.0025% |
0.0006% |
(※1)推定接種回数はデジタル庁が提供する「ワクチン接種状況ダッシュボード」の令和6年3月24日までの大阪府の実績
また、副反応疑い報告は令和6年7月31日までに厚生労働省から提供があった報告の延べ件数(接種日令和6年3月31日まで)
(※2)従来株ワクチン、オミクロン株対応2価ワクチン(起源株/BA.1もしくはBA.4-5)、オミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1.5)の推定接種回数及び報告件数
(※3)副反応疑い報告は、ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例について、医師等が報告するものであり、予防接種との因果関係や予防接種健康被害救済と直接に結びつくものではありません
ワクチン接種後の心筋炎関連事象について
新型コロナワクチンQ&A:「ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。(外部サイトへリンク)」より抜粋
頻度としてはごく稀ですが、新型コロナワクチンの接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。mRNAワクチン(ファイザー社及びモデルナ社のワクチン)接種後については、高齢者よりも思春期や若年成人に、女性よりも男性に、より多くの事例が報告されています。
【専門家の見解について】
ワクチン接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が国内外で報告されていることについて、新型コロナウイルス感染症の発生状況も踏まえ、心筋炎・心膜炎の専門家は以下のような見解を示しています。
- コロナ禍においては、心不全・不整脈・冠動脈疾患などの心血管病の診断と管理が重要であり、若年者であっても胸部の症状(胸の痛みや違和感、息切れなど)があれば、精査や治療の継続が必要です。
- ワクチン接種後に心筋炎や心不全が疑われた報告の頻度やその重症度、突然死の報告頻度よりも、新型コロナウイルスに感染した場合のそれらの発症頻度は高く、重症です。
- 医学的見地から、心血管合併症の発症、重症化の予防及び死亡率の減少を図るためにも、ワクチン接種は有効であると考えます。
- コロナ禍においても、ワクチン接種歴の有無に関わらず、突然死のリスクである心血管病を早期発見するために、胸部の症状の出現など心血管疾患が疑われる時には、速やかに近くのかかりつけ医などに相談し、必要に応じて精査や治療をすることが重要です。
本邦におけるこれまでの報告状況を踏まえると、心筋炎や心膜炎の典型的な症状としては、ワクチン接種後4日程度の間に、胸の痛みや息切れが出ることが想定されます。特に若年の男性は、こうした症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診することをお勧めします。
→10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ(新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について)(外部サイト)(厚生労働省)