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麻しん(はしか)について
発生状況について
2020年以降、麻しんの報告数は全国的に減少傾向が続いていましたが、2023年入り、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染伝播事例が報告されています。
今後、更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。
以下のサイトより、ご確認ください。
- 国立感染症研究所感染症疫学センター(外部サイトへリンク)
- 大阪府内の麻しん(はしか)の発生状況(大阪府感染症情報センター)(外部サイトへリンク)
- 大阪府感染症情報センター(麻しん・風しん情報)(外部サイトへリンク)
海外旅行を計画されている方、麻しん(はしか)にご注意!
潜伏期間が1週間から2週間ありますので、帰国後発症することがあります。
麻しんの予防には、ワクチン接種が有効です。麻しん(はしか)のり患歴やワクチン接種歴が明らかでなければ、ワクチン接種を検討しましょう。
関連ホームページ
- 厚生労働省(FORTH) 海外渡航のためのワクチン(外部サイトへリンク)
- 海外渡航者への麻しん注意喚起リーフレット(PDF:337KB)
麻しん(はしか)について
麻しんの疑いがあるのは次の場合です。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、
- 麻しん患者と接触していた場合。
- 麻しん流行国(特にアジアの国々)への最近の渡航歴がある場合。
麻しん(はしか)の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
また、受診する際は、事前に医療機関に電話し、麻しんの疑いがあることを伝え、指示に従ってください。
麻しんはワクチンが有効です。定期接種は対象年齢になったら確実に受けましょう。
麻しん(はしか)はとても感染力の強い感染症ですが、ワクチンで免疫が獲得できていればかかりません。
麻しん(はしか)とは
麻しん(はしか)は、感染後に潜伏期10日から12日を経て発症します。38℃前後の発熱が2日から4日間続いたのち、一旦少し解熱した後に
再び高熱が出て、耳の後ろ、首から額に発しんが出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕に、2日後には四肢末端にまで広がります。
発しんが全身に広がるまで、発熱(39.5℃以上)が3日から4日間続きます。
その後、解熱し、全身状態も回復しますが、発しんは色素沈着がしばらく残ります。
合併症のないかぎり7日から10日後には回復しますが、体力等が戻って来るには1ヶ月位を要することも珍しくありません。
麻しん(はしか)は感染力が強く、免疫がない場合はほぼ100%感染すると言われています。
発熱する頃から、発しんが出るまでの間、強い感染力があります。
学校保健安全法では、解熱した後3日を経過するまで出席停止とされています。
※ 麻しん(はしか)の合併症
麻しん(はしか)では30%近くに合併症を併発します。その約半数が肺炎です。
そのほか、中耳炎やとくに小児の場合には喉頭炎や喉頭気管支炎を併発することがあります。
頻度は1,000例に0.5から1例ときわめて低いものの脳炎を併発することがあり、脳炎を併発してしまうと致死率は
約15%にのぼり後遺症を残すこともまれではありません。
啓発ビデオ
はしかから身を守るために(外部サイトへリンク)
※国立感染症研究所が作成した啓発ビデオです。
関連ホームページ
麻しん(はしか)の予防について
麻しん(はしか)はワクチンにより予防できる病気です。
麻しん(はしか)にかかったことのある人はすでに免疫を獲得していますが、かかったことがない人では
2回のワクチン接種を受けることで免疫を獲得できます。
海外では麻しん(はしか)が流行している国はまだまだあります。
海外へでかける際には、事前に厚生労働省の検疫所や外務省の海外感染症情報を確認し、渡航先の感染症情報を確認し、
出国前に必要なワクチンを受けてください。
関連ホームページ
- 厚生労働省検疫所 厚生労働省検疫所(外部サイトへリンク)
- 外務省海外安全情報 外務省海外安全情報(外部サイトへリンク)
※麻しん(はしか)のワクチンの対象者
- 第1期 生後12月以上24月未満の乳幼児 「1歳のお誕生日のプレゼントに」
- 第2期 小学校入学前年度の1年間の児童 「小学校入学準備に2回目のワクチンを」
- 第2期は、各年度4月1日から3月31日が接種期間です。早めに接種しましょう。
- 第1期、第2期とも、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種できます。
※予防接種についての詳しいお問合せは、お住まいの市町村予防接種担当課まで
大阪府内の各市町村担当課一覧
麻しん(はしか)かなと思ったら
麻しん(はしか)患者と接触したと考えられる場合
麻しん(はしか)患者と接触後、3日以内にワクチンを受けると発症・重症化を予防できるとされています。
未接種の方はかかりつけ医等とご相談ください。定期接種の対象の方以外は、任意での接種になります。
麻しん(はしか)が疑われる症状が出現した場合
麻しん(はしか)患者と接触後、発熱、せき、発しんなどの症状が出た場合には、学校や仕事を休み、早めに医療機関を受診してください。
過去にワクチンを受けたことのある方は、典型的な症状が出現しないことがあるので、かかりつけ医等にご相談ください。
医療機関の受診にあたって
受診の前には必ず電話等で麻しんが疑われる旨をお伝えいただき、医療機関に注意事項をご確認の上、受診してください。
「大阪府医療機関情報システム」にて、診療科目や住所などの医療機関情報や、休日・夜間急病診療所などの情報を検索することができます。
医療機関のみなさまへ 「発熱と発しんのある患者には麻しん(はしか)も疑ってください」
麻しん(はしか)は感染症法上「5類感染症」に位置付けられ、全数届け出るよう規定されています。
医療機関は、診察時に症状から麻しん(はしか)と診断した際には保健所に発生届を提出します。(麻しん発生届出様式 (PDF:162KB))
届出を受理した保健所は、患者さんの検体(血液)を大阪府健康安全基盤研究所(大阪府の場合)などに送り、検査で診断を確定します。
また、医療機関における平時の対応や、麻しん(はしか)を疑われる患者が受診する際には、『医療機関での麻疹対応ガイドライン』に基づくご対応をお願いします。
『医療機関での麻疹対応ガイドライン 第七版』(平成30年5月 国立感染症研究所感染症疫学センター作成)(外部サイトへリンク)
日本は、平成27年3月27日、世界保健機関(WHO)から、麻しん(はしか)の「排除状態」にあると認定されました。
国内に土着しているウイルスによる感染が3年間確認されない場合に「排除状態」と認定されます。
日本では日本土着の麻しんウイルスによる感染は「排除」が確認されていますが、海外では麻しん(はしか)が流行している国はあります。
このため、排除認定後も、渡航歴のある患者や、その接触者からの患者の発生が散見されてきました。